-
レジャー 2009年03月02日 15時00分
中山記念(GII、中山芝1800メートル、1日) カンパニーが1番人気に応える
古豪健在! 「第83回中山記念」(GII、中山芝1800メートル、1日)は、昨年の覇者カンパニーが1番人気に応え、見事、V2を達成した。勝ち時計は1分49秒2(稍)。2着は後方からしぶとく伸びたドリームジャーニー。3着には、中山金杯の再現を狙ったアドマイヤフジが粘り込んだ。3番人気に支持された昨年の3着馬エアシェイディは、4角4番手の積極策で脚を失くしたのか、5着に敗れた。 まるで、昨年の再現VTRを見ているような快勝劇だった。 ディフェンディングチャンピオンのカンパニーは課題のスタートを五分に切ると、すんなり逃げ馬の直後をキープ。そのまま道中はリズム良く運び、あとは抜け出しのタイミングを計るだけだった。 「2番手から行くのは初めから考えていた。去年の後半は前へ行かなくなってグイグイ押したりしていたが、今回は具合が良くていい感じで出てくれた」と鞍上の横山典騎手。「8歳になって58キロを背負っているのに、この悪い馬場でよく頑張ってくれた。昨年は目の外傷とかで歯車が狂ったが、仕切り直しでいいスタートが切れた」と胸をなでおろした。 一方、音無調教師は「ジョッキーには何もいわなかったけど、前々で競馬をするだろうと思っていた。あれで負けたら仕方がないし、稍重の馬場もこの馬には良かったのかもしれない」と喜びを隠せない様子。「去年より全然いい状態できている。今年こそ、GIタイトルがほしいね」と決意を新たにしていた。 今後については「ここを目標にしてきたし、まだ何も考えていない」としながらも、「安田記念(GI、東京1600メートル、6月7日)には出たいね」と春の最大目標を明らかにしたトレーナー。次走はマイラーズC(GII、阪神芝1600メートル、4月18日)か、大阪杯(GII、阪神芝2000メートル、4月5日)が有力だ。 昨年は中山記念→マイラーズCと連勝し、一躍、安田記念の主役候補に躍り出たが、目に外傷を負うアクシデントで休養を余儀なくされた。しかし、今回の勝利で能力に衰えがないことを証明できた。 「8歳になった今年はラストチャンスかもしれないから、悔いを残さないようにしたいね」と横山典。ダイワスカーレット&ウオッカがけん引した昨年は「女の年」といわれたが、その一方で、近年、地道な活躍が目立っているのが高齢馬。2009年は「ロートルの年」となるかもしれない。
-
レジャー 2009年03月02日 15時00分
弥生賞(JpnII、中山芝2000メートル、8日)2歳王者セイウンワンダーが復帰
いよいよ待ちに待ったクラシックシーズンの到来だ。今週は中山で皐月賞TR「第46回弥生賞」(JpnII、芝2000メートル、8日)が行われる。過去、ディープインパクトを筆頭に数々のスターホースがこのレースをステップに、クラシックへと飛躍していった。今年も豪華メンバーが集結。なかでも、文句なしの実績馬がセイウンワンダーだ。3カ月ぶりに復帰する2歳王者にスポットを当てた。 昨年は2戦目の未勝利Vを皮切りに、新潟2歳S→朝日杯FSを優勝。2歳馬の頂点を極めたセイウンワンダーが、いよいよ始動する。 父グラスワンダー譲りの力強いフットーワークに加え、ゴール板を知っているかのようなラストの勝負根性は今年の3歳牡馬クラシック戦線において、一、二を争う存在。「ここまで枠順の内外、馬場のいい、悪いに関係なく、どんな条件でも克服してきた。とにかく馬力があって、センスもある」と領家調教師はデビュー4戦の内容を振り返り、納得の表情を見せた。 前走後は放牧に出さず、自厩舎に居残ってじっくりと調整されてきた。一度、馬体を緩めてじっくり立て直してきたものの、太め感もまったくない。1週前追い切りでは、栗東DWで終い重点に6F89秒3、ラスト1F12秒4(直一杯)をマーク。復帰戦を前に、GI馬らしい活気あふれるデモンストレーションを披露した。 「トライアルだから若干、余裕のあるつくりにしている。これで結果を出してくれればクラシックが本当、楽しみになる」とトレーナーは復帰を前に心躍らせる。 2001年のミレニアムバイオの皐月賞出走(17着)以降は、なかなかクラシックとは縁がなかった領家厩舎。久々にめぐってきたチャンスに指揮官も自然と気合が入る。 「3歳馬とは思えないくらいシンが強く、ここまでソエなどのケガが何ひとつないのもすごいところ。ふたつとはいわん。でも、クラシックをひとつは獲れる馬だと思っている」 勝負の厳しさを知るベテラントレーナーは、現実を踏まえた上で静かな闘志を燃やすが、初の手合わせとなる東の横綱ロジユニヴァースを倒せば、春2冠も見えてくる。
