西武
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スポーツ 2020年06月27日 17時00分
ソフトB助っ人の快投で話題になった西武・西口の“悲劇” 前代未聞の逃し方をした大記録も?
6月25日に行われたソフトバンク対西武の一戦。試合は「4-2」でソフトバンクが勝利したが、試合結果以上に注目を集めたのがソフトバンク・バンデンハークの投球だった。 >>西武・森の送球を二遊間が“スルー”!大量失点に繋がったミスが物議、「普段やってないから迷った?」との声も<< 同戦に先発したバンデンハークは、昨シーズン12球団トップのチーム打率(.265)、得点数(756点)を記録した強打の西武打線相手を7回裏までノーヒットノーランに抑える快投。しかし、8回裏に西武・山川穂高に内野安打を打たれ、あと一歩のところで大記録を逃す形となった。 回を追うごとに注目度が高まっていたこともあり、山川に打たれた直後はネット上にも様々な反応が寄せられた。中でも多く目についたのが、「目の前で見てた西口コーチはどんな心境なんだろう」、「西口さんには全然惜しくないって思われてそう(笑)」、「西武ナインも『西口さんの前で達成させるわけにはいかない』って思ってたりして」といった、西武・西口文也一軍投手コーチを引き合いに出したコメントだった。 現在47歳の西口コーチは現役時代に西武(1995-2015)一筋で活躍し、2017年からは西武で一軍・二軍投手コーチを歴任している人物。現役時代は「436登板・182勝118敗・防御率3.73」といった数字を残した好投手だったが、実はノーヒットノーランを2度、完全試合を1度、記録達成目前で逃した悲運の投手でもある。 1度目のノーヒットノーラン“未遂”は、2002年8月26日・対ロッテ戦でのこと。序盤の3回までに6点の援護をもらった西口は、9回2アウトまでロッテ打線を四球1つのみに抑える快投。ここで迎えたロッテ・小坂誠をアウトに取れば、ノーヒットノーラン達成というところまでこぎ着けた。 しかし、ここで小坂にセンター前に落ちるポテンヒットを打たれたことで、西口の快挙は目前でパーに。その後なんとか完封勝利は確保した西口は、試合後に「僕にはまだ早いっていうことなんでしょうかね」と語っている。 次に悲運に見舞われたのは、2005年5月13日・対巨人戦。西口は6点の援護を背に、巨人・清原和博に1つ死球を与えた以外は巨人打線を完璧に抑えたまま9回2アウトへ。打者の清水隆行を打ち取れば、3年前の悔しさを晴らせる場面だった。 しかし、西口は清水にスライダーを完璧に捉えられ、痛恨のソロホームランを被弾。ノーヒットノーランどころか完封勝利も消える一発はさすがにショックが大きかったのか、打たれた直後は半笑いのような表情で数秒ほど固まっていた。 ここまでの2戦も相当な不運だったが、西口最大の悲劇となったのが2005年8月27日・対楽天戦。約3カ月前にノーヒットノーランを逃していた西口は、この日9回3アウトまで楽天打線に1人も出塁を許さない快投を披露。ところが、味方打線が1点も取れていなかったため、西口が完全試合を維持したまま試合は延長戦に突入してしまった。 当然、西口は大記録達成を目指し延長10回表のマウンドにも上がるが、先頭打者の楽天・沖原佳典が無情にも打球をライト前へ放ち完全試合は消滅。チームは10回裏に石井義人のタイムリーでサヨナラ勝利を収めたが時すでに遅かった。本来なら大記録を達成していたはずの西口の投球は、延長戦で完全試合を逃したのは史上初というありがたくないおまけつきの悲劇だった。 プロ野球では投手が中盤以降の6~8回までノーヒットノーラン、完全試合を続ける試合が年に数試合は見られるが、9回2アウトまで3度こぎ着けいずれも記録を逃したのは西口ぐらいのもの。引退からは約5年が経過しているが、“悲運の投手”という印象は今もなお多くのファンの心に刻まれているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月23日 07時00分
