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その他 2009年03月17日 15時00分
競輪人国記 福井(1)
雪の多い北陸。福井競輪場は毎年12月から2月までは開催していない。場外車券の発売を除いて、その年のオープンは3月となる。競輪草創期には特別戦線を賑わすような選手は現れていない。松川義広と上山秋夫は地元戦では無敵の存在だったが、特別戦線ではさしたる成績は残せなかった。 だが上山は競輪をオリンピック種目にするため中米諸国の選手育成に大きく貢献している。エルサルバドルにコーチとして派遣され、オリンピック種目としての最低条件「世界50か国で競技しているスポーツ」をクリアした。 この地味な功績があって、シドニー五輪の2000年には競輪がオリンピックに採用され、北京五輪では永井清史(岐阜)の銅メダル獲得につながっている。 福井にこれはと思う選手が出てきたのは鷲田善一(33期)だ。デビューしてしばらくは先行で闘っていたが、追い込みに変わるや「アイツは強引なレースをするくせ者」というイメージづくりが実った。失格もあったが「闘ったら決して負けない」という信念でレースに臨んでいたからだ。 昭和52年のダービートライアル・前橋では矢村正(熊本)の後ろを最終ホームで追い上げ、藤巻昇(北海道)に競り勝ったレースからマーク選手としてファンに強い印象を与えた。 鷲田は後輩の指導にも努めた。ヨーロッパへのロード合宿や「競輪選手の職業的な安定と社会的地位の向上」を目指した広報紙「バンクジャーナル」の自費発行。選手会の支部長としても活躍、選手の福利厚生や権利追求にも奔走した。 息子の佳史(88期)は宮城国体のポイントで準優勝した地脚型。現在はA級に落ちているが、逃げ差しと自在型に変わっている。天性の地脚を活かして競り込み、追い込み型として父に追いつく日が期待されている。
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トレンド 2009年03月17日 15時00分
オヤジの磨き方 お花見で男をあげる
花は桜木、男はオヤジ。どんなに景気が悪くても酒がうまいお花見シーズンがやってきました。 満開の桜並木の下、イカ焼きや焼き鳥、おでんなどの屋台が並ぶ光景を見るだけで気分が高揚してきます。アルコールが入れば浮かれ度数はMAXに達するでしょう。しかし、オヤジが調子に乗って裸踊りしないこと。そんなものを見に来た花見客はいません。公然わいせつで逮捕されます。 職場や町内会の花見に参加するとき、桜の木のように行動すると女性陣の評価は上がります。まずは地道な下準備。場所確保や酒、つまみの用意をしっかりやる。これは花を咲かせるまでの長い冬に該当します。縁の下の力持ち役ですが、こうした献身的な努力を女性は遠くから見ています。 宴会が始まったら、飲んで食べて大いに笑いましょう。決して気取ったりせず、愉快な気持ちを隠さないこと。政治の話なんてやめてください。酒がまずくなりますから。ひたすら笑顔の花を咲かせましょう。 そして終盤。せいぜい食ったし、ちょいと飲みすぎたかな…とひと息ついていると、必ずだれかが「2次会行こう、2次会!」なんて言い出します。ここが男の見せどころ。辛く厳しい冬を乗り越え、満開を咲き誇った桜は、はかなく散るがゆえに美しいのです。2次会でカラオケを熱唱したいのをぐっと我慢。「十分飲んだし楽しかったよ」と背中でサヨナラを告げます。散り際の潔さこそオヤジの美学。小僧に真似はできません。(ジゴロライター・紫三太郎)
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トレンド 2009年03月17日 15時00分
BESTチョイス ビフィーナSトライアルパック
昨年10月にリニューアルした森下仁丹のビフィーナが好評発売中だ。 同商品はビフィズス菌と乳酸菌を独自のカプセルでしっかりガード。胃をそのまま通過し、2つの菌を大腸に届けてくれるのだ。スティック型で持ち運びカンタン、レモン風味の顆粒で水ナシで飲めるのも嬉しい。大腸の健康が気になる方、是非飲んでみよう!
