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レジャー 2008年08月12日 15時00分
クイーンS(JpnIII 札幌芝1800m 17日) 桜花賞馬の実力見せる! レジネッタが万全の態勢
今春のGI戦線で最も度肝を抜いた走りを見せたのがレジネッタの桜花賞だった。 12番人気とノーマークの存在だったが、強烈な伸びでゴール板を真っ先に駆け抜けた。続くオークスでも最速の上がり(3F35秒2)を駆使して3着を確保。GI勝利がフロックでないことを証明した。 その後は京都・宇治田原優駿ステーブルを経由し、北海道・新冠へと放牧へ。じっくり休養してこの戦いに備えてきた。「前走後は疲れを取るのに重点を置いた。休ませたおかげで体に幅が出てきたし、落ち着きも出ている。今は馬体もふっくらして状態はとてもいい」と浅見助手は充実ぶりを強調する。 クイーンSからの始動は予定通り。2004年のヤマニンシュクル(桜花賞3着、オークス5着)同様、ここをステップに秋華賞へ向かうのが浅見厩舎の3歳牝馬の既定路線だ。 「ここまで十分にケイコを積んできたし、仕上がりはすごくいい。今回は初の古馬相手になるけど、終いの切れならヒケを取るとは思わない。秋につながる競馬をしてほしい」 クイーンSは秋華賞のその先、エリザベス女王杯へ向けての試金石ともなる一戦。桜の女王の新たなる戦いが始まる。
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レジャー 2008年08月12日 15時00分
クイーンS(JpnIII 札幌芝1800m 17日) 白毛のアイドルホース・ユキチャンが北の大地に降臨
もう足かせとなるものは何もない。関東オークスで白毛初の重賞制覇という偉業を成し遂げたユキチャン。 3歳ダート王を決めるJDDは、ジンマシンに見舞われるアクシデント。当日に取り消すハメとなったが、「すぐに症状は引いたし、その後は順調に調整できています」と佐藤助手の表情に不安の色はない。 仕切り直しの一戦となるはずだったブリーダーズGCは除外対象。ここクイーンSへ駒を進めることになったが、両レースの施行日はわずか3日違い。その影響は皆無に等しい。 「現状ではダートの方が良さそうだけど、洋芝の札幌ならパワーが生きるんじゃないかな。もともとブリーダーズGCと両にらみで調整してきたから、状態もいいしね」 ここで桜花賞1・2着馬を倒せば、春は夢舞台に終わった牝馬3冠ロードも見えてくる。北の大地でユキチャンが再び輝きを放つか。
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レジャー 2008年08月12日 15時00分
北九州記念(JpnIII 小倉芝1200m 17日) サマースプリント制覇へ スリープレスナイトが満を持して登場
うだる暑さも吹っ飛ぶスピードを見せてくれそうだ。「第43回北九州記念」(JpnIII 小倉芝1200m 17日)の主役は現在3連勝中のスリープレスナイト。父クロフネ譲りの筋肉もりもりの馬体。CBC賞で芝適性の高さも証明した。勝てばサマースプリントの女王、さらに秋のスプリンターズSへと夢は広がるばかりだ。 数々の名馬、強豪馬を育てた名伯楽の橋口師でさえ、うっとりさせてしまう。それほど今のスリープレスナイトは充実している。 「トモが本当にしっかりしてきて、筋肉の盛り上がりはまるで香港馬を見るみたい。牝馬らしからぬトモの丸みだよ。感心してしまうぐらい。だからあの推進力を生み出せるんだろう」とつぶやいた。 父クロフネから受け継いだ遺伝子は、4歳の夏に見事な完成形を描き出した。筋肉の発達のすごみはまさに父のそれ。そして戦いの軌跡までも、父と軌を一にしようとしている。 芝、ダート問答無用の強さを見せたクロフネと同じように、スリープレスはダートのオープン特別を2連勝した後、前走は芝のCBC賞を楽勝してみせた。 その強さは、橋口師をうならせた。「久々の芝だったから正直、半信半疑だった。それが本当に強い勝ちっぷりでしょ。あの内容ならむしろ、芝の方がいいかもしれないね」といわしめた。芝は新馬、未勝利戦で2度敗れて以来、1年半ぶりだった。だが、当時とは別馬に成長したスリープレスはまったく違う答えを出してみせた。 この中間は暑さに負けず、好調を保っている。「短期放牧に出したけど、仕上がりはいい。もともと使い減りしないタイプだし、馬体はふっくらしている」 勝てばサマースプリント女王、そして秋にはGIスプリンターズSも見えてくる。「心配は出遅れだけ。スプリンターズSにはウチの厩舎だけでも4頭出しが可能だし、秋も含めて楽しみが膨らむ結果を期待したい」 スピードとパワー。このふたつを武器に、真夏の小倉を駆け抜ける。
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スポーツ 2008年08月11日 15時00分
谷亮子 6大会連続メダルへ現役続行!?