-
レジャー 2009年03月02日 15時00分
内外タイムス杯(1600万、中山ダ1800メートル、1日) ナムラハンターが優勝
1987年に創設され、今年で23回目を迎えた本社杯「内外タイムス杯」(ダ1800メートル、16頭)は、1日の中山競馬10Rで行われ、2番人気のナムラハンター(牡4歳、栗東・松永昌厩舎)が優勝。特別2連勝を達成した。勝ちタイムは1分51秒0(重)だった。 テン乗りで見事、勝利に導いた田中勝騎手は、「前(2着コロナグラフ)が止まらないからダメかと思ったけど、よく届いたね。能力あるわ、この馬」と、その実力に舌を巻いていた。 これで晴れてオープン入り。まだ底割れしていない4歳馬だけに、重賞戦線でも目の離せない存在になりそうだ。 優勝馬ナムラハンターの関係者には、内外タイムス社・太田誠一社長から優勝盾ならびに賞状が授与された。
-
-
レジャー 2009年03月02日 15時00分
阪急杯(GIII、阪神芝1400メートル、1日) ビービーガルダンが初重賞V
高松宮記念の前哨戦「第53回阪急杯」(GIII、芝1400メートル)は1日の阪神メーンで行われ、7番人気のビービーガルダン(牡5歳、栗東・領家厩舎)が2番手から楽に抜け出し、初重賞制覇を飾った。勝ち時計は1分21秒1(良)。 「いつも発馬はいい馬。行く馬がいたので控えたが、直線を向いても持ったままだもんね。(久々でも)デキが良かったのと力のいる馬場が向いたのかな」と安藤勝騎手。1馬身4分の1差の完勝に「ホント、今日は強かったなぁ」と目を丸くした。 「京阪杯(6着)が変な負けただったので自信はなかった」戦前とは対照的な走りを見せたことで、本番への道も大きく開けた。「中京の速い馬場がどうかだが、いつも確実に走ってくれる。昨秋(スプリンターズS3着)が惜しかっただけに、次は何とか勝たせたい」と闘志を燃やしていた。
-
レジャー 2009年03月02日 15時00分
東京シティ盃(SIII、大井1200メートル、4日)地元に戻ったフジノウェーブが必勝態勢
南関のスプリント王フジノウェーブが、久々のホームグラウンドで勝利を狙う。 近3戦は各地を転戦。JBCスプリント(7着)→カペラS(3着)→根岸S(9着)と強敵にもまれてきた。「やはり一線級とやるには千二までだね。左回りは手前のかえ方が下手でコーナーで置かれてしまう」と高橋三調教師。3走前と前走はともに1400メートル、さらに前走は左回りだった。しかし、収穫もあった。右回りの1200メートル件がそろった前々走はレコードの0秒4差3着。「チークピーシーズの効果もあるが、精神的にも強くなった」。武者修行に出向くなか、苦手の遠征で一度でも結果を出せたことをトレーナーは素直に喜んだ。 最終追い切りは2月27日の大井。御神本訓騎手を背に一杯に追われ、5F62秒1→49秒4→37秒7(不良)を計時した。「この馬にしては間隔が詰まっているのがカギ」と師は話していたが、これだけの時計が出れば体調に問題はないだろう。 「58キロなら斤量の心配はないし、舞台もベスト。JRAのメンバーを相手に走ってきたんだから、南関同士の今回は少し楽かな」。王者として恥ずかしい競馬はできない。自然と指揮官の言葉には力がこもっていた。
-
-
芸能 2009年03月02日 15時00分
牧瀬里穂、宮沢りえ、観月ありさ「3M」がイイ女に成長した訳
