プロ野球
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スポーツ 2020年07月21日 11時50分
ソフトB、キューバ勢の8月合流は想定内? 意味深なローテ投手抹消、「楽しみ」と語る工藤監督の狙いとは
本当は、最初から計算に入っていたのではないだろうか。 福岡ソフトバンクホークスに“主砲”が合流する。キューバ共和国に帰国していたアルフレド・デスパイネ外野手、ジュリスベル・グラシアル内野手が再来日した。球団によれば、7月20日に福岡入りしており、今後は日本野球機構(NPB)のガイドラインに沿って2週間の待機期間をいったん経ることになるという。 「新型コロナウイルスの影響で、デスパイネたちの今季中の合流は『ない』と見ていましたが」(球界関係者) チーム合流は8月上旬となる。工藤公康監督も、「3月以降、会ってないので楽しみにしています」とコメントこそ出したが、ちょっとアッサリしすぎていないか? 他のチーム関係者も同様だ。 「故障者が続出していますが、千賀滉大が合流した後、上昇ムードが高まってきました。千賀の一軍復帰が第一ロケットなら、デスパイネたちの合流はその第二弾。柳田、バレンティン、デスパイネ、グラシアルの並ぶ打線は破壊力バツグン」(スポーツ紙記者) ひょっとしたら、ソフトバンクは「デスパイネたちが7月中に再来日できる」との情報を入手していたのではないだろうか。 再来日直前の7月17日だった。工藤監督はリック・バンデンハークの二軍降格を決めた。前日(16日)のオリックス戦で3回途中4失点と大炎上してしまったからだが、球団は降格の理由として、「背中に張りがあった」と故障を明かしている。 「バンデンハークが故障していたなんて、分かりませんでした。同日のピッチングは確かに『らしくないもの』でしたが、通常、主力選手が故障した場合、詳しいことを明かさないのが球界の慣例です。ライバル球団の手の内を明かすのも同然ですから」(プロ野球解説者) 無理をさせたくないとしても、主力投手をあえて二軍に落としてまで再調整させるということは、その後の戦力によほどの自信がなければできない話だ。 バンデンハークに代わって昇格してきたのは、3年目の椎野新投手。昨季36試合に登板した中継ぎタイプのピッチャーだ。先発ローテーションを託した投手を降格させて、中継ぎを昇格。工藤監督はデスパイネの再来日と、超・強力打線による攻撃的な野球をこの時点で描いていたのかもしれない。 「ソフトバンクが現在、一軍登録している外国人選手はモイネロだけ。来日10年目のバレンティンは日本人選手扱いで登録できるので、バンデンハークが帰って来た時、モイネロ、デスパイネ、グラシアル、バンデンハーク、バレンティンの5人を一軍ベンチに入れることできます」(前出・スポーツ紙記者) 6月19日の開幕戦前、ソフトバンク首脳陣は東京五輪出場の予選を戦うデスパイネたちについて、「今季はいないものとして…」と語っていた。3月に開幕し、新型コロナ禍がなければ本当にそうなっていただろうが、たとえプロアスリートであっても、再来日の手続きには時間も掛かる。6月の開幕戦前から球団は“デスパイネたちの円滑な再合流”をサポートしていたものと思われる。ペナントレース序盤戦に出遅れても動じなかったのは、彼らがシーズン中に合流するという確証も得ていたのだろう。工藤ホークスは超・強力打線で追い上げ態勢を整えつつある。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月20日 18時30分
元ソフトB・川崎氏も「外野を見とかないと」 西武・源田の“深追い守備”に心配の声、過去には複数箇所を骨折した選手も
