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弥生賞(JpnII、中山芝2000メートル、8日)2歳王者セイウンワンダーが復帰

 いよいよ待ちに待ったクラシックシーズンの到来だ。今週は中山で皐月賞TR「第46回弥生賞」(JpnII、芝2000メートル、8日)が行われる。過去、ディープインパクトを筆頭に数々のスターホースがこのレースをステップに、クラシックへと飛躍していった。今年も豪華メンバーが集結。なかでも、文句なしの実績馬がセイウンワンダーだ。3カ月ぶりに復帰する2歳王者にスポットを当てた。

 昨年は2戦目の未勝利Vを皮切りに、新潟2歳S→朝日杯FSを優勝。2歳馬の頂点を極めたセイウンワンダーが、いよいよ始動する。
 父グラスワンダー譲りの力強いフットーワークに加え、ゴール板を知っているかのようなラストの勝負根性は今年の3歳牡馬クラシック戦線において、一、二を争う存在。「ここまで枠順の内外、馬場のいい、悪いに関係なく、どんな条件でも克服してきた。とにかく馬力があって、センスもある」と領家調教師はデビュー4戦の内容を振り返り、納得の表情を見せた。

 前走後は放牧に出さず、自厩舎に居残ってじっくりと調整されてきた。一度、馬体を緩めてじっくり立て直してきたものの、太め感もまったくない。1週前追い切りでは、栗東DWで終い重点に6F89秒3、ラスト1F12秒4(直一杯)をマーク。復帰戦を前に、GI馬らしい活気あふれるデモンストレーションを披露した。
 「トライアルだから若干、余裕のあるつくりにしている。これで結果を出してくれればクラシックが本当、楽しみになる」とトレーナーは復帰を前に心躍らせる。
 2001年のミレニアムバイオの皐月賞出走(17着)以降は、なかなかクラシックとは縁がなかった領家厩舎。久々にめぐってきたチャンスに指揮官も自然と気合が入る。
 「3歳馬とは思えないくらいシンが強く、ここまでソエなどのケガが何ひとつないのもすごいところ。ふたつとはいわん。でも、クラシックをひとつは獲れる馬だと思っている」
 勝負の厳しさを知るベテラントレーナーは、現実を踏まえた上で静かな闘志を燃やすが、初の手合わせとなる東の横綱ロジユニヴァースを倒せば、春2冠も見えてくる。

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