いまどきのギャル語で“3M”といえば、「マジでもう無理」という意味だそうだが、かつて“3M”というくくりで呼ばれていた女性タレントたちがいた。彼女たちもすっかり大人になり、それぞれがイイ女になっている。 「1990年代の前半、牧瀬里穂(37)、宮沢りえ(35)、観月ありさ(32)の3人が、名字のイニシャルから“3M”と呼ばれていたのです。その彼女たちも、今では三者三様の生き方を見せています」(芸能ライター) 昨年末、牧瀬がNIGOと結婚したのに続いて先ごろ、妊娠6カ月の“できちゃった婚”が明らかになった宮沢。 「当初、彼女はマスコミあてのファクスで“一昨年の終わりに知り合った彼と只今6か月の小さな命と(中略)オリジナリティ溢れる家庭を創って行きたい”と抱負を述べていましたが、花婿氏の存在は芸能マスコミもノーマークで、あのりえママすら知らなかったようです」(芸能リポーター) そこで、“ハワイ在住の実業家”“ジュエリーデザイナー”と、数々の憶測が飛び交ったが、ここにきてある男性が浮上。 「元プロサーファーで、現在、あるスポーツブランドのサーフィンチームにスタッフをしている41歳の男性のようです。伊藤英明や長谷川理恵をはじめ、芸能人との交流もあるようです」(芸能ライター) それにしても、かつて大相撲・貴花田(現。貴乃花親方)との婚約破棄で、悲劇のヒロインとなった宮沢が“できちゃった婚”するとは驚きだ。 「これで、やっとりえママから親離れができた。一人前の女になったということです。これからますます“女”に磨きがかかっていくはずです」(芸能リポーター) 3人目のM、観月にも恋のうわさが浮上してきている。 「先日、永井大との都内焼肉店“個室密会デート”が目撃されています。彼女は“スッピン”だったそうです。男に自分の素顔を見せるなんて、かなり深い関係じゃないとできません」(芸能ライター) 2人の出会いは、05年に共演したドラマ「鬼嫁日記」(フジテレビ)。 「2人とも酒好きで、意気投合したようです。ただ観月には、一部で永井との交際がうわさされる広末涼子というライバルの存在があります」(芸能リポーター) いずれにせよ、皆イイ女になったものである。
-
芸能 2009年03月02日 15時00分
林丹丹が初体験 一日消防署長
2006年の「第11回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを獲得した林丹丹が1日、東京・渋谷消防署の1日署長に任命され、ハチ公前広場でのイベントに参加した。 制服姿で登場した林は、中学2年生のとき、天ぷらが原因で自宅が火災になりかけたとか。「台所が水浸しになりました。それ以来、天ぷらはあまりやっていません」と照れ笑い。「火災は早期発見が大事。警報器を設置し、我が家の安心、安全に努めましょう」と訴え、集まった約500人にキャンペーンのチラシを配った。
-
トレンド 2009年03月02日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋散歩(3)「やまとや」(立ち飲み)
JR・田町駅から徒歩220歩 「立呑処(たちのみどころ)やまとや」は田町駅前西口階段下で、駅ビルの中といってもいいほど。キャッシュ・オン・デリバリー制で、目が合えばお兄さんが間髪を入れず駆けつけ、品物と交換に卓上の竹ざるから、千円札や小銭を持ち去るシステム。 女の人がふたり、こんな男の巣窟に足を踏み入れておきながら、まだその身を守ろうと壁際に陣取り、背後からの襲撃に備えております。彼女たちは定時になると、自分らの目下(もっか)の話題とは無関係に、刑務所のサーチライトのように場を睨(ね)め回します。これだけ用心深ければマフィア映画「バラキ」(テレンス・ヤング監督)で暗殺されたボスも、床屋の鏡の前で死なずに済んだかもしれません。もっともマシンガンで店ごと蜂の巣にされましたから、どのみち同じですが。 マフィア発祥の地といわれるイタリアのサルジニア島まで、旅したことがあります。子豚の丸焼きを食べました。小皿を床に叩きつける奇習を真似ました。地元の葡萄酒を飲みました。山腹の岩盤を掘った洞窟がカーヴ(保存庫)で、牛の角をくりぬいた容器がグラス。なにかの折には、絶好の隠れ家になります。飲める隠れ家です。もひとつ感心したのが陶器をコルク張りしたビールのジョッキ。