19日に行われた西武対楽天の一戦。試合は「9-5」で楽天が勝利したが、同戦に「2番・遊撃」でスタメン出場した西武・源田壮亮のプレーに、ネット上のプロ野球ファンから心配の声が集まっている。 話題を呼んだのは、「5-1」と西武4点リードで迎えた3回裏に飛び出たプレー。この回、1死ランナーなしの場面で打席に入った楽天・鈴木大地が、左翼方向へフラフラと上がる打球を放つ。遊撃の源田は捕球を狙い、守備位置から猛ダッシュで背走し打球を追った。 ところが、左翼・スパンジェンバーグも源田と同じく全速力で打球を追っていたため、打球が地面に落下する直前に両者が接触。幸いにも正面衝突はしなかったが、この影響もあり源田のグラブは打球にわずかに届かず。落下した打球が転がる間に鈴木に二塁まで進塁を許す形になった。 >>西武捕手がロッテ助っ人に投げられ肩脱臼! 予想外の処分に不満も? 相次ぐ死球が呼んだ前代未聞の暴力騒動<< この源田のプレーを受け、ネット上には「源田はちょっと深追いし過ぎ、左翼手に任せても良かったんじゃないか」、「全力プレーなのはいいけど、交錯して大怪我しそうで怖い」、「源田は絶対的なショートだから離脱されたら困る、衝突のリスクも考えながら慎重にプレーしてほしい」といった心配の声が多数寄せられている。 源田のプレーに対しては、遊撃手として2度のゴールデングラブ賞獲得経験(2004,2006)を持つ元ソフトバンク・川崎宗則氏もコメントしている。川崎氏は19日放送の『S☆1』(TBS系)にVTRで出演したが、番組内で「こういう時は(内野は)外野を見とかないといけない」、「源田君も後ろのレフトをチラチラ見て確認を取っておかないと(危ない)」と交錯のリスクを指摘している。 「今回の源田のように内野手が内野と外野の間に飛んだ打球を果敢に追うプレーは珍しくありませんが、こうしたプレーには外野手との交錯で大怪我を負うリスクがあります。記憶に新しい事例といえるのが、2014年3月30日の阪神対巨人戦。同戦ではフライを追った阪神の二塁手・西岡剛と右翼手・福留孝介が、お互い全速力のまま正面衝突。福留は交錯後しばらくして何とか起き上がりましたが、立ち上がれなくなった西岡はグラウンドに乗り入れた救急車で病院へ搬送されました。検査の結果、福留の負傷は胸部打撲のみでしたが、西岡は鼻骨骨折、左肩鎖関節脱臼、左右の第一肋骨骨折の重傷で約3カ月の離脱を強いられています」(野球ライター) 今回のプレーでは接触がわずかだったこともあり、幸いにも源田、スパンジェンバーグ共に特に怪我などを負ってはいない。ただ、一歩間違えれば重大なアクシデントにもつながりかねないプレーだったため、源田に心配の声が集まったのもある意味では当然だったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月20日 17時30分
何かがおかしいDeNA…首都圏初の有観客で、屈辱の3タテ食らい4位転落
勝ち負けを繰り返す“オセロ”の日本記録を作り、長いロードを借金2で切り抜けたベイスターズ。待ちに待ったファン5000人の前に雄姿を見せるべく、久々に本拠地・横浜スタジアムに帰ってきた。 王者・ジャイアンツを相手に、初戦はベテラン右腕・井納翔一が先発し、まずまずのピッチングを披露するも、打線に勢いがなく、更にコロナの影響でなるべく試合を消化したい目論見から、雨の中強行されたゲームは、6回終了時に中断し、そのままコールド負け。 次戦はエース今永昇太で必勝を期したが、味方エラーもあり、踏ん張り切れず6回を4失点。打線はジャイアンツ先発・サンチェスの前に沈黙。最終回に2点を返し意地を見せるも、連敗。 3戦目は安定感抜群の平良拳太郎の力投と、主軸のタイムリーで優位に試合を進めるも、9回抑えの山崎康晃が丸佳浩のタイムリーで同点にされると、国吉佑樹が岡本和真に2ランを打たれ、痛恨の敗戦。 借金は2となり、タイガースにも抜かれて4位とBクラスに転落した。 前カードのナゴヤドームでのドラゴンズ戦の2戦目に、左腕の松葉に抑えられてから打線の歯車は狂い始め、タイムリーは14日の4回から19日の9回まで出ない状況。さらに、18日には今永とバッテリーを組んだ伊藤光に対し、ラミレス監督は「今永とのコンビネーションが機能していなかった。ゲーム前に練った戦略とは違う面があった」と2回で懲罰的な交代を決断。