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芸能 2008年10月21日 15時00分
セキルバーグ「X-ファイル」を語る
海外ドラマシリーズ「X-ファイル」の劇場版新作「X-ファイル:真実を求めて」の全国公開記念イベントが20日、都内で開催され、都市伝説テラーとして活躍するスティーブン・セキルバーグ(ハローバイバイ・関暁夫)が参加した。 セキルバーグは全201話あるテレビシリーズより、厳選したいくつかのエピソードを紹介。それに関連した都市伝説を語り、集まった「X-ファイル」ファンを楽しませた。(写真=劇場版「X-ファイル:真実を求めて」の公開記念イベントに参加したスティーブン・セキルバーグ)
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社会 2008年10月21日 15時00分
三浦元社長「他殺説」にロス市警猛反論
1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で逮捕され、ロス市警留置場で自殺したとされる三浦和義元社長(61)=日本では無罪確定=の死因をめぐり、三浦氏弁護側が「他殺説」を主張。そう簡単に幕引きとしない気配をみせている。これに対し、ロス市警は20日(日本時間21日未明)、記者会見を開き、「自殺以外の証拠は一切ない」と猛反論。自殺だったとする見解をあらためて示し、他殺説の火消しに躍起になってた。 三浦氏の“獄中死”をめぐっては、弁護側が訴える他殺説のほかにも諸説飛び交っている。 裁判で有罪となった場合に収容される米カリフォルニア州刑務所の劣悪環境に絶望して自殺したのではないかとする見方や、狂言自殺失敗説まで浮上。信ぴょう性はともかく、それだけ、だれもが三浦氏が唐突に死を選んだことに違和感を覚えているわけだ。 さらに、最新(10月31日)号の「週刊ポスト」は、カリフォルニア州の留置場施設で昨年1年間に6件もの不審死が報告されているとする衝撃記事を掲載。うち3件は殺人事件として係争中という。今月10日の三浦氏自殺の一報から、日を追うごとに自殺の謎は深まるばかり。おいそれとロス市警発表を鵜呑みにできない状況にある。 ところがロス発の共同通信によると、市警は20日に会見を開き、自殺との見解をあらためて示した。遺体に殴打によるものとみられる傷や、首を絞められてできた可能性がある血腫がのどにあったと弁護側が主張したことについては、ロス市警は「遺体の調査はロス郡検視局が行っており、われわれではない」としてコメントしなかったという。 他殺説がぶちあげられるやすぐに会見し、否定する割には、弁護側が訴えた不審点にはまともに答えていない。自殺と納得できる新たな根拠も示さなかった。 三浦氏弁護人のマーク・ゲラゴス氏は19日、遺体を司法解剖したロス郡検視局に見落としがあったとして、再度の解剖を求めたものの、あっさり拒否された。ロス捜査当局は、三浦氏が日本では無罪が確定していることの重みを分かっていないと言わざるを得ない。 ゲラゴス氏は20日に連邦検事に捜査を申請するとしており、ロス市警を相手に法的措置に踏み切る可能性も出てきた。 三浦氏弁護側の「他殺説」は、独自に依頼した病理学者が遺体を調べた結果、自殺でなく他殺だったと結論付けたとするもの。ゲラゴス氏が19日にAP通信に明かした。
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社会 2008年10月21日 15時00分
三宅島バイクフェスタ'08取材後記 たしかなステップとなったか?
