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レジャー 2009年04月07日 15時00分
夜遊び最前線/ニューオープン! 歌舞伎町『Secret Salon ever』
自他ともに認めるキャバクラ好き。中でも高級店に目がない私が、最近気になっている店がある。2月26日にオープンしたばかりの歌舞伎町『Secret Salon ever』だ。 「西麻布界隈の会員制クラブの雰囲気を、どなたにも味わっていただくというコンセプト。そのため、敢えて宣伝は控えめ」と店長。どんな出会いが待っているか、期待してほしいと言う。 なるほど、黒鉄のドアには目立つ看板もキャストの写真もナシ。脇に控える黒服に声をかけると、暗証番号を入れて開けてくれる。落とし気味の照明が上品。ソファーは通常の約2倍。そしてハウスボトルは鍛高譚など焼酎だけでも8種類。「コストは多少上がりますが、セットの内容には御満足戴けるはず」(店長)。 さらにキャバクラでありながら、専属シェフによる至極の創作料理が20皿に及ぶというVIP仕様。肝心のキャストはといえば、「普段はお断りしてるんですが…」 そう口籠りながら公開してくれたのが、写真の小野寺なつみ嬢。聞けばこのレベルの嬢がゴロゴロ…どうりで噂になっているはずだ。【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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スポーツ 2009年04月06日 15時00分
渋谷淳の渾身のローブロー
今回もまた、もがき続けるベテランボクサーの話をしよう。デビューから15年目、33歳になったライト級のサウスポー、長嶋建吾(エイティーン古河)である。 3月29日、長嶋は約1年半ぶりにタイトルマッチのリングに上がった。東洋太平洋ライト級王座決定戦の相手はフィリピンの強打者ランディ・スイコ。この試合に見事勝利したベテランは、史上初めて日本と東洋太平洋の2階級制覇を成し遂げた。 長嶋ならではのスピードとテクニックを駆使した完璧な勝利だったが、新チャンピオンに喜びの表情はなかった。「うれしいのはうれしいですけどね。これが目標ではありませんから」。そう、ボクサーの目標はいつだって世界なのである。 国内中量級きってのサウスポーが、WBC世界スーパーフェザー級タイトルに挑戦したのはもう7年も前の話だ。父である清会長と二人三脚で世界を目指す親子鷹の挑戦に注目が集まったが、結果は2回KO負け。記者会見で浮かべたうつろな表情をいまでも鮮明に覚えている。 以来、チャンスから遠ざかる長嶋は、決して腐ることなく、黙々と東京・後楽園ホールのリングに上がり続けた。もう1度世界の舞台に立ち、必ずや腰にベルトを巻きたい。ただその思いだけが、ベテランサウスポーの心を支えているのだ。 そしてもう1つ、今回の試合に限っては、長嶋の心を強く揺さぶる出来事があった。法政大の後輩にあたるミニマム級の辻昌建(帝拳)が、3月21日の試合後に病院に搬送され、そのまま息を引き取ったのである。 「言葉数は多いわけじゃないけど、僕なんかのことも慕ってくれて。本当にいいやつでした。今日は辻くんのためにも勝ちたかった。きっと会場のどこかで見てくれていたと思います」 長嶋はこれからも戦い続ける。志半ばで急逝した後輩のためにも。
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芸能 2009年04月06日 15時00分
人物クローズアップ 島崎俊郎が語ったアダモちゃんへの熱き思い