翌日には登録抹消と、昨年の主戦キャッチャーとの間に亀裂も生じたとも思われる状況を感じさせた。19日はあと1アウトで勝利の場面で、今年はずっと調子の悪い山崎康晃が救援失敗。初戦も雨でいつ試合を止められてもおかしくない中、井納に代打を出さず得点機を逃しコールドゲームで敗戦するなど、所々で綻びが露呈。開幕1か月が経過した今、かなりキツイ状態となっている。 しかし、先発陣は試合を作っており、天候や運に見放され惜しいゲームを落としている感もある。何かと批判の多いラミレス采配もデータと戦略に則っての決断であり、行き当たりばったりではない。実際、試合後の取材では采配の理由はしっかりと説明があり、結果が逆の目に出ていれば当然ここまでの批判にはならないことは明白。ただ、プロである以上、外野の声を黙らせるには勝利を挙げる他に手はない。火曜日からのスワローズ戦で、それを証明するようなゲームをファンは期待している。写真・取材・文 /萩原孝弘
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スポーツ 2020年07月20日 15時30分
元巨人・上原氏も「いい気しない」 DeNA・ラミレス監督の“山崎交代”にファン・OBから苦言、本人の弁明も物議
19日のDeNA対巨人の一戦。この試合でDeNA・ラミレス監督が見せた継投策が、球界OBやネット上のファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、「3-2」とDeNA1点リードで迎えた9回表の継投策。この回、ラミレス監督は守護神の山崎康晃を投入し逃げ切りを図るも、山崎は巨人・坂本勇人の内野安打などで2死二塁のピンチに。ここで打席に立った丸佳浩にタイムリー内野安打を浴び同点に追いつかれてしまった。 すると、この直後にラミレス監督は山崎を降板させ、代わりに国吉佑樹をマウンドへ。しかし、国吉は次打者の岡本和真に勝ち越しとなる2ランホームランを被弾。裏の攻撃で無得点に終わったDeNAは、「3-5」で逆転負けを喫してしまった。 >>DeNA・ラミレス監督に「勝つ気無いのか」ファン激怒 チャンスを潰した強攻策、真中元監督・谷沢氏からも疑問の声<< 守護神を同点の時点で降板させたこの継投策を受け、複数の球界OBがSNSやメディア上でコメントしている。元横浜(現DeNA)・佐々木主浩氏は、20日の『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社/電子版)の記事内で、「あれは絶対にやってはいけない。守護神を投入したということは、ベンチには山崎以上の投手は残っていないということだから」と苦言を呈している。 元楽天監督・田尾安志氏は、19日放送の『プロ野球ニュース 2020』(フジテレビONE)に電話で生出演。番組内で「追いつかれた後にすぐに国吉に代えたけど、国吉は『今日はもう(登板)ないだろうな』と思ってたんじゃないか。(だから)この回は打たれても山崎で終わらないといけない回だった」と、ブルペンをバタバタさせる継投だったのではと指摘した。 元巨人・上原浩治氏は、19日に自身の公式ツイッターに投稿。「批判じゃないですからね」と断りを入れた上で、「クローザーって、同点で代えられるのってどうなんだろう」、「どのピッチャーも、イニング途中の交代、登板はいい気しない」と疑問を呈している。 ラミレス監督の采配を受けて、ネット上にも「逆転で交代なら分かるけど、まだ同点の段階で代えたのは意味不明」、「同点に追いつかれたとはいえ、内野安打2本で降ろすのはさすがに酷すぎる」「山崎のプライドをズタズタにして、後の国吉にもダメージを与える悪手だ」といった批判が多数寄せられている。 一方、「確かにあのタイミングでの交代はどうかと思うが、そもそも今の山崎に守護神と呼べるほどの安定感があるのか?」、「開幕から結果残せてないし、続投でも岡本に打たれてただろ」といった、批判に対する反発のコメントも複数見受けられた。 