ロッテ監督が審判の判定に激怒! 執拗な抗議に審判もまさかの行動? 疑惑の判定が呼んだボイコット寸前の大騒動
6月19日に開幕し、21日までに計18試合が行われた今シーズンのプロ野球。複数の試合では審判の判定に異議がある場合に、ビデオ映像によるリプレー検証を求める「リクエスト制度」も運用されている。 >>ストライクど真ん中の球がなぜかボールに! 西武・渡辺が「やってられない」と激怒した大誤審、開き直った審判の末路は<< 2018年から導入されているリクエスト制度は、際どい判定で試合が混乱するのを防ぐ意味合いを持っている。この制度がまだなかった今から30年前のこの時期には、審判の判定を巡り大騒動が勃発した試合がある。 1990年6月23日、西武球場(現メットライフドーム)で行われたロッテ対西武の一戦。ロッテは7回表終了時点で「6-5」と1点リードしていたが、7回裏に2死二、三塁のピンチに。この場面で投手・園川一美がセットポジションで静止せずに投球してしまい、球審の高木敏昭審判はボークを宣告。これにより三塁ランナーがホームインし、不運な形で同点を許してしまった。 すると、ボークの判定を受けたロッテ・金田正一監督が「何であれがボークや!」と叫びながらベンチから猛ダッシュ。高木審判につかみかかると、高木審判の右腕を殴る暴挙に出た。 暴行を受けた高木審判は即座に退場を宣告するも、金田監督はさらに蹴りを2発お見舞い。その後も制止されながら怒りをあらわにする金田監督に対し、高木審判も自身のマスクや帽子を地面にたたき付けながら応戦した。 なおも怒りが収まらない金田監督は、マウンド上の園川からボールとグローブを奪い取ると「ちょっと来い!」と審判団を招集。その後集まった審判団の前でボークのシーンを自ら再現し判定に抗議した。 それでも審判団が相手にしなかったため、金田監督は選手全員をベンチに引き揚げさせ試合のボイコットを示唆するというまさかの行動に。慌てたロッテ関係者がなんとか金田監督をなだめたことで実際にボイコットには至らず、試合は8分間の中断後に再開されたが、ロッテはその後「6-13」の大敗を喫する結果となった。 なぜここまで判定に抗議したのかについて、金田監督は試合後の報道の中で三塁コーチャーを務めていた西武・伊原春樹コーチの行動によるものと主張している。金田監督によると、園川がボークを宣告される直前、伊原コーチは三塁コーチボックスから本塁方向へダッシュし、あたかも三塁ランナーがホームスチールを仕掛けたかのように見せていたとのこと。ただ、三塁塁審を務めていた五十嵐洋一審判によると、「伊原コーチはボークを宣告した後に出てきていた」という。 最後まで主張が認められなかった金田監督は、パ・リーグ連盟から「罰金100万円+出場停止30日」という重い処分を課されてしまう。また、禍中の審判となった高木審判が「こんな奴がいるところで審判ができるか!」として同年シーズン途中で辞職するなど、非常に後味の悪い結末となっている。 現代のプロ野球でも、審判の判定に納得がいかない監督が退場覚悟で抗議をするシーンはしばしば見られる。ただ、これだけの騒ぎをもたらすような監督は、もうこの先お目にかかれないのではないだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月20日 11時00分
西武・山川、「4番・一塁」で今シーズンスタート! 今後の活躍は楽天戦がカギ? “平成の三冠王”以来の快挙は果たせるか
