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レジャー 2008年12月19日 15時00分
愛知杯(GIII、中京芝2000メートル、20日) 本紙・長田は本格化したクラウンプリンセス◎
4歳秋を迎えて2連勝、いよいよ軌道に乗ってきたクラウンプリンセスに◎。 ここ3戦続けて体重が増え続けているように、一戦ごとにパワーアップ。とくに前々走のHBC賞の勝ち時計は、同開催のクイーンSと0秒1差の好内容だった。前走の勝ちっぷりも良く、1度使っての上積みも十分。初重賞制覇へ向け、視界は良好だ。 相手は昨年の2着馬で実績上位のニシノマナムスメ。穴は50キロと裸同然のハンデで一発がありそうなチェレブリタ。
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レジャー 2008年12月19日 15時00分
大阪スポーツ杯(1600万下、阪神ダ1800メートル、20日) 本紙・谷口は力をつけたネイキッドで勝負
仲秋の京都で復帰後は昨年より大幅なパワーアップを披露。ダート戦績<4113>を誇るネイキッドがV奪取だ。 頭の高い走法ながらも、父フレンチデピュティ産駒の真骨頂である驚異の二枚腰を装備。とりわけ、58キロのトップハンデをものともせず、上がり3F37秒8の末脚を駆使してタカオセンチュリー以下に影をも踏ませず楽勝した前走は圧巻の一語だった。「ここでも十分に通用。鞍上もデムーロだしね」と、浜田調教師も凛と胸を張る同馬に昇級の壁などない。
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スポーツ 2008年12月19日 15時00分
サッカー クラブW杯C・ロナウドがお宝ヌード披露
サッカークラブW杯の準決勝が18日、神奈川・日産スタジアムで行われ、世界最優秀選手のクリスティアーノ・ロナウド擁する欧州王者マンチェスター・ユナイテッドが、ガンバ大阪を5-3で下した。注目のロナウドが1ゴールを含む圧巻のプレー。試合後も上半身ヌードでファンを魅了するなど主役がきっちり役割を果たし、南米王者リガ・デ・キトとの決勝戦に駒を進めた。 世界MVP男C・ロナウドが魅せた。 海外メディアではレアル・マドリードへの移籍報道が加熱しているロナウドだが、この日はピッチ外の雑音をかき消すかのように、マンUのエースとして躍動した。 キックオフ直後から次元の違う高速ドリブルで相手を置き去りにしたかと思えば、前半ロスタイムには打点の高いヘディングでゴールネットを揺らした。「前半は時差ボケがあるように見えたかも」とうそぶくが、後半もロナウドの独壇場だった。サイドで起点になり、ドリブルで内に切れ込んでチャンスメーク。試合終了間際のラストプレーではFKから十八番の無回転シュートも披露。今大会の主役は、ピッチで期待通り大車輪の活躍をみせた。 90分フル稼働で日本のファンを魅了したロナウド。その華麗なプレーひとつひとつに大歓声が止まなかったが、実はこの日、一番のどよめきが起こったのは試合後のひと駒だった。 G大阪のDF安田理大とユニフォーム交換した際に鍛え上げられた上半身を露わに。すると約6万7千人が詰めかけたスタンドから一斉にカメラのフラッシュが光り、黄色い歓声が鳴り響いた。 ロナウドといえば、かつてはゴールを決めた際にユニフォームを脱ぎ去り、ビルドアップされた上半身を披露するパフォーマンスで女性ファンを酔わせた。だが現在はFIFAでゴール後にユニフォームを脱ぐことが禁止されているため、その肉体美を拝む機会は激減。さらに「最近は試合後もインナーを着ていることも多い」(英紙記者)というだけに、この日の上半身ヌードは日本のファンに出血大サービスとなった。 主役の活躍で決勝に向けて弾みをつけた欧州王者。早くもファーガソン監督は「きょうの試合の結果を受けていくつか修正をしていきたい。特に後半はディフェンスに戻るのが少し遅かった。選手がもう少し早くディフェンスに入るように、ポジションを変える動作を早くしていきたい」と南米王者との頂上決戦を見据えていた。 いよいよ南米王者リガ・デ・キトと21日に神奈川・日産スタジアムで激突するマンU。絶好調のロナウドが赤い悪魔を99年以来2度目の世界一に導く。○ガンバ健闘 3点もぎ取る ガンバが健闘した。前半、セットプレーからビディッチとロナウドにヘッドで2点を許したものの、後半にはガンバの攻撃サッカーがマンUを脅かした。 まず後半28分、FW山崎雅人が相手DFラインの間に走り込み、右足を振り抜き流れを断ち切る反撃弾。1点差まで詰め寄り「横浜の奇跡」が見えかけたが、これが赤い悪魔を本気にさせた。 途中交代で入ったルーニーの2得点を含む、5分間で3失点。それでもガンバは攻撃的サッカーを貫いた。PK職人のMF遠藤保仁が必殺「コロコロPK」で追加点。終了間際にはMF橋本英郎がゴール前でフリーになり、欧州王者からなんと今季(プレミアリーグ)最多失点となる3点目を奪った。 世界屈指のビッグクラブ相手にボール支配率も51%と、マンUを上回る大健闘。ロナウドが「相手はファンタスティックだった」と称賛するほどだった。
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スポーツ 2008年12月19日 15時00分
石井慧 ヒョードルと合体か?
