本年のローズキングダムの走破タイムは、昨年のアンライバルドを2秒8も上回る1分48秒9。しかも、明らかに前年より速いペースで進みながら、上がり3Fのレースラップは、ゴール板が近づくにつれ、加速する形で11秒6→11秒3→11秒3(34秒2)。ローズ自身の上がりも33秒9(前年のアンライバルドは33秒8)。456キロとナリは小さいが、母はオークス、秋華賞、エリザベス女王杯のすべてで2着に踏ん張ったローズバドとあれば、血統的にも文句なし。これまでの新馬の通信簿では最上位の4.5をあげたいと思うが、どんなもんですかね?
勝ち馬に比べると、若干ロスがあった分、3/4馬身差だけ届かなかったが、となると2着のヴィクトワールピサ(半兄はアサクサデンエン)の役割は、リーチザクラウンになるのか(笑)。
東京芝1800メートルを大外一気の強襲で決めたレッドバリオスも1分50秒4、上がり3F34秒5という数字以上に印象は強烈。次走、時計を詰めてくるようなら、もうワンステップアップも十分。
クラシックの登竜門のひとつである東京マイルのいちょうSは、前半4Fが47秒8、5F通過が60秒2と、ややスロー寄りの単調な流れ。押し出される形で早々にアーバンウィナーが直線半ばで先頭に立ったが、フワッと息を抜いたところで、トーセンファントムが上がり3F34秒0の脚で強襲。1分34秒9まで数字を伸ばしてきた。ただ、3着のセイウンジャガーズも含め、展開次第では上位3頭の着順は入れかわっても不思議はない。
京都芝1400メートルのかえで賞は、1200メートル通過が1分8秒1という激流にアシストされた形とはいえ、コスモセンサーは1分20秒7のレコード。新潟2歳S時は、何だか抜け殻のようにしてパドックを周回していたが、これが本来の能力だろう。しかし、距離はマイルが限界。
初戦ゆえ、時計は見劣りするものの(1分21秒4)、いずれは前日の新馬を勝ったインプレッシヴデイに、とって代わられるかもしれないなぁ。