石川昂弥
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スポーツ 2020年07月17日 19時30分
与田監督の采配に「意味が無い」 元中日・山崎氏、無計画な代打策に苦言 「理に適ってる」ファンからは反発も
元中日で野球解説者の山崎武司氏が、16日放送の『ドラゴンズステーション』(東海ラジオ)に生出演。中日・与田剛監督の采配に苦言を呈した。 今回の放送で山崎氏は、12日から一軍でプレーしているドラフト1位ルーキー・石川昂弥についてトーク。その中で、「2-1」で勝利した15日のDeNA戦での与田監督の采配に疑問符をつけた。 山崎氏が問題としたのは、同戦の6回裏1死一、二塁の場面での采配。「2-1」と1点リードの中日は追加点のチャンスで石川に打順が回るも、与田監督は石川に代え阿部寿樹を打席へ。しかし、代打の阿部は併殺に終わり追加点のチャンスはついえてしまった。 >>中日・石川に「舐めてんのか」ファン激怒 炎上を招いた“ベース踏み忘れ”、「二塁で使った与田監督も悪い」との声も<< この采配について山崎氏は阿部が併殺となった点ではなく、石川を代えた点を問題視。「あのチャンスで三振、凡退だったとしても、(この経験は)彼の財産になる。それを取(り上げ)るのはどうなのか」と、石川に勝負どころを経験させなかったことに苦言を呈した。 また、山崎氏は「この打席がダメでもしゃあないと思って使わないと意味がない」とした上で、「ああいう形で代えるなら、石川を一軍に置いておく必要はない」、「スタメンで使うっていうのなら最後まで使わないと」とコメント。一軍で中途半端に起用するぐらいであれば、二軍で経験を積ませた方がいいと主張した。 途中交代を否定する理由について、山崎氏は自身の経験談や楽天時代に師事した故・野村克也さんの言葉を交えて説明している。山崎氏によると、監督時代の野村さんは常々「1打席代打を送っただけで、送られた選手が1年間死んでしまうことがある」と口にしていたといい、自身も現役時代に代打を出されたことをしばらく引きずった経験があるとのこと。山崎氏はこれらを踏まえて、同戦の代打策が石川のメンタルやモチベーションに悪影響を及ぼすのではと危惧した。 今回の石川への代打を含め、与田監督は選手を代えるタイミングが早い傾向があるという山崎氏。「目先の1勝というのは監督なら当然考えなければいけないが、(ドラ1の)石川だから(我慢してほしかった)」と我慢強い起用を求めていた。 山崎氏の発言を受け、ネット上には「ああいう場面を経験させないのなら、『何のために一軍に入れてるの?』って言われるのも仕方ない」、「わざわざ一軍に上げたのなら、未来への投資と思って腰を据えて起用するべきでしょ」、「確かに与田監督は選手交代が早すぎるから、もう少し辛抱強く采配してほしい」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「代打で出てきたのが阿部だったから、特に悪い采配だったとは思わなかったけどなあ」、「1点差の緊迫した場面なんだから、経験が浅い石川より実績のある阿部に任せる方が理にかなってる」、「石川は打率1割台で阿部は2割台、打てそうな方を優先するのは当然だろ」といった反発も複数見受けられた。 「石川は12日に一軍昇格し同日の試合でプロ初ヒットをマークしましたが、その後の試合はいずれもノーヒットと苦しんでいます。一方、阿部も今シーズンは打率が2割台前半と苦しんでいますが、昨年は129試合に出場し3割近くの打率をマークした実績を持っています。結果は併殺でしたが、経験・実績で石川を上回る阿部を代打に送ったこと自体はあながち間違いではないとも思いますが…」(野球ライター) ゴールデンルーキーを巡る起用で物議を醸してしまった与田監督。「8-0」で勝利した翌16日の同カードでは石川をスタメンから外してもいるが、今後はどのように起用していくつもりなのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月05日 17時30分
中日・石川、未曽有の事態に焦り? 大舞台で躍動のドラ1、困難を乗り越え“恐竜打線”の核となれるか