80年代に一世を風靡(び)した「オレたちひょうきん族」(フジテレビ)のキャラクター、アダモステ・ペイを主人公にしたDVD「私はアダモちゃんを見た!!」(イーネットフロンティア)が10日にリリースされる。演じ続けて四半世紀、節目を迎える島崎俊郎(54)に話を聞いた。 初登場は約25年前の2月2日。突然「タケちゃんマン」コーナーに現れた謎のビンボーダンサー、マネー島崎がオリジナル。「アダモステ〜ペイ!」という叫び声が、そのまま名称となった。 「アダモちゃんに限らず、ひとつのキャラを何十年も続けていられるのは大きいし、嬉しい。それだけ世間の認知度が高いわけだから。それにDVDなんてビジネスにならないと出せないでしょう。現役である証ですよ」 過去にVHSビデオで出たことはあったが、それは「ひょうきん族」としてのもので、あくまで登場人物の一人に過ぎなかった。それが今回はソロ、しかも放送時には影も形もなかったDVD。そのうれしさもあるという。 「当時リアルタイムで見ていた世代には懐かしいでしょうね。でも、最近の子供たちは『ひょうきん族』とは無関係に、ひとつのキャラとして理屈抜きで見てます。昨年フジテレビ『27時間テレビ』の『懺悔(ざんげ)室』で久々にアダモちゃんの格好で水をかけられたんですが、これも視聴率が取れるからこそ」 ただ、本人は25年もやるとは思っていなかった。あくまで『ひょうきん族』ありき、番組が終われば同時にアダモちゃんも終わり、それが筋だと。 「『ひょうきん族』終了後に別の局でリポーターをやったとき、若いADが“つかみはアダモちゃんでお願いします”って言うわけですよ。番組が終わった以上やらないのがモラルだから、三宅(恵介)さん(『ひょうきん族』二代目プロデューサー)に相談に行きましたよ。そしたら“気にするな、どんどんやってよ”って(笑)。大らかというか、感謝しましたね。これで『ひょうきん族』と関係なく演じられるようになったんです」 そのおかげでアダモちゃんというキャラが次第に一人歩きを始め、さまざまなテレビ番組に姿を現すようになっていった。 「番組の作り手に“好奇心で見てみたい”人が多かったんです。でも“なぜここ?”って無理やり感があったり、さすがに疑問に思ったこともあります。でも実際にやってみたら“初めて見て感動した”なんて言われて、うれしくて(笑)。まったく偶然の積み重ね。テレビ人だけじゃなく世間一般からも好感を持たれていることを実感しました。それもアダモちゃんがおもしろいキャラだからこそ。計算や打算を一切していないから逆によかったんでしょうね」 このDVDには1万台もの監視カメラが捉えた秘蔵映像が収録されている。例えばコンビニで強盗と鉢合わせしたり、スーパーで万引き主婦を捕まえたり、家族が撮影したホームビデオに写りこんでいたり。最初は単に“アダモちゃんで何か作ろう”という企画だった。そこに“お笑い界の奇才”マッコイ斎藤監督が「謎の生態を監視カメラで追おう」と提案し、内容が決定した。 「アダモちゃんは人を喜ばすキャラだけに、監視カメラなんて最初はイメージが沸かなかったですよ。でも、いろいろ提案されるうち“掌の上で踊らされてみよう”って思えてきて。ただ、現場では何でもないようなことをやらされるので“これで面白いの?”って疑心暗鬼になりました。それが編集されてナレーションがついて、映像が完成て初めて”なるほど“と意図が分かる。この編集やナレーションがまた、どんどん最後まで惹きつけるように工夫されている。いい意味で彼に遊ばれたって感じですね」 一番うれしかった出来事は、小学生の子供が友達を家に呼んでコッソリ見ていたときのことだ。 「僕が帰宅したら子供たちが異様に盛り上がっていて。どうだった? って聞いたら爆笑しました、面白かったって興奮したように言うんだね。子供って理屈抜きで単純、素直でしょ。自信になりました」 ロケに要した時間は延べ4日間ほど。一気に撮り上げた格好だ。 「まだ春じゃなかった…というより、真冬(笑)。素っ裸だし屋外ロケも多くて、どのシーンもすごく寒かったなぁ。ものすごく体調管理に気を使いました。風邪や高熱じゃ、いいアダモちゃんを演じられませんから(笑)」 原口あきまさとスザンヌがゲストで出演。さらに“永遠のライバル”ダチョウ倶楽部との決闘シーンが30分もノーカットで収録されている。 「原口君とスザンヌは事務所の後輩なので、華を添えてくれとお願いしました。ただ、スザンヌはバラエティータレントではあってもお笑い芸人ではないですからねぇ。