新型コロナウイルスの影響による約3カ月の延期を経て、6月19日に開幕した今シーズンのプロ野球。延期の影響により通常の143試合から120試合に試合数が削減された“短期決戦”がいよいよスタートした。 試合数削減の影響により勝利や本塁打といった積み上げ式の記録が伸び悩むとみられている今シーズンだが、そのような状況でも大記録の達成を期待されている選手はいる。史上2人目となる「3年連続120打点」がかかる西武・山川穂高もその1人だ。 2013年のドラフトで2位指名を受け西武に入団した28歳の山川は、プロ1年目の2014年から2017年までの4年間で計97打点だった。ただ、2018年にそれまでの通算を大きく上回る124打点を記録すると、翌2019年も120打点をマーク。プロ野球史上6人目となる、2年連続120打点をクリアした選手となった。 その山川が目指す「3年連続120打点」は、過去に2年連続120打点をクリアした5名のうち、2004年に平成唯一の三冠王に輝いたことでも知られるダイエー・ソフトバンクの松中信彦(2003-2005)しか達成できていない記録。また、今シーズンは120試合しか行われないため、毎試合1打点以上を挙げなければ届かない計算にもなる。 達成へのハードルが極めて高いこの記録を、山川が達成するためには何がカギとなるのか。その1つとなりそうなのが“対楽天戦”。昨シーズンの山川はソフトバンク、日本ハム、オリックスからはそれぞれ24打点、ロッテからは22打点を挙げているが、楽天からは16打点しか挙げられていない。 今シーズンのパ・リーグは移動で生じる新型コロナウイルスへの感染リスクを下げるため、同一球団との6連戦を中心とした日程が組まれている。楽天への苦手意識を持ったままだと、楽天との6連戦が足かせとなり打点が伸び悩む可能性があるため、序盤の楽天戦で苦手意識を払しょくするような活躍ができるかどうかが記録のカギとなるだろう。 また、今シーズンは各球団で投手陣の調整不足が叫ばれており、序盤は打ち合いとなる試合が続出するのではとみられている。相手投手の調子が戻ってない隙にどれだけ打点を荒稼ぎできるかも、記録達成を左右することになるかもしれない。 6月19日に行われた開幕戦・対日本ハム戦では、「4番・一塁」でスタメン出場した山川。リーグ2連覇中のチームを背負う強打者は、果たして史上2人目となる偉業を達成することはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月18日 17時00分
元中日・川上氏が西武優勝を予想 キーマンは“ダルビッシュに似た”投手? 独自の見解に「1人だけで補うのは難しい」と疑問も
元中日で野球解説者の川上憲伸氏が、17日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)にVTRでゲスト出演。番組内での発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 >>元中日・川上氏、高橋由伸氏を「接したらいかん」と無視? 星野監督も“話すな”と指示、ルーキー時代の敵対心を明かす<< 今回の放送には川上氏と元広島で野球解説者の前田智徳氏がゲスト出演。両名は今シーズンのパ・リーグの優勝争いを、「本命」、「対抗」、「大穴」の3つに分けてそれぞれ予想した。 話題となっているのは、川上氏が西武を優勝の本命として挙げた直後の発言。川上氏は「投手力さえ良ければ(優勝できる)」と本命と予想した理由を述べた上で、「今井(達也)がダルビッシュ(有/カブス)と似たようなフォームになって球速が上がっている。中盤以降は先発の柱となって活躍しそうな感じがする」とコメント。昨年の西武はチーム打率はリーグ1位(.265)ながらチーム防御率がリーグ最下位(4.35)と投手力が不安だったが、プロ4年目の先発・今井の台頭で投打共に隙のないチームになるのではと予想した。 川上氏の発言を受け、ネット上には「確かに今井は練習試合の時点で155キロマークするくらい球が速くなってる」、「練習試合では確か1、2点しかとられてなかったから、シーズンでも投手陣を牽引する存在になりそう」、「ダルは2ケタ勝利、防御率1点台が当たり前の投手だったけど、今井がそのレベルになったら多少打線が湿っても優勝は固そうだ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「リーグ最低クラスの投手力を今井1人だけで補うのは難しくないか?」