「規格外」の男は我慢の時を迎えている。 ドラゴンズのルーキー、石川昂弥はその爪を研ぎ澄まし、プロの打席に立つ時を待っている。 昨年春の選抜高校野球で甲子園を大いに沸かせる存在となったことは記憶に新しい。母校、東邦高校に30年ぶりとなる優勝をもたらしたこの大会で、全試合に先発、打っては3本塁打を記録している。投打にわたりチームをけん引、強烈なインパクトは野球ファンの脳裏に今なお、焼き付いている。 また、夏に行われたU-18W杯でも全試合で日本代表の4番に座り、打率.333と「世代の主軸」としての役割を存分に果たした。特に、パナマ戦で放ったレフトへの豪快な一発は打球の鋭さはもちろん、拮抗した試合展開の中でチームに勢いをもたらす絶妙な場面で披露したもので、膝元の速球をとらえ、すくい上げてスタンドへ放り込む技術、重要なシーンで「決め切る」勝負強さをいかんなく発揮した、鮮やかな本塁打だった。 ドラフトを経て、地元でもあり相思相愛だった中日ドラゴンズのユニフォームをまとうなど、順風満帆ともいえる、華やかな道のりは続いた。 ただ、キャンプを2軍で迎え、期待に包まれながらプロとしてのスタートを切ったものの、試合出場の機会はまだ訪れていない。多くのプロ野球選手、アスリートと同じく、そのパフォーマンスを発揮することができずにいる。未曽有の事態の中、練習すらままならず、大型ルーキーといえども、グラウンドでのプレーが思うようにいかない現状にもどかしさと焦りを感じているのが容易に想像できてしまう。「思うようにできないところはある」といった本人のコメントもメディアを通して伝えられている。 それでも、人々に通常の生活が戻り、グラウンドにも日常が帰ってきたとき、この男の目の覚めるようなアーチが観客を大いに沸かせてくれることは間違いない。新しい世代の、若きスター候補として、多くのファンが認めていることは確かであり、ドラゴンズ待望の和製大砲となれる素質を秘めている。中心打者として「恐竜打線」をもう一度、蘇らせるとともに、多くのプロ野球ファンにまばゆい希望を届けてくれるはずだ。
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スポーツ 2020年04月12日 11時00分
中日・石川、大胆起用の必要はなし? 開幕スタメンに抜擢された高卒新人野手、揃って1年目に大苦戦
昨年のドラフトで中日、ソフトバンク、オリックスから1位指名を受け抽選の末、中日に入団した石川昂弥。今年のルーキーの中では、最速163キロ右腕のロッテ・佐々木朗希にも負けないくらいの素材と目されている内野手だ。 2月の春季キャンプでは二軍スタートとなり、同月16日には左肩を痛めるなど出だしは良くなかった石川。しかし、3月14日のソフトバンク二軍戦から実戦に復帰して以降は打撃面で結果を残し続けたことから、ファンの間では「開幕スタメンで使っても面白いのでは?」との期待も高まりつつある。 春季キャンプからまだ数カ月しかチームで過ごしていない上、まだまだ体も出来上がっていない高卒の野手がいきなり開幕スタメンをつかむのは至難の業。実際、過去10年の高卒新人野手では3名しか開幕スタメンに起用されていないが、この3名はどのような成績を残したのだろうか。 2010年ドラフトでオリックスに1位指名を受け入団した後藤駿太(2011~2017年の登録名は駿太)は、2011年4月12日のソフトバンクとの開幕戦に「9番・ライト」で出場。高卒の新人野手としては球団史上初の開幕スタメンだったが、同年の最終成績は「30試合・.100・0本・1打点・3安打」と振るわなかった。 後藤は翌2012年も32試合の出場にとどまったが、2013年から2017年にかけては5年連続で100試合以上に出場するなど一軍の座を確保。ただ、ここ1、2年は出場100試合を割り込むシーズンが続いている。 2012年ドラフトで日本ハムに1位で入団した大谷翔平は、2013年3月29日の西武との開幕戦に「8番・ライト」で先発出場し2安打をマーク。しかし、同年は打者として「77試合・.238・3本・20打点・45安打」、投手として「13登板・3勝0敗・防御率4.23」とどちらも中途半端な成績に終わった。 ただ、大谷はその後投打二刀流の選手として大きく成長し、2016年には史上初めて投手部門と野手部門(指名打者)で同時にベストナインを受賞。また、2017年オフにポスティング移籍し2018年からプレーする米メジャー・エンゼルスでも、2シーズン合計で40本塁打、4勝をマークしている。 2018年ドラフトで阪神、楽天、ロッテから1位指名を受けロッテに入団した藤原恭大は、2019年3月29日の楽天との開幕戦に「1番・センター」として出場。球団の高卒新人野手としては史上3人目となる開幕スタメンに抜擢された。 