谷亮子(32=トヨタ自動車)は現役続行、狙うは08年ロンドン五輪金メダルと国民栄誉賞。五輪3連覇は成らなかったが、敗戦の弁の端々に未練をにじませた谷。すぐには結論を出しそうにないものの、ママでも戦えることは証明した。今後の去就は、本人の決断しだいと見てよさそうだ。 ドゥミトル(ルーマニア)との準決勝、残り30秒での谷への指導。不可解な判定に見えた。谷自身も不満の表情をあらわにしたが、そうではないらしい。国際試合の判定基準に詳しい柔道関係者が解説する。 「すでに両者に2度、指導を出してそれでも試合は動かなかった。3度目を出すとなると、どちらかひとりにしなければならない。谷は明らかに組むのを嫌っていた。これでは、わずかな差といっても審判は谷に指導を出すしかなかった」 続けて、ドゥミトルに有利なことがあったと指摘する。 「谷はディフェエンディングチャンピオン。攻め続けて当たり前と見られ、加えて舞台は反日感情が強い中国。ドゥミトルへの声援が圧倒的、審判が影響を受けたとしても仕方がない。それが、国際試合です」 さらに、3連覇を課せられた世界の女王に重圧があったことは想像に難くない。試合前日、非公開練習を行ったのはまさしくそれ。五輪出場5度目にして、初めてのことだった。 「周囲は『これまでにないくらい、調子がいい』と太鼓判を押していましたが、本人はナーバスになっていたのでしょう。日本の金メダル候補の1番手で登場して、期待に答えて当然と見られていたわけですから」 そう言うのは、スポーツ紙デスク。プレッシャーは谷以外、知るはずもない。3位決定戦で本来の動きを取り戻し、1本勝ちで圧勝できたのは1度負けていたからだが、「あれは現役続行への意思表示。まだまだ、私は終わっていないというメッセージだったのではないか」(スポーツ紙デスク) 谷には、何より働きながら子育てをする日本の同世代のお母さんからエールが送られていた。全国紙の家庭欄担当記者がこう言う。 「法律が整備されたといっても、産休を取りにくいのが現実。谷が練習の合間を縫って、母乳で育てていると書くと同じ立場の女性から『頑張るように伝えてください』と、共感のはがきが来た。金メダル候補?1に支持されたのも、そんな背景があった」 谷は、仕事と育児を両立させる女性の代表でもあるわけだ。 帰国後、当分の間は休養することになるだろうが、生まれついてのアスリート。日本を代表する企業のバックアップを受けている。いつまでも態度を保留しているわけにはいかない。大手広告会社のアスリート担当はこう言う。 「夫の巨人外野手、谷佳知(35)の言う『今後のことは、すべて本人に任せる』が、周囲の声を代弁しています。所属するトヨタ自動車も同じ。広告塔としての価値は落ちていないし、現役続行を表明すれば、また話題になる。1柔道選手として以上に、女性アスリートとして注目度?1の評価は変わりません」 現役を続けるには、相応のモチベーションが必要だが…。 「同一種目で5大会連続メダルは女性で3人目。しかし、6大会連続となると女性初。男性でも西ドイツ(当時)の馬術選手しかいない。谷はロンドン五輪のときは36歳になるが、練習の虫だけにメダルは狙える」(スポーツ紙デスク) 女性初だけではない。もうひとつ、大きな目標がある。 「国民栄誉賞です。アテネ五輪でマラソンの高橋尚子に贈られたとき、『どうして谷にも、やらないのか』と言われました。メダルの色にかかわらず表彰台に上れば6大会連続はオリンピック史上、女性初。どこからも文句はつかないでしょう」(同)谷には、何より働きながら子育てをする日本の同世代のお母さんからエールが送られていた。全国紙の家庭欄担当記者がこう言う。 「法律が整備されたといっても、産休を取りにくいのが現実。谷が練習の合間を縫って、母乳で育てていると書くと同じ立場の女性から『頑張るように伝えてください』と、共感のはがきが来た。金メダル候補ナンバー1に支持されたのも、そんな背景があった」 谷は、仕事と育児を両立させる女性の代表でもあるわけだ。 帰国後、当分の間は休養することになるが、生まれついてのアスリート。日本を代表する企業のバックアップを受けている。いつまでも態度を保留しているわけにはいかない。大手広告会社アスリート担当はこう言う。 「夫の巨人外野手、谷佳知(35)の言う『今後のことは、すべて本人に任せる』が、周囲の声を代弁しています。所属するトヨタ自動車も同じ。