、「確かに今井は今のところよさそうだけど、他が微妙だから結果的に変わらない気がする」、「ニールやら高橋やらがボコボコに打たれてるから、今井1人が奮闘しても徒労に終わりそう」といった疑問の声も複数見受けられた。 「昨シーズン7勝を挙げブレークの兆しを見せた今井は、6月2日から16日まで行われた練習試合で『2登板・8回1失点・防御率1.13』と好投。10日楽天戦では自己最速を更新する155キロをマークするなど好調ぶりを見せつけています。ただ、他の先発陣を見ると、昨季12勝のニールが『2登板・10回11失点・防御率9.90』、10勝の高橋光成も『2登板・10回12失点・防御率10.80』と絶不調。そのため、川上氏の発言に対し、『今井1人だけがブレークしても劇的な変化はない』と考えるファンも多いようです」(野球ライター) 今シーズンリーグ優勝を果たせば、球団では1992年以来のリーグ3連覇(チームはその後1994年まで5連覇)となる西武。偉業の実現に向けては、今井だけでなく松本航(昨シーズン7勝)、本田圭佑(同6勝)といった他の先発の働きも必要と考えるファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月13日 11時00分
死球が引き金で暴行劇に発展! ボコボコにされた投手にもまさかの批判? 近鉄助っ人と西武・東尾の大乱闘事件
6月19日の開幕に向け、2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。練習試合で飛び出た本塁打やタイムリー、奪三振といったプレーに多くのファンがネット上に反応を寄せているが、中には「死球の数がちょっと多すぎる」、「まだ練習試合なのに死球当てるのは勘弁してくれ」といった死球への反応も少なくない。 2~7日の34試合で計23個、1試合平均で「0.68個」と、昨シーズンのリーグ全体の1試合平均である「0.37個」を上回る数字となっている死球。今から約35年前のこの時期には、その死球を巡り大乱闘が勃発した試合がある。 >>既に2度当てられた選手も! 恐れられていた事態が現実に? プロ野球練習試合で死球禍が勃発したワケ<< 1986年6月13日、西武球場(現メットライフドーム)で行われた西武対近鉄の一戦。この日西武の先発を務めたのは、ここまで4勝5敗と黒星が先行していた東尾修。勝てば勝敗が五分に戻る同戦は5回表までに3点を失いながらも、「1-3」の5回裏に味方打線が4点を挙げ逆転したため勝利投手の権利を手に入れた。 しかし、リードをもらった直後の6回表に事件が起こる。この回、東尾は1死の場面で迎えたデービスに対し、右ひじへの死球を与えてしまう。すると、この死球に激怒したデービスがマウンド上の東尾へ突進。東尾は逃げずにデービスとやり合うも、複数回のパンチに加え蹴りまで浴びせられてしまった。 直後に両チームの選手が両者を目がけて殺到してきたことにより、両者のやり合いはチーム同士の大乱闘に発展。乱闘が収束した後デービスは暴力行為により退場処分となるが、東尾はデービスの暴行で顔面打撲、右足首ねんざ、右ヒジ内側裂傷と複数箇所を負傷してしまった。 しかし、傷だらけの状態にもかかわらずなんと東尾は続投。9回に1点を失ったものの、最後まで投げ切り完投で5勝目を挙げる気迫の投球を見せた。 試合後の報道によると、デービスは「正当防衛だ。東尾のようなコントロールのいい投手がどうして何度も危険な球を投げるんだ。狙って当てたんだ」と怒り心頭だったとのこと。そのデービスに西武側は告訴も辞さないほど激怒していたというが、パ・リーグが「出場停止10日間+制裁金10万円」、近鉄が「自宅謹慎4日間」とそれぞれデービスに処分を科したことで怒りの矛を収めたという。 ここまでの経緯を見るとデービスに100%非があるように見えるが、当時は被害者である東尾にも批判の声が挙がっていたという。