濡らすと気化熱で保冷に入る優れものです。形の美しい、馬の尻皮を巻いた鞄と、豚皮の雑嚢を購入しました。旅は、旧大映の一時代を牽引した怜悧(れいり)な理論家、故増村保造監督の晩年の作品「エデンの園」(1980年)のロケ取材でした。 「つまらない職業をえらんでは取り返しがつかない。要するに就職しないのが賢明と考えて、法学部を出ると、文学部に入り直した。(中略)職業を避けるためにはまた、学校へ行くに限る。なにかよい学校はないかと、うろうろしていたとき、たまたまイタリア映画留学生の募集が目についた。二年間ローマの国立映画実験センターで勉強できるというのである。これなるかな。早速試験を受けて、うまく選に入った」(キネマ旬報67年7月上旬号)。 選に入るはずだ。彼は旧制甲府中学を5年間首席で通し、一高・東京帝大と進み、同級の三島由紀夫のようなエリート官僚にはなりたくなくて、大映でアルバイトをして時間稼ぎをしていただけなのだから。 微薫を帯びた監督に訊(き)かれたことがあります。「きみはマルクスの『資本論』は何語で読みましたか? まだだったら英語になさい、英訳がいちばん本意に近いから…」。ちなみに監督には「他の職業につくことを断念」させてくれたローマの映画実験センターに、感謝の気持ちをこめて英語で書き残してきた、卒業記念論文「日本映画論」もある。 竹ざるの底の資本をかき集めながら、スミマセン監督、「ナニワ金融道 ゼニのカラクリがわかるマルクス経済学」(青木雄二著・絵)と、「超訳『資本論』」(的場昭弘著)を、あれから日本語で読みましたがと、夜空に叫んだ。予算1500円東京都港区芝5-34-7 田町センタービル1F
-
トレンド 2009年03月02日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋散歩(2)「どて焼き たけちゃん」(どて焼き)
JR・田町駅西口から徒歩250歩 安くて、美味くて、居心地のいい店発見と小躍りしたら、壁になぎら健壱氏(歌手)の色紙がありました。さすがです。さすがといえば、日曜朝のNHKラジオで週に一度、本業であられる日本フォークソングの歴史を、立て板に水と喋り倒す番組、わたし愛聴しております。歌のみならず、弁のみならず、筆も立つ氏の、酒場エッセイの愛読者でもあります。 氏がなぜか、自ら呼び込んでしまう厄災に最初、徹頭徹尾、翻弄され、七転八倒するうちに、事件が笑いへと昇華してゆく過程を逐一、綴る文章は、他の追随を許しません。居酒屋本のジャンルの草分けともいえる、四半世紀前に書かれた「東京酒場漂流記」の「牛のシャレコウベにバーボンを」という章などは、骨だけに不朽の名作でしょう(というレベルの駄洒落は、氏はテレビのバラエティ番組でしかやらない)。 たけちゃんこと、ご亭主の竹田さんは大阪の出身。大阪本店の出店(でみせ)とおっしゃるから、たけちゃんグループの東京進出のアンテナショップというわけだ。極太長大の揚げ箸が、いかにも頼もしい。 初心者なので、8本で1050円というセットをお願いする。次々に揚げてくれるから、ドンドンパクパクいただいて、もう終わりかと思ったら、さらに2本トレイに届いた。どて焼きは、セットには含まれないので別注文。たけちゃんが先ほどらい、焦げないように何度も串を返しつづけていたそれらしきものが、それでした。 くし刺しのもつを薄い味噌ダレで煮詰めたもの。これなら確かに、大阪の通天閣下で方面案内人に先導されてつまみました。たけちゃん、やおら長さ1メートル、直径15センチのハムの丸棒を取り出しました。厚からず、薄からず、丁寧に1枚1枚輪切りにしてゆきます。それを半分に切った半月形の揚げ物が、どうしてこんなに旨いのか、わたしにはわかりません。拍子木型に切ったコンニャクの揚げ物も、なぜこうも後を引く美味しさなのかわかりません。 慶応の学生でしょうか、4、5本つまんで出てゆきました。彼らは慶応義塾を「塾」と呼ぶそうです。内内しか通じない符丁に快感があるのでしょうな。42年前の入学試験に落とされたから、根に持って言うのではありませんですよ。立ち食いのカウンターの欠点は、3人以上の会話ができないこと。「塾」帰りの教師や学生を投網(なげあみ)にかけるべく、たけちゃんの奥の間には、4人掛けテーブルが4卓用意されてます。さすが大学キャンパスのお膝元。そういうわけで、大人数さまでも慶応(OK)です。予算1500円東京都港区芝5-20-19