エーッとは思ったかも知れませんが、先輩の頼みですから…(笑)。ダチョウは僕のたっての希望です。彼らの体を張った芸に好感を持ってるし、とても好きだし共鳴もしている。だからこそ理屈抜きで思いっきり馬鹿馬鹿しいシーンを撮りたかった。でも久々に体を張ったなぁ、へヴィでハードでした。最後は息が上がって立ち上がれない、しゃべれない。年をとったなぁと実感しました。まあ、向こうも上がってたけど(笑)。ただ、お互いスピリッツは変わらない…それだけは確かですよ」 今や活動の舞台はお笑いだけでなく、ドラマや演劇、リポーターと幅広い。でも今はDVDの宣伝に全力投球中という。 「とりあえず出したからいいや…なんて決して思いません。やるんならトコトンやらなきゃつまらない。何かひとつでも収穫があるまでがんばろう…そこまで賭けてます。プロモーションを通じて何らかの形で広がりが出てくれば。例えば携帯の着ボイス、いいですよ。電車で鳴ると必ず周囲は振り返ってニヤリ、クスリとしますから。以前からアダモちゃんのキャラが向いてるなとは思ってたけど。放送時は携帯なんてなかったわけだし、昔のアダモちゃんと進化した現代文明のコラボだと思いますね(笑)」 アダモちゃんとは偉大なマンネリかも知れない。だが、仕掛け方次第では新たな需要が生まれる期待もあると語る。 「だからこそDVDは最低限“ペイ”したい(笑)。1円でも利益を出せれば第2弾が出せるから。内容は検討中…というか、何もない(笑)。でも何かしらあるもんです。何十年もネタを作り続けてきたんですから。ヒップアップ時代、いろんな青春ネタを作り続けていくうちにネタが尽きちゃった。どんどん次を要求されるのに、こっちはとっくに飽きている。そんなとき横沢(彪)さん(『ひょうきん族』初代プロデューサー)から“お前たちが飽きたときこそ世間はピーク、その時差を知れ”って言われて。おかげで、学園ドラマのパロディという固定観念から発想を転換し、水戸黄門やマサイ族の青春なんてネタを何十個も作ることができた。『必要は発明の母』とは、よくぞ言ったもんです(笑)」 リアルタイムの親世代も、知らない子供たちも、どちらが見ても楽しめるDVDだと力を込める。 「ただ、いくら僕が面白いと言っても実際に見てもらわない限り分かってもらえません。4000円弱…結構高いと思います。でも、実際に見たら決して高いとは思わせないだけの自信もあります。世の中に若い芸人たちの笑いがあふれている今だからこそ、お約束のキャラが演じる懐かしいのに新鮮な笑いが受け入れられるんじゃないでしょうか」<プロフィール>しまざき としろう1955年3月18日、京都府生まれ。クレイジーキャッツの付き人を務めた後、79年コントトリオ「ヒップアップ」結成。80年「笑ってる場合ですよ」の「お笑い君こそスターだ」で勝ち抜き人気上昇。「オレたちひょうきん族」「天才たけしの元気がでるテレビ」で活躍。趣味はサッカー、ゴルフ、競馬。
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芸能 2009年04月06日 15時00分
二世タレントの真打ち登場!?IMALUに業界熱視線
お笑い界の“ビッグスリー”のひとり、明石家さんま(53)と女優・大竹しのぶ(51)の長女、いまるが「IMALU(いまる)」の芸名で、今月23日発売の女性向けファッション誌「Zipper」(祥伝社)でモデルとしてデビューする。二世タレントが続々とデビューする中、いよいよ真打ちの登場か? 「ルックスはどちらかといえば、さんまさん似です。このところ、さんまさんは仕事先で、“娘をよろしく”と頭を下げてあいさつしているそうです。娘のことがかわいくて仕方ないのでしょう」(芸能リポーター) それにしても、最近の芸能界は“二世タレント”が花盛りだ。 07年は井上陽水・石川セリ夫妻の娘、依布サラサが歌手デビューし、昨年は長渕剛・志穂美悦子夫妻の長女、長渕文音、矢沢永吉の長女、yokoが芸能界入りを果たした。 「今後は三浦友和・百恵さん夫妻の二男貴大くんが長男のユウに続いてデビューしそうですし、桑田佳祐・原由子夫妻の長男、尾崎豊の長男の芸能界入りも取りざたされています。