観光客誘致の起爆剤として期待のかかる「チャレンジ三宅島'08 モーターサイクルフェスティバル」が19日、3日間の日程を終えて幕を閉じた。昨年に続き2回目の今回は、ホップ・ステップ・ジャンプでいえば「ステップ」にあたる。“バイクの島”として全国のライダーを呼び込むため、確かな弾みはついただろうか? 石原慎太郎東京都知事は、ホンダが2輪専門誌取材を封じたとする“圧力疑惑”をぶちまけ波乱の幕開けとなった。ホンダは疑惑を否定。両者の言い分は対立している。 ある2輪雑誌関係者は「業界では有名なウワサ。ホンダはあまりに強すぎる」と石原説を支持。別の関係者は「広告出稿を止められたら死活問題だけど、編集の末端にはそんな圧力はかかっていない。そこまでホンダさんがするとも思えない」。2日目から島に乗り込んだバイク雑誌取材チームもあり、真相究明には時間がかかりそうだ。 主催者発表によると、準備期間を含めた16〜18日の来島者は831人。昨年の同条件では909人(東海汽船調べ)だったから、やや減少したことになる。三宅島空港の運航を丸1日止めて実施したドラッグレース観戦者は約530人(昨年は約450人)と増加。サイドカーに乗った知事を先頭とするオープニングパレードは、68台のバイクを約1100人の島民らが沿道で見守った。 空港閉鎖中だった昨年は派手なサーキットを設営したドラッグレース会場は、やや簡素になった印象。その日のうちに設営・本番・撤収のすべてを完了しなければならないため、凝ったことができなかったという。一方の島民は、観戦者数が示す通り、2度目の開催を迎えてバイクへの親近感が増したようだ。 島で家電販売店を営む男性(85)は、時速300キロ超のマシンをのぞき込みながら「これはゆっくりは走れないの?」などとレーシングチーム関係者に質問。若いころは250ccの中型バイクに乗っていたという。 バイクに興味を持つ生徒を引率した三宅高校の男性体育教師(32)は、「生徒が不良になる心配?それは大丈夫。三宅の子はいい子ばっかりですから」と笑い飛ばした。“三宅のアッキーナ”と呼ばれる女子高生(16)は、「昨年仲良くしてもらったライダーがまた来てくれた。私のことを覚えていてくれたのがうれしい」と興奮気味。ほかのライダーともメール交換するなど交流が続いているという。 バイク雑誌のライターは、来年以降に改善すべき点について「愛車を運ぶフェリーの手配が最優先。ドラッグレースの観客席も遠すぎる。国産メーカーはオフロード大会ならば喜んで協力するはず。このままだと先細りが心配だ」と話す。 2年連続で参加したハーレーダビットソンジャパン広報の増田勝也さんは「輸入車メーカーと国産メーカーはほとんど横のつながりがない。行政が音頭をとって、オフィシャルな場でイベントのよりよい方向性を探る協議はできないか。三宅島復興に役立ちたいし、業界全体が若者のバイク離れに危機感を抱く中、これだけ島民が歓迎してくれるのだからなんとかしたい」と調整の必要性を訴えた。 英マン島TTレースを視察し、当初、公道レース実現にムキになっていた知事は「屈曲が激しくて幅員が少なくて難しいと思う。2輪を使ったおもしろい出し物はまだほかにもあるだろう」とこだわりを捨てた。ケンカの決着のつけ方が、来年以降の成否を左右しそうだ。
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その他 2008年10月21日 15時00分
競輪人国記 京都(2)
松本勝明のほかにも特別クラスはいた。山田栄治(期前)である。特別競輪のタイトルは獲れなかったが、普通競輪、記念競輪では無敵の存在だった。昭和24年11月にデビューしてから引退までに910勝をあげている。 松本に次ぐスターは加藤晶(3期)だった。東の竹野暢勇(栃木)西の加藤晶といわれるくらい強烈なまくりを放った。なかでも印象に残っているのは昭和40年夏の門司・全国都道府県選抜の決勝戦だった。 この年は異常に夏が暑くバンク内の温度は軽く40度を超えていた。高原永伍(神奈川)の先行を14秒5という当時では凄いラップタイムでまくりきり特別を制した。ほかにも昭和33年の高松宮杯、40年の競輪祭のタイトルをとり、全国都道府県対抗では昭和30年の大宮2000メートル、33年の花月園2000メートル、36年の岸和田4000メートルも制している。 スプリンターの竹野に比べて、加藤は前がかかっていればそのスピードをもらってまくる選手で、吉岡稔真(福岡)のまくりに似たタイプだった。 通算勝利数は991。あと9勝で千勝クラブに入れたが、「もうまくりも打てへん。脚があがってしまったんやな。未練はあったけど、わしも精いっぱいやった。案外すっきりした気持ちやったね」とその心境を語っていたことがあった。 口数も少なくマイペースの加藤だったが、平成6年に名輪会が出来ると当然、会員に選ばれ競輪選手の歴史に残っている名選手だった。 