ただ、その後の藤原は開幕戦を含めた6試合で「.105・0本・2打点・2安打」と振るわず4月7日に二軍落ち。その後は二軍では82試合に出場したが、一軍で出場する機会はなかった。 高卒新人野手として開幕スタメンをつかんだ以上の3名を見ると、全員ドラフト1位で指名されている。ドラフト当初の首脳陣の期待が大きく反映された形となっているため、同じドラフト1位の石川が開幕スタメンに抜擢され、持ち前の打撃を披露する可能性はあるといえるだろう。 しかし、過去の3名は全員その後のシーズンで苦戦。また、1年目が終わったばかりの藤原はともかく後藤は主力の座をつかみきれてはおらず、メジャーで活躍中の大谷もルーキーイヤーの4月に左足首をねんざして以降左太もも、左膝蓋骨など左足に故障が頻発している。長い目で見るならば、二軍でしっかりと体作りに励んだ方がいいかもしれない。 ただ、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されているため、この間の取り組み次第で与田監督が開幕スタメンに抜擢する可能性は決してゼロではない。各選手が難しい調整をしいられる中、石川は首脳陣に調整面でもアピールすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月02日 11時30分
中日・石川に三冠王の素質あり? 根尾との練習で見せた可能性、開幕戦延期で得た大収穫とは
取材エリアの制限、選手に質問をする時は3メートルくらい離れて…。「やりにくいなあ」と思っているメディアは少なくない。かといって、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、この現状を受け入れるしかない。選手も開幕戦の日程が決まらないからか(4月1日時点)、練習にも気合が入られないようだった。 しかし、この長い公式戦までの期間は、若手選手の“可能性”を広げたようだ。将来の主砲候補、中日のドライチルーキー・石川昂弥内野手のことである。 「石川には三塁を守らせる予定。守備の負担の少ないポジションで試合経験を積ませ、打撃優先で育てていくつもり」(名古屋在住記者) ナゴヤ球場近くの室内練習場で二軍の守備練習が行われ(4月1日)、石川はショートでノックを受けていた。「二塁・根尾昂、遊撃・石川」で組んで、併殺プレーの練習もこなしていた。だが、30分もしないうちに根尾と石川が入れ代わった。「二塁・石川、遊撃・根尾」。根尾は大阪桐蔭時代からショートを守ってきた。石川はセカンドを守った経験がないからだろう。苦笑いをしていた。気分転換もかねての入れ換えだったが、「二塁手・石川」は根尾以上に輝いていた。 二塁ベース上で根尾からの送球を捕り、一塁送球までの軽快な動き。ノックを捕球してから、二塁ベースに入る根尾への正確な投球には目を見張るものがあった。「二塁・石川」は実戦でもイケるんじゃないか? 「東邦高校時代は主に投手。セカンドを守れるなんて聞いたことがありませんでした。でも、仁村徹二軍監督も褒めていました」(前出・同) 身長185センチ、体重93㎏という石川の体格を考えると、セカンドタイプではないのかもしれない。しかし、「3割、30本、30盗塁」の東京ヤクルト・山田哲人も二塁手だ。内野手出身のプロ野球解説者に「二塁手に求められるもの」を聞いてみた。 「打点王(13年、18年)のタイトルを獲得した浅村栄斗も二塁を守っています(注・13年は主に一塁)。過去、首位打者のタイトルを獲得した二塁手も少なくありません。真弓明信(83年)、篠塚利夫(87年/登録名は当時)、辻発彦(93年)、今岡誠(03年)などがそうで、要するに、投打ともに野球センスの高い選手」 長打力のある二塁手は多くない。小久保裕紀が本塁打王のタイトルを獲得した95年は二塁手だったが、打撃センスを開花させたのは三塁手に専念してからである。 興味深いデータも残っていた。落合博満が初めて三冠王に輝いた82年は二塁手だったのだ。同年、127試合、セカンドの守備についており、失策はわずか7。三冠王は守備も巧かったことが証明されている。 「石川が二塁手の素質があると分かっただけでも収獲です。仁村二軍監督は試合の中でも石川に二塁を守らせていくと思います」(前出・名古屋在住記者) 開幕戦が遅れた分、練習の時間が増えた。この様々なことをテストできる期間が、落合以来となる“二塁手の三冠王”の誕生にも発展するかもしれない。どんよりとしたグラウンドに一縷の光が…。夢を見せてくれた。やっぱり、石川は並みの新人ではない。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年02月06日 11時40分
