プロ野球
-
スポーツ 2020年05月11日 17時30分
DeNA・伊藤光、母に感謝「メンタル的な話をしてもらった」 昨年は“母の日弾”プレゼントも
ベイスターズの扇の要・伊藤光捕手が母に対する想いを、球団を通じて公開した。 愛知県岡崎市出身の伊藤光は少年時代、ボーイズリーグ「東名古屋スターズ」に所属。そのころの思い出を「小学校高学年と中学生の3年間は、家から一時間ほどかかる野球チームに所属していまして、ほぼ母親の車で送り迎えをしてもらっていました。母親はマラソンをやっていたこともあり、試合の日の車中ではメンタル的な話をしてもらったり、試合の振り返りをしたことも思い出です」と、野球に関してサポートしてくれた母親との、車内での貴重な時間を振り返った。 昨年の母の日は5月12日、敵地広島・マツダスタジアムでのカープ戦、途中からマスクを被った伊藤は5回に先頭打者として初打席が回ってくると、レフトスタンドへホームランを放つ。0-6と大差を付けられていた劣勢ではあったが、「何とか出塁して、流れを変える思いで打席に入った結果、ホームランになってくれた」と喜んだ一打は「母の日に本塁打を打つことができて嬉しかったことを覚えています」と、記憶にしっかりと刻まれている。今年はまだ開幕すら出来ない現状で、2年連続母の日アーチはプレゼントできないが、「毎年贈らせてもらっている」と明かす花束で、母への感謝を表したようだ。 「自主練習期間中に、体重が筋量だけで1キロ増えたので、凄く良いことだと思います」と自己評価。実戦を離れ、さらに練習環境も十分ではない現状で、数多くの選手が筋肉量減少する傾向がある中において、フィジカルのコンディションも上々のようだ。昨年はベイスターズの正捕手として君臨し、DeNA史上最長の4年契約を新たに交わした伊藤光。今年は戸柱恭孝、嶺井博希のほかに、自らのトレードの相手でもあった高城俊人もライバルに加わり、正捕手争いは激化しているが、幼少のころからの「母の愛」を胸に、来るべく開幕へ向けて鍛錬を続ける。 文 ・ 写真/ 萩原孝弘
-
スポーツ 2020年05月11日 17時00分
元日本ハム・岩本氏、名選手の驚きの光景を明かす 「なぜ打席に立たない?」有望株が集う教育リーグでの地道な下積みとは
元日本ハム・岩本勉氏が10日、元同僚・片岡篤史氏が自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に出演。元ヤンキース・ジーター氏(現マーリンズCEO)について言及した。 今月5日から10日にかけ、片岡氏が投稿した4本のユーチューブ動画にリモート出演している岩本氏。ここまでの3本の動画では日本ハム時代の試合やキャンプで起こったエピソードについてトークを展開したが、本動画では自身が日本ハム時代に共にプレーした外国人選手をテーマにトーク。その中で、アメリカの教育リーグで共にプレーした経験があるジーター氏について語った。 教育リーグとは若手育成を目的としたリーグ戦のことで、アメリカでは毎年シーズンオフの10~11月にかけアリゾナで開催されている。岩本氏は1991、1993年の2度、日本ハムから派遣される形でアメリカの教育リーグに参加しているが、1993年に所属したチームにヤンキースから派遣された、後の殿堂入り遊撃手・ジーター氏もいたという。 岩本氏によると、教育リーグが行われた約1カ月半の期間で、ジーター氏は試合中に一度も打席に立たなかったとのこと。「試合中はずっとグローブ(を着けたまま)で、守備だけ就くんですよ」という。野球には野手が守備に就かず打撃だけ行う「指名打者(DH)」という制度はあるが、打撃を行わず守備だけに就く制度は存在しないため、これはジーター氏に対して教育リーグ内で特別に認められた措置であると思われる。 ある時、「何で打席に立たないの?どこか痛いのか?」とジーター氏に聞いたところ、「俺は守備が下手だから、『守備だけ練習しろ』って(首脳陣に)言われてるんだよ」と返されたという岩本氏。