「今シーズンの山崎は同戦終了時点で『0勝2敗・6セーブ・防御率6.48』と開幕から不安定な投球が続いており、1イニング当たり何人の走者を出すかを示す指標『WHIP』の数字も、セーブを挙げているセ・リーグ投手の中ではワースト2位となる『2.16』となっています。そのため、山崎をイニング途中で諦めたラミレス監督の判断は間違いではないと考えているファンも一定数いるようです」(野球ライター) 試合後の報道では継投策について「同点になってゲーム展開が変わってしまったので」と語ったことが伝えられたラミレス監督だが、このコメントにも「山崎で負けたらしょうがないという覚悟もないの?」と疑問の声が挙がっている。報道の中では山崎の配置転換の可能性も指摘されているが、ラミレス監督は今後山崎をどのように起用していくのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara
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スポーツ 2020年07月20日 11時50分
レイズ・筒香、「1番」でMLBデビュー? 守備位置も4ポジションで準備中、前代未聞の奇策の思惑は
メジャーリーグもまもなく開幕戦を迎える(7月23日~/現地時間)。その日はタンパベイ・レイズの筒香嘉智にとって、別の意味でも忘れることのできない試合となりそうだ。 「対戦チームのブルージェイズはまだ開幕投手を発表していませんが、韓国出身の左腕の柳賢振(リュ・ヒョンジン)が濃厚です。元同僚の山口俊は開幕ローテーションから外れ、ロングリリーフでの起用となりそう。開幕カードで『筒香対山口』が実現するかもしれません」(同時点/米国人ライター) “元ベイスターズ”の山口と筒香の激突。日本の野球ファンにとっても注目の対決である。しかし、衛星中継を見る日本のファンは、筒香の打順にもビックリさせられそうだ。 レイズのケビン・キャッシュ監督が「異色の1・2番コンビ」を念頭に入れているという。筒香と韓国出身の崔志萬(チェ・ジマン)だ。崔志萬は日本ではあまり知られていないが、打撃スタイル、体型ともに筒香にソックリなのだ。名鑑によれば、筒香の体重は98㎏、崔志萬は113㎏。この“体重100㎏コンビ”が1・2番コンビを組むのだ。 一般論として、1番バッターは俊足タイプで、2番は走者を進める打撃ができるバッターが置かれている。近年ではその2番に強打者を入れる攻撃的な打順も流行りだが、「走る」という要素に乏しい筒香、崔志萬はともにそのタイプではない。 「OPS(出塁率プラス長打率)の高い選手で1・2番コンビを組み、初回にいきなり大量得点を挙げようとしているのでしょう」(前出・同) キャッシュ監督と言えば、中継ぎ投手を先発マウンドに上げ、2イニング目から先発投手に投げさせる新・継投策「オープナー」を発案した“奇策家”でもある。 「開幕戦は左腕の柳が予想されているので(同時点)、筒香と崔の1・2番コンビは第2戦以降からかも。ただ、レイズは主力バッターのメドウズが故障で開幕オーダーから外れるので、筒香か、崔のどちらかが上位打順を任されるのでは」(プロ野球解説者) 力士体型の1・2番コンビが注目されそうだ。もっとも、キャッシュ監督の奇策は、単なるヒラメキではない。先のオープナーは、初回の失点数がもっとも多いというメジャーリーグ全体のデータを見て、「だったら、短いイニングをゼロに抑えることに長けた中継ぎ投手を出せば良い。先発投手は長いイニングを投げようとし、ペース配分してしまう」と考えたもの。奇策には根拠となるデータがあったわけだ。 今回の筒香、崔の1・2番コンビにしても、「初回の失点が多いのなら、大量得点が期待できる」という狙いもあったのではないだろうか。ベイスターズ時代、筒香は1番を経験している。ラミレス監督にも根拠となるデータはあったようだが、一番多く打席に立つ1番に4番バッターを置く采配は、オープナーのように他球団が模倣するまでには至らなかった。 筒香は外野、三塁、一塁、そして、指名打者と出場できるところを全て準備させられているという。ラミレス監督で経験したので奇策に翻弄されることはないだろうが、目まぐるしいシーズンとなりそうだ。 古巣ベイスターズはラミレス監督の采配が空回りし、混乱しつつある。奇策とは、選手にも準備をさせておかなければならないものだ。今、キャッシュ監督に学んでいる筒香は、元同僚たちにどんなアドバイスを送るのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年07月20日 11時00分
