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スポーツ 2010年05月03日 12時00分
球界地獄耳・関本四十四の巨人軍、ダッグアウト秘話(3)
数あるV9伝説の中でファンの脳裏に一番焼き付いているのは、日本中が泣いた、あのミスターの現役引退セレモニーに尽きるだろうな。「巨人軍は永久に不滅です」という決めぜりふは、それこそ「永久に不滅」だろう。 昭和49年(1974年)10月14日、優勝を決めた中日が名古屋で優勝パレードをするために主力不在で若手中心、メンバー的には寂しい相手のダブルヘッダーだった。が、ファンはミスターの引退試合を見るのが目的だから、相手は関係なく、異様な盛り上がりだった。スタンドもいつもの巨人戦と違って異様だったのを記憶している。日頃は子供や女性ファンが多いのでカラフルなのに、黒色が目立ったんだよね。ミスターと同世代のファンや、仕事をさぼって球場に駆けつけたサラリーマン、後楽園近くの大学の学生が異常に多かったから、スタンドの色まで違っていた。これは鮮明に覚えている。 ダブルヘッダーの第1試合が終わった後に、突然、ミスターが「外野席のファンともお別れがしたい」と言い出し、外野席に向かって歩いてゆき、手を振るサプライズには、「万が一、何か起こるといけないから」と反対していた球団広報が仰天した。あわててミスターと顔なじみの球場職員に対し、「何あるといけないから、ついて行ってくれ」と頼み込んだ。このミスター伝説は広く知られているが、実は「あわや」の秘話があるんだ。 球場に行けず、テレビで見た人はわからなかったと思うが、マイクに向かって「巨人軍は永久に不滅です」と叫んだ、あの感動的なミスターの引退セレモニーがあわやぶち壊しの危機一髪だったんだよ。中日の若手選手たちが早く優勝パレード騒ぎの名古屋へ戻りたいものだから、早打ち。ダブルヘッダーだというのに、試合がドンドン進んでしまって、早く終わってしまった。大誤算だ。 記録を確認すると午後5時にセレモニーが始まっているが、照明灯を消しても、まだ十分に明るい。シナリオでは、秋の日はつるべ落としだから、どっぷりと日が暮れて、マウンド付近に立つミスターに当たるスポットライトが照り映えてシルエットも鮮やかに、感動的な引退セレモニーになるはずが、実際はまだ夕日が差していて、陰影がくっきりとはならなかった。 「せめてあと10分、試合が遅く終われば、最高の引退セレモニーになったのに」と、中日の一軍半の選手たちの早打ちをうらめしく思ったもんだよ。もっとも、球場にきていた満員のファンも、ミスターの現役最後の姿を目の当たりにして涙にくれていたから、まだ夕日が照りつけていたことなど、わからなかったかもしれない。 この現役時代最後の試合前の練習に着ていた背番号3の入ったユニホームの上着を、実はオレの親友の寮長の樋沢が持っているんだ。ミスターが練習を終え、洗濯かごに入れたものをしっかりとゲット。クリーニングに出して、後日、ミスターにサインを求めると、「何だ、お前が持っていたのか」とミスターがビックリしたそうだよ。今年で寮長を定年引退だから、バラしてもいいだろう。残念ながらオレのミスターのお宝ものは「3」と入った昔のサンダーシャツだけだよ。<関本四十四氏の略歴> 1949年5月1日生まれ。右投、両打。糸魚川商工から1967年ドラフト10位で巨人入り。4年目の71年に新人王獲得で話題に。74年にセ・リーグの最優秀防御率投手のタイトルを獲得する。76年に太平洋クラブ(現西武)に移籍、77年から78年まで大洋(現横浜)でプレー。 引退後は文化放送解説者、テレビ朝日のベンチレポーター。86年から91年まで巨人二軍投手コーチ。92年ラジオ日本解説者。2004 年から05年まで巨人二軍投手コーチ。06年からラジオ日本解説者。球界地獄耳で知られる情報通、歯に着せぬ評論が好評だ。
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トレンド 2010年05月03日 10時10分
「草食か? 肉食か?」結局、玉木宏ってどういう男なの?