打撃練習については、「練習・試合が全部終わってから、(ジーター氏は)監督と2人で小さな打撃ケージの中で練習していた」と居残りで行っていたことを明かしていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「指名打者の守備版みたいだな、そんな特別ルールが課されるって当時から相当期待されてたのか」、「後に大スターになる選手にそんな下積み時代があったのは知らなかった」、「そこから殿堂入りまでいったんだから守備だけやらせるのは正解だったってことだよな」、「現役の時はグラブ捌きが上手いって印象だったけど、この当時に実戦で経験を積んだ賜物なんだろう」といった反応が多数寄せられている。 今回名前が挙がったジーター氏は現役時代にヤンキース(1992-2014/メジャーデビューは1995年)一筋でプレーし、「2747試合・.310・260本・1311打点・3465安打」といった数字を残した遊撃手。メジャーデビューから引退まで着用した背番号「2」は、引退後の2016年12月にチームの永久欠番に指定されている。 2020年1月にアメリカ野球殿堂入りも果たすなど、メジャー史上に名を残す選手として知られるジーター氏。そのジーター氏の知られざる下積み時代に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
-
スポーツ 2020年05月11日 12時05分
張本氏、韓国プロ野球開幕に「なんでこんな時期にやるの?」と苦言 関口宏は「OBの1つの意見」と強調
10日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、韓国プロ野球の開幕について張本勲氏が苦言を呈したことに、一部視聴者から称賛の声が集まるとともに、それを受けた関口宏の発言が物議を醸した。 この日はまず、韓国のプロサッカーリーグが無観客試合で開幕した様子を紹介すると、次は韓国プロ野球の開幕。こぎつけた理由について、唐橋ユミがフリップで説明を始める。その中で、メジャーリーガーがTwitterで「おかえり韓国」と声を上げたこと、さらに同国内で「徹底したPCR検査と感染者追跡アプリ」の導入、そして44ページにも及ぶ感染対策のマニュアルを作成し、十分な対策が取られていると説明した。 関口から「今の話、どう感じていますか」と聞かれた張本氏。韓国プロ野球発足にも尽力しただけに、絶賛コメントかと思われたが、「大丈夫かなと思いますわね。なんでこんな危険な時期にやるのかな?」と韓国プロ野球に苦言を呈す。 さらに、「考えてみたら収入源なんでしょうね。韓国は10球団ありますけどね、半分以上は財閥が親会社なんですよ。だからそんなに心配ないと思うんですが、協会といろんなとこで契約してますからね。収入源が欲しいわけでしょ。それしか考えられないんですよ」と話す。 思わぬ回答に怪訝そうな顔をしていた関口がツッコミを入れようとするが、張本氏は「アメリカはね、放映権が莫大に入りますからね。そんなに慌てないんですよ。日本も143試合やりますけども収入源が大ですからね」「大丈夫かな、こんな危険な時期になんでやるのかなというのが、我々専門家の考えです」と続ける。 関口は「でも、日本だって痺れ切れてるんでしょ?経営者たちは」とツッコミを入れる。張本氏は「そりゃやりたいですよ。ただ出口が見えないからね。どっちにしても、落ち着いて感染者がもう本当に0に近いぐらいになってからやってもらいたいわね」とコメントした。 韓国プロ野球に苦言を呈した張本氏に対し、関口は「はい、OBの1つの意見でございます」と話し、番組の見解ではないことを強調した。 張本氏のコメントには、一部には「韓国のこと何も知らないくせに言うな」と批判もあったが、「危機感を募らせてくれてよかった」「実情を明かしてくれた素晴らしい意見」「韓国だってまだまだコロナに注意が必要。妥当な意見」と概ね賛同の声が上がる。一方、関口については「張本さんに聞いておきながら、気に入らないと個人の意見を強調するのはどうなのか」「韓国プロ野球賛美の意見が欲しかったんだろうな…」「張本さんは韓国プロ野球の発足に関わっている人物。それをOBの1つの意見扱いにするのはおかしい」と一部から批判が上がった。 コロナ禍で、一貫して新型コロナウイルスに注意を呼びかける張本氏と、「早くスポーツが見たい」と話す関口。コロナ禍や日本・韓国についての考えは、かなり食い違っている。
-
-
スポーツ 2020年05月11日 11時45分
巨人・菅野、“エースのプライド”が仇となる? 開幕に向け浮上するバス移動、今オフ予想のメジャー移籍へ真価が問われるか
