-
スポーツ 2008年10月06日 15時00分
大リーグ 岩村3戦連続タイムリー
3戦連続のタイムリーヒット!米大リーグ、タンパベイ・レイズの岩村明憲内野手は5日(日本時間6日)、敵地USセルラー・フィールドでシカゴ・ホワイトソックスとのア・リーグ地区シリーズ第3戦に1番・二塁で先発出場。第2戦で値千金の逆転2ランホームランを放ったのに続き、この日も先制点を叩き出す活躍を見せた。 1回第1打席でホワイトソックス先発のジョン・ダンクスからセンター前ヒットを放った岩村は、続く2回の第2席でもランナー1、3塁の場面で、一塁内野安打を放って先制点を演出した。 5回第3打席は空振り三振。7回の第4打席は左フライに終わった。 岩村の適時打で先制したレイズだが、ワイズの2ラン本塁打などで逆転を許し、3-5で敗れた。リーグ優勝決定シリーズ進出は6日の第4戦以降に持ち越しとなった。 ナ・リーグ地区シリーズは、フィラデルフィア・フィリーズが、敵地ミラー・パークでミルウォーキー・ブルワーズを6-2で破り、対戦成績を3勝1敗としてリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。 フィリーズの田口壮外野手は出場しなかった。
-
社会 2008年10月06日 15時00分
一転“不出馬” 東国原知事の作戦勝ち
突然の“不出馬宣言”だった。宮崎県の東国原英夫知事は5日午前の民放番組に出演し、次期衆院選宮崎1区で浮上している自らの擁立論に関し「降ってわいた話で(出馬の)イメージも計画もしていない。現時点ではないと断言する」と述べた。一時は出馬に向け、かなり色気の見えるコメントをしていた知事だが、一転して完全否定。この事態に永田町関係者は「東さんの作戦勝ちですよ」と苦笑しているという。そのココロは。 数日前までは、いかにも出馬しそうなコメントだった知事だが一転、完全否定。この事態に永田町関係者は「最初から、今回の出馬は『見送り』のつもりだったと思いますよ」と予測した上で、その根拠として「宮崎にスポットライトをあててもらうチャンスだと思ったのでは?」とした。 お笑い界から県知事への華麗な転身をキメてから1年半あまり。「宮崎の広告マン」を自任する知事は、メディアをうまく利用することで県特産品の地鶏やマンゴーなどの売上、知名度を飛躍的に伸ばすことに成功した。しかし、「その役割もある程度まっとうした感が出ている。ひと言で言うと、メディアも地元有権者も知事のそのポジションに飽きがきているのは否めません。長い任期中のいわゆる“中だるみ”といっていい状態です」(前出・関係者)。 逆に今回、知事が出馬に色気を見せることで次期衆院選での宮崎1区は、がぜん「注目の選挙区」となった。これも「どんな手を使ってでも宮崎の露出を高める」という知事の狙いによるものか。 自民党関係者は「あれだけの人気知事が出馬の意向を見せれば、その後、出馬を取りやめて別の人が立っても、『注目の選挙区』という位置は失わない。当然、選挙中にメディアが取り上げる機会も増えるでしょう。中山さんの醜聞を逆手に取ったうまい戦略ですよ。完全に一本取られた感じですね」と苦笑い。完全に主導権を握られた様子だ。 また、別の永田町関係者は「本当に国政に打ってでるときの布石にもなる」と読む。ヒガシ知事一流のパフォーマンスは、周到に練られた“計画的犯行”だった可能性が高まっている。
-
ミステリー 2008年10月06日 15時00分
NMR ポニョ都市伝説、ポニョには宮崎駿のマル秘メッセージが含まれている!?