オリックス、ソフトバンク戦1勝5敗で単独最下位に…西村監督「しっかり戦っていかないと」
オリックスは14日から19日まで、本拠地の大阪・京セラドーム大阪で、福岡ソフトバンクと6連戦を行ったが、1勝5敗と大きく負け越し、単独最下位に戻ってしまった。<オリックス戦績 7.14〜7.19>対 福岡ソフトバンク(大阪・京セラドーム大阪)▽7月14日●オリックス(アルバース)3-10(千賀)福岡ソフトバンク○▽7月15日●オリックス(鈴木優)0-7(和田)福岡ソフトバンク○▽7月16日○オリックス(山崎福)4-3(バンデンハーク)福岡ソフトバンク●▽7月17日●オリックス(榊原)1-9(東浜)福岡ソフトバンク○▽7月18日●オリックス(田嶋)1-2(石川)福岡ソフトバンク○▽7月19日●オリックス(山本)2-3(二保)福岡ソフトバンク○※オリックス1勝5敗、通算成績は27試合9勝16敗2分のパ・リーグ最下位。首位の楽天とは6.5ゲーム差。カッコ内は先発投手。 開幕からカードを一巡したことについて、西村徳文監督は「勝ち負けがハッキリ出ましたね。9勝16(敗)ですか?いいところもあったんですけどね。ロッテ戦の6連敗、あと、この(ソフトバンク戦)1勝5敗ですか。そういうところはしっかり戦っていかなきゃいけないですね」と、二巡目からの巻き返しを誓った。 先発投手陣の6枚は揃っているが、まだ、中継ぎ陣は不安定。打撃陣も頼りの吉田正尚が、この6試合で19打数2安打、1本塁打、3打点と不振なのが気がかりなところ。T-岡田も「いろいろ考えて」(西村監督)スタメンから2試合外れるなど、高卒2年目の大型内野手、太田椋にプロ初安打&初ホームランが飛び出す明るい話題はあったものの、ジョーンズ、ロドリゲスもまだ本来の実力を発揮出来ていない。 21日からは首位の東北楽天と仙台で6連戦を控えているが、ここを最低でも5割で乗り越えないと、8月の戦いが厳しくなるだけに、総力戦で勝ちをもぎ取って欲しいところだ。(どら増田)
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スポーツ 2020年07月19日 11時00分
ソフトB・柳田が「めちゃくちゃダサい」と落胆? 阪神・ボーアの珍打で話題、本人も予想外の“劇的10m弾”
6月19日に開幕し、1カ月が経過した今シーズンのプロ野球。本塁打、タイムリー、奪三振といったプレーに連日多くのファンの注目が集まっているが、中には予想外の一打で注目を集めた打者もいる。その1人が阪神・ボーアだ。 ボーアの一打が話題となったのは、14日に甲子園で行われた対ヤクルト戦でのこと。7回裏2死で第4打席を迎えたボーアは、ヤクルトの3番手・中澤雅人が投じた変化球を強振するもボテボテの打球に。ところが、一度は三塁側ファールグラウンドへ向かったこの打球が、強烈な回転がかかっていたことによりフェアゾーンへ急転換。ヤクルトの三塁・村上宗隆はこの不規則な打球を捕球できず、ボーアは内野安打で出塁となった。 >>阪神・ボーア、アーチ量産体制に突入?チームと共に続く低迷、本拠地連戦で復活に光明か<< スイングからは想像できないような軌道となったボーアの一打を受け、ネット上には「何だ今の打球、生きてるみたいな転がり方したぞ」、「とんでもないスピンのかかり方だな」といった驚きの声が多数寄せられた。一部では、「数年前の柳田のサヨナラ打思い出した」、「柳田のサヨナラヒットを彷彿とさせる打球だ」といったコメントも挙がっている。 