中日・根尾、石川に追い抜かれる? キャンプで分かれる新旧ドラ1の明暗、与田監督も紅白戦で“激励”か
1番・ショート…。中日ドラゴンズがキャンプ4日目にして早くも紅白戦を行った。東京五輪によるペナントレースの日程の前倒しに合わせたわけだが、与田剛監督は打倒巨人の手応えを感じていたのではないだろうか。しかし、ちょっと残酷な一面も見られた。主に主力選手で固めた白組の打線は、「1番ショート、京田」。若手中心の赤組も、「1番ショート」で、根尾昂を使ってきた。しかし、同日の根尾は3打数ノーヒット。せっかくのチャンスを生かしきれなかったようだ。 「キャンプ初日にも、『アレ!?』と思うシーンがあったんです。根尾は昨秋キャンプから外野の守備練習を始めています。シートノックではセンターでスタートしたんですが、途中からショートに回るよう、指示されたんです。オフの台湾リーグでもずっと外野を守っていたし、ショートを守るのは久々では?」(スポーツ紙記者) 紅白戦でも、ショートを守らせたのは首脳陣が与えた試練なのかもしれない。 ノーヒットに終わった打撃に関しても、こんな見方がされている。ネット裏にいたライバル球団のスコアラーがこう言う。 「第一打席の対戦ピッチャーが柳裕也(19年11勝7敗)、第二打席はローテーション入りを目指す3年目の山本拓実。根尾を抑えてアピールしてやろうと必死でしたよ。ちょっと気の毒な面もある」 とは言え、一流と呼ばれる選手はそんな本気モードの対戦も乗り越えてきた。 根尾にとって、乗り越えなければならない壁は、これだけはない。与田監督は2月7日に予定されている社会人チームとの練習試合を指し、ドラフト1位ルーキーの石川昂弥内野手(18)の起用を示唆している。「状態が良ければ」と前置きしていたが、地元愛知県出身、将来、打線の中核を担う逸材である。“顔見せ”も含めて、試合に出してくるだろう。 「石川の守備ですが、シートノックを見る限り、まだプロのレベルではありません。与田監督は打撃優先で若手を使っていくつもり」(球界関係者) この打撃優先は根尾にもあてはまるそうだ。石川はフリーバッティングで快音を鳴らし続けている。力ではなく、7割程度の力でスイングしているのに、外野ネットに打球を何本も直撃させていた。天性の長距離ヒッターであり、このバッティングを見せられると、「守備がダメでも使っていく」という与田監督の気持ちも分からなくもない。 「プロは結果が全て。根尾は早いうちにバットで結果を出さないと石川に追い抜かれてしまうかも。もっとも、ヒットを打てば、与田監督は打撃優先で若手を使っていく構想なので、一軍帯同が決まりますが」(前出・スポーツ紙記者) 久々に守ったショートの守備だが、無難にはこなしていたが、ハッキリ言って、京田の方が見ていて安心感がある。しかし、外野ではなく、ショートで起用されたのは、「バットで結果を出せばスタメンもあり得るので、内野、外野の両方を準備しておけ」という指揮官からのメッセージではないだろうか。 新人・石川の打撃に関する評価が高い。根尾はキャンプ中盤までにバットで結果を出さなければ、後輩に追い抜かれてしまう。まさに正念場だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年01月14日 21時30分
中日指導陣にファン反発 ドラ1ルーキーへの“柵越え禁止令”、人手が足りない中での強行に「元々予定になかった?」と疑問も
2019年のドラフトで中日、ソフトバンク、オリックスの3球団から1位指名を受け、抽選の結果中日が指名・獲得に成功した石川昂弥(愛知・東邦高)。その石川に対する球団の指示が、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、石川が13日に行った打撃練習。石川は自身の他に中日に入団した6名の新人選手と共に、二軍本拠地のナゴヤ球場(愛知・名古屋)で11日から始まった新人合同自主トレに参加中。この日は屋外で打球を遠くに飛ばす打撃練習、いわゆる「ロングティー」を敢行した。 しかし、この様子を伝える『中日スポーツ』(中日新聞社/電子版)によると、球団側は球拾いを行うスタッフの人数が少なかったことを理由に、ロングティー開始前の石川に対して「(打球を)柵越えさせるな」と指示を出したという。 ロングティーの目的は打球を遠くに飛ばす中で、体全体でのスイングやボールをバットに乗せる感覚を養うこと。