“バス移動の遠征”となれば、メジャーリーグのスカウトも参考にするのではないだろうか。 最短で6月19日の開幕戦開催を目指し、5月11日、12球団代表者会議が開かれる。最終決定は翌12日のオーナー会議に持ち越されるが、同代表者会議前に「新型コロナウイルス対策連絡会議」があり、そこで改めて専門家から“感染予防策”についてレクチャーを受けるという。ここでペナントレース開催の“前向きな意見”が出ることが大前提だが、新たな問題も浮上してきた。移動手段である。 「ペナントレースに移動は付きもの。主に新幹線、飛行機を利用していますが、『移動』が頻繁になると、感染防止にはなりません」(球界関係者) 「一般利用客との接触を無くす」という意味で、浮上してきたのがバス移動である。 映画・メジャーリーグで選手一行がバスに揺られ、深夜の長距離移動を強いられるシーンがあった。筆者も米マイナーリーグ、同独立リーグを経験した日本人選手に「バス移動の辛さ」を質問したことがあるが、 「一人で2席確保できたら、少しは眠れるが、そうでないときは床で…」 「逆に体が疲れてしまい…。でも試合があるから休むわけにもいかず」 などと語っていた。 日本内であれば、そこまで大袈裟にはならないが、バス移動による疲労は避けられないだろう。「特にピッチャーは大変でしょう。先発投手は先日か、前々日に移動すると思われますが、ほぼ毎日ベンチ入りするリリーフ投手は体調管理だけでも苦労しそう」(ベテラン記者) しかし、メジャーリーグではバス、飛行機を乗り継いで、「試合開始の2、3時間前に到着」なんてこともある。 「今オフのメジャー挑戦が予想される巨人・菅野、日本ハム・有原らのピッチングに注目です。ホームでの成績よりも、ビジターでの登板が注目されるでしょう」(前出・同) 先発投手は前日入りとなるだろうが、1日で移動の疲れを取ることができるのかどうか疑問だ。それも、新幹線、飛行機での快適な移動ではない。 「先発投手の投げるイニング数を短くし、リリーフ投手を多めに注ぎ込む継投策が考えられます。でも、リリーフ投手も移動で疲れているので、監督はその日に使うリリーフ投手と休ませるリリーフ投手を事前に決めるなどしなければなりません」(前出・同) チームのエースともなれば、リリーフ投手全員を休ませ、完投するくらいの気概も求められる。それができなければ、メジャースカウトも評価してくれないだろう。 「エースのプライド、責任感で無理をしてしまうかもしれません。菅野は自主トレ期間中も若手投手を同行させるなど、“親分肌”なところもあります。年齢的にもリリーフ投手たちは後輩ばかりなので、『自分は5回まで投げて、後はよろしく』ということはできないでしょう」(前出・球界関係者) 同じくペナントレースの開催を目指すメジャーリーグでは、アリゾナ州など3州に全30球団を集めるプランも同時協議されてきた。日本では「移動のリスク」はほとんど触れられてこなかった。開幕戦が6月19日に決定するとしても、解消しなければならない課題は多い。移動による体力ロス、エースの意地、菅野智之にとって真価の問われるシーズンとなりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2020年05月11日 11時00分
オリックス、吉田正尚ら敦賀気比OBトリオが敦賀市にサージカルマスクを寄贈
オリックスの敦賀気比高校OBである山田修義投手、吉田正尚選手、現在は育成の山崎颯一郎投手が、サージカルマスク約1万枚を福井県敦賀市に寄贈したと発表した。マスクは3選手の母校敦賀気比高校のOBを通じて、株式会社福井クラフトの協力の下、7日15時に敦賀気比高校野球部の東哲平監督、福井クラフトの高野清和社長より敦賀市に贈呈したという。 山田は「現在、新型コロナウイルスの影響で医療現場などで働かれている方々のマスクが不足しているということを伺っておりました。そのような中、母校敦賀気比高校OBの方にご協力いただけることになりましたので、今回、母校のある敦賀市の皆様に寄贈させていただくこととなりました。医療現場の最前線で働かれている方々に心から感謝しておりますし、微力ではありますが皆様のお力になれればと思います」とコメント。 