また、始まったばかりのNHK朝の連続テレビ小説『つばさ』に出演中の俳優・小柳友も、実は『バブルガム・ブラザーズ』のブラザートムの長男です」(芸能ライター) さて、IMALUだが、本名はさんまが座右の銘とする「生きてるだけでまるもうけ」から名付けた。東京都内の小・中学校を卒業後、かなだ・ビクトリアの高校に3年間留学して昨年6月に卒業。留学中は音楽専門チャンネル「MTV」などをこのんで視聴し、歌手になる夢を描いていたという。 「テニスのウィンブルドン大会のセンターコートの“ファミリー席”(試合をする選手の家族しか座れない)で観戦するという夢を持っていたさんまは、いまるちゃんをテニススクールに入れて英才教育を施そうとしましたが、うまくいきませんでした。さらに、カナダ留学中は自分を中心としたお笑いDVDをよく送ったそうですが、封を切らずに送り返してきたそうです」(同) さんまの思い描いたのとは別の道に第一歩を踏み出したIMALU。しかし、さんまにとってはこれが親孝行になるかしれない。 「これまでバラエティー番組の王者として君臨してきたさんまですが、このところの大不況で、“首切りリスト”に名前が挙がっているといいます。そのうち、IMALUがさんまを助けることになるかもしれません」(芸能リポーター) 二世タレントの真打ちともいえるIMALUの今後に注目だ。
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トレンド 2009年04月06日 15時00分
高橋4丁目の居酒屋万歩計(3)「大山」(おおやま、居酒屋)
JR、上野駅から徒歩120歩。御徒町駅北口から徒歩380歩 NHK、民放を問わず、昨今のスポーツニュースで連発されている「結果を出す」という物言いに強い違和感を覚えてならない。結果は出るものであって、出すものではない。自動詞を使うことで自分の意思を表明したいのなら、よい結果を出したいと当たり前に表現すればよいのであって、この当たり前さを嫌って非凡であろうとするのは間違いというものである。 同語反復が意思を表明(酒、酒、と繰り返せば酒を飲みたいということが相手に伝わる)するようには、このレトリックは使えない。むしろよい結果を出したいという願望と、悪い結果が出てしまう顛末こそ、もっともなじみのある浮世の沙汰ではないだろうか。それを受け入れずに、抗(あらが)うというのは料簡違いというものだ。 違和感を覚えるもうひとつのことは、食べ物の賞賛の表現としての「柔らかい」である。自然に廃(すた)れるのを待っていたが絶滅しない。実際の話、ここ「大山」のしっかりとした歯ごたえの、それゆえサバンナのライオンになったような快感を奥歯と共有しながら並みのロースカツ(840円)をしみじみおいしいと思って食すとき、「柔らかい」という表現ほど礼を失した物言いはないではないか。 激して済まなかった。申し上げたかったのは、もっと楽しい事柄であるはずだった。 上野の飲み屋街で繁盛している大山精肉店が、店内を居酒屋化して大繁盛している。牛、豚、鳥など各種の精肉をステーキ、すき焼き、焼肉、しゃぶしゃぶ、揚げ物となんでもござれ。店の入り口は串焼き立飲みでもあって、道路にはみだしたお客たちが、居酒屋大山の目印になっているといってもいいほどだ。 カツを平らげた後、試みに、やみつきメンチ(100円)を追加オーダーしてみる。からしが塗られた飾りけのない皿上の、からりと揚げられたメンチは大変結構なものであった。ならばとばかり、やみつきメンチより位の高い特製メンチ(200円)を試みる。うむ、よりジューシーになった気がする。ならばならばと、特製メンチより位の高い和牛メンチ(400円)を試みる。うむ、一層ジューシーになった気がする。 結果が出た。メンチカツという一例ではあるが、大山の料理は値段に応じて味わい深いものになるというものであった。大山は味の分化において、正比例ということが好きな店だということがわかった。以上、実験終了。予算2200円東京都台東区上野6-13-2