今年夏の大ヒット映画「崖の上のポニョ」。ご存じアニメ映画の巨匠、宮崎駿監督の最新作だが、この映画に込められたメッセージを山口敏太郎がオカルト作家の目線で読み解いた。 ポニョには、宮崎駿監督のあるメッセージが隠されている。そんなウワサを聞いた、オカルト作家・山口敏太郎は「崖の上のポニョ」を鑑賞した。感想は、率直に言っておもしろ過ぎる。まさに集大成の傑作である。さて、この作品に秘められた宮崎駿のメッセージとは何なのか。 まずポニョの父・フジモト。彼は人間を捨て、魔法を操る海の住人となった。フジモトは、ポニョが人間社会の醜い部分に染ることを嫌悪している。また、フジモトのキャラデザイン、乗り物、海中の家、全てが手塚治虫チックだ。つまり、このフジモトは宮崎監督の手塚治虫へのリスペクトの反映ではないだろうか。 よく考えてみると、陸上でのフジモトは消毒剤のポンプを担ぎ、海水を撒きながらやってくる。これは医者であった手塚治虫を意味しているのではないか。人間社会の醜さをなげき、魔法の力で、海が豊かであった時代を再現しようとするロマンチストの父・フジモトは、アニメという魔法に理想を求めた手塚ワールドの考えそのものである。 そのフジモトが作った結界を破り、外に飛び出たのがポニョであり、宮崎駿であった。宮崎駿は先人・手塚のようにロマンチックなものを魔法=アニメには求めなかった。「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」のようにリアルな人間の性(さが)を描写することも厭わなかった。宮崎駿、つまりポニョの偉大なる冒険であったのだ。 さらに、明らかに海を越えてやってくる白人と思えるポニョの母親は、ディズニーではないだろうか。フジモトの、妻に対する「あの人」という呼称には、明らかに憧れがこもっている。手塚治が生前、ディズニーに憧れを持っていたのは事実だし、ディズニーは人魚姫という作品をを制作している。 つまり、ポニョの父・フジモトは、手塚治虫であり、ポニョの母である人魚は、ディズニーなのだ。この2人から生まれたのがポニョ、つまり宮崎駿監督である。そして、この作品には、手塚とディズニーへのリスペクトと深い愛情が込められているのだ。どちらにしろ「崖の上のポニョ」は悪くない。まさに宮崎アニメの総決算ではないだろうか。直ちに見るべし、この映画に秘められたメッセージを読み取るのもひとつのミステリーなのだ。
-
-
芸能 2008年10月06日 15時00分
加勢大周容疑者 大麻・覚せい剤所持で逮捕の余波広がる
俳優の加勢大周(本名・川本信博)容疑者(38)が5日までに、覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反(いずれも所持)の現行犯で警視庁組織犯罪対策(組対)5課に逮捕された。この事件の波紋は大きく、賠償問題にも発展しそうだという。 調べでは、加勢容疑者は4日午後8時半ごろ、東京と世田谷区新町の自宅マンションで、覚せい剤約3グラムと大麻約9グラムを所持していた疑い。覚せい剤は封筒に入れて居間のテーブルに置いてあり、大麻は寝室で袋に入った状態で見つかった。 覚せい剤の注射器と大麻の吸引パイプも押収され、尿からも覚せい剤反応が検出された。クローゼット内では、大麻草25株が栽培されていた。同課は今後、使用と栽培容疑でも立件する方針だ。 芸能界への波紋は大きい。加勢容疑者は、奥山佳恵演じる主人公の相手役としてドラマ「キッパリ!!」(TBS系、月〜金、午後1時半)に出演中。同ドラマは全45話中の20話分の放送を残し打ち切りが決まった。 制作の中部日本放送では6日は前シリーズ「キッパリ!!」のダイジェスト版を放送し、7日からは37話以降を再放送するという。同局の損害は大きく、「損害賠償問題に発展する可能性もある」(テレビ関係者) また、5日に始まったばかりのNHKバラエティー「カンゴロンゴ」(日曜午後11時)では12日放送分からドラマ部分で登場する予定だったが、NHK広報部は、「画面に登場することはない」としている。 日本テレビ系ドラマ「トンスラ」(土曜深夜0時55分)には11日放送分にゲスト出演だったが、同局は放送を検討中。探偵役で出演した映画「コードブレイカー1507 上海円舞曲」(来年公開予定、林海象監督)も今後何らかの対応を迫られるはずだ。 加勢容疑者は、90年に映画「稲村ジェーン」の主役でデビュー。以後、トレンディドラマに引っ張りだこの人気俳優だった。しかし、個人事務所設立後、前事務所から芸名の使用差し止めを求めて訴えられ、裁判は1年3か月に及んだ。結果的には勝訴したものの、イメージダウンもあって、再びトップで活躍はできなかった。00年2月には結婚したた、直後に隠し子騒動が起こり、01年には離婚した。 最近、ようやく三枚目的役がらで人気が出ていたが、トラブル続きのイメージは、今回の事件で決定的になってしまった。 自身のホームページもこの日夕方から「諸事情によりお休みさせていただいております」と閉鎖。今後の芸能活動はかなり厳しいとみられている。
-
レジャー 2008年10月06日 15時00分
毎日王冠 ウオッカが“女王卒業”宣言!?