広告塔としての価値は落ちていないし、現役続行を表明すれば、また話題になります」 現役を続けるには、相応のモチベーションが必要だが…。 「同一種目で5大会連続メダルは女性で3人目。しかし、6大会連続となると女性初。男性でも西ドイツ(当時)の馬術選手しかいない。谷はロンドン五輪のときは36歳になるが、練習の虫だけにメダルは狙える」(スポーツ紙デスク) 女性初だけではない。もうひとつ、大きな目標がある。 「国民栄誉賞です。アテネ五輪でマラソンの高橋尚子に贈られたとき、『どうして谷にも、やらないのか』と言われた。メダルの色にかかわらず表彰台に上れば6大会連続はオリンピック史上、女性初。どこからも文句はつかないでしょう」(同) 体調を崩した愛息、佳亮くん(2)を日本の病院で診てもらうために、帰国を早めるという。谷の決断は、佳亮くんが全快してからになりそうだ 体調を崩した愛息、佳亮くん(2)を日本の病院で診てもらうために、帰国を早めるという。谷が決断するのは、佳亮くんが全快してからになりそうだ。
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レジャー 2008年08月11日 15時00分
関屋記念 夏のマイル王はマルカシェンク
夏の新潟競馬、前半戦のハイライト「第43回関屋記念」(GIII 芝1600m 10日)は、1番人気のマルカシェンクが直線外から鮮やかな差し切り勝ちを飾り、2005年のデイリー杯2歳S以来、2年半ぶりの重賞Vで完全復活をアピールした。勝ち時計は1分32秒8(良)。1馬身差の2着には5番人気のリザーブカード、3着には8番人気のタマモサポートが入った。 まさに横綱相撲だった。単勝2.1倍の圧倒的な1番人気に推されたマルカシェンク。道中は後方からじっくり。4角を過ぎて鞍上のゴーサインが出ると、長い新潟外回りの直線を一気に突き抜けた。 「リザーブカードが早めに行ったので、動かざるを得なかった。交わしてから内へ逃げる素振りを見せるなど、若さをのぞかせる場面もあったけど、最後は力でねじ伏せてくれたね」と福永騎手。05年のサイドワインダー、昨年のカンパニーに続く関屋記念3勝目だけに、受け答えも余裕しゃくしゃく。 「2度も骨折した馬だけど、(以前所属していた瀬戸口厩舎では2冠を勝った)ネオユニヴァースと同じくらいの評価があったくらいだからね。これをきっかけに重賞戦線で頑張ってもらいたい」 一方、管理する河内師にとっては、05年の開業以来、これがうれしい重賞初勝利。「ほんまに長かったわ。2着が6回(アグネスアーク3回、ニシノマナムスメ2回、マルカシェンク1回)もあったから、きょうも何かにやられるんとちゃうかって、最後まで安心できんかった。でも、強い勝ち方をしてくれたし、完全復活といってええやろ。この勝利が厩舎のほかの馬にも刺激になってくれればいいね」と笑顔がこぼれた。 気になるシェンクの今後については「この後、休ませて、様子を見ながらやね。オーナーとも相談せんと」と明言はしなかったが、「秋の大目標はマイルCSに置きたい」とさらなる高みを目指す。 デビューから3連勝でデイリー杯2歳Sを制覇、ダービーでも4着した逸材が、再びGI戦線へ殴り込みをかける。
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スポーツ 2008年08月11日 15時00分
五輪 出場危ぶまれる野口みずきに神風
アテネ五輪金メダリストの野口みずき(シスメックス)が、合宿先のスイスから予定より3日早く帰国し、左ふとももの筋肉や、足の付け根を痛めている事実が判明。前人未踏の女子マラソン五輪2連覇に黄信号が灯った。しかし、そんな悲劇のヒロインを救うべく恩師、友人が立ち上がった。レース出場、そして、五輪連覇に向けて追い風が吹き始めた。 「本人の出たいという意志は変わらない」。五輪連覇を目指す日本のエースの胸の内を、10日に京都市内で会見した日本陸連の沢木啓祐専務理事は代弁した。レースへの出否についての最終結論は「本人と監督、コーチが最終判断することになる」とした上で「2、3日中に結論を出す」と、この日は先送りされたが、出場への現実は厳しいと言わざるを得ない。 所属するシスメックスの藤田信之監督によれば、野口が初めて異常を訴えたのは、スイス・サンモリッツで合宿中の7月25日。予定よりも3日早く帰国した4日には、スポーツドクターの検査を受け、2回の磁気共鳴画像装置(MRI)検査、患部への局所注射、点滴などでこれまで治療してきたという。