-
-
トレンド 2009年03月02日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋散歩(1)「秋田屋」(あきたや、居酒屋)
JR・田町駅から徒歩430歩 慶応4年(1868)3月、明治維新の大団円である江戸城の無血開城へ向けて、最終的な談判が勝と西郷によって行われた。その会見の地となった田町の薩摩藩邸。第2京浜国道沿いに建てられた石碑は、この二人に優劣を認めず、氏名は後先なしの頭揃え。「田町薩摩邸跡。西郷南洲・勝海舟會見の地」と刻む。 14日の2度目の会見で、西郷が首を縦に振ったからいいものの、首を横に振ったらどうなっていたか。勝はその場合には、西軍を江戸の真ん中に誘導して、周りから火を放って全員焼き殺す段取りを済ませていた。火消しに火付けをさせるという、極上のアイデアが彼には閃(ひらめ)いている。清泉女子大学が島津邸跡にいま建っているが、「その場合」には東京全体の顔が火傷で著しく変わることになっていたから、ありえない。 島津に暗君なし、という。徳川幕府の開祖家康は、死ぬまで薩摩島津家を恐れていた。家康が時代を同じくしたのは島津義久で、心配のあまり義久の死を見届けるまでは生きていた。「家康は、その(義久の死)五年後の元和二年、病を発して逝去する。遺言に依り、武装して立棺に納め、西向にして久能山に葬った。それは徳川家を倒す者は必ず西から来るという奇妙な予言に依る。その鎮護のための立棺も、二百五十年後には効力が失せていた」(「島津奔(はし)る」池宮彰一郎・絶版)。 呪術の効力を失ったのは、徳川家だけではない。同じ250年後、西郷たち薩摩の家臣が、島津家に弓を引く。藩主島津久光は、下っ端の家来から蒙(こうむ)る不快な仕業に怒り心頭だ。極め付けの屈辱である廃藩令の下った夜、久光は桜島を眺める別邸で船を海に放ち、狂気のように花火を打ち上げさせて、夜っぴてそれを見つづけた。司馬遼太郎氏(作家)は、「怒りの表現としての大花火というのは、いかにも大名らしくて、なにやら芸術的」と柔らかくおっしゃっている(「明治」という国家)。君(くん)そのものの、消費期限切れである。焼け野原にならずに済んだ東京は、そうこうするうちに明治4年になっていた。 秋田屋の目印は屋号を圧倒する、秋田の銘酒「高清水」の巨大ネオンだ。もうひとつの目印は、路上に立ちこめる、もうもうたる煙。名物ハタハタ料理が供されれば、ここは秋田県以外のどこでもない。貿易センタービルを中心とした浜松町オフィス街を、外回りの仕事の最後にする知恵者も多い。 午後4時開店。ビールケースを台に立ち飲みしていると、ライトアップされた東京タワーが迫ってくる。不思議なことに、その美しさに気づいているくせして、誰も正面きって仰ごうとしない。それは、奈良興福寺の下をすこし早足で猿沢の池あたりを過ぎるとき、目尻に五重塔を入れながら無視する行為に、ほほえましいほどよく似ている。予算2200円東京都港区浜松町2-1-2
特集
-

あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
芸能
2025年10月03日 12時00分
-

TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
芸能
2025年09月26日 18時00分
-
-

元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
芸能
2025年09月18日 17時00分
-

岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-

misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
芸能
2025年09月16日 11時00分