北京五輪柔道100キロ超級金メダリストで、プロ格闘家の石井慧が18日、公の場で初めて米・総合格闘技団体UFC挑戦を表明。さらに練習拠点を海外に移すことを明言した。 この日、明治大学で行われた映画「チェ 28歳の革命」の記者会見に特別ゲストとして招かれた石井。チェ・ゲバラの顔がプリントされた赤いTシャツを着て登場し「先日、柔道界でプチ革命を起こし、大学を追われました」と石井節で会場を爆笑の渦に包んだ。 これまで公の場では主戦場について明言を避けてきた。だが、12月19日が誕生日ということもあり、22歳の目標を問われると「アメリカでやっていこうと思いますので、これからの革命を見ていてください」と宣言。さらに「格闘技で頑張って世界チャンピオンになりたいと思います」と学生の前で誓った。 イベント後には「UFCか、出られなければその下のWECで」とUFC挑戦を明言した。 また今後の練習拠点についても言及。一部報道では米国に移すとされていたが「練習はアメリカかロシアかで迷っているところ。付け焼刃では通用しないと思う。デビューまで1年くらいはかけたい。ロシアに誰がいるか考えて見てください」 ロシアといえば、元PRIDEヘビー級王者エメリヤーエンコ・ヒョードルの母国である。“60億分の1の男”の下に弟子入りし、緊急合体の可能性もある?
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スポーツ 2008年12月19日 15時00分
北京五輪10大ニュース・男性編 競泳・北島康介2冠「何も言えねぇ!」
今年は4年に1度のスポーツの祭典、北京五輪が8月に中国で開催された。感動のドラマが生まれる一方で、ペテン五輪と揶揄(やゆ)されたほど、数々の偽装も発覚した。 1位は、競泳男子の北島康介の2大会連続2冠制覇だ。 前回大会の2004年アテネ五輪では平泳ぎ100、200メートルの2冠を成し遂げ「チョ〜気持ちいい」という名言を残した。今回は100メートルで史上初めて59秒の壁を打ち破る58秒91の世界新記録を樹立。200メートルでもライバルを寄せ付けずに快勝した。インタビューで感極まって「何も言えねぇ!」と声を詰まらせたシーンが印象的だった。 2位は、陸上のウサイン・ボルトによる驚異の世界新記録更新。 100メートルでは勝利を確信してゴール手前で両手を広げ、さらに拳で胸を叩くパフォーマンスを見せながら、9秒69をマーク。200メートルでも13秒20の世界新記録を樹立した。400メートルリレーでもジャマイカの第3走者として出場し金メダル獲得。金色のプーマ社製スニーカーと弓を引くポーズでも話題に。 3位は、星野ジャパンの惨敗。 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた日本野球。五輪でも金メダル獲得が期待されたが、結果は準決勝で韓国に2-6で敗退。無残な結果に、日本国中が失望感を抱いた。09年には第2回WBCが開催される。北京で失墜した日本野球の威信を取り戻せるか。 4位には、フェンシングの太田雄貴による日本人初の銀メダル獲得。 男子フルーレ個人に出場し、日本人初の決勝進出。惜しくもドイツのベンヤミン・クライブリンクに敗れたが、銀メダルを獲得した。フェンシングは、1896年の第1回アテネ五輪で正式競技に採用された8競技の中で、日本が唯一五輪メダルを獲得していない競技だった。 5位は、陸上男子400メートルリレーで銅メダル。 日本は塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治が絶妙なバトンリレーを見せ、38秒15で銅メダルに輝いた。陸上のトラック種目でのメダル獲得は、28年アムステルダム大会女子800メートルで人見絹枝が銀メダルを獲って以来80年ぶりとなった。 ハンマー投げの室伏幸治は、3、4位の選手がドーピングで失格。3位に繰り上げで銅メダル獲得した。1位がドーピングで失格となり金メダルを獲得したアテネ五輪に続き、2大会連続繰り上げメダル獲得という珍しい記録を作った。また開会式での口パク少女、足跡花火がCG合成だったことが判明するなど、数々の偽装も話題を集めた。
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スポーツ 2008年12月19日 15時00分
ハッスル 泰葉ドタキャン!?