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スポーツ 2009年03月16日 15時00分
WBC 侍ジャパン快勝6-0松坂キューバ打線を完封
侍ジャパン快勝! ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は15日(日本時間16日)、米カリフォルニア州サンディエゴのペトロ・パークで強豪キューバと対戦。日本は6-0と快勝した。先発の松坂は、強力打線を相手に8奪三振と好投し、エースの存在感を示した。 日本の頼れるエースがキューバの強力打線を完ぺきに抑え込んだ。 松坂はWBC特有のルールで11日に行われた米大リーグ、ジャイアンツとの調整試合に登板できず、大一番をぶっつけで迎えた。だが、調整の狂いを感じさせず、第1ラウンドで3本塁打のセペダや打率5割3分8厘のセスペデスらを要するキューバの超強力打線を完全に抑え込んだ。 キューバは164キロ左腕のチャプマン。日本は発熱の中島が外れ、2番・遊撃に片岡が先発に入った。 1回、日本は2死二塁のチャンスをつくったが、無得点。松坂は先頭打者のセスペデスを三ゴロに打ち取ったが、エンリケス、セペダに連続安打を許し1死一、ニ塁のピンチを迎える。だが、ペラサ、グリエルの4、5番のクリーンナップを打ち取ってピンチを脱した。 2回、日本は手痛いミスを犯す。四球で出塁した小笠原が牽制で刺され、同じく四球で出塁した内川は、福留への3球目の投球前にスタートを切って一、ニ塁間に挟まれタッチアウト。2人のランナーを無駄にした。松坂は攻撃陣のミスに動じず、三者凡退に抑えた。 3回に、164キロ左腕をKOして3点を奪った。城島、福留がヒットで出塁し、無死一、二塁。イチローの送りバントは三塁封殺でランナーを進めることはできなかったが、片岡が左前打で1死満塁。青木の3球目に2番手のゴンザレスが暴投。日本は相手のミスで先制点を挙げた。さらに青木の右前適時打で1点追加。4番・村田の左犠飛で1点を奪い、3点リード。 3回裏のキューバの攻撃ではイチロー、城島がファウルフライを落球のミス。嫌な流れとなったが、松坂の好投で無失点。 4回には、城島が1死から、右翼のデスパイネが打球を見失うラッキーな二塁打。岩村の内野安打で1死一、三塁とすると、イチローが二ゴロで併殺崩れの間に1点追加。松坂は三者凡退に抑える。 日本は5回にも1死一、三塁から内川の中前適時打で1点を追加。松坂は6回終了まで86球を投げ抜き、5安打無失点、8三振を奪う好投で、2番手の岩隈にマウンドを譲った。 7回、岩隈は打者4人を抑え、8回には3番手・馬原が登板し無失点に抑えた。日本は9回にも1点を追加。最後は藤川が無失点。6-0で勝利した。 日本は17日(日本時間18日)、韓国と対戦。勝てばベスト4が決まる。
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スポーツ 2009年03月16日 15時00分
新日本プロレス 永田IWGP返り咲き宣言
新日本プロレスの春のG1「ニュージャパンカップ2009」(NJC)の準々決勝が15日、東京・後楽園ホールで行われた。ベスト4進出を決めた“ミスターIWGP”永田裕志が同杯制覇でIWGP戦線返り咲きを宣言。また、同門のライバル中邑真輔を破り、永田との準決勝に駒を進めた“荒武者”後藤洋央紀は、昨夏のG1に続く“変則G1連覇”を掲げた。 4強が出そろった。この日のメーンではベスト4進出を懸け、後藤がRISEのリーダー中邑との同門対決に臨んだ。手の内を分かり合っている同士だけに、序盤から裏をかく攻防が続いたが、15分過ぎに中邑の必殺ランドスライドを見切って流れを手繰り寄せた。 グーパンチ、剛腕ラリアートで中邑をマットに叩きつけて3カウントを奪取。昨夏のG1以来になる対中邑戦2連勝で「最大の山場を越えた。優勝が見えた」と、年またぎのG1夏春制覇を確信。3・22尼崎大会で行なわれる永田との準決勝戦に駒を進めた。 ミスターIWGPも優勝に向けて一歩を踏み出した。1回戦がシードだった永田はこの日が初戦。ドヒール軍団GBHの飯塚高史に凶器攻撃で血まみれにされたが、“キラー永田”に変身し、エクスプロイダーや白目をむいての腕折りで圧倒した。 最後は相手の凶器攻撃による反則で勝ち名乗り。永田は「アイツは弱いから武器を使わないと勝てないと判断したんだろう」と糾弾し「アイツと遊んでる暇はない。NJCに優勝してIWGPだ」と春のG1覇者に与えられる5・3福岡大会のIWGPヘビー級王座挑戦権を見据えた。 なお、同大会では昨年8月、休業を宣言した元ゼロワンMAXの大森隆男が電撃来場。盟友の中西学とガッチリ握手を交わし、新日マットで復帰することが濃厚となった。