若いうちに事故死してしまったが伊東英機(16期)は先行まくりで関西を代表する先行になるのでは…と期待を抱かせた。しかし、プールで遊泳中に溺死してしまった。これは本当に惜しいことだった。 今は評論家で活躍している荒木実(23期)は昭和49年の高松宮杯で直線一気の追い込みで快勝、昭和51年の高松宮杯で再び追い込んでタイトルを獲った。 この荒木が追い込んだコースが通称「びわこ道」といわれるゴールデンコースになったのである。荒木は衰退激しい近畿勢のなかで一人気を吐いたといってもいい。 「夢は伏見中から野球の名門・平安高そしてプロ野球という路線を描いていたが、高校3年の時に近くに住んでいた中村光信のすすめで自転車に乗ったら京都府で3位のタイムが出て国体出場の権利があるという。高校野球で国体に出るのは大変なことだが自転車なら国体に行ける。これは自転車のほうがおもろいな…」 進路変更した荒木は22期で受験、タイムも学科も近畿地区1番の成績を出したが、アクシデントが待っていた。
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トレンド 2008年10月21日 15時00分
大人の夜のミステリー「乃木坂〜六本木〜西麻布」ラブホテル事情
千代田線乃木坂駅から六本木方面に向けて路地裏を歩くと、「ホテル六本木」という瀟洒(しょうしゃ)な洋館にたどり着く。六本木通りと国道319号線がクロスする六本木6丁目交差点に近く、それでいて裏道の住宅地にあるせいか、低層階のこぢんまりとした建物である。おしゃれな長期滞在客向けホテルに見えるが、れっきとしたラブホテル。乃木坂、六本木と大人の街にあるため、ラブホもまた落ち着いた装いだ。 六本木事情通によると、遠くに望む六本木ヒルズ森タワーを“方位磁石代わり”に、夕暮れどきの路地裏をのんびり散策するのが大人のたしなみなんだそうだ。 実際に歩いてみると、静かでデートコースにうってつけと感じた。隠れ家的バーでアルコールを入れたあとが勝負。2人の濃密な時間を過ごすため、さりげなく彼女をラブホにエスコートしたい。 けばけばしいネオンはNG。裏道に佇むホテル六本木は、周囲に「休憩¥」なんて下衆な料金表はない。外見上はラブホ色を一掃しており、建物内に入るとやっと部屋のスイッチパネルが並んでいる。おしゃれなビジネスホテルと勘違いする訪問客もいるから、女性にとっては入りやすいホテルといえる。 ウイークデーの2時間休憩が7000円〜、宿泊料金1万円〜と思ったほどは高くない。サービスタイムもある。 前出の事情通は「21数室しかないので、満室のときは319号をまたいで西麻布1丁目のラブホ(HOTEL Azabu)に行くのが必勝パターン」という。覚えておいて損はないエッチな大人の情報である。
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トレンド 2008年10月21日 15時00分
「今週のイチ押し」小型軽量のデジタル一眼レフ用ズーム
カメラ好きのオジサンにとって、さまざまなレンズ交換のできる一眼レフは楽しい。しかしトシを重ねるにつれ、広角・標準・望遠と何本も重いレンズを持って歩くのは、チト辛くなってきました…。そんなアナタにピッタリのデジタル一眼レフカメラ用ズーム「AF18〜270ミリF3.5〜6.3DiII VC」が老舗光学メーカーのタムロンより好評発売中! 同商品はその名の通り、超広角18ミリから超望遠270ミリまでをパーフェクトに捕らえてくれる。そして手ブレ補正機能が付いて全長約101ミリ重さ約55グラムと小型軽量なのも嬉しい。 某電気店街などで行われるアイドル撮影イベントで、レンズ交換に手間どり興奮してピントがずれる方、コレでビシッとカワイイ娘を撮ろう! 対応カメラはニコンとキャノンで希望小売価格8万4000円(税込み)。
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トレンド 2008年10月21日 15時00分
「今週のイチ押し」PAKUA
カナダのウィンターブーツ老舗ブランド「SOREL(ソレル)」から、レディースのミッドカットブーツ「PAKUA(パクア)」がこのほど発表された。 このファー付きブーツ、アッパーには軽量のウォータープルーフシャーリングスェードレザーを、そして高い保湿力を持つEVAフッドベッドを使用。靴内を暖かく快適に保ってくれる。さらに外側にはナチュラルクレープラバーを用いて、寒冷地でも安定感のあるウォーキングをサポートしてくれるのだ。転びやすい女の子を抱き締めたい方も沢山おられるでしょうが、やはりこの冬、彼女にプレゼントしてあげよう。 カラーはキャメル系の「トースト」とブラウンの「スタウト」の2種類。サイズは22.5、23.5、24.5、25.5センチ。定価21000円(税込み)。来月発売予定。問い合わせはコロンビアスポーツウェアジャパン。