というのも、東尾は“ケンカ投法”とも称された内角を強気に攻める投球スタイルの持ち主で、20年間の現役生活でプロ野球記録となる165個を記録したほど死球の多かった投手。そのため、「今まで散々やってきた報いだ」といった声は多かったという。ちなみに、東尾は東尾で当時は「何で死球ぐらいで頭を下げなきゃいけないのか」と考えていたと後年に出演したテレビ番組の中で明かしている。 死球は投げた投手に実害はないが、当てられた打者には大怪我のリスクがある危険な球。今回取り上げた出来事のようなアクシデントが起こる可能性もあるため、来たるシーズンではなるべく数が増えないことを願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月12日 17時00分
西武・森の送球を二遊間が“スルー”! 大量失点に繋がったミスが物議、「普段やってないから迷った?」との声も
11日に行われた西武対楽天の練習試合。この試合に出場した西武のスパンジェンバーグ、呉念庭のプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 >>西武・森、CS敗退後に猛バッシング? MVPに輝いたシーズンとの明暗、屈辱をバネに26年ぶりの快挙を果たせるか<< 問題となっているのは、4回裏2死一、三塁の場面。西武は2番手として登板した田村伊知郎が1点を失い、なおも打席に昨シーズン33本のホームランをマークした強打者の楽天・ブラッシュを迎えるピンチの状況。ここで一塁ランナーが盗塁を仕掛けてきたため、西武捕手・森友哉は盗塁阻止を狙い二塁へ送球した。 しかし、二塁・スパンジェンバーグ、遊撃・呉はどちらも二塁ベースカバーに入らず。結局、森の送球は二塁後方でスパンジェンバーグがなんとか捕球したが、一塁ランナーには楽々と盗塁を許してしまった。 すると、このプレーの直後に田村がブラッシュに3ランホームランを浴び、後続打者の浅村栄斗にも2者連続となるソロホームランを被弾。西武は4回表までに「9-2」と7点をリードしていたが、4回裏に計5失点を喫し一気に2点差に。最終的には「12-8」で勝利したものの、大勝ムードが一気にしぼんでしまう形となった。 二遊間がお互いにカバーに入ろうとして送球をお見合いしてしまうケースはたまに見られるが、今回のようにどちらもカバーに入らないというケースは異例。二遊間の連係ミスを受け、ネット上には「初歩的なミスで大量失点って最悪だろ」、「普通にカバー入ってればアウトっぽいタイミングだったから余計にもったいないな」、「何でどっちがカバーいくか決めてないんだよ」、「どっちも普段やってないポジションだから判断に迷ったのかな?」といった反応が多数寄せられている。 「今回のミスが出た時に打席に立っていた右打者のブラッシュは、昨シーズン放った33本のホームランのうち23本を左翼方向に放っている打者。引っ張り方向へ強い打球を打ってくることが予想されるため、遊撃の呉は守備位置を三塁側に寄せてヒットゾーンを狭めるなど気を配っておく必要があります。そのため、今回の場面では二塁のスパンジェンバーグがカバーに入るべきだったといえるでしょう。ただ、スパンジェンバーグは外野を本職とする選手で、呉もプロ1年目の2016年以外はシーズンで遊撃を守っていません。急造の二遊間だったということを考えると、連係ミスが出たのは致し方ない面もあるかもしれません」(野球ライター) 正二塁手・外崎修汰が腰の張り、正遊撃手・源田壮亮が右足甲の打撲により共に欠場していた同戦。本来のレギュラーである両名が出場していれば、今回の連係ミスも起こらなかったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月11日 19時30分
元楽天監督・大久保氏、指導者になる気は無かった? 西武・渡辺監督からの突然の誘い、決断まで2週間を要した葛藤を明かす