「ケガの原因は不明だが、快方に向かっている。最大の努力をした上で何とか出場できないかと思う」とし、現在は出場に向け、京都市内でジョギングなどの練習も再開しているが、いまだ足の痛みは消えていない。 17日のレース当日まであと1週間。残された時間はあまりにも少なすぎる。故障を抱えていた2006年9月のベルリン、07年4月のロンドンと、過去2度の故障の際には、藤田監督が「無理して出る試合ではない」と判断して欠場させている。今回も、これまでの陣営なら迷うことなく出場を見送るケースではある。 ただ、今回は4年に1度の五輪の舞台。しかも野口は、アテネで金メダルを獲得したその日のうちに、北京での連覇挑戦を口にし、気持ちを切り替えていた。医師の所見では回復の傾向が確認されていることもあり、簡単には諦め切れない心情はある。 藤田監督は、出場の判断基準を「痛みが消えて(本来の)動きがやれるか」に置いた。陣営はあくまで金メダルを狙える状態でなければ、出場させない意向を示した。 野口の出場の可否は足の回復次第。時間的なことを考慮すれば、奇跡を信じるほかないが、出身地の三重県伊勢市では恩師、友人らが奇跡を起こすべく、様々な動きを見せ、野口へのエールを送っている。 母親の春子さん(57)は「昔から弱音を吐かない子なので…。どうなるか分からず心配」と困惑した様子で娘を気遣う。 出身校である宇治山田商業高校教諭の陸上部顧問、山本顕さん(47)は「高校時代はケガをしない子だったのに…。(本番直前での不調は)すごく残念」と悔しがる。同級生で男子陸上部の主将だった上田隆則さん(29)は、北京に声援が届くようにと、陸上部OBらで着るために特注した応援Tシャツを作成。9日には完成品が届いたばかり。本来はレース当日に着る予定だったが、緊急事態に急きょ着用し、「あと数日、回復に励んで、何とか北京で走ってもらいたい」と奇跡の回復への祈りを込める。 また、地元の応援実行委員会は、きょう11日にも足の神様を祭るとされる地元の神社への参拝を予定している。同委員会の井村英太さん(49)は「アテネ五輪の時もお参りした。順調な回復と必勝を祈願したい」と神頼みで、バックアップするという。 「何とか回復して連覇の夢を叶えて」「足の神様に祈願したい」など地元では野口の奇跡的な回復と連覇を願う多くの声がこだまする。野口は実業団入りした際に「足が壊れるまで走ります」と宣言している。家族や仲間からエールという追い風が吹き始めた。
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レジャー 2008年08月11日 15時00分
函館2歳S フィフスペトルが末脚一閃! 新人・三浦も初重賞V
「第40回函館2歳S」(JpnIII 芝1200m)は10日、函館競馬場で行われ、2番人気のフィフスペトルが世代一番乗りで重賞ウイナーに輝いた。勝ち時計は1分10秒7(良)。鞍上のビッグルーキー・三浦皇成騎手もこれがうれしい重賞初制覇。ベテラン騎手と見まがうような巧みな騎乗ぶりが光ったレースだった。 フィフスペトルの勝因は何といっても、大型ルーキー・三浦の冷静な手綱さばきだ。 3角でのポジションは後ろから数えて2番目の13番手。並の新人なら心理的なあせりから先団に進出したくなるところだが、4角でも泰然としたまま11番手を“静かに”進んだ。そして、相手を絞っていたのだろうか。ナムラミーティアの手が動くと、迷わず愛馬を外に出し、メンバー最速の上がり(3F36秒4)で楽々と差し切った。 「最終週は外差し」。鉄則通りのシンプルな戦略といってしまえばそれまでだが、初戦は2番手からの抜け出しだったフィフスを思い切って下げるとは…。これも、「切れる感じていた」というベテラン顔負けの馬を見抜く力があったからこそできた芸当だ。いずれにしても、3月にデビューしたばかりの騎手とはとても思えない落ち着き払った騎乗ぶり。彼が何十年に一人の逸材といわれるゆえんが、このレースに凝縮されていた。 「落ち着いてロスのない競馬ができた。函館最後の週で結果を出せたのはうれしい。期待を背負っているのは感じているので、押しつぶされないようにしたい」 鞍上の存在ばかりが注目されるが、フィフスペトルも無敗で重賞を制覇。次走は未定だが、このフレッシュコンビからは、しばらく目を離せなくなった。
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レジャー 2008年08月11日 15時00分
