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社会 2009年10月27日 15時00分
鳩山首相の所信表明に麻生前首相ニヤリ
26日午後2時から衆院本会議場で始まった鳩山由紀夫首相の所信表明演説。 冒頭で首相が「あの夏の総選挙の勝利者は国民一人ひとりです」と声高々に語れば、議会の過半を占める民主党議員らは拍手喝さい。逆に野党へと転落し、今や端に追いやられてしまった自民党議員らからは「具体的なことを言え!」「はやく仕事をしろよ」と激しいヤジが飛んだ。政権交代を象徴する光景だった。 その自民党議員らの最後列で腕を組みながらニヤリとほくそ笑んでいたのが麻生太郎前首相。理想の「友愛政治」を語り続ける鳩山首相を横目に、森喜朗元首相と言葉を交わす。その後、満面の笑みで鳩山首相に目を向けるかつての2人の首相。 「やれるもんならやってみろ。これからが大変なんだよ」。口角をつり上げたお決まりの表情を見せる麻生前首相からは、そんな言葉が聞こえてきそうだった。 約1万2900字の長文で、52分という異例の長さとなった所信表明に鳩山首相のヤル気は感じられる。しかし、これからの鳩山政権に問われるのは、その実行力にほかならない。
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レジャー 2009年10月27日 15時00分
天皇賞・秋 スケールアップしたドリームジャーニーが打倒ウオッカへ出陣
連覇を狙う女王ウオッカ一色となった「第140回天皇賞・秋」(GI、東京芝2000メートル、11月1日)だが、牡馬の強豪も虎視たんたんだ。なかでも宝塚記念を制したドリームジャーニーが、秋の深まりとともに円熟度を増している。これまで実績のない東京コースだが、今の充実ぶりなら克服可能。4度目の挑戦となるウオッカを倒して、3つ目のGIを手に入れる。 ドリームジャーニーの課題はたったひとつ。コーナーが3つしかない東京2000メートルの克服だ。朝日CCを勝って勢い十分で迎えた昨年も、見せ場さえつくれず10着に大敗している。 まさに鬼門のコース。しかし、今年は勢いだけでなく、充実と円熟が加味された。2走前の宝塚記念で朝日杯FS以来、2年半ぶりのGI制覇を達成した。昨年は2歳王者のタイトルしかなかったが、今年はもうひとつ大きな勲章がある。上半期グランプリホースのプライドを胸に、府中の杜に立ち向かう。 「確かにコーナーが4つある方が折り合いもついて、レースはしやすいね。でも、今年は宝塚を勝っているように昨年より確実に力をつけている。それだけにコーナー3つの東京もクリアしてくれると思う」と池江寿調教師はうなずいた。 実際、昨秋の天皇賞でウオッカ相手にハナ+クビ差の接戦を演じたディープスカイを宝塚記念で完封した。成績が先細りになりがちだった2歳王者のイメージを一新、経験を積むにつれ、ぐんぐんスケールアップしている。いずれも晩成だった父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンの血が、5歳にして輝き始めたのだろう。 鞍上の池添騎手もその充実ぶりに目を細める。「今年に入って体がとにかく良くなってきた。ひと回りパワーアップしている。すごく充実してきたね」 前走のオールカマーを叩いて状態も本番仕様へと仕上がった。1週前追い切りは池添がまたがって栗東ポリトラック。6F79秒8、ラスト1F11秒8の好時計をマークした。鞍上も宝塚記念とそん色のない仕上がりをアピールする。 「休み明けだった前走と違って息遣いがすごく良くなっている。動きも段違い。これなら胸を張って挑める」 同世代の女王ウオッカとは、ダービーをはじめ、過去に3度対戦したが、すべて負けている。リベンジに向けて機はようやく熟した。苦手の東京コース克服、その先に最強馬を打倒するシーンが見えている。
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レジャー 2009年10月27日 15時00分
天皇賞・秋 東京6勝のシンゲンが天下統一