元楽天監督・大久保博元(デーブ大久保)氏が10日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。西武GM・渡辺久信氏について言及した。 渡辺氏とは現役時代に西武で共にプレーした経験があり、互いに「デーブ」、「なべちゃん」と呼び合うなど親交が深い大久保氏。本動画では渡辺氏が西武監督に就任した2007年シーズンオフにあった、大久保氏の一軍打撃コーチ就任を巡るやりとりを明かした。 1995年の現役引退後は野球解説者として活躍するかたわら、タレントやプロゴルファーとしても活動していた大久保氏。個人の活動が充実していたため指導者への意欲はほとんど無かったといい、渡辺氏の監督就任が報じられた際は「(コーチとして)声がかかっちゃうんじゃないかなあ。なんて断ろうかなあ」と危惧していたという。 そのような中、講演のため滞在していた鹿児島で渡辺氏から連絡を受け、「打撃コーチやってくれねえかな」と要請を受けたという大久保氏。渡辺氏から必要とされたこと自体は嬉しかったが、「嬉しいのが100%、困ったのも100%」と複雑な心境だったとのこと。そのため、「(自分には)向いてないですよ。自分は今タレントもやってるから、『タレントなんかやってる奴がコーチできるかよ』ってファンは思いますよ」と伝え一度は返事を保留したという。 保留中の大久保氏は要請を受けるか悩みながらも、「自分が断った場合(渡辺氏は)次を探さなきゃいけないから、『早く答え出せよ』って思ってるだろうな」と渡辺氏を心配していたとのこと。しかし、要請から1週間後に渡辺氏にもう少し考える時間が欲しいと連絡を入れたところ、渡辺氏は「全然いいよ。気にしないでくれよ」と逆にいたわってくれたという。 それからさらに1週間後、元西武監督・東尾修氏が手掛ける焼肉店で渡辺氏と食事をする約束があったが、渡辺氏から食事をする前に会って話をしようと言われた大久保氏。ただ、この時には既に要請を受ける決心を固めていたといい、渡辺氏に「なべちゃん、(コーチを)やらせてください。迷惑をかける(と思う)けど」と伝えたという。 自身の言葉を受けて渡辺氏から、「迷惑なんかじゃないよ。仲間じゃねえか」、「やってみなきゃ分からないからやってみろよ」と決断を後押しされた大久保氏。その後渡辺氏の指示により、同年の秋季キャンプから指導者生活がスタートしたと語っていた。 今回の投稿を受け、「指導者になりたくてもなれない選手がほとんどなのに、やりたくないっていうのは珍しいな」、「チームが低迷したら選手だけじゃなく首脳陣にも批判がいくから、即決っていうのはなかなか難しかったんだろうな」、「その後楽天の監督まで登りつめるほど指導者として出世するのに、最初は嫌がってたっていうのは意外」、「2008年に西武は日本一になったから、結果的にはコーチ就任は正解だったんじゃない?」といった反応が多数寄せられている。 現役時代に西武(1984-1997)、ヤクルト(1998)、台湾・嘉南(1999-2001)でプレーした後西武(2004-2013)で監督・コーチを歴任した54歳の渡辺氏と、西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)で現役生活を送った後西武(2008,2010)、楽天(2012-2015)で指導者を務めた53歳の大久保氏。両者は1985年から1992年にかけて共に西武でプレー。指導者としては2008、2010年は味方として、2012年から2013年にかけては敵味方に分かれて戦っている。 渡辺氏が監督、デーブ氏が一軍打撃コーチに就任した2008年、西武は4年ぶりのリーグ優勝・日本一を果たしている。歓喜の瞬間を味わえたという意味では、大久保氏がコーチ要請を受けたことは正解だったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年06月11日 11時00分
ロッテから移籍の楽天涌井が“古巣”メットライフドームで好投!