吉田正尚は「全国的にもそうですが、敦賀市の医療従事者などの方々が、マスクが不足している状況の中で働いてくださっているという話を伺い、今回、高校OBの方にご協力いただき、山田さん、山崎颯一郎と共に敦賀市にマスク1万枚を寄贈させていただくことになりました。新型コロナウイルスの影響で大変な状況の中、医療現場で働いてくださっている方々、またそのご家族の皆様には本当に感謝の気持ちしかありません。この状況が少しでも早く終息して欲しいと思っておりますし、安心して生活できる日がくることを心から願っております」と医療関係者を気遣った。 また、山崎颯一郎は「現在、新型コロナウイルスの影響により、医療従事者などの方々が大変な状況の中で働いてくださっているとお聞きしています。僕たちも微力ではありますが、医療関係者の皆様のお力になれればと思い、高校の先輩である山田さん、吉田正尚さんと共に敦賀市にマスクを寄贈させていただくことになりました。一日でも早い終息を願っておりますし、医療機関で働いてくださっている方々には感謝の思いを伝えたいと思います」とこちらも医療関係者に感謝の意を述べている。 オリックスでは現在も自主練習を継続中。13日までは現行のままとしており、新型コロナウイルス対策会議や12球団代表者会議、緊急事態宣言による自粛解除の動きなどを見極めながら、14日以降の予定を決定するとのこと。シーズン開幕の目処は立っていないが、今回の寄贈も含めて、今できることをやっていくしかない。(どら増田)
-
-
スポーツ 2020年05月10日 11時00分
ヤクルト・バレンティンが突然のタイム!甲子園の上空から謎の落下物? 試合が一時中断した前代未聞の珍事とは
新型コロナウイルスの影響により、依然として開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。GWが明けた現在でも正式な開幕日は決まっておらず、7月までずれ込むのではないかという見方も強い。 例年通りならば、GW期間から続く連戦が週末にかけて引き続き行われているはずだったこの時期。そのGW明けの連戦中に、過去に例のないハプニングが起こっている。 舞台となったのは、2016年5月8日に甲子園で行われたヤクルト対阪神の一戦。6回裏2死、阪神打者・ゴメスが1ボール1ストライクとなったところで、左翼を守っていたヤクルト・バレンティンが突然タイムを要求。特に体に異変が起こったような仕草は見せていなかったため、この時点では何が起きたのかは分からなかった。 二塁塁審がバレンティンに近づくと、バレンティンは自身の後方を指さして何かをアピール。すると、指さした先には白色で細長い謎の物体が。確認した塁審はひとまずボールボーイに回収を指示したが、物体の正体については判別がついていない様子。同戦はテレビ中継されていたため中断中はカメラで拡大されたが、映像でも白く細長い物体というところまでしか分からなかった。 塁審の後に続きヤクルトの選手も何名か物体を確認しに近づいたが、全員顔を見合わせたり空を見上げたりするだけ。その後ボールボーイがほうきとちりとりで物体を回収したが、当時のネット上は「あれは一体何なんだ、観客が投げ入れるにしては距離が遠すぎるし」、「わざわざ試合止めたぐらいだから危険物だったんじゃないのか?」と騒然となっていた。 物体の正体については、試合後の報道で正体が判明する。報道によると、白い物体の正体は長さ30センチほどの魚の死骸で、甲子園上空を飛んでいた鳥が吐き出したものと推測。強烈な異臭を放っていたといい、バレンティンも「突然空から落ちてきた。すごい臭いだった」と困惑していたという。なお、バレンティンが魚を苦手としていたのか、それとも実は臆病な性格だったのかは不明だが、二塁塁審にアピールした際はかなり怯えた様子だったという。 再開後の同戦はその後何も起こらず、ヤクルトが「5-1」で勝利。ただ、バレンティンは思わぬアクシデントで心を乱されたのか、「3打数無安打・2三振」をからっきしだった。ちなみに、このアクシデントを受けたヤクルトは同月13日から14日にかけ、異臭を放つ魚と鼻をつまむバレンティンの様子をデザインした『バレンティンvs FISH』Tシャツを受注販売している。 甲子園をはじめとした屋外球場では、動物や虫がグラウンド上に乱入し試合が中断することはまれにある。ただ、魚が乱入したケースはこれまでになかったため、前代未聞の珍事としてファンの記憶に強く残る結果となった。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年05月09日 17時30分