にもかかわらず、指導者が選手に「打球を遠くに飛ばすな」という指示を出すことは極めて異例のことで、『中日スポーツ』の該当記事内でも「前代未聞」という表現が用いられている。 ネット上のファンからは「ロングティーで飛ばすなはおかしい、一体何のための練習なんだ」、「人足らないから全力出すなってひどすぎる」、「スタッフいないなら別の練習をすればよかっただろ」、「石川の打撃に変なクセついたらどうするんだ」といった批判が噴出。 同時に、「人手不足なのにロングティーを強行した理由を知りたい」、「スタッフがいないってことは、ロングティーは元々の練習予定にはなかったんじゃないか?」、「飛ばすな云々は後付けで、本当は単純に柵越えが無かっただけなんじゃ…」といった疑問の声も複数見受けられた。 高校通算55本塁打を記録し、昨年8、9月に韓国で開催されたU-18W杯でも日本の4番を務めた石川。2018年のドラフト1位である根尾昂(大阪・大阪桐蔭高)と共に次代を担う金の卵と目されている選手なだけに、球団がしっかりと育成できるか気がかりなファンは多いようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年01月14日 11時44分
中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2年目のキャンプは「重圧」との戦いとなりそうだ。 2020年シーズン、中日の開幕戦は、「ルーキー・石川が一軍、2年目の根尾が二軍」なんてことも十分にあり得る状況だ。 「与田剛監督は高橋周平を中心とした若い、新しいチームに作り替えようとしています」(地元メディア) 昨秋のキャンプ中もそうだった。記者団にチームビジョンを聞かれると、必ず名前が出ていたのが高橋。そして、根尾昂、昨秋ドラフト1位の石川昂弥(東邦)を指して、「高橋が」と、また彼の名前を出して、2人の兄貴分になってもらいたいとも期待していた。 3人とも、ドラフト1位だ。高卒1位である。地元ファンの注目度も高く、経験者にしか分からない苦しみもある。それを乗り越えた高橋に、根尾、石川を牽引してもらいたいと思っているのだろう。しかし、高橋に続く根尾、石川はキャンプ、オープン戦で明暗を分けそうなのだ。 根尾は昨秋から外野守備の練習にも取り組んでいる。その外野守備について、与田監督のビジョンも見えてきた。 「根尾にとっては試練のシーズンとなりそうですね。それも、オープン戦までに結果を出さないと…」(関係者) 根尾が外野守備の練習を始め、地元メディアには「1つの疑問」も芽生えた。外野の守備練習は出場機会を増やすためだが、2020年は「外野手として、二軍でフル出場させるのか」、それとも、「一軍に帯同させ、守備固め要員、代打で起用するのか」――。与田監督と一軍首脳陣は、春季キャンプの選手振り分けを話し合うミーティングで、根尾の起用法を改めて確認したそうだ。 根尾がオープン戦期間中、打撃で結果を出したら、一軍待遇。ダメだったら、二軍、と。 前出の関係者がこう続ける。 「根尾に対する期待の大きさですよ。走攻守の全てにおいて、トップレベルに育てなければならない逸材です。オープン戦で打てなかったら、二軍落ち。好成績を残したら、一軍でスタメンを争わせるつもりですが」 バットで結果を出さなければならないが、「この数字以上を残したら」という、打率、ホームラン数などの具体的なノルマは決められていない。与田監督が合格点を与えるか否かで一軍入りの当落が決められるそうだ。 一方の石川については、こんな情報も聞かれた。 「これも高橋中心のチーム作りの一環ですが、高橋を安心させないため、石川と競わせます。例えば、打撃練習の組分けをいっしょにして、高橋に常に緊張感を与えていくつもり。その流れで、石川は開幕戦も一軍で迎えることになりそう。プロ1年目の石川に一軍の雰囲気を勉強させる目的もあって」(前出・地元メディア) 根尾は不慣れな外野守備の練習に加えて、打撃練習にも相当な時間を割かなければならない。「バットで結果を出せ」ということは、ある意味、与田監督からオトナ扱いされたわけだ。ここで踏ん張らなければ、「後輩の石川が一軍で、自分が二軍」となってしまう。根尾にとっては、試練のキャンプ、オープン戦となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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