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トレンド 2009年04月06日 15時00分
高橋4丁目の居酒屋万歩計(2)「河金」(かわきん、とんかつ屋)
東京メトロ日比谷線、入谷駅から徒歩170歩 浅草に住んでいる友が3人いる。1人は観音堂裏。1人は竜泉。1人は入谷。この店は入谷が贔屓(ひいき)なのだそうだ。入谷はかつて育ち盛りの息子を伴い、食欲旺盛な一時期には週に2度ずつ河金に通ったという実績を誇っている。 男の子は、トンカツに飽きたとは言わない。入谷は、ビールに飽きたとは死んでも言わない。なるほど確かにここなら、息子の千切りキャベツをつまみながら、週2回でも3回でも入り浸れる。そんなわけなので、ご亭主やおかみさんと顔なじみであることはあたりきしゃりきであるのみならず、長年いる店の飼い猫もそれを承知のはずだというので観察していたら、人間は挨拶する動物だからまだしも、挨拶しない動物である猫にはしっかり無視されていた。入谷は、そういう人ではある。 匁(もんめ)というのはおぼろな記憶がある重さの単位で、メという言い方で、お使いに出された子供のころは、まだみんなの口の端に上っていた。河金のとんかつを有名にしたのが百メ(100匁)カツ。1匁が3.75グラムだから375グラムという分厚さになる。 河金二代目の河野清光さんが命名した大ヒット商品の由来は「ウチに出入りしてる肉屋がね、進駐軍に400グラムのステーキ用の切り身を納めてくれって言われたんだ。それじゃひとつ、敵に負けちゃいられないから、こっちはカツでいこうって、それで最初、始めたわけ。ほんとは375グラムなんだけど、それじゃゴロが悪いし、あとになって永(六輔)さんが尺貫法を唱え続けていたから、それで百メってしたんだ」(「大衆食堂」野沢一馬著・ちくま文庫)。 販売戦略のコツを心得ていらっしゃる。店の壁に貼られてある新聞記事によると、この店はカツカレーの元祖でもあって、名前を「河金丼」。この戦略も上手というしかない。 お客が騒々しく入ってきたくらいでは、毛ほどの動揺も見せないチャトラとクロの2匹の猫は、椅子に敷かれた客用の小座布団で午睡の最中。丸々と太って、それぞれ200メはありそう。トンカツを一度も食べたことはない、とは言わせないぞ。 ここまで来たら、せっかくですから「入谷キャラバン」というコーヒー店に寄りましょう。良い飲み屋の近くには、なぜか必ず良いコーヒー店が存在するという法則からすれば、近所に渋い飲み屋があるはずなのだが…。発言と行動を言動というが、その言動に信頼の置ける入谷に、こんど会ったら聞いてみよう。予算1800円東京都台東区入谷2-3-15
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トレンド 2009年04月06日 15時00分
高橋4丁目の居酒屋万歩計(1)「東京トンテキ」(豚ステーキ)
渋谷駅南口から徒歩180歩 「厚切り国産豚肩ロースに秘伝のソースと、とれたてラードをたっぷりかけた、今までにない豚ステーキ」がうたい文句。都内に支店を出さず、全国展開も計画なし。しばらくここ1軒でいくそうだが、その立地が秀逸というしかない。歩道橋を行き交う人の目と、ビル2階の店のガラス窓が同じ高さで、ニアミスせんばかりの距離なのだ。 中でナイフとフォーク握る客は満面の笑みだし、繁盛しているからスタッフも満面の笑みだし、外の歩道橋でお腹をすかせて右往左往している身には、たまったものではないだろう。青山通りと明治通りが交差する渋谷駅の東口に架かる陸橋から、この店の内部は丸見え。横断歩道橋から垣間見える大規模なオープンキッチン、にしてしまった。 名がていを表し過ぎる店内を、おっかなびっくり様子を伺う女性客には、女性シェフを厨房に2人配置して、飢えた狼どもの獰猛(どうもう)な食欲を満たすためだけのお店ではありませんよ、というメッセージを懸命に発信。店の名刺にただ一行、女性も歓迎、とこれも懸命。