DeNAに朗報! 鉄腕エドウィン・エスコバー「肩や膝含め、身体の状態は良い」
新型コロナウイルス感染防止の観点から、自主練習が続いているベイスターズ。当初6日までとされていたが、緊急事態宣言延長を受け17日に再変更すると発表された。先の見えない状況の中、2月のキャンプ中に「右膝蓋大腿関節外側軟骨損傷」との診断を受けていた、エドウィン・エスコバーの近況が球団を通じて発表された。 6日には、横浜スタジアムでウォ―ミングアップ、キャッチボール、ノック、ランニング、ウエイトトレーニング、エクササイズと精力的に汗を流した。週に1回はブルペンに入りピッチング練習を行っているそうで、「肩や膝含め、体の状態は良いです。まだ、開幕日が決まっていないので、ブルペンには週に1回しか入っていませんが、他の日は遠投などを行い体の状態の維持に努めています」とコメント。ピッチングはキャッチャーを座らせて、持ち球全て投げているとの事で、気になる怪我の状態も悪くなさそうだ。 外出自粛を強いられている中、「不要不急の外出は控えています。家で過ごす時間が多くなっているので、体重が増えないように気を付けています。球場での練習の際は、必ずウエイトトレーニングを行い、家で道具を使用してエクササイズを行っている」と工夫して体調管理をしていると明かした。さらに、「ランニングをすることが好きなのですが、外で走るのも控えています」と不自由な現状には、「エアロバイクを購入しようと考えています」と家の中でも有酸素運動を行えるようにと思考を凝らす。また、「球場を使用できる日は必ず来て、練習する時はシーズン中と同じような気持ちで練習に取り組み、コンディションを維持して、いつでも開幕してもいいように体を作ることを意識しています」と、どんな場面でもマウンドに立ち続けた剛腕らしく、いつになるか分からない開幕に向けて着々とスタンバイする。 2018年は53試合登板で13ホールドを記録し、昨年はリーグ最多の74試合登板をマーク。ベイスターズのブルペン陣にとって貴重な数少ない左腕でもあり、決して欠かすことの出来ないエスコバー。一時期は開幕絶望と見られていたが、コロナ禍で開幕延期になったこともあり、コンディションを整えることができた。「オトコハダマッテナゲルダケ」の名言を残した鉄腕が戦力として計算できることは、ベイスターズにとって朗報だ。 文・写真 / 萩原孝弘
-
スポーツ 2020年05月09日 11時00分
巨人助っ人がヤクルト捕手の顔面を破壊! 退場者・病院送りが計6名、ルール改正のきっかけになった神宮球場での大乱闘
新型コロナウイルスの影響により、開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。GWが終了した現在でも、具体的な日程については正式決定がされていない。 本来ならGWの戦いが終わり、「さあここから」とペナント争いがますます白熱し始めるはずだったこの時期。今から26年前の同時期には、チーム同士の戦いがヒートアップし過ぎた出来事が起こっている。 1994年5月11日に神宮球場で行われた巨人対ヤクルトの一戦。2回表、ヤクルト先発・西村龍次が投げた速球が、打席に入っていた巨人・村田真一の頭部に直撃。一度うずくまった村田は怒りの表情で西村に詰め寄ろうとしたが、脳震とうを起こしており数歩歩いたところで再び崩れ落ちてしまった。 球場が騒然となる中、村田は負傷交代となるも試合は再開。ところが3回裏、今度は巨人先発・木田優夫が投げた速球が、打席に入った西村の左足に直撃。報復死球とも思われかねないこの一球で両軍の緊迫感はさらに高まった。 そして7回表、恐れていた事態が遂に勃発してしまう。この回まで無失点を続けていた西村が投げた球が、巨人・グラッデンの顔面すれすれを通過。これに激昂したグラッデンは西村に詰め寄り、制止に入ったヤクルト捕手・中西親志を平手で殴打。キャッチャーマスクを吹き飛ばされた中西からキャッチャーミットで頭部をはたかれると、今度は顔面に強烈なパンチをお見舞いした。 