名前が挙げられている「柳田」は、ソフトバンクに所属する柳田悠岐。今シーズンはここまで「.366・8本・19打点」と好調だが、過去にボーアと同じような“珍打”で話題を呼んだことがある。 2017年6月6日、福岡ヤフオク!ドーム(現福岡PayPayドーム)で行われたソフトバンク対ヤクルトの一戦。両軍「1-1」で迎えた延長10回裏、ソフトバンクは2死三塁とサヨナラのチャンスを作る。ここで打席に入った柳田はヤクルトの6番手・久古健太郎の変化球を強振するも、打球はボテボテの三ゴロに。打球に駆け寄った久古やヤクルト捕手・中村悠平は、三塁線を跳ねる打球をファールになると判断し捕球しなかった。 ところが、跳ねた後に転がったボールはまるで図ったかのように、ラインの内側ギリギリにピタリとストップ。この間に三塁走者・明石健志がホームインしたことで、試合は「2-1」でソフトバンクのサヨナラ勝利となった。 推定飛距離がわずか10メートルであったことから、“劇的10m弾”といった表現で報じられたこの一打。敗戦投手となった久古は、「捕ってセーフになるよりもファウルの方がいいと思った。芝にとられて止まってしまった」とガックリ肩を落とした。 一方、柳田は試合後のヒーローインタビューで「めちゃくちゃダサい打球だった」と苦笑いした上で、「明日はもっと打球を飛ばします」と宣言。実際に翌7日の同カードでは2本の本塁打を放ち、2日連続のヒーローインタビューで「昨日と違ってすごい飛んでくれたんで最高です」と語っている。 その柳田を想起させるような一打を放ったボーアも、翌15日の試合で1本塁打を含む3安打と活躍し、今シーズンの打率を「.309」と初めて3割台に乗せている。予想外の軌道となった前日の珍打が、もしかしたらツキを運んできてくれたのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月18日 11時00分
ソフトB・川島の足を日本ハム選手が破壊! 巨人パーラの守備妨害にも影響、ルール変更に繋がった危険スライディング
12日に行われた巨人対ヤクルトの一戦。試合は「3-2」でヤクルトが勝利したが、試合結果以上に注目を集めたのが巨人・パーラの守備妨害だった。 「2-3」と1点を追う巨人は6回裏、1死一、三塁の場面で炭谷銀仁朗がゲッツー性の遊ゴロを放ったが、一塁走者のパーラが二塁にスライディングした際にヤクルトの二塁手・山田哲人と交錯。山田は転倒して一塁送球できず、この間に三塁ランナーが生還したため同点と思われた。 すると、この直後にヤクルト・高津臣吾監督が、パーラのスライディングについて審判団にリクエストを要求。審判団がリプレー検証を行った結果、パーラのスライディングは「走塁時の勢いでベースを越えている」との理由により、ゲッツー崩しの危険なプレーと判断され守備妨害に。これによりパーラ、並びに打者走者の炭谷がアウトとなり、巨人は併殺でチャンスをつぶす形になった。 >>巨人、ウィーラーに続くトレードの可能性コロナ禍で吹く追い風、ソフトBの年俸額も抜き返すか<< 試合が振り出しに戻るかという重要な場面で起こったということもあり、パーラの守備妨害の判定を受けてネット上には賛否両論が巻き起こった。一部では、「判定厳しいとか言ってる奴は川島の悲劇を忘れたのか」、「厳しくしないと第2、第3の川島が生まれかねないから審判団の判断は当然」といったコメントも寄せられている。 名前が挙げられている「川島」は、ソフトバンクに所属する川島慶三。内外野の複数ポジションを守れるユーティリティープレーヤーとして知られる選手だが、危険なスライディングを受け重大なアクシデントに見舞われた過去がある。 2016年4月3日に行われたソフトバンク対日本ハム戦の一戦。6回裏、「1-0」と1点リードのソフトバンクは無死一、三塁のピンチを迎えるも、ここで打席の日本ハム・中田翔が三ゴロ。打球を捕った三塁・松田宣浩は、三塁ランナーを目でけん制しながら二塁の川島へ送球。川島が一塁・内川聖一に送球すれば、ゲッツーで2死三塁となるはずだった。 