東京巧者はウオッカばかりではない。当地ではメンバー最多の6勝を誇るシンゲンが、女帝への下克上を高らかに宣言した。 前哨戦のオールカマーは、マツリダゴッホの前に3着と後塵を拝しているが、相手は現役屈指の中山のスペシャリスト。「きょうはコースの上手な馬に勝たれた」と藤田騎手はサバサバした表情で振り返った。これだけ余裕をもって語れるのも、むろん「東京に行けば何とかなる手応えはつかめた」からである。実績のない中山で初めて手合わせした一線級を相手に0秒3差。視界はグッと開けた。 それにしても、今シーズンの充実ぶりは目を見張るものがある。重賞2連勝を含め、4戦3勝、3着1回。とりわけ、東京と同じ左回りの新潟・新潟大賞典は、芝2000メートル1分56秒9と破格のタイムを叩き出し、2着以下を0秒5突き放す圧勝劇だ。コースの違いや馬場差があるとはいえ、そのときの時計はウオッカの自己ベストを0秒3上回っている。 典型的な大器晩成型で、「夏を境に一段と進化を遂げている」と大上調教厩務員。とくに精神面の成長が顕著だという。「オンとオフの切り替えが上手になり、パドックでイレ込んでいても、馬場に出ると落ち着くんです」 6歳の秋を迎えて完成の域に近づいたとなれば、GI初挑戦で偉業達成のシーンも決して夢ではなくなった。状態もますます快調だ。 それを証明するように、1週前追い切り(22日、美浦ポリトラック)は終い重点に、6F82秒6→65秒3→50秒6→37秒3→11秒1(馬なり)をマーク。2馬身追いかけたミヤビタカラオー(古馬500万)を並ぶ間もなく捕らえ、逆に2馬身突き放した瞬発力はケタ違いだった。 ケイコ役の斎藤助手、大上調教厩務員は口をそろえ、「状態は間違いなく前走以上」と太鼓判を押した。そして、「相手にとって不足はありません。ポテンシャルはGI級だし、チャンスは十分ありますよ」と力強く締めくくった。 心・技・体ともに成熟したシンゲンが、遅ればせながら天下統一に動き出す。
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レジャー 2009年10月27日 15時00分
丹下日出夫の若駒通信簿 ローズキングダムはクラシック級
京都開催3週目の昨年の新馬芝1800メートル戦はアンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタのワンツースリーで決着をみたが、ご丁寧にも4着のスリーロールスが、何と3冠目の菊花賞を制覇。「伝説の新馬戦」なる形容が、あと数年はついて回るだろう。 本年のローズキングダムの走破タイムは、昨年のアンライバルドを2秒8も上回る1分48秒9。しかも、明らかに前年より速いペースで進みながら、上がり3Fのレースラップは、ゴール板が近づくにつれ、加速する形で11秒6→11秒3→11秒3(34秒2)。ローズ自身の上がりも33秒9(前年のアンライバルドは33秒8)。456キロとナリは小さいが、母はオークス、秋華賞、エリザベス女王杯のすべてで2着に踏ん張ったローズバドとあれば、血統的にも文句なし。これまでの新馬の通信簿では最上位の4.5をあげたいと思うが、どんなもんですかね? 勝ち馬に比べると、若干ロスがあった分、3/4馬身差だけ届かなかったが、となると2着のヴィクトワールピサ(半兄はアサクサデンエン)の役割は、リーチザクラウンになるのか(笑)。 東京芝1800メートルを大外一気の強襲で決めたレッドバリオスも1分50秒4、上がり3F34秒5という数字以上に印象は強烈。次走、時計を詰めてくるようなら、もうワンステップアップも十分。 クラシックの登竜門のひとつである東京マイルのいちょうSは、前半4Fが47秒8、5F通過が60秒2と、ややスロー寄りの単調な流れ。押し出される形で早々にアーバンウィナーが直線半ばで先頭に立ったが、フワッと息を抜いたところで、トーセンファントムが上がり3F34秒0の脚で強襲。1分34秒9まで数字を伸ばしてきた。ただ、3着のセイウンジャガーズも含め、展開次第では上位3頭の着順は入れかわっても不思議はない。 京都芝1400メートルのかえで賞は、1200メートル通過が1分8秒1という激流にアシストされた形とはいえ、コスモセンサーは1分20秒7のレコード。新潟2歳S時は、何だか抜け殻のようにしてパドックを周回していたが、これが本来の能力だろう。しかし、距離はマイルが限界。 初戦ゆえ、時計は見劣りするものの(1分21秒4)、いずれは前日の新馬を勝ったインプレッシヴデイに、とって代わられるかもしれないなぁ。
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トレンド 2009年10月27日 15時00分
「リアル・ミッション」オヤジの夢を追いかけて メタボ記者の挑戦