パンチを受けた中西が倒れ込むあたりで両チームの選手がホームベース付近に殺到し、押し合いへし合いの大乱闘に。誰がやり合い、誰が制止しているのか分からない状態がしばらく続いた後、審判は西村を危険投球、グラッデンと中西を暴力行為で、計3名を退場処分とした。 その後試合は再開され、「5-1」でヤクルトが勝利。ただ、乱闘の影響でグラッデンは左手小指、右手親指の骨折、中西も顔面骨折、左目打撲の怪我を負いそれぞれ病院に搬送。頭部死球で搬送された村田を含めると、1試合で退場者3名、搬送者も3名という壮絶な試合となった。 両チームがここまでヒートアップした背景には、前年にもあった乱闘が関係しているとされている。1993年6月8日、巨人・宮本和知の投げた球がヤクルト・古田敦也の背中へ直撃した。これに怒った古田は次打者の二塁打で一気に本塁を陥れる際、巨人捕手・吉原孝介にタックル。これがきっかけで乱闘となり、吉原とヤクルト・ハウエルが退場となっている。 事態を重く見たセ・リーグ側は、1994年5月13日に緊急理事会を開催。この中で危険球について、新たに「故意・過失を問わず頭部に死球を与えた投手は退場」という文言が“アグリーメント”(一般向けには公表されていない規則)の中に盛り込まれている。 交流戦や国際試合の存在もあり、近年はめっきり見る機会が少なくなっている殴る蹴るの乱闘。今シーズンが無事に開幕となった場合でも、こうした大規模な乱闘劇が見られることはほとんどないだろう。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年05月08日 21時30分
ソフトB・王会長、敵チームの指揮官に「監督人生で1番大切」なアドバイス 貴重な“金言”を元楽天監督・大久保氏が明かす
元楽天監督の大久保博元(デーブ大久保)氏が、8日に自身の公式ツイッターに投稿。ソフトバンク・王貞治会長からかけられた言葉を明かした。 楽天監督時代のエピソードを、会話ベースのシンプルな短文で自身のツイッターに投稿した大久保氏。その中で、オープン戦の際に楽天側のロッカーを訪れた王会長から「デーブ。交代で迷って腰を上げようとしたら腰を上げてしまいなさい。僕の監督人生で1番大切にしたことだよ」と、思い立ったら迷わず実行することの大事さを教えられたようだ。王会長の言葉を“金言”と表現し、「王会長の優しさに感動」と感謝した。 大久保氏が楽天監督を務めたのは2015年シーズンのみであるため、これは2015年のオープン戦でソフトバンクと対戦した際の出来事と思われる。 今回の投稿を受け、ネット上には「王さんは約20年監督やってたから重みがあるな」、「迷いを捨てて自分を信じることが大切ってことなのか?」、「そもそもなんでいきなり敵に塩を送るようなことをしたんだろう」といった反応が多数寄せられている。 現役時代西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)でプレーした後、楽天(2015)で監督を務めた53歳の大久保氏と、巨人(1984-1988)、ダイエー・ソフトバンク(1995-2008)で指揮を執った79歳の王会長。両者は同じチームに所属した時期はないが、もしかしたら王会長は“元巨人”のよしみで大久保氏にアドバイスを送ったのかもしれない。 2020年3月にツイッターを開設した大久保氏。その投稿スタイルは独特で、SNSでありがちな報告や宣伝といったつぶやきではなく、自身の体験談を140文字以内の短い文章で伝えることが多い。シンプルながらも知られざる秘話を知ることができ、ファンを喜ばせている。今月1日には巨人時代に同僚だった落合博満氏(元中日監督)、同月3日には巨人・長嶋茂雄終身名誉監督にまつわるエピソードをそれぞれ投稿している。 これらの貴重なエピソードについては、「ユーチューブでもっと詳しく話してほしい」という声も挙がっている。ただ、大久保氏は2011年11月7日に自身の公式ユーチューブチャンネルを開設しているが、これまで動画を投稿したのは2012年6月7日、2020年3月31日の2回のみ。2020年の動画で大久保氏は「(これまでは)使い方が分からなかった」と口にしているが、今後自身の体験談について語る動画をアップすることはあるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/DAVEOHKUBO大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCiVjFTSl_OG8MeuG4zLOKFQ