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レジャー 2008年10月20日 15時00分
丹下日出夫の虎の巻 乱菊を制すのはこの馬
帰ってきた虎の巻シリーズ。復帰第1弾となった秋華賞はダークホースに推奨したポルトフィーノがいきなり除外(涙)…。プロフィナージュの急きょの出走表明で押し出された揚げ句、その“飛び入りクン”に3連単1000万円超のメガトン馬券を演出される憂き目に遭った。が、ポルトも除外で回った清水Sを古馬の男馬を相手にしっかり快勝。目の付けどころは間違っていなかったと自負する丹下日出夫の「第69回菊花賞」(JpnI、京都芝3000メートル、26日)の注目馬はコレだ! 今年の3歳世代は、牝馬も大したことないが、牡馬も相当弱い。昨夏のインフルエンザが今もって影響しているとは思えないが(単なる言い訳か…)、皐月賞、ダービー、そして、ひと夏越えた神戸新聞杯になっても、新勢力と呼べるのは、オウケンブルースリとダイワワイルドボアくらいで、実質ディープスカイの「1強」状態といっていい。 しかも、主役を担うはずの肝心要のディープスカイが、菊を回避して天皇賞・秋に参戦。ディープに次ぐ有力候補だったブラックシェルも、故障でリタイア。こんな菊花賞も珍しいよなぁ(笑)。 なんて、レースを主導するのは、ダービー2着のスマイルジャックあたりですか。ダービー2着馬だというのに、なんだか印象が薄いですが、よく考えると、下級条件はともかく折り合いがついたのは、まさにダービーだけ。神戸新聞杯もムキになって失速。ましてや3000メートルともなると、不安は否めない。 押し出されるように人気を集めるかもしれないが、マイネルチャールズもダービーの止まり方や、若干、力み加減のセントライト記念を見ると、3000メートルが合っているとは思えない。 ノットアローンも含め、距離に不安を抱える「軽い」先行馬は、残り1Fまでは先頭を走っていても、最後の最後に何かに差される可能性が高いんだよなぁ。 一丁“上がり”の法則というワケで、中途半端な中距離馬をまとめて負かす可能性があるとすれば、「上がり3F」の切れ味と強靭さを持った馬。そう、たとえ血統はステイヤーではなくても、1800メートルを超える距離で、常に最速の末脚を駆使してきた「バテない馬」を探し出せばいいのだ。 ズバ抜けてポイントが高いのはオウケンブルースリ。前走の神戸新聞杯を筆頭に、デビュー以来、6戦中5戦でメンバー最速の上がり(3F)ラップをマークしている。残る1レースの生田特別(1着)も一応、2番目の上がりは出しているし、ゴール前で手綱を緩めなければ、多分、上がりは最速だったはずだ。今年のメンバーなら、腹をくくって直線勝負でも間に合う。ゴール前100メートルで、まとめて先行馬を抜き去る可能性が高い。 ただ、先週に穴予想をしといて、「これかよ!」という声も聞こえてきそうなので、ここで特注馬も一挙、公開といかせてもらいます。 冒頭にも挙げたように、今年の3歳牡馬は低レベル。だから、オウケンにも当然、死角はある。 新潟戦や神戸新聞のパドックを見ていると、ゼッケン下にチラチラと白い汗が泡立ち、意外に神経質。鞍上の内田も、前走の神戸新聞杯は、慎重に慎重に、折り合いに専念していた。しかも、当のウチパクも、京都の3000メートルを超える距離では経験も実績も不足。このあたりを踏まえると、多分に不確定要素を残している(あのペリエだって、ゼンノロブロイで菊はコケた)。勝負どころで動くに動けず、まさかの失速…というシーンも想定しておかなければならない。 そうなると、代わって浮上してくるのは神戸新聞杯4着のベンチャーナイン。僚友スマイルジャックの陰に隠れ、血統も戦績もより地味だが(笑)、ムラがあるように見えても、プリンシパルSにスプリングSと、常にメンバー最速の上がりをマークしてきた。オウケンが折り合いに泣くようだと、逆転の単も十分考えられるぞ。 同じく神戸新聞杯で6着のナムラクレセントも、バテないタイプだけに、距離延長はプラス。一角崩し圏内。「最速の上がり」の回数ならば、本栖湖特別で最終切符をゲットしたダイシンプランも、オウケンに負けていないが、いかにもマイラー色が濃い血統がネック。直線までは死んだふり。無欲の末脚勝負ならば単まであるが、連軸うんぬんまでは厳しいかもしれない。 ダイワワイルドボア、マイネルチャールズといったセントライト記念組は、神戸新聞杯組より、レベル的に一枚落ち。連下までで、あとはお好きなように(笑)。
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レジャー 2008年10月20日 15時00分
大荒れ秋華賞 波乱演出の影の仕事人とは…