ところが、川島が松田の送球を捕球した直後、日本ハムの二塁走者・田中賢介はゲッツー崩しを狙い川島の足を目掛けてスライディング。交錯して転倒した川島がその場にうずくまる間に三塁ランナーが生還した。 このプレーを見たソフトバンク・工藤公康監督は、審判に守備妨害ではないかと猛抗議するも認められず。川島の負傷交代や同点といった痛手を負ったまま試合は再開され、結局ソフトバンクは「3-4」で敗れてしまった。 試合後に田中が川島に謝罪の連絡をしたこともあり当人同士はすぐに和解したが、このスライディングにより川島は右足の靭帯を損傷し約4カ月の戦線離脱。この件も影響して翌2017年から、野球規則にゲッツー崩しを狙った危険なスライディングを禁じる一文が新たに盛り込まれた。また、2019年からはリクエストの対象内にも追加されている。 これらのルールが適用されたことにより、守備妨害と判定されたパーラのスライディング。幸いにも交錯した山田が怪我を負ったという情報は伝えられていないが、こうした危険なプレーが今後なるべく起こらないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月17日 19時30分
与田監督の采配に「意味が無い」 元中日・山崎氏、無計画な代打策に苦言 「理に適ってる」ファンからは反発も
元中日で野球解説者の山崎武司氏が、16日放送の『ドラゴンズステーション』(東海ラジオ)に生出演。中日・与田剛監督の采配に苦言を呈した。 今回の放送で山崎氏は、12日から一軍でプレーしているドラフト1位ルーキー・石川昂弥についてトーク。その中で、「2-1」で勝利した15日のDeNA戦での与田監督の采配に疑問符をつけた。 山崎氏が問題としたのは、同戦の6回裏1死一、二塁の場面での采配。「2-1」と1点リードの中日は追加点のチャンスで石川に打順が回るも、与田監督は石川に代え阿部寿樹を打席へ。しかし、代打の阿部は併殺に終わり追加点のチャンスはついえてしまった。 >>中日・石川に「舐めてんのか」ファン激怒 炎上を招いた“ベース踏み忘れ”、「二塁で使った与田監督も悪い」との声も<< この采配について山崎氏は阿部が併殺となった点ではなく、石川を代えた点を問題視。「あのチャンスで三振、凡退だったとしても、(この経験は)彼の財産になる。それを取(り上げ)るのはどうなのか」と、石川に勝負どころを経験させなかったことに苦言を呈した。 また、山崎氏は「この打席がダメでもしゃあないと思って使わないと意味がない」とした上で、「ああいう形で代えるなら、石川を一軍に置いておく必要はない」、「スタメンで使うっていうのなら最後まで使わないと」とコメント。一軍で中途半端に起用するぐらいであれば、二軍で経験を積ませた方がいいと主張した。 途中交代を否定する理由について、山崎氏は自身の経験談や楽天時代に師事した故・野村克也さんの言葉を交えて説明している。山崎氏によると、監督時代の野村さんは常々「1打席代打を送っただけで、送られた選手が1年間死んでしまうことがある」と口にしていたといい、自身も現役時代に代打を出されたことをしばらく引きずった経験があるとのこと。山崎氏はこれらを踏まえて、同戦の代打策が石川のメンタルやモチベーションに悪影響を及ぼすのではと危惧した。 今回の石川への代打を含め、与田監督は選手を代えるタイミングが早い傾向があるという山崎氏。「目先の1勝というのは監督なら当然考えなければいけないが、(ドラ1の)石川だから(我慢してほしかった)」と我慢強い起用を求めていた。 山崎氏の発言を受け、ネット上には「ああいう場面を経験させないのなら、『何のために一軍に入れてるの?』って言われるのも仕方ない」、「わざわざ一軍に上げたのなら、未来への投資と思って腰を据えて起用するべきでしょ」、「確かに与田監督は選手交代が早すぎるから、もう少し辛抱強く采配してほしい」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「代打で出てきたのが阿部だったから、特に悪い采配だったとは思わなかったけどなあ」、「1点差の緊迫した場面なんだから、経験が浅い石川より実績のある阿部に任せる方が理にかなってる」、「石川は打率1割台で阿部は2割台、打てそうな方を優先するのは当然だろ」といった反発も複数見受けられた。 