プロ野球練習試合▼10日 埼玉・メットライフドーム(無観客試合)埼玉西武 1-1 東北楽天※規定により延長なし 楽天の先発は今シーズン、ロッテから金銭トレードで移籍した涌井秀章。西武、ロッテの2球団でエースとして活躍した涌井が、楽天のユニフォームを着て西武時代の“古巣”メットライフドームに帰ってきた。 練習試合2試合目となる涌井は、最速149キロをマークするなど、まだまだ球は衰えていない。変化球にもキレがあるだけに、ストレートに効果があるのだろう。この日は、4回を71球、被安打2、奪三振4、無失点の好投。楽天でもローテーションの一角を担うのは間違いない。 2回には、ロッテからFAで楽天に移籍した鈴木大地が、西武先発の今井達也から、ライトスタンドへ先制のソロホームラン。「打ったのはストレート。開幕が近くなってきたので一本出て良かったです。相手がいいピッチャーなので自信になりますね」と大地はニッコリとした表情でコメント。この時期に一発を打てたことで、シーズンに向けて自信がついたようだ。 試合は、6回に山川穂高のソロホームランで同点に追いつかれるが、その後、両チームともにリリーフ陣が無失点に抑えたため、引き分けに終わった。9日は西武が勝利を収めているだけに、楽天は11日の試合に勝ってイーブンに戻して3連戦を終えたい。 元ロッテコンビの活躍が目立った試合だった。 (どら増田)
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スポーツ 2020年06月08日 11時40分
西武・松坂、客寄せパンダじゃなかった? 1週間前の評価から一転、辻監督が開幕ローテ「無理」と断言したワケ
一週間余りで評価が一変した。6月7日の対中日戦後、埼玉西武・辻発彦監督から正反対のコメントが出た。 本拠地・メットライフドームで行われた中日戦で、注目の松坂大輔が3番手としてマウンドに上った。先頭バッターには四球を与えたが、その後はノラリクラリと変化球を内外角に散らし、無失点に抑えてみせた。昨季まで在籍していた中日の元同僚たちは一同に賛辞を送り、松坂も笑顔でベンチに下がって行った。 しかし、辻監督だけは違った。試合後の共同会見で「松坂の開幕ローテーション入りは?」と聞かれるなり、 「いや、無理でしょう、まだ」 と、言い切った。さらに、「ここで1イニングしか投げられないぐらいだったら、無理だと思います。悪くはないけど、良い時の松坂ではない。下(二軍)の方でローテーションを組めるようになれば」とも言った。 その言葉の通りなら、開幕一軍メンバーから脱落したことになる。当の松坂は「今日は試合カンを取り戻す、バッターと対戦することで感覚を思い出す作業がメインでした」と球団を介し、投げ終わった直後の笑顔からややトーンダウンしたコメントを発表した。 話は、5月27日に遡る。同日、50球弱だが、松坂はブルペンでの投球練習を行っている。辻監督もそれを見守り、「しっかり放れている。これだけ投げられているというのは、肩のトレーニングができているから」と評価していた。この時点で“開幕ローテーション入りは確定”と思われたが、一週間余りで指揮官の評価はガタ落ちしたわけだ。 また、辻監督は「1イニングしか投げられないようなら」とも言っていた。松坂は2イニング以上の登板が予定されていて、故障個所である右膝が“悲鳴”を上げたのか。こんな情報も聞かれた。「当初から1イニングの登板予定でした。右膝以外はほぼ万全なので、調整の一環で投げさせたんです」(球界関係者) とは言え、辻監督は「二軍でローテーション入りすれば」とも語っていた。この課題をこなすのはちょっと難しそうだ。 松坂が復活勝利を挙げた2018年、その登板間隔は“特別待遇”だったと言っても過言ではない。森繁和監督(当時)が投手コーチなどに状態を聞き、登板イニング数も松坂と話し合っていた。ローテーション入りとは、「中6日」の間隔で投げ続けること。2、3度ならともかく、今年40歳になるベテランにそれを継続させるのはかなり厳しいと思うが…。 