おのれの肉体を駆使し最速70キロのスピードを体感せよ。競輪のだいご味であるスピードを肌で感じようと、本紙競輪記者が自らレーサーを志願。今回は、競輪界のアイドルユニット「ラブナイン」と共にレースに挑戦。年齢制限が撤廃され、選手への門戸が再び開かれた今、“オヤジ”が夢をかなえるべく、バンクを爆走した。 四捨五入をすればとうに40歳。アラフォー世代の仲間入りを立派に果たした、自他ともに認めるメタボ記者が訪れたのは、11月7日に超一流レーサーたちが集う記念競輪(GIII)の開催を控えた群馬県にある「前橋グリーンドーム」。 振り返れば競輪との出会いは約20年前。高校生の時に初めてバンクを疾走する選手のスピードにあこがれ衝撃を受けたのは、今でも鮮明に記憶している。なぜあの時に選手ではなく、車券師の道を志してしまったのか…。そんな若かりし日の苦い思いを振り払いながら、前橋バンクに足を踏み入れた。数年前に年齢制限が撤廃。脚力さえあれば、誰でも競輪選手になれる。記者から競輪選手への転向。異色のレーサー誕生のサクセスストーリーがここから始まるはずだった…。 レース場でラブナインの女の子たち、プロデュサーの西沢モトさんと合流。会うやいなや、西沢さんから記者のメタボ腹を指摘される。この日のために100キロオーバーの体を少々絞ったのに…。エアロビクスで全日本チャンピオン(1990年)まで上りつめた西沢さんから見たら、記者のまだたっぷんたっぷんした体が、気にならないはずはない。分かっているけどテンションはちょっと下がり気味。 そんな中でラブナインにあいさつを済ませると、美人レーサーたちは手なれた様子で競技用の自転車を組み立て始める。これまで同じような光景を何百回と眺めてきた記者だったが、いざ自転車を組み立てるとその手はおぼつかない。かわいい女の子たちの前で醜態をさらし、“ヘタレキャラ”が定着…。 今度は西沢さんのアドバイスを聞いて、組み上がったリーダー・トモミちゃんの競技用の自転車を借りライドオン。風の抵抗が少ないドームの屋内バンクは、実に走りやすく気持ちがいい。俗に33バンクと呼ばれる1周が335メートルのコースは、400メートルが一般的な競輪場においては小回りの部類。その分、コーナー部分に設けられたカント(傾斜)はきつい。バンクでの走行初体験の記者にとっては、このカントが最大の難関だった。 「まずは内側の傾斜がないところで慣れるまで走ってみましょう」と西沢さんに命じられるままバンクの内側を走行。“ママチャリ”と違う前傾姿勢での乗車スタイル。おなかの肉に多少、違和感を覚えながらも、余裕で約10周(3キロメートル)を消化。ラブナインのかわいいお尻を追いかけながらの周回練習。女の子に交じってのニヤニヤ走行で心臓の負担も軽減され、どこからか妙な自信もわいてきた。この時の体感スピード約20キロ…まだまだいける。 しかし、これまでは足ならしだった。いよいよ、ここからが本番。選手がレースで使用しているカントのあるコースに挑戦。 「コーナーではスピードを出して、ハンドルは無理して切らないこと。傾斜があるので自然と曲がっていきます」と西沢さん。ラブナインの女の子たちは、普段の練習通りバンクの上と下を行ったり来たりと、スイスイと走路内を縦横無尽。が、記者は傾斜36度のコーナーにビビって、なかなかバンクに上がれない。36度って、スキーやスノボー体験者なら分かると思うが、イメージとしては、前に壁があり絶壁のコーナーに向かって自転車を踏み上げて行っているような感覚になる。 ペダルを目いっぱい踏み込むが、記者の重い体にかかる重力がジャマをして、なかなかうまく走れない。 それでも恐怖心と闘いながら、やっとのことで10周を走り抜くことができた。この時の体感スピード約30キロ…ヤ、ヤバいかも…。 総仕上げとして、西沢さんがセッティングしてくれたのが、ラブナインのメンバーに記者を加えた先頭交代練習。10人が一本棒になって走り、1周ごと先頭が入れ替わる。っていうことは最低でも10周しなければ、終わらない…。もうこの時には競輪選手への夢はとっくに断念。へたばる記者とは対照的に息のまったく上がっていないラブナイン。とにかく早く終わってくれという思いだけで、再び自転車にまたがった。 ラブナイン切っての実力派・サトコちゃんの後位追走を試みるが、ラブナインのハイペースに記者だけが遅れるお粗末なランデブー走行。10周目にやっとめぐってきたトップ周回では、脳に酸素が回らず酸欠の金魚のように口をパクパク。思考回路は停止し、目の前はもう真っ白。この時の体感スピード40キロ未満…ラブナインのすごさを知った貴重な体験はプライスレスでした。◎突撃後記 今回バンク練習に参加させてもらった「ラブナイン」は、走る! 踊る! 歌う! と3拍子そろった競輪界のアイドルユニット。2007年に松戸競輪からデビューを果たした彼女たちは、現在では20数カ所に及ぶ競輪場でパフォーマンスを行う全国区のアイドルに成長。追っかけができるほど、競輪ファンには認知されている。セクシーなユニフォームに包まれた彼女たちのボディーは、一見華奢(きゃしゃ)な印象を受けたが、決してそんなことはなかった。彼女たちの肉体はその道を極めた西沢さんからトレーニングされたアスリートのそれだった。 「競輪の活性化と今の時代に沿ったエコである自転車の魅力をさまざまな場所で伝えていきたい」とラブナインが目指すものは大きい。31日と11月18日にはホームバンクの松戸ナイター競輪決勝日にパフォーマンスが行われる。来年3月のGI松戸ダービーでの出演もすでに決定。ビッグステージでの迫力ある走りとラブパフォーマンスに、これからも期待しよう。