にもかかわらず、今夜も来たぞお、と唸(うな)り声をあげて狼が2匹突入してきた。 狼たちは、分厚い鉄板の上で湯気を渦巻き立たせているハンバーグステーキの塊に、目を細めている。目に、まず食べさせている。わっ、鉄板にかぶりついた。 このあたり一帯のランドマークだった、屋上のプラネタリウムが目印の東急文化会館の跡地を資材置き場にして、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互乗り入れ工事が急ピッチで進んでいる。東横線は代官山、中目黒、自由が丘、田園調布などを擁(よう)する東急グループの中枢。想像に難くない電鉄社内での微妙な力関係に、火に油を注いで妄想を炎上させた古今亭駒次の創作落語「鉄道戦国絵巻」が面白い。 戦国時代、一武将に過ぎない東横線が主家である東急電鉄本社に反旗を翻し、相互乗り入れを画策して大国JRグループと手を結ぼうとする。東急電鉄が1強8弱の路線を持つことを知っている一部の東京人しか笑えない、当たり前だが関西では全く受けないらしいこの噺(はなし)の、東横線を迎え討たんとする主家の家老が“弱小池上線殿と弱小世田谷線殿は参戦の義に及ばず”と2人を諭す件(くだ)りで、わたしは悶死した。 トンテキ定食(1000円)到着。角のハイボールできゅーっと喉潤しをして、がぶりと200グラムの肉を犬歯で裂く。ウルフルズの「ガッツだぜ!」をBGMに、狼たちの仲間入り。予算1700円東京都渋谷区渋谷2-22-10タキザワビル2F
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スポーツ 2009年04月06日 15時00分
サッカー ACLガンバ大阪必勝態勢
3月11日から始まったアジアチャンピオンズリーグ(ACL)は7、8日に1次リーグ第3節を迎える。ここまで好調なのが昨季ACL王者のガンバ大阪。山東魯能、FCソウルに連勝し、勝ち点6を確保。今月のスリヴィジャヤとの2連戦に勝てば、早くも16強入り(各組上位2位以内)が見えてくる。名古屋と川崎は同4、鹿島は同3と混戦の最中にいる。今週はいずれも格下との対戦だけに、確実に勝利したい。それぞれの対戦に焦点を当てた。 目下F組の首位に立っているG大阪は8日、本拠地・万博記念講演陸上競技場に昨季インドネシア王者・スリヴィジャヤを迎える。スリヴィジャヤはFCソウルに2-4、山東魯能に0-5と負け、際立ったタレントも不在。G大阪にとっては組みしやすい相手といえる。 とはいえ、G大阪に不安要素がないわけではない。その1つが右ひざ負傷で長期離脱中の右サイドバック・加地亮の穴埋めだ。 西野監督は、日本代表の万能型選手・橋本英郎をこの位置に配置し、守りを落ち着かせようと考えた。だが、ボランチ・明神智和の故障もあって、橋本を中盤から動かせなくなり、苦肉の策として左サイドバック・安田理大を右に回した。これで3月のACL2戦は乗り切れたが、J1第3節の京都戦で弱点を思い切り突かれ苦杯を喫した。 しかし今回は、明神が復帰。橋本を右サイドに置くことが可能だ。安田も左にいた方が本来の攻撃力を発揮できる。最終ラインを統率する山口智も「今季は新戦力のパク・ドンヒョクも入り、守備陣の顔ぶれがガラリと入れ替わったことで、連係面にかなりの不安があった。でも、ハシ(橋本)が最終ラインに入ることで落ち着くと思う」と前向きだ。 守りが安定すれば、攻撃力にも勢いがつく。今季のG大阪には、昨季まで神戸で活躍していたレアンドロ、元韓国代表で清水でも活躍したチョ・ジェジンが加入。ルーカスとともに外国人トリオを形成している。 3人の得点能力の高さは誰もが認めるところ。ただ、西野監督は「レアンドロとルーカスが中に入ってしまうため、ジェジンと動きが重なって攻撃が連動しなくなることがある。G大阪のパスサッカーを貫きながら、彼らを機能させる術を考えないといけない」と悩ましげに話す。外国人トリオをいかに機能させるか、という問題点もある。 ブラジル人と韓国人では意思疎通がしにくい。パス出し役の遠藤保仁も3人をコントロールしきれない部分があるようだ。豪華な陣容を擁しても、多国籍軍で戦うのは難しい。この課題をクリアできれるかがカギだ。 スリヴィジャヤの本拠地・パレンバンは移動もしにくく、気候も環境も違う。21日のアウェーゲームはタフな戦いを強いられるだけに、今回は完勝してアドバンテージを得たい。 (サッカーライター・元川悦子)
