報道によると、抹消後の石川はこれまで軽めのティー打撃やネットスローといったリハビリメニューを懸命にこなしていたが、複数の病院での検査を経た上で手術を決断。手術は7月1日の予定で、競技復帰までは8〜12か月と相当な時間を要する見込みだという。
石川は5月27日・オリックス戦4回表で三ゴロを放った際、捕球のため走路上に足を伸ばしてきた一塁手・中川圭太との衝突を右に動いて回避したが、この動きで左膝を故障し戦線離脱。当初の報道では立浪和義監督が「今季中に復帰できればベスト」と見解を示したことが伝えられていたが、監督の予想以上に離脱が長期化する形となった。
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石川に関する報道を受け、ネット上には「少しでも軽症で済んでくれと思い続けてたけど願いは届かなかった」、「去年も怪我(左尺骨骨折)でシーズン棒に振ってるのにこれは…本人も相当気落ちしてるんじゃないか」と落胆の声が寄せられた。
ただ、ファンの一部からは石川の離脱長期化はなにも痛手ばかりだけでなく、27日に国内FA権の取得条件を満たした同僚三塁手・高橋周平の残留には有利に働くのではと前向きに捉えるコメントも挙がっている。高橋は三塁手として過去にベストナインを1回(2019)、ゴールデングラブ賞を2回(2019-2020)獲得した実績を持つが、今季は石川優先起用のあおりを受け二塁、遊撃と不慣れなポジションで起用されることもしばしば。そのため、このままだと今オフにFA権行使・他球団移籍するのではとの見方も少なからずあった。ただ、石川の手術により三塁は少なくとも半年以上は空く公算となったため、「これは見方によってはいいニュース、三塁ガラ空きってことなら高橋が出て行かずに残ってくれる期待が持てるかも」、「出場機会の問題はクリアできそうだし、あとはきっちりカネを出せば流出は防げそう」といった予想も散見される。
手術を伝える報道では、「今後のことも考え、本当に悩みました。たくさんの人の話を聞いた上でしっかりと治した方がいいと思い、手術を選びました」という本人コメントも伝えられている石川。未来を見据えた重大決断は果たしてチームにどのような影響をもたらすのだろうか。
文 / 柴田雅人