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その他 2009年10月27日 15時00分
ラブナインオリジナルTシャツを3人にプレゼント
関西のど根性娘ミナミちゃん(写真左)とスピードスター・マユちゃんが持っているラブナイン・オリジナルTシャツを3人にプレゼント。 また、ラブナインTシャツを購入希望の方は、(http://www.love9.jp/)にアクセス。 ※プレゼントの応募は締め切りました。
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トレンド 2009年10月27日 15時00分
「ぼく、オタリーマン。」アニメ化決定
人気コミック「ぼく、オタリーマン。」のアニメ化が決定した。オリジナルフラッシュアニメDVDがリバプールから来年1月に発売される。先ごろ同作のアフレコが東京・六本木のスタジオで行われた。 累計1500万ヒットを超えるウェブサイトの大人気漫画が「ぼく、オタリーマン。」(中経出版刊)として出版されたのは07年3月。 その後、シリーズ累計が100万部を超える人気作品となっている。主人公は28歳、職業SE、独身、彼女ナシ、そしてちょっぴりオタクというオタクなサラリーマン=「オタリーマン」だ。 今回のアニメで、主人公を演じる宮野真守さん=写真下左=は「機動戦士ガンダム00」の主人公、刹那・F・セイエイ役や「DEATH NOTE」主人公の夜神月役を務めた人気声優。彼が原作者のよしたに氏になりきってユニークなヲタク妄想あふれるキャラクターを演じている。「めくるめくヲタクの世界というよりも、日常生活の中で共感できるところも多く、テンションも上がっていい汗かかせていただきました」と宮野さん。原作については「何気ない中に“ぷぷっ”と笑わせてくれる素敵な作品で続編の製作もあればいいのにな」とシリーズ化を期待させるコメント。 今回のアフレコに新人声優として参加した内田真礼さん=同右=は、今回がアフレコ初挑戦という。彼女は現在「日本ナレーション演技研究所」(日ナレ)研修課で日夜技術を向上中。今回演じたのは複数のキャラクターという。そんな彼女に感想を聞くと、「現場は初めてでしたが、皆さん優しくて、早く毎週アフレコをできる声優になりたい」。 数年後には日ナレを卒業し、声優として活躍するのは確実! きらりと光る彼女の声をぜひ聞いてほしい。 この作品には、ほかにも釘宮理恵さん、柳田淳一さん、小田久史さん、藤田大助さん、森田則昭さん、矢野明日香さん、山本小百合さん、ミッキー三木さんたちが出演している。
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トレンド 2009年10月27日 15時00分
第14回アニメーション神戸賞決まる
神戸市とアニメーション神戸実行委員会(実行委員長は声優の神谷明)は、平成8年度から「アニメーション神戸」を開催。毎年アニメーション作品と個人に賞を授与している。同イベントは、アニメーションという文化とデジタル技術の融合を通じ、デジタル映像を中心とするICT関連産業の振興・集積を図るため、神戸市の神戸地域の情報化を推進するシンボルとして行われている。 そして先ごろ、第14回アニメーション神戸授賞式が神戸国際会議場で行われた。 今年は、個人賞に加藤久仁生(“つみきのいえ”の監督)特別賞に雪室俊一(脚本家、サザエさんほか)作品賞・劇場部門は「ウォーリー(WALL・E)」、作品賞・テレビ部門は「東のエデン」、作品賞・ネットワーク部門は「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろーん☆ちゅるやさん」、主題歌賞に「Don't say“lazy”」(歌・桜高軽音部『けいおん!』)を選定した。 「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろーん☆ちゅるやさん」の受賞では、代表として、声優の白石稔が赤鬼の姿で登壇して神戸市副市長から賞を受けた。