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スポーツ 2009年03月16日 15時00分
ボクシング 亀田和毅がタイトル戦へ猛アピール
亀田3兄弟の三男・和毅が14日(日本時間15日)、メキシコ・トレオンでデビュー5戦目を行い、アンドレス・トーレスにKO勝ち。タイトル挑戦に向けて猛デモを行った。 前日計量を一発パスし、1万人収容の闘牛場で試合に臨んだ。1Rから右ストレート、左ボディーなどを積極的に放ち、序盤からラッシュを仕掛け相手をグラつかせた。 2Rには右ボディーでダウンを奪うと、最後は右ストレートから左フック一閃。1分38秒レフェリーが試合を止めた。 今回の試合はWBAバンタム級暫定王座決定戦、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチの前座試合。5戦連続KO勝ちを収め、「会場に来ていた関係者、ボクシングファンにもアピールできた。年内中のタイトル獲得が目標。次の試合では新たな課題を見つけて、またレベルアップしたい」とどん欲に語った。次戦の予定はは4月4日、メキシコ・タマオリバス(対戦相手未定)。 また、次男・大毅は5月13日に東京・後楽園ホールで元東洋太平洋フライ級王者の小松則幸とのノンタイトル戦が決定した。現在、日本フライ級5位の小松を倒せば、日本タイトル獲りも視野に入る。
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スポーツ 2009年03月16日 15時00分
親密デートから4カ月福原愛と錦織が破局!?
スーパーアスリート同士の恋に、ピリオドが打たれた? 卓球の福原愛(20)とテニスの錦織圭(19)の、東京・原宿での親密デートが発覚してから約4カ月。遠距離恋愛の宿命か、すでに破局を迎えたようだ。福原が記者会見の際、錦織に関する質問をシャットアウトしたあたりから、ひょっとすると…と別離が、ささやかれてはいた。日の丸を背負って戦う期待のふたりだけに、恋愛より本業を選ばざるを得なかったのか。 ふたりが急接近したきっかけは北京五輪。卓球とテニスの選手が同室だったことからだった。スポーツ紙記者が言う。 「福原は杉山愛と、錦織は水谷隼と同じ部屋。話をするようになるのは自然なことで五輪後、9月末に(東京の)有明テニスの森公園であったAIGオープンに福原が観戦しに来ていた。錦織の応援かぐらいに軽く考えていたら、それから間もなく、あの原宿デート。びっくりさせられました」 原宿では人目もはばからず手をつなぎ、ショッピングに興じた。すがすがしいカップルの誕生は、スキャンダルというより好意的に受け取られたが…。 「錦織ファンの女性からテニス協会に『どうしてふたりのつき合いを容認するのか』と抗議がきたといいます」(前出・記者) 有名税というしかないが、きょう発売の週刊現代によると、そんなお似合いカップルの仲はすでに終わっている可能性が高いと報じている。それによると、錦織の方が積極的だったらしい。先の記者の証言。 「錦織は所蔵事務所のIMGが、練習から試合まですべて管理している。アメリカの不況の影響で担当コーチがリストラされるなどしていますが、錦織は金の卵であることに違いはない。プライベートは自由といっても、プレーに支障がきたすようなら、それとなくコントロールしてもおかしくない」 錦織が落ち込む姿が見られたのも、そんなプレッシャーからか。 一方の福原は現在、4月28日に開幕する横浜での世界選手権に向けて都内で合宿している。石川佳純ら有望な後輩が続々、出現してきていることもあり、うかうかしていられない。卓球担当記者が証言する。 「4日発表された最新の世界ランキングは27位。その前回21位に比べて、かなりの降下といっていい。かつてベスト10目前まで評価されたことと比較すれば、がけっぷち寸前。