「ハッスル・マニア2008」(30日、東京・有明コロシアム)に参戦予定の歌手・泰葉が18日、都内のハッスル道場で練習を公開した。だが、乱入してきた高田モンスター(M)軍の侮辱に泰葉サイドが憤怒。ドタキャンの可能性が出てきた。 9日のハッスル参戦表明後、受身など練習を積んできたという。この日はその成果を披露するはずだった。だがM軍のアン・ジョー司令長官、小路二等兵が乱入すると事態は一変した。 17日に高田総統が用意した8人の刺客、「水かけババア」「死ね死ねメールマン」など、過去の“暴走”泰葉を連想させる名前を読み上げるとプッツン。「いい加減にしてください。全然話が違います」と言い残し、練習は中止された。 泰葉のマネージャーも「ハッスル側からこういった態度を取られた以上、出場辞退を検討させてもらう」と語った。 ハッスル関係者は「早急に(泰葉サイドと)協議します。24日(東京・後楽園ホール大会)も含めて検討しなければ…。ぜひ出ていただきたい。でも高田総統はメンバーを変える気持ちはないようだし…」と頭を抱える。 ドタキャンの可能性が出てきた泰葉のプロレスデビュー。お騒がせタレントは本当にリングに上がるのか。
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スポーツ 2008年12月19日 15時00分
Dynamite!! ホンマンがミルコを挑発
「Dynamite!!」(31日、さいたまスーパーアリーナ)の追加カード発表が18日、都内のホテルで行われ、ミルコ・クロコップVSチェ・ホンマンの一戦が決定した。 谷川貞治イベントプロデューサーから「無限の可能性を持っているので、DREAMのリングにもあがって、ヘビー級を活性化してほしい」と特命を受け、ホンマンはやる気満々だ。 早くもミルコをぶった斬った。「昔は華麗な動きをしていたが、最近の試合はよくない」。さらにミルコ得意の左ハイキックが218センチの自分に届くかとの問いに「ムリデスネ」とカタコトの日本語で答えた。 「最大限短い時間で倒して、早く試合を終わらせる」。不敵な笑みを浮かべ秒殺KOを予告した。
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芸能 2008年12月19日 15時00分
アラフォー・アラサー美女の復帰に注目
今年はリア・ディゾン、真木よう子、長谷川京子など、男性人気の高い美女たちが相次いで“デキ婚”。世の男たちがショックを受けた。しかし一方では、子育てを一段落させて、復帰するアラフォー、アラサー美女も続出し、注目されている。 かつて“黄金の脚線美”で男たちから熱い支持を集めた森高千里(39)が9年ぶりにステージに復帰したのは6日のこと。東京・北の丸の日本武道館で行われたロックバンド、シャ乱Qの結成20周年記念ライブにゲスト出演したのだ。 森高はパンク風リーゼントに、超ミニスカ、ロングブーツ姿で登場。代表曲「渡良瀬橋」と「気分爽快」を披露。夫で俳優の江口洋介(40)との間に長女(8)、長男(3)をもうけているが、“オバサンになっても”セクシーな美脚で観客を魅了した。 森高は久しぶりのステージについて「思ったほど緊張もなく、楽しかったです」と余裕の表情だった。これまでも花王、ハウス食品のCMには出演していただけに、今後の本格復帰が期待されるところだ。 「ライブ出演は所属事務所の後輩、シャ乱Qの応援という形ですが、稼ぎ頭であったモー娘。が落ち目。事務所としては、森高の芸能活動の本格復帰を望んでいておかしくないでしょう」(芸能ライター) 大ヒットドラマ「東京ラブストーリー」などで活躍した鈴木保奈美(42)も復帰した。 「とんねるず」の石橋貴明(47)と結婚して98年に芸能界を引退。10年ぶりに月刊誌「ミセス」(6日発売)でエッセーの連載をスタートさせ、活動再開。