先週の新馬勝ち馬
【新潟】3鞍行われた新馬戦で最も勝ちっぷりの良さが目立ったのはマイネルウェイヴ。中団追走から上がり3F33秒6とメンバー最速の差し脚を爆発させ、アタマ差の接戦を制した。 「将来のことを考えて、引っ掛からないようにテンはリズムよく走らせることに専念した」と松岡騎手。「全体的に力がついてくれば、もっといい脚を使える」とさらなるステップアップを誓った。時計は平凡だが、ただでさえ流れが緩みやすい外回りのマイル戦。舞台がかわれば、確実にタイムは縮めてくるだろう。 パドブレは1番枠にして痛恨の発馬後手。しかし、二の脚の速さを生かして中団につけると、直線も力強く伸びて1馬身4分の1差の完勝を飾った。 「出遅れた瞬間、終わったと思ったが、リズム良く好位につけられたし、終いも追ってからまた伸びた。力がありますね」と松岡騎手。道中もまれ通しながらも、メンバー最速の上がり34秒5をマークしたパフォーマンスに、驚きの表情を隠せなかった。「馬は見栄えしないし、千二も適性があるのか不安で、半信半疑だった」というが、「マイルぐらいがベスト」と距離適性も定まった。 フェイクスターは好位追走から直線で鞍上のゴーサインが出ると、逃げ粘るエーブダッチマンを一完歩ごとに追い詰め、ゴール寸前で差し切った。 「スタートはひと息だったけど、二の脚が速かったね。直線で手前をかえてから、もうひと伸びしてくれた。素直で乗りやすい馬。血統的にも距離が延びて良さそうだし、芝でもやれると思う」と江田照騎手。 追ってから味があるのは大きな強み。「ダートだと普通は差せないからね。いい根性をしているし、楽しみだよ」と菊川師も将来性に期待を寄せていた。次走は「新潟2歳S」(JpnIII 新潟芝1600m 9月7日)の予定。 【小倉】今週の新馬は芝、ダートいずれも1200m戦。勝ち馬2頭はともに小粒だったが、将来性でいえば9日のダート戦を制したレディルージュがやや上か。 レースは好位3番手から、しぶとく脚を伸ばしラスト100mで前を捕らえての勝利。「調教でもそうだったけど、コーナーを回るのが下手なんですよ。それさえスムーズならもっと楽に勝てました。それが今後の課題です」と川田騎手は話していた。 ワンカラットは2番手追走から抜け出すそつのないレース運び。ただ、時計は当日の2歳未勝利より0秒2遅かった。 「手応えに余裕があったし、気性的に後ろから行っても切れる。距離は長くてもいいよ」とは小牧騎手だが、クラスが上がる今後が正念場となりそうだ。
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レジャー 2008年08月11日 15時00分
武豊騎手 英国で大活躍
イギリスに遠征中の武豊騎手(栗東・フリー)は9日、当地のアスコット競馬場で行われた「ドバイ・デューティ・フリー シャーガーC」に世界選抜チームの一人として参加し、6鞍に騎乗。1R「Barclays シャーガーC・ダッシュ」(直線芝1000m)をストライクアップザバンド、2R「Titanic Quarter シャーガーC・ディスタフ」(直線1400m)をナンズジョイで勝利し、2勝を挙げた。 なお、チーム対抗戦はヨーロッパが94ポイントで1位、世界選抜は57ポイントで2位。個人で競うシルバーサドル賞はフランスのジェラルド・モッセ騎手が50ポイントで優勝し、武豊騎手は37ポイントで2位だった。 武豊騎手「最初の2レースで勝ててよかったです。世界のトップジョッキーと一緒にレースができる機会はなかなかないので、このシリーズはやっぱり面白いし、自分にとってもいい経験だと思います。雨のアスコットは初めて乗ったので、重い馬場を経験できたのもよかったです。次はキングジョージで来たいですね(笑)」
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レジャー 2008年08月11日 15時00分
函館リーディングはアンカツ
安藤勝己騎手(栗東・フリー)は、1回函館競馬、2回函館競馬で合計25勝を挙げ、初の函館リーディングジョッキーに輝いた。 安藤勝騎手「初日に6勝できたことが非常に大きかった。今年の函館では重賞に縁がなかったのが残念だったが、25勝した勢いをそのままに、この後の夏競馬も頑張っていきたい。来年、函館で競馬がないのは寂しいが、再来年の新スタンド完成時にはまた来て頑張りたい」