日本でのライバル、平野早矢香が29位と迫ってきている。だから、練習に熱が入っている」 錦織も福原に歩調を合わせるように94位まで落ちている。そろって、恋にうつつを抜かしている場合ではない? 「初めは福原がアプローチしたらしいが、そのうちに錦織がアタックするようになったと聞いています。福原には日本では遠慮もあってか、だれも近寄ってこない。アメリカ育ちで感情をストレートに表現する錦織は新鮮だったでしょうけど、遠距離恋愛に福原の事情もあって、別れることにしたんじゃないか」 そう推測するのは、ふたりのスポンサー企業と接触のある大手広告代理店関係者。福原の事情を次のように続ける。 「いつも言われることですが、両親と兄の3人がマネジメント、つまり家族の生活がかかっているからです。それに、まだ20歳。出会いはこれからもあると、自分に言い聞かせたんじゃないですか」 ビッグビジネスにつながるアスリートは、つらい。〈ふたりの出場試合〉 錦織は故障箇所の回復具合によるが、いまのところ25日からのソニーエリクソンオープン(米マイアミ)、4月6日からの全米クレーコト選手権(同ヒューストン)を転戦する予定。 福原は、横浜の世界選手権。女子シングル、同ダブルス、混合ダブルスにエントリー。女子ダブルスでは平野との最強ペアで世界の強豪に挑む。
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芸能 2009年03月16日 15時00分
再びブレーク中!安室奈美恵が大人気なワケ
08年7月、アルバム「BEST FICTION」が、発売から1カ月足らずで100万枚を突破。10代、20代、30代と史上初の3年代連続ミリオンセラーを達成した安室奈美恵(31)。現在、行われているライブツアーには多くの人気タレントも足を運んでいる。再び安室の時代が始まったようだ。 「全国ツアーの再追加公演が8日から横浜アリーナでスタートしました。当初、計25万人規模だったツアーが再々追加まで増え、計45万人の動員となりました。これは日本の女性ソロ歌手史上最大級のツアーといっていいでしょう」(芸能ライター) まさに“アムラー”恐るべしというところだが、芸能人でも、沢尻エリカは小学6年生のとき、安室にあこがれて芸能界入りを決めた。 木下優樹菜もやはり安室にあこがれてダンスを習い、いろいろなオーディションを受けたていたというし、香里奈は“教祖”、東原亜希は“神”と呼んで安室のことを崇めているという。 「ファンの間では、神どころか“天上人”、“宇宙”などという人もいるそうです。今回のツアーを見に来た芸能人をざっと挙げても、梨花、土屋アンナ、リア・ディゾン、松本潤、赤西仁、押切もえ、山田優、ほしのあき、藤井隆・乙葉夫妻、島谷ひとみ、萬田久子とものすごいメンバー。これだけを見ても安室のファン層がいかに広いかがよく分かります」(芸能リポーター) 中学卒業と同時に上京し、「スーパーモンキーズ」としてデビューしたものの全く売れず、2年半ほど不遇の時を過ごしたが、95年1月に発売されたシングル「TRY ME〜私を信じて〜」が大ヒット。一躍スターダムにのし上がった。 「95〜97年は彼女の第一次黄金期。安室のファッションをマネた茶髪に細眉、ミニスカートに厚底ブーツをはいた女性たちは“アムラー”と呼ばれ、社会現象となったのです」(芸能ライター) それから十数年たち、安室も31歳のバツイチママとなったが、今なお衰えぬ人気の秘密はどこにあるのか。 「体型、歌唱力、踊りなどが10代のころと全く変わっていない。当然、その裏でかなりの努力をしているはずなのに、その苦労をおくびにも出さないところです」(芸能リポーター) 安室の快進撃が続きそうだ。
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レジャー 2009年03月16日 15時00分
スプリングS(JpnII、中山芝1800メートル、22日) 西の秘密兵器アンライバルドが勇躍東上