時機を見て女優業も始めるという。 2人の間には、3人の娘がいて、いずれもインターナショナルスクールに通学。引退してから10年間、保奈美は子育てや料理に専念してきた。 「保奈美は以前から芸能界復帰を希望をしていた。子育てが一段落したところで、それまで復帰に反対していた石橋を説得して実現したようです」(芸能リポーター) 矢田亜希子(28)も芸能活動を再開する。来年1月12日スタートのフジテレビ系「ヴォイス〜命なき者の声〜」(月曜午後9時)で法医学ゼミの先生を演じる。 矢田は、06年11月に俳優の押尾学と結婚、07年11月に出産。その間、芸能活動を休止していた。 「矢田の復帰に合わせて、今年5月にエイベックス入りしたものの、なりを潜めている押尾の芸能活動も活発になるかもしれません。ただ、逆に離婚説が出てくる可能性も高いと思います」(週刊誌記者) いずれにせよ、大人の女たちの活躍に期待したい。
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芸能 2008年12月19日 15時00分
鼠先輩 大いに語る
今年“ぽっぽ”で一世を風靡(び)した鼠先輩(35)が、24日のクリスマスイブにベストアルバム「鼠先輩ベストヒット☆コレクション2008〜2008」(ユニバーサル)をリリースする。デビューから、わずか6カ月でベストアルバム発売という“快挙”を達成した鼠先輩を直撃した。 ブレークしてから間もないのに、早くもベストアルバムをリリース。内容もかなり具だくさんのようだ。 「鍋でいえば“闇鍋”ですかね。いろんな曲調やメッセージを込めてます。ムード歌謡を知らない20歳以下には新鮮で、年配の方には懐かしい。ブッ○オフで買って、聞き終わったらまた売ってください。1枚のCDをリサイクル。エコでしょ」 とまあ冒頭から“おいた”な発言で飛ばす先輩。CDは全10曲、初回限定版には特典として「六本木」のプロモーションビデオが収録されている。 「ベストアルバムなんて悪ふざけ企画ですから。それにPVはユー○ュ―ブでも見られるので、無理しなくていいですよ」 そもそもが悪ふざけで歌手をやってるだけと語る先輩。だが、デビューから半年過ぎても世間からの引き合いが途絶えることはない。 「どうだろう、そんなに知名度あるんですかね? 自分ではそれほど。でも、確かに“ポッポ”とか“先輩”とか声をかけてもらうことは多くなりました。以前なら本職の方の“ウチで働かんか”という声しかなかったんですけど。まあ、何年後かにお世話になってるかも知れませんが(笑)」 これもみなデビュー曲「六本木 〜GIROPPON〜」のおかげ。売れるきっかけになった曲だけに一生忘れられないという。 「実は『六本木』って5年間ずっと歌い続けている曲なんです、演歌みたいでしょ。この間、何億回“ポッポ”言ったことか。続けていれば必ず成功するんです…なんてきれい事を言う気はサラサラない。人を楽しませるのが好きだからヒマつぶしにやってきただけ。成功するかどうかなんて分からないでしょ。たまたま当たっただけです」 そんな“適当”な曲がジェロの「海雪」を抜いて着うた演歌チャートで1位になるのだから、世の中とは分からないもの。 「今年はCDデビュー以来、昼夜問わず所構わず歌い続けてきましたから。けど紅白には選ばれず、流行語大賞にはカスリもせず、そして間もなくネズミ年も終わり…これがいいんです。すべてネタにできますから」 このまま来年も突っ走るのかと思いきや、そこは“鼠”調で意気込む。 「来年“年男”なんですよ。ひょっとしたら『丑(うし)先輩』になってるかも(笑)。それはともかく、今のムード歌謡とは違った形で何かやりたい。例えばバンドやるとか。でも、このまま維持していこうって気はないんです。とにかく面白いことをやりたい。このくだらない世の中で、楽しむスタンスを忘れずに行きたいですね」