「石川は12日に一軍昇格し同日の試合でプロ初ヒットをマークしましたが、その後の試合はいずれもノーヒットと苦しんでいます。一方、阿部も今シーズンは打率が2割台前半と苦しんでいますが、昨年は129試合に出場し3割近くの打率をマークした実績を持っています。結果は併殺でしたが、経験・実績で石川を上回る阿部を代打に送ったこと自体はあながち間違いではないとも思いますが…」(野球ライター) ゴールデンルーキーを巡る起用で物議を醸してしまった与田監督。「8-0」で勝利した翌16日の同カードでは石川をスタメンから外してもいるが、今後はどのように起用していくつもりなのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年07月17日 17時00分
巨人・広島に「両チームともリリーフがあれ」 巨人・堀内元監督が苦言、昨季以上に失点がかさんでいるワケは
元巨人監督で野球解説者の堀内恒夫氏が、16日に自身の公式ブログに投稿。巨人・広島のリリーフ陣に苦言を呈した。 >>巨人・原監督「お前もう一生料理するな!」 甥っ子・菅野への激怒に賛否、致命的な怪我を負った選手も?<< 今回のブログに堀内氏は、同日に行われた巨人対広島戦について投稿。記事前半で巨人が9年ぶりにマツダスタジアムで同一カード3連勝をマークしたことを喜んだ一方、後半で両チームのリリーフに苦言を呈した。 「9-4」で巨人が勝利した同戦だが、巨人は2点、広島は6点をリリーフ陣が失っている。このこともあってか、堀内氏は「両チームともリリーフがあれだね」と、出てくる投手が軒並み不安定だと主張した。 3カ月の開幕延期を経て過密日程で行われている今シーズンは、先発が長いイニングを投げずに降板し、残りの回はリリーフがつぎ込まれるという試合も珍しくない。堀内氏は「先発がみんなして5回までしか投げてくれないようじゃ どうしてもリリーフに負担がかかってくる」と理解を示したものの、「にしてもあれだね」と再度両軍リリーフ陣のもろさにため息をついていた。 今回の投稿を受け、ネット上には「本当に毎試合リリーフが不安定すぎる」、「先発が点取られて降ろされて、後を受けた中継ぎもズルズル失点と悪循環が続いてる」、「両軍とも先発が崩れたら試合にならなくなるのが苦しいな」、「お互いに昨シーズンはここまでひどくなかった、やっぱりコロナが影響してるんだろうか」といった反応が多数寄せられている。 「16日終了時点のリリーフ防御率を見ると、巨人は『4.22』、広島は『5.01』と両軍ともに不安定な状態に陥っています。特に深刻な状態なのが、勝ち試合を締める抑え。当初は巨人がデラロサ、広島がスコットに抑えを任せていましたが、デラロサは左脇腹の肉離れ、スコットはたび重なる背信投球でそれぞれ二軍落ち。現在は巨人が澤村拓一、広島が菊池保則を急きょ代役守護神として起用しています。今シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大による開幕延期・外出自粛の影響で、満足な練習を積めなかった投手陣には受難の年になるのではと危惧されていましたが、ここまではその懸念が的中する形になっています」(野球ライター) 昨シーズンのリリーフ防御率は巨人が「3.77」、広島が「3.68」と、どちらも3点台に収まっていた。今シーズンの急激な防御率悪化に対し、巨人・原辰徳監督、広島・佐々岡真司監督の両名は今後どのようにテコ入れをしていくのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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