「辻監督の松坂評を聞いて、西武は優勝を狙うチームなんだと再確認させられた関係者も少なくありません。エコ贔屓、特別待遇はしないという宣言ですよね」(前出・同) 19-20年オフ、辻監督は松坂の西武帰還について、「男気を感じる」とも話していた。右膝は回復に向かっているという。7日のピッチングは結果だけ見れば、ゼロに抑えたのだから、一軍で投げさせようと思えばできないこともないだろう。あえて、「良い時の松坂ではない」と言い切ったのは、中途半端な状態で投げさせて恥をかかせたくないとする指揮官の温情かもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月07日 11時00分
ストライクど真ん中の球がなぜかボールに! 西武・渡辺が「やってられない」と激怒した大誤審、開き直った審判の末路は
6月19日の開幕に向け、2日から各地で練習試合が行われている今シーズンのプロ野球。練習試合では選手だけでなく審判も、来たる開幕に向け選手のプレーを注意深く見極めている。 4日の阪神対広島戦では阪神・ボーアが放った左翼ポール際への打球を、“ポールに直撃したから本塁打”と主審・塁審全員で確認し合うなど、誤審がないように努めている審判たち。今から約20年前のこの時期には、審判が取り返しのつかない誤審をしてしまった試合がある。 1997年6月7日、千葉マリンスタジアム(現ZOZOマリンスタジアム)で行われた西武対ロッテの一戦。この日西武の先発を務めたのは、当時プロ14年目の32歳・渡辺久信(現西武GM)。前年までに通算124勝を挙げた好投手だが、1997年はここまで未勝利が続いていた。 シーズン初勝利へ向け3回裏まで無失点だった渡辺だが、西武1点リードの4回裏に思いもよらない事件が起こる。この回渡辺は1点を失いなおも2死満塁とピンチを背負うも、迎えたロッテ・松本尚樹を2球で追い込む。3球目に投げたストライクゾーンど真ん中の球を松本が見逃したため、三球三振でピンチを脱したと誰もが思っていた。 しかし、この日球審を務めた村越茶美雄審判が、この3球目をなぜかボールと判定。これを受けた渡辺や西武捕手・伊東勤(現中日一軍ヘッドコーチ)は猛抗議するも、村越審判は判定を覆さなかった。 仕方なく判定を受け入れた渡辺だが、動揺があったのか松本に5球目を打たれ2点を失ってしまう。結局、これが決勝点となり渡辺は初勝利どころか敗戦投手となってしまった。 見逃した松本も「ストライクだと思った」という渡辺の3球目がなぜボールと判定されたのか、その真相は試合後の報道で判明する。実は4回裏終了直後に、当時西武の指揮官だった東尾修監督が改めて村越審判に抗議したとのこと。すると、村越審判は「本来ストライクと言うところをボールと間違えた」と言い間違えによる誤審であることを認めたという。 しかし、村越審判は同時に「ボールと言った以上判定は変わらない。その後まで責任は取れない」と、ともすれば開き直りのような言葉も口にしたとのこと。野球規則には「審判員の判断に基づく裁定は最終のものである」と一度審判が下した判定は覆らない旨が記載されていることもあり、東尾監督もそれ以上抗議はしなかった。ただ、誤審の“被害者”となってしまった渡辺は「やってられない」と試合後も怒り心頭だったという。 自身の誤審が勝敗を揺るがしてしまった村越審判は同戦直後から一軍の試合での審判を外され二軍降格となり、同月10日からは2週間の再研修を課せられている。なお、その後も一軍の試合で審判を務めることはめっきり減ってしまった上、2003年1月には「技術不足」を理由に審判部から解雇されている。 プロ野球の世界では、“審判が目立つ試合は残念な試合”とよくいわれている。間もなく開幕する予定の今シーズンでは、今回取り上げたような大誤審が1つもないことを願いたいところだ。文 / 柴田雅人
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