「第13回秋華賞」(JpnI、京都芝2000メートル、19日)は、岩田騎手が騎乗した単勝11番人気の伏兵ブラックエンブレムが好位から力強く抜け出して快勝した。勝ち時計は1分58秒4(良)。2着に直線大外から一気に追い込んだ8番人気のムードインディゴが入り、3着には何と16番人気のポロヴィナージュ。3連単1000万を超える大番狂わせで幕を閉じた。1番人気のトールポピーは10着、2番人気のレジネッタは8着と、春のクラシックホースは枕を並べて馬群に沈んだ。 信じられない光景だった。4角先頭から粘り込みを図るプロヴィナージュを目がけ、馬場の中央からブラックエンブレムが抜け出してくる。一斉にスタンドから悲鳴にも似た声をあげさせたのは小島茂厩舎の2頭だった。 レースの主導権を握ったのはエアパスカル。それにプロヴィナージュが続き、後続を引き離してレースをつくった。1000メートル通過が58秒6と速い流れ。これまでは先行力が売りだったエンブレムだが、この日はいつもとは異なり中団に待機。満を持して抜け出した。 自身の年間100勝に花を添えた岩田騎手は「跳びがきれいで前回、乗った時は馬場が悪くノメリッぱなしだったけど、今日はパカパカ行けた」といつも通りの独特なタッチで表現。「直線では内があいたらグングン伸びてくれた。1回使って変わってくれたね」と顔を紅潮させて喜びをかみ締めていた。 一方、開業6年目にしてGI初勝利を挙げた小島茂師は「いやあ、できすぎですね」と驚きを隠せない様子。「やることはやってきたので、あとは結果を受け入れるだけだと思っていた。スタッフも頑張ってくれた」と目を潤ませた。 競馬は筋書きのないドラマとはいえ、このエンディング。いったい誰が想像したであろうか。ただ、その演出の裏にはある一人の仕事人がいたことを忘れてはならない。この日、チーム・小島茂の“セカンドドライバー”として、プロヴィナージュに騎乗した佐藤哲騎手こそその人だ。 「かつてはスタートがいまひとつだったが、以前に騎乗した哲三クンのアドバイス通りに乗ってもらうようになってから良くなった」 トレーナーは詳細こそ明かさなかったが、昨秋、エンブレムに初勝利をもたらしたのが佐藤哲。この後、エンブレムが徐々に自在性を身につけていったことは、その蹄跡をたどれば一目瞭然だ。 佐藤哲といえば、栗東でも理論派で知られるジョッキーの一人。かつてタップダンスシチーの主戦を務めていた当時も、タップの癖を踏まえた上で位置取りや内外のコース取り、ペース配分など、さまざまなシミューレーションを立て分析。陣営と綿密な作戦を練るばかりでなく、報道陣にも競馬の微妙な駆け引きを理路整然と説明してくれたことを思い出す。 話は戻るが、エンブレムの初勝利は東京の未勝利戦。エンブレムは関東馬で佐藤哲は関西の所属。偶然か必然かは別にして、このときの運命的な出会いが、後々、彼女にスポットライトを浴びせることになった…といったら飛躍しすぎか。
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レジャー 2008年10月20日 15時00分
富士S 完全復活 マルカシェンクが重賞V2に躍起
菊花賞ウイークの今週、東京競馬場ではマイルCSの前哨戦となる「第11回富士S」(GIII、芝1600メートル)が行われる。好メンバーが顔をそろえたなか、主役の期待を集めるのはマルカシェンク。前走の関屋記念では2005年のデイリー2歳杯以来、3年ぶりとなる重賞制覇を達成した。完全復活した素質馬の次なる目標はGIタイトル。そのためにも秋初戦のここは譲れない。 「秋に向け、何とか賞金を加算しておきたい」。マルカシェンクにとって、関屋記念はまさに秋のGIを見据えた戦いだった。そこで、きっちり賞金を加算。河内師の思惑通りに重賞をもぎ取った。 4角最後方から上がり3F32秒3の“鬼脚”を繰り出しての直線一気。「前走は期待通り、いい脚を使ってくれた。これで馬も自信を取り戻してくれたんじゃないかな」。この勝利は厩舎にとっても特別な一勝となった。開業4年目にして、初めて手に入れた重賞タイトルだった。 前走後は宮城県の山元トレセンに放牧へ。1カ月の休養を挟んで9月10日に栗東へと戻ってきた。帰厩後も順調な調整過程を歩んでおり、1週前の15日にはCWコースで一番時計となる6F78秒8をマークした。 「ひと息入ったけど、仕上がりはすごくいい。気性的にポン駆けの利くタイプだし、ここで結果を出せなければGIうんぬんはいってられないからね。いいスタートを切りたい」 旧瀬戸口厩舎に所属していた2歳時には、無傷の3連勝を飾り、皐月賞候補の一番手に目されたほど。かつての僚友メイショウサムソンをしのぐといわれた大物が、反逆のシーズンを迎えた。
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