女王だけじゃあきたらない。最強牝馬ウオッカが「第59回毎日王冠」(GII、東京芝1800メートル、12日)で牡馬の一流を叩きつぶしにくる。安田記念の圧勝で春のベストマイラーに輝いてから4カ月。エリザベス女王杯を頂点に牝馬路線が整備されている秋競馬だが、陣営はあえて「男たち」との対戦を選んだ。馬への絶大な自信と信頼がなければできない選択だ。 威風堂々。以前の線の細さは完全に消えた。ウオッカは黒光りする馬体を誇示しながら、栗東に君臨している。 「この夏は放牧に出さず自厩舎でじっくり調整してきた。攻め馬も十分に積んできた」と前川助手はうなずいた。 暑かった夏。いくら夏に強い牝馬とはいえ、今年の猛暑を栗東で乗り切るのはかなりの体力と精神力が要求される。しかし、ウオッカは何事もなかったようにこの課題をクリア。それどころか一段とスケールアップしている。 「やりすぎず、緩めすぎず、坂路とプールを併用してほどよくケイコをやることができた」。カミソリのような切れ味と同居する紙一重の精神面のモロさ。女王にとってそれが唯一といっていい弱点だったが、もうその心配はいらない。 「何よりカイバ食いが良くなった。はたから見ていても本当に力強くなった。以前はカイバを食べられずガレたりしたけど、もうそんなことはないでしょう」 この春はドバイ遠征の影響が残り、ヴィクトリアMが478キロ。遠征前の京都記念から16キロも減ってしまい、見た目にも寂しい体つきだった。そんな状態でも自力だけで2着してみせた。不安が克服した今なら、牡馬をまったく問題にしなかったダービーと安田記念以上の強さを見せてくれそうだ。 その自信はローテーションにもはっきり表れている。「牝馬路線を選択しても良かったけど、この馬は世界一の牝馬だから、牡馬と対戦する毎日王冠を選択した。最近はいい意味でイライラしているというか、競馬が近づいたのを感じた時に見せるいい雰囲気を漂わせている。夏場の成果をいきなり見せられると思います」 楽な道の先に進歩はない。ウオッカは王道を進む。過去の牝馬も、そしてこれからの牝馬もだれもたどり着けないような地平まで、女王は走り出そうとしている。
-
-
レジャー 2008年10月06日 15時00分
凱旋門賞 メイショウサムソン “嫌がらせ”受け完敗
世界の壁は厚かった。「第87回凱旋門賞」(GI、芝2400メートル)は5日、フランスのロンシャン競馬場で行われ、日本から挑戦したメイショウサムソン(牡5歳、栗東・高橋成厩舎)は10着に終わった。 不完全燃焼ともいえる一戦だった。出走馬最後の16番目にゲートインすると、スターターは間髪入れずにスタート。タイミングを逸したサムソンは中団のインを追走したが、最初の直線でゴチャつき、後方から3頭目まで後退。最後の直線でも他馬に寄られ、いったんブレーキをかけるアクシデントに見舞われた。 インがポッカリあくことが少なくないロンシャンのチャンピオンディスタンス。「イチかバチかの騎乗をしますよ」。武豊騎手は金星を狙い思い切った賭けに出たが、結果的にはリスクばかりを背負ってしまった。 「スタートはまずまずだったが、その後、外から被されて窮屈な位置取りになってしまった。直線に向いて一瞬、いい感じで前との差を詰めたけど、最後は伸びを欠いてしまった」(武豊騎手) とはいえ、競馬の本場から、その存在を認められていたことも事実。最初の直線の不利は不可抗力といえるが、身構える暇も与えられずに切られたスタート、進路をふさがれた最後の直線の不利は、もはや“イジメ”に近い形だった。 「4番枠を生かして前で競馬ができれば違ったと思う。残念」とは高橋成師。しょせんは島国の“お山の大将”…そう軽く見られていたら、あそこまで厳しいマークを受けることはなかっただろう。世界が日本調教馬に脅威を感じ始めていることを改めて印象付けた一戦でもあった。
-
レジャー 2008年10月06日 15時00分
スプリンターズS 新旧交代 新女王スリープレスナイトに迫る試練
