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先週の新馬勝ち馬

 【新潟】3鞍行われた新馬戦で最も勝ちっぷりの良さが目立ったのはマイネルウェイヴ。中団追走から上がり3F33秒6とメンバー最速の差し脚を爆発させ、アタマ差の接戦を制した。

 「将来のことを考えて、引っ掛からないようにテンはリズムよく走らせることに専念した」と松岡騎手。「全体的に力がついてくれば、もっといい脚を使える」とさらなるステップアップを誓った。時計は平凡だが、ただでさえ流れが緩みやすい外回りのマイル戦。舞台がかわれば、確実にタイムは縮めてくるだろう。
 パドブレは1番枠にして痛恨の発馬後手。しかし、二の脚の速さを生かして中団につけると、直線も力強く伸びて1馬身4分の1差の完勝を飾った。
 「出遅れた瞬間、終わったと思ったが、リズム良く好位につけられたし、終いも追ってからまた伸びた。力がありますね」と松岡騎手。道中もまれ通しながらも、メンバー最速の上がり34秒5をマークしたパフォーマンスに、驚きの表情を隠せなかった。「馬は見栄えしないし、千二も適性があるのか不安で、半信半疑だった」というが、「マイルぐらいがベスト」と距離適性も定まった。
 フェイクスターは好位追走から直線で鞍上のゴーサインが出ると、逃げ粘るエーブダッチマンを一完歩ごとに追い詰め、ゴール寸前で差し切った。
 「スタートはひと息だったけど、二の脚が速かったね。直線で手前をかえてから、もうひと伸びしてくれた。素直で乗りやすい馬。血統的にも距離が延びて良さそうだし、芝でもやれると思う」と江田照騎手。
 追ってから味があるのは大きな強み。「ダートだと普通は差せないからね。いい根性をしているし、楽しみだよ」と菊川師も将来性に期待を寄せていた。次走は「新潟2歳S」(JpnIII 新潟芝1600m 9月7日)の予定。

 【小倉】今週の新馬は芝、ダートいずれも1200m戦。勝ち馬2頭はともに小粒だったが、将来性でいえば9日のダート戦を制したレディルージュがやや上か。
 レースは好位3番手から、しぶとく脚を伸ばしラスト100mで前を捕らえての勝利。「調教でもそうだったけど、コーナーを回るのが下手なんですよ。それさえスムーズならもっと楽に勝てました。それが今後の課題です」と川田騎手は話していた。
 ワンカラットは2番手追走から抜け出すそつのないレース運び。ただ、時計は当日の2歳未勝利より0秒2遅かった。
 「手応えに余裕があったし、気性的に後ろから行っても切れる。距離は長くてもいいよ」とは小牧騎手だが、クラスが上がる今後が正念場となりそうだ。

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