コスプレで現れたのは彼が初めてで、この作品はホントやってくれるなあと、会場の話題をさらった。 同日行われた、ラジオ関西の公開録音では声優であり実行委員長を務める神谷明、個人賞を受賞した雪室俊一、昨年の個人賞の辻真先が出演。サザエさんや鉄腕アトム、秘密のアッコちゃんなどの名作の秘話を語った。 アニメーション神戸では、クリエーターの育成のためのセミナーなども行われており、平成10年から、デジタルアニメーションの制作に携わる人材の育成を図るため、アニメ業界の第一線で活躍中の方々を講師に招いて「実践型ワークショップ」を実施。これまでの受講者からプロとして活躍する人も生まれている。(http://www.anime-kobe.jp/)
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トレンド 2009年10月27日 15時00分
ゼブラーマン再び
来年5月1日公開予定の映画「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」の製作発表が先ごろ、東京・赤坂で行われ、哀川翔、仲里依紗らキャスト陣に加え、監督の三池崇史らが出席した=写真。 物語は、前作から約15年経過した2025年が舞台。東京はゼブラシティとして生まれ変わっていた。ここでは、午前と午後5時からきっちり5分間を「ゼブラタイム」と呼び、この1日10分間に限り警察官や権力者は人を撃ってもよく、あらゆる犯罪行為が認められるという条例ができていた。 犯罪予備軍や病人・年金受給者などを合法的に始末していくことで「ゼブラタイム」導入後、犯罪発生率は半分以下に減少し、財政赤字も解消、ゼブラシティは世界で最も治安のいい都市となった。アメリカの17州にも導入され「ゼブラタイム」には出歩かないというのが、一般市民の常識となっていた。 仲里依紗演じるゼブラクイーンは、ゼブラシティ都知事の娘にして、全市民を挑発扇動し続けるスーパーアイドル。これまでの愛くるしい印象とは違い、過激でエロチックな役を演じている。その衣装は、監督いわく、「理想は何も身につけないこと。でもそれだと公開ができなくなるから最低限のところを隠して」と過激な衣装のようだ。 主人公・市川新市=ゼブラーマンを演じる哀川翔は髪を白に染め会見に臨み「命かけてます!」と意気込んだ。 撮影はこれからスタート。期待して公開を待ちたい。(www.zeb2.jp)
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トレンド 2009年10月27日 15時00分
今週のオススメシネマ
「ホワイトアウト(10/31より、渋谷東急ほか) 南極大陸を舞台に展開されるサスペンス・アクション。氷床1500平方キロ、白夜継続6カ月、気温摂氏マイナス50度。冬を越えると風速160キロのブリザードがやって来る。まさに一寸先も分からない白い闇・ホワイトアウトで人々は方向感覚を失い死の危険にさらされる。 猛烈な嵐がやって来ることが判明して、基地隊員は越冬をあきらめ撤収を決めていた。タイムリミットは3日。だがそんな中で殺人事件が起こる。FBI保安官キャリー(ケイト・ベッキンセール)は越冬覚悟で立ち向かうが、とてつもない陰謀が…。 「風が強く吹いている」(10/31より、丸の内ピカデリーほか) 誰でもできそうで、なかなかできない“走り”。だからこそ、お正月の駅伝を必ず見るという人が多いのだろう。 将来を約束されながら、ケガで走れなくなったハイジ(小出恵介)が、殻に閉じこもった天才ランナー、カケル(林遣都)と出会い、陸上にほとんど縁のない学生たちを奮い立たせ、本格的に「大学駅伝」に挑戦する。時に厳しく、時にやさしく、彼らのトレーニングは実にユニークだ。 出演者たちは、実際に“走り”に挑戦。中には吐きながら頑張った人も。さわやかな感動がリアルに伝わる。 「パイレーツ・ロック」(10月24日から公開中) こんなに楽しい映画も珍しい。1966年のイギリス。ラジオとロックが全盛だった時代。だが公共放送が音楽を流すのは1日45分だけ。そこで現れたのが海賊ラジオ局だった。海の上から24時間かけっぱなし。しかし政府の役人は何とか取り締まろうとあの手この手で迫ってくる。そんな海賊ラジオ船にわけあり高校中退生がやってくる。そこには自由を謳歌するカリスマDJたちの姿があった。 当時の実話が背景にあるだけに歴史の勉強にもなる。フィリップ・シーモア・ホフマン、ビル・ナイ、リス・エヴァンスら実力派がズラリ。しかしこの映画の主役は音楽だ。