スクラッチは、当てやすい宝くじとして人気がある。ジャンボ宝くじの当せん確率は1000万分の1、最高10億円のロト7の1等当せん確率は1030万分の1。当せん金額のケタが違うとしても、1等1000万円のスクラッチの当せん確率は100万分の1となっている。
ほとんどの宝くじは、販売が終了してから当せん番号を抽選する仕組みになっているが、スクラッチは当たりくじとハズレくじが一緒に売られていて、削ったその場で当たり、ハズレが分かるのが特徴だ。
発売初日にスクラッチを買っても、中日に買っても、最終日に買っても、当せん確率が変わることはない。しかし、売られているスクラッチの大半はハズレくじなのだから、1、2等が出ていない売り場で中日以降に買った方が、当せん期待値はアップするはずだ。
さらに言えば、10枚ワンセットを袋買いして、上から順に削っていった場合、当たりが出るのは5枚目以降であることが多い。だとすれば、袋売りの前から5枚を避けて、後ろ半分の5枚をバラで購入するという手もある。
現在発売中(6月5日発売、25日まで)の「ワンピーススクラッチ」は、1等3,000万円の「ワンピーススクラッチ エース&ルフィ 戦えるかルフィ!!!」(1枚300円)と、1等500万円の「白ひげ タテ・ヨコ・ナナメ」(1枚200円)の2種類。一獲千金を狙うなら、どちらのスクラッチも発売開始から1週間となる6月12日以降が買い時となる。
6月12日からは、東京都、関東・中部・東北、近畿、西日本の4ブロックで1等100万円の「ボン・クレー ラッキートライアル」が発売される。1等100万円のスクラッチの場合、4等当せん確率は100分の1、3等当せん確率は1000分の1だ。
発売開始から1週間となる6月19日以降、宝くじ売り場での合言葉は「バラで5枚」だ。
小岩井弥(こいわい・ひろし)
金融機関、出版社を経て、フリーランスへ。競馬、数字選択式宝くじなど、一獲千金のマネー分野を研究。主な著書に『LOTO6 セット球+枠番消去法W−攻略』、『ロト6 キャリーオーバー4億円の法則』(ともにメタモル出版)、『図解 ロトセグシートでロト6が簡単に当たる本』(笠倉出版)などがある。2019年は、3月にロト6の2等に当せん。