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スポーツ 2009年04月06日 15時00分
サッカー ACL鹿島、名古屋、川崎を徹底分析
G組3位の鹿島は7日、敵地でシンガポール・アームド・フォーシズFCに挑む。 初戦の水原三星戦に大敗した鹿島だが、上海申花戦では、ルーキー・大迫勇也の大活躍で息を吹き返した。今回は同組最下位の相手だけに、確実に勝ちたい。気がかりなのはコンディション面。4日のJ1京都戦後にシンガポールへ飛ぶが、暑熱対策の時間が十分取れない。競技場も不慣れな人工芝。これに適応することが勝敗のカギになる。 E組2位の勝ち点4を確保する名古屋は7日、ニューカッスル・ジェッツをホームに迎える。 ニューカッスルは豪州Aリーグでダントツの最下位。だが豪州特有の高さ、強さを兼ね備えている。ACL初体験の名古屋には未知の世界。だからこそ手堅い試合運びが肝要だ。攻撃陣はダヴィが好調で1点は取れる。ゆえに守備をしっかり固める必要があるだろう。 H組でトップに立つ川崎は8日、敵地でセントラルコースト・マリナーズと対戦する。 この相手は目下Aリーグ4位。ACLでも強豪・浦項に引き分けており、実力は侮れない。川崎も鹿島同様、Jリーグの試合直後の長時間移動を強いられるだけに体調面が心配。関塚隆監督の目指す攻撃サッカーが十分に機能していないのも懸念材料だ。だが、これを乗り切らなければ16強は見えてこない。正念場だ。
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スポーツ 2009年04月06日 15時00分
新日本プロレス 棚橋弘至が世界最高峰エース襲名
新日本プロレスのIWGPヘビー級王者・棚橋弘至が5日、東京・両国国技館で2度目の防衛戦に臨み、元レスリング五輪金メダリストで、米TNAが誇る世界最高峰レスラーのカート・アングルを撃破。日米エース対決を制し、世界標準の実力を証明した。次期防衛戦は5・3福岡大会で行われる春のG1覇者・後藤洋央紀とのV3戦。絶対的エースの勢いが止まらない。 「俺の進化が止まんねぇ!」。世界屈指のレスリングエリートを学生プロレス出身のIWGP王者がねじ伏せた。 五輪金メダリストのテクニックに翻弄された序盤戦。グラウンドの攻防では歯が立たず、ロープエスケープするしかなかった。それでも強引にヘッドロックでアングルの弱点の首を絞めあげ、劣勢の局面を打開。さらにスリングブレイドで首を破壊しにかかった。 だが世界最高峰レスラーの牙城を崩すことはできない。息を吹き返したアングルから雪崩式の五輪ピックスラムで投げ飛ばされ、意識を失いかけた。防戦一方。アンクルロックで捕獲されて絶体絶命のピンチを迎えたが、この窮地を、体を入れ替え、テキサスクローバーホールドで切り返して嫌な流れを断ち切った。 スリングブレイドで反逆。試合の流れを引き寄せると、最後はハイフライフロー3連発で、世界最高峰レスラーから3カウントを奪い、15分11秒の熱戦に終止符を打った。試合後はマイクを握って「ヤバい。まだまだ進化している」と自画自賛だ。 絶対的エースとして威厳を示す勝ち星。日米エース対決を制し、自らの力で至宝流出も阻止した。「カートに勝って、きょう、俺が何者かってことがわかった。ハイフライフロー、フロムジャパン。これで世界一と言えるでしょう」と、世界レベルの実力を確信した。 「これからのタイトルマッチは相手がどうこうよりも俺が中心。100回以上防衛する」。5・3福岡大会で行われる春のG1覇者・後藤洋央紀とのV3戦に死角は見当たらない。
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