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芸能 2008年12月19日 15時00分
歌蔵のロッケン問答 MAGUMI後編
MAGUMIとの対談の後編は、今年3月9日、肺がんで亡くなった元レピッシュのメンバー、上田現さん(享年47)の話が中心。彼のユニークな人がらが偲(しの)ばれる。 −−ところで音楽的影響を受けたビートルズは4人組でレピッシュは5人だけど、マグミさんってビートルズのメンバーに例えると誰になるのかな? 「う〜ん、そうだねえ。あえていうならリンゴ・スターかな?」 −−それは面白い(笑)後方だけどリンゴもステージの真ん中にいるしね。それにバンドのマスコット・キャラクターでした。 「ある種のムードメーカーだし。一番カメラがあっても物怖(お)じしない。おれ、ジョンでもないしポールでもないしなあ。キーボードの(上田)現ちゃんがジョンでギターの(杉本)恭一がポールかな。ベースのタツが年下でジョージだね」 −−その現ちゃんが今年の3月に亡くなりました。 「おれ、最後の3日3晩一緒にいたからね。お別れはちゃんと言えたし、良かったと思う。けどやっぱり寂しいよね…」 −−現ちゃんは生前、レピッシュは脱退して元ちとせをプロデュースしたりしてましたよね。 「現ちゃん、バンドを抜けてたけど別れてはなかったんだよ」 −−現ちゃんってどんな人でした? 「いい加減な男だったね(笑)で、みんなのアイドル。レピッシュに一番理論的なものを持ち込んだ男。でもすぐに恭一が追い抜いて行ったけど(笑)。それに現ちゃんは新しいものを聴かない! デビッド・ボウイとトーキング・ヘッズとケイト・ブッシュ。この3つしか聴いてなかった(笑)。ビートルズもツェッペリンも知らんかった」 −−それ一般のリスナー以下ですよ! それで「ワダツミの木」を作るんだから、やっぱり天才なんだろうなあ…。 「自分の感覚で体現していったんだろうね。レピッシュのようなバンドに入るのが彼の運命だったんだよ。最初はもう1人ギターを入れようと思ってたんだから。そのころはおれもボーカルじゃなくて、ティンパルスを叩いたりトランペット叩いたりしてたんだ。バンドの変わった色、というのが俺の役目だった。で、ボーカルが抜けておれがボーカルをやることになって、もう1人誰か入れようという時に、同じ音楽サークルの中で1人寂しそうにしている現ちゃんを見つけた(笑)。MTRとかも持ってて、家に遊びに来ないって現ちゃんが誘うんで、現ちゃん家に行って録音したりして、『なんだ現ちゃん、うちのバンド入りたいんだ?』って聞いたら『う〜ん、そうとも言えるなあ』って(笑)」 −−レピッシュは解散したわけじゃないんですよね? 「うん。おれ、解散、再結成とか好きじゃないから。ずっと活動休止。20周年ライブもやったし現ちゃん追悼ライブもやったからね」 −−マグミさん自体の今後のビジョンは? 「今後も音楽を作っていくしかない。歌蔵くんたち伝統芸能は、先人たちの芸を継承しながら自分たちのオリジナルの芸を磨いていくんだろうけど、おれたちの場合は完全なオリジナルを作っていくんだよね。その楽しさを知っちゃったんだ。1万年後に歌蔵くんの『らくだ』が聴けるかも知れないけど、おれたちレピッシュとかの楽曲も残ってるかもしれない」<プロフィール>MAGUMI 1963年9月24日生まれ。日本スカ・パンク界のルーツ、LA-PPISCHのボーカル&トランペットとして87年のデビューから現在まで精力的にライブ活動やアルバムをリリース。01年からは並行してソロ活動も開始。今年6月には、渡辺蕗子(exショコラータ、スリル)、いしだ壱成の3人からなるユニットVenus&Marsとして、ファーストアルバム「Blueprint」をリリース。