さて、前回に引き続き、クセのあるキャバ嬢の生(性)態を、コッソリお教えしようと思います。
今回のヒロインは葵ちゃん。彼女は私の2つ歳下で、美容学校に通う学生でした。葵ちゃんは健康的な小麦色の肌に、真っ黒なロングヘアの似合う美人さんでした。しかし、そんな見た目とは裏腹に、常に悩み事が耐えない子でした。
まちこさん、私もう限界。
まちこさん、お願い、相談にのって下さい。
葵ちゃんを可愛がるお客様からも、直接私に、「ここ数カ月葵は病みっぱなしだ。何かあったのか?」というお話があり、さすがの私も心配になりました。そして後日、私たちは出勤前に、食事に行くことにしました。
「どうしたの? 好きな人でもできた?」
軽いノリで聞いたつもりでした。すると葵ちゃんが語り始めました。
「まちこさん、アタシ、涼くんのことが好きで好きでしょうがないんです。仕事だって涼くんがいるから出来てる。頑張ったら褒めてくれるし、でも彼女にはしてもらえない。しょうがないのはわかってる、仕事も仕事だし…黒服とキャバ嬢の恋愛はタブーだもん…」
涼くんは同じお店の男性従業員でした。その当時、彼が他のキャストと付き合っていたことを、実は私は知っていました。ところが、涼くんは葵ちゃんとも身体の関係がありました。
基本的にどこのお店でも、男性従業員とキャストの恋愛は認められていません(ですが、黙認されているところもあるのは事実です)。もし規則を破れば罰金です。
その数か月後、葵ちゃんはお店を辞めました。学校も優秀な成績で卒業し、今はニューヨークで美容の仕事をしています。
男性スタッフとキャストとの恋愛は、どこのお店でもあると言っても過言ではありません。例えば、あなたのお気に入りのキャバ嬢が、あなたとのアフターに男性スタッフを誘ったりすることはありませんか?
それがたとえ彼氏でなかったとしても、キャバ嬢が好意を寄せる男性スタッフと遊びに出掛けるには、アフターを利用する方が手っ取り早かったりします。お客様さえいれば、まわりの従業員に怪しまれることもないですから。
しかしながら、キャバ嬢と男性スタッフの恋愛は、あまり良い方向に向かうことはありません。仕事上、駆け引きの世界ですから、どちらかが相手を疑い、それが引き金になって関係が終わりを迎えるという様を私は幾度となく見てきました。反対に、キャバ嬢とお客様との恋愛の方が、最終的にいい形になることの方が多いような気が致します。次回は、お客様とめでたく…!? なキャバ嬢についてお話しようと思います。めでたいはめでたいのですが、ひとクセもふたクセもある嬢のお話です。
それでは今宵も楽しいお酒を。くれぐれも、飲み過ぎには注意なさってね。
文=秋田まちこ(Twitter=@akitamachiko69)
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