-
-
社会 2020年05月08日 19時00分
元巨人ドラフト2位投手、傷害の疑いで4回目の逮捕 転落人生の背景には
元読売ジャイアンツで現在は無職の宮本武文容疑者(29)が、和歌山県内の路上で男性に怪我をさせたとして、傷害の疑いで逮捕されたことが判明。その行動に呆れの声が上がっている。 事件が発生したのは1月19日の夜。和歌山市友田町の路上で、宮本容疑者や友人と見られる男2人が、神戸市に住む塗装作業員の男性に暴行を加え、腰の骨を折るなど全治2か月の怪我を負わせた疑いが持たれている。警察の取り調べに対し、3人は容疑を認めているそうだ。 逮捕された宮本容疑者は今年2月、他人名義の営業許可を受けたラウンジを経営したとして、風俗営業法違反(無許可営業)の疑いで逮捕されており、今回で4回目となる(注・残り2回の時期・内容は不明)。この件については、「自分名義で登録されていたと思った」と容疑を否認していた。当時は、「同情」や言い分を信じる巨人ファンもいたが、今回は暴力事件だけに、呆れの声が広がっている状況だ。 宮本容疑者は岡山県の私立倉敷高の投手として2008年、巨人にドラフト2位で指名され入団したが、一度も1軍登板を果たせないまま2012年に引退した。 プロ野球に詳しいライターは以下のように話す。 「プロ野球選手は人に頭を下げてもらう職業。特に巨人や阪神など人気球団の選手は2軍でもタニマチや追っかけの女性が群がり、勘違いしてしまいます。 2軍から1軍に這い上がって活躍するような選手は、ほぼ全員2軍で猛練習を積み、ゲームで結果を出し、上に上がってレギュラーを取ります。その一方、1軍出場経験なく、数年で解雇される選手は、素行に問題があるか、著しく能力が低いと判断される、あるいは重大な故障をした、などの場合になります。 本来、そういう選手を更生させることもプロ野球球団の役目ですが、球界には『野球で結果を残していれば素行はどうでもいい』という風潮があります。本来、スカウトがドラフト前にその辺りも調査するべきですが、彼らは『入れてしまえば後は知らない』というスタンス。中には、素行不良を知っていながら黙っているスカウトもいますよ。 そういう選手は大体すぐ解雇されてしまうし、その後犯罪者になり、何度も犯罪を重ねます。そして、元所属球団は「関係ない」とばかりに知らん振りしています。しかし、本来犯罪者になるような選手を出してしまったことを恥じるべきです」 入団時は大型左腕として期待されていた宮本容疑者。現在は、多くの人の期待を裏切り続けている。
-
スポーツ
西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
-
スポーツ
DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
-
スポーツ
巨人、オフ補強失敗が意外なベテランに影響? 元木ヘッドコーチも期待、若手を差し置いての優先起用もあるか
2020年01月15日 11時57分
-
スポーツ
中日・根尾が二軍、ルーキー石川が開幕一軍? 就任2年目のシーズン、与田監督が目論むチーム構想とは
2020年01月14日 11時44分
-
スポーツ
ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
2020年01月13日 09時00分
-
スポーツ
.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
-
スポーツ
西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
-
スポーツ
日本ハム・中田も怯える「プロ野球選手寮」 心霊現象の頻発、球団が対応に追われたケースも?
2020年01月11日 11時00分
-
スポーツ
阪神、現コーチ陣には存在意義がない? 山本昌待望論が渦巻く春キャンプ、秋に敷かれた“かん口令“も継続か
2020年01月10日 11時40分