今週は皐月賞TR(3着までに優先出走権)の「第58回スプリングS」JpnII、芝1800メートル)が中山競馬場で行われる。本番を見据えて実力馬が顔をそろえるなか、一番の注目は前走の若駒Sを快勝したアンライバルド。今年の3歳牡馬戦線はロジユニヴァースで断然のムードだが、それに待ったをかける存在として注目を集める素質馬だ。本番に向けて、いよいよ西の最終兵器がベールを脱ぐ。 同世代の中では、最もレベルの高い新馬戦を勝ち上がってきた。昨年の4回京都6日目。アンライバルドは、その後、きさらぎ賞を勝利したリーチザクラウン、そして、阪神JF→チューリップ賞を連勝し、桜花賞候補ナンバーワンの呼び声高いブエナビスタを下した。 その実績はダテではない。続く京都2歳S(3着)はまさかの取りこぼしを演じてしまったが、前走の若駒Sでは、そのウッ憤を爆発されるかのような3馬身2分の1差の圧勝劇となった。 「以前までなら他馬を怖がるような面があったけど、今はそれも解消してきた。外から他馬にこられながら、折り合いを欠くことがなかった前走は今後に向けて大きな収穫だった」と杉村助手は高く評価する。 若さが抜けて、たぐいまれな能力をフルに発揮できるようになってきた。音速のダービー馬、日本版ラムタラと称賛された異父兄フサイチコンコルドをほうふつさせる終いの爆発力。これまで裏街道を歩んできた怪物が、いよいよ表舞台に登場する。 「今は心身ともに、どんどん良くなっている段階。まだ体が完成しきっていない分、伸びしろはこれからもっとある。デビュー当時は幼稚園児だったけど、一戦ごとにレース内容も良くなっている」 父ネオユニヴァースは2003年にこのスプリングSを勝利して皐月賞、そしてダービー制覇へと弾みをつけた。そんな偉大なる父が歩んだ蹄跡に続くことができるか…。 「良血馬らしくバネの利いたフットワークをするし、見た目もシャープでいい体つきをしている。ようやくクラシックにいける力をつけてきただけに、何とかいい結果を出して本番に向かいたい」 今年のクラシックは早くも同じネオユニヴァース産駒のロジユニヴァースが3冠を獲るのではないかと話題が集まっている。しかし、未対決のこの馬の存在を忘れてもらっては困る。一番の孝行息子をかけた戦いがヒートアップしてきた。
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レジャー 2009年03月16日 15時00分
阪神大賞典(GII、阪神芝3000メートル、22日) JC馬スクリーンヒーローが復帰
昨秋のジャパンCではディープスカイ、ウオッカを抑えて快勝、古馬の頂点に立ったスクリーンヒーローが、春の盾取りへいよいよ始動する。 有馬記念5着の後は山元トレセンへ放牧に出され、2月19日に帰厩。以降は25日の坂路800メートル52秒1を皮切りに週2本ずつ時計を出してきた。1週前の追い切りは11日、今回から乗りかわる横山典騎手が手綱を取って行われ、南Wコースで5F72秒1、上がり3F41秒6→12秒3を馬なりでマークした。 鞍上が「感触が良かったし、いいと思う」と言えば、「タイムは平凡だったが、ゴールを過ぎてからも行っているから負荷はかかっている。順調ですよ」と見守った鹿戸雄調教師。「有馬記念の後は1週間、自厩舎で疲れを十分取ってから移動したので、向こうでも休みなく乗れたからね。直前の1本で態勢は整うでしょう」と青写真通りの仕上がりに笑顔がこぼれた。 GIV2を狙った前走は0秒5差5着に終わったが、「負かしにいっての結果だから、仕方ない。あの時点ではダイワスカーレットにかなわなかったということ」と指揮官。「でも、3歳の秋から長く休んでいた馬だから、これからまだまだ力をつけて強くなってくると思う」と、さらなる伸びしろを強調した。 実際、5歳の春を迎えたヒーローは「落ち着きを増し、普段のしぐさも大人びてきた」という。「欲目もあるんだろうが、どっしりしてかっこよく見えるし、何か馬が自信を持っているような感じがする」 3000メートルは初体験になるが、過去、2400メートル以上は、重賞2勝を含め、<3201>。「長いところを上手に走れるのがセールスポイント。復帰した当初から春の天皇賞を目標にしてきた馬だし、距離は心配していない」と同師。父がロベルト系のグラスワンダー(有馬記念2勝)、母の兄がステイヤーズSを勝ち、天皇賞・春、菊花賞で2着したステージチャンプと、血統的な裏付けも十分ある。 「今度は目標にされる立場。受けて立てるようにやってきたつもり。あとは乗れている横山典騎手に任せたい」 今年に入ってAJCC、小倉大賞典、中山記念、オーシャンS、弥生賞、中山牝馬Sと重賞6勝の絶好調男が勝利に導く。