秋のGIシリーズの開幕を告げた「第42回スプリンターズS」(GI、中山芝1200メートル、5日)は、堂々の1番人気を背負ったスリープレスナイトが5連勝でGIの座を射止めた。勝ち時計は1分8秒0(良)。一昨年、昨年の高松宮記念をそれぞれ制したスズカフェニックス、ファイングレインは4、10着に敗退。4歳馬スリープレスの勝利でスプリント戦線は完全に新旧が交代した。 殊勲の上村騎手が「GIでこんなに早い段階で勝利を確信できるなんてなかなかない。最後は勝利を噛みしめるぐらいの余裕があった」とレースを振り返ったように、まったく危なげのないGI初Vだった。 スリープレスナイトは絶好のスタートを切ると、3角では理想通りの5、6番手をキープ。ペースも前半3Fが33秒後半とGIにしては緩く、先行馬には願ってもない展開になった。4角過ぎで前を行くウエスタンビーナス、エムオーウイナーの脚色があやしくなると、あとはスリープレスの独壇場。急坂をものともせず、およそ牝馬に似つかわしくない豪脚で突き抜けた。 「4角でひと呼吸入れられたし、直線に入って50メートル過ぎぐらいで追い出すとうまく弾けてくれた。キンシャサが外からくるのは予想していたので、それに絡まれることだけ気をつけた」と上村は冷静にレースを分析した。 管理する橋口師は「頭に描いた通りの競馬ができた。ここまできたらいたずらに千四とかは使いたくない。千二のスペシャリストを目指したい」と宣言。今後については「芝、ダートともに走るので、ドバイ(ゴールデンシャヒーン)が頭に浮かんでいる」と世界挑戦を明言した。 橋口師はこの日が63歳の誕生日。GI初勝利となった上村とともに、生涯忘れられないメモリアルデーとなった。 一方、4歳牝馬スリープレスの勝利でスプリント戦線の新旧交代も明確なものとなった。春の短距離王ファイングレインは見せ場なく10着に惨敗し、スズカフェニックスは4着に踏ん張ったとはいえ、ピークを過ぎた感は否めない。他に掲示板に載った馬を見ても、3着は4歳馬ビービーガルダン、5着には3歳馬アポロドルチェが入り、6歳以上の高齢馬は軒並み下位に沈んだ。結果的に昨今のスプリント戦線特有の浮き沈みの激しさを如実に表す一戦となった。 現時点で一歩リードしたスリープレスも、もちろん安閑とはしていられない。短命政権で終わるか、それとも一時代を築くか。その答えは神のみぞ知るところだ。
-
レジャー 2008年10月06日 15時00分
京都大賞典 春の天皇賞馬アドマイヤジュピタが満を持して登場
今週は秋の京都競馬のオープニグを飾る「第43回京都大賞典」(GII、芝2400メートル、12日)が行われる。古馬中距離戦線の主役級が顔をそろえるなか、主役の期待を集めるのはアドマイヤジュピタだ。当初は凱旋門賞に挑戦するプランもあったが、7月28日、放牧先で右前脚にザ石を発症し、夢は来年へと持ち越しになった。その悔しさを今秋は国内戦へぶつける。 よもやの放牧先でのアクシデント。今年の海外挑戦は夢とついえたアドマイヤジュピタだが、陣営はすぐに気持ちを切りかえた。幸いケガは2、3日で治まり、秋初戦に向けて入念に乗り込まれてきた。 「ずっと牧場で乗ってきたし、9月19日に帰厩してからも順調に調整してきた。あとに大きなレースが控えているので目いっぱいの仕上げとはいかないけど、復帰初戦としてはいい感じじゃないかな」 友道師は紆余曲折を経ながらも、無事に復帰戦を迎えることができた愛馬に目を細める。 前走の天皇賞・春では初のGIタイトルを獲得するとともに、古馬の頂点に君臨した。「初のGI挑戦で出遅れ。それでも岩田君はあわてず、乗ってくれた。しかも新たな面まで引き出してくれた。これまでとは違った後ろからの競馬で勝ったんだから本当に強い」と振り返った。 とはいえ、春の王道は安田記念のマイルから天皇賞・春の3200メートルまで距離が幅広く、トップホースが分散する傾向にあるのも事実。それに対し、秋は天皇賞・秋から有馬記念までチャンピオンディスタンスを中心に2000〜2500メートルで争われる。当然ながらこれには世代交代を狙う3歳勢も加わってくる。 今秋は天皇賞・秋→ジャパンC→有馬記念と駒を進めるジュピタ。真のチャンピオンと自他ともに認められるためにも、前哨戦のここを含め、今季はひとつも負けられない。指揮官の意気込みも相当だ。 「海外に挑戦できなかった分、僕自身、この秋は力が入る。近い将来、種牡馬になることを考えてもGIを数多く勝ちたい。とくに最大目標とするジャパンCは何とかしたいね」 昨年の年度代表馬アドマイヤムーンの跡を継いだアドマイヤ軍団の総大将が、その野望へ向け、いよいよ始動だ。
-
レジャー 2008年10月04日 15時00分
スプリンターズS(GI、中山芝1200メートル、5日) アベコーの気になる本命は!?
みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。 さあ、秋のGIシリーズがスタート。まず「スプリンターズS」です。今年はサイレントウイットネス(3年前の優勝馬)や、一昨年の優勝馬テイクオーバーターゲットといった強敵、外国勢が不在。これで各ジョッキーにとっては、レースが読みやすくなりました。 芝1200メートルですから、流れが速くなるのは当然ですが、今年は例年以上に先行争いが激しくなりそうな予感がします。というのも、主導権を取りたいウエスタンビーナスが8番枠。その外にエムオーウイナー(10番)やビービーガルダン(13番)。逃げたい馬が外側の枠を引き当てました。 さらに、このレースの最大のポイントになるキンシャサノキセキが15番枠。前走のキーンランドCはインに入って前が壁になり、脚を余しての敗戦でした。それだけに、今回はかなり積極的なレースをするだろう…と考えていたら、前に馬を置けないこの枠順。4角を先頭で回ってくる可能性もあります。同様に3連勝のスリープレスナイトも、キンシャサと似たような脚質。14番枠では当然、キンシャサと同じように動いて出るはず。 となると、デュランダルやアドマイヤマックスが追い込んできたケースが考えられます。そこで、◎はファイングレイン。今春の高松宮記念で優勝。当時、◎で応援していたキンシャサノキセキをものの見事に一気差し。しかも、キンシャサの岩田騎手が完ぺきなレースをして差し込まれたもので、本格化ファインを再認識させられた一戦でした。このときの芝1200メートル1分7秒1は、高松宮記念の最高タイム。それでいてラスト33秒2は破格の内容です。 芝1200メートルは5戦4勝。着外の1回は前走のセントウルS9着ですが、当時は高松宮記念以来の実戦、なおかつ59キロの斤量。さらに決定的だったのが、開幕週で極上の馬場コンディションだったにもかかわらず、4角で外を回る明らかなロス。優勝したカノヤザクラや2着のシンボリグランがインを回ったことを踏まえるとコース取りの差が明暗を分けました。 今年4戦3勝。6F戦で末脚温存策を見いだしてから短距離界を席捲した春の王者がGI連覇に王手です。
-
-
レジャー 2008年10月04日 15時00分
スプリンターズS(GI、中山芝1200メートル、5日) 藤川京子 キンシャサノキセキがGIホースの仲間入りよ!
短距離路線で眠っていた素質が開花した。キンシャサノキセキがGI初制覇を狙います。 勝ち気な気性と有り余るスピードが両刃の剣となり、これまでは鞍上とケンカしてばかり。なかなか能力を発揮することができませんでしたが、5歳を迎えた今年、スプリント路線に矛先をかえてからは高松宮記念でクビ差2着。そして、とうとう函館スプリントSで初タイトルを獲得しました。いやぁ、ここまでの道のりは長かったですね。応援していた馬だったので正直うれしかったです。 前走のキーンランドCは1番人気ながらも3着。脚を余した印象もありましたが、今までとは一転し、ズブさも感じられる内容。馬が成長していろいろな面で慣れが出てきたようです。 陣営は対策として、追い切りで気を抜かせないようにするなど、中間はさまざまな工夫をしながら調整を行ってきました。もちろん、秋の大一番ですから目イチの態勢にあることはいうまでもありません。 中山は2戦2勝とパーフェクト。この馬のレースをすれば自ずと結果はついてくると信じています。