現在『のだめカンタービレ 最終楽章』が公開中の玉木宏。のだめ役の上野樹里と共に映画のプロモーションで死ぬほどテレビで見たような気がするが、それ以外にも、ガム、酒、車、携帯、パソコン、ドーナツ、そしてお茶漬けと、今やってるだけでもいっぱいコマーシャルに出ている。あまり聴いた事ないけど、音楽活動も活発らしい。水泳その他スポーツ+趣味にカメラと、まさに文武両断、「高感度イケメン街道」まっしぐらな玉木は、今は草食っぽいが、昔はガッツリ系だった。実はどういう人なのだろう。 テレビ東京系の経済ニュースなぞ見ていると、永○園のコマーシャルがやたらと多く流れる。素とご飯をいためてチャーハン作ったり、お吸い物の素でパスタを味付けしたり、焼きラーメンやもちろんお茶漬けも。これで独身男性のさみしい食卓のご飯も、たちまちイケメン風レパートリーに!(どうりで麺が多いわけだ)とばかりに猛烈に商品をアピールする玉木。でも、実際の玉木宏は、肉料理と甘いモノが好き。スマップビストロでは肉に大喜びし、映画がらみのCMのドーナツ店では、系列店の開店祝いに駆けつけ、片っ端から甘いモノを食べるらしい。 10年前の映画『ウォーターボーイズ』では黒糖のように日焼けして荒々しかった玉木は、連続テレビ小説「こころ」に出る頃には真っ白の白糖化。さらに人気が上がるにつれてだんだん持ち味もやわらかくなってしまった。当初の玉木の男くささが好きだった記者にはちょっと物足りない最近の彼。でも、上野樹里やお付き合いの噂のあったアノ女優など、普通の男子ならサジを投げそうな「天然女優たち」を、うまく手なづけるのだから、今でもそれなりに男として芯はしっかりしているのだろう。TOHOシネマズでしか買えないシ映画情報いろいろマガジン「T.(ティー)」最新号2010春号(No.9)では、30歳をむかえ、ますます大人の魅力に磨きがかかる玉木宏のグラビアとロングインタビューがあるそうな。玉木が「草食か? 肉食か?」は、そこで判断して! <コダイユキエ>写真:シアターカルチャーマガジン「T.(ティー)」最新号2010春号(No.9)表紙の、玉木宏と銀さん。
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トレンド 2010年05月03日 10時00分
【今行く映画館】 成海璃子と北乃きいがスリリングな武士道を…。『武士道シックスティーン』
「ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華」で、第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞、その後も「アクセス」、「ジウシリーズ」などミステリー・サスペンスで知られる誉田哲也。その誉田いわく、初めての“人が死なない小説”として発表された青春小説「武士道」シリーズ。その第一作『武士道シックスティーン』が成海璃子、北乃きいの大人気ティーン女優たちによって映画化され現在公開中だ。因縁の2人の対決は? 剣道エリートの「剛」の香織(成海璃子)と剣道は楽しむのがモットーの「柔」の早苗(北乃きい)の2人は中学最後の区民大会で戦うが、実績ゼロの早苗が香織に勝ってしまう。この因縁の2人が一緒の高校になり、敗れた悔しさを忘れない香織と、そんなことは既に忘れている早苗が切磋琢磨しながらお互い成長する青春ストーリー。 まさに今現在10代の成海璃子と北乃きいにぴったりの役どころであるが、今年に入って女子高生の間で広がる「和・ブーム」にも注目。キリリ!と胴着を着て剣道に励む美少女たちの真剣なまなざしは清清しい。ただの“青春もの”におちつかないスリリングな展開は、ミステリー作家誉田哲也の作品ならでは。大人も楽しめる。(映画『武士道シックスティーン』はテアトル新宿他全国公開中) (C)2010映画「武士道シックスティーン」製作委員会
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トレンド 2010年05月03日 10時00分
【今行く映画館】 何でもアリ? 神々の戦いの物語『タイタンの戦い』
ゴールデンウィーク大本命の映画として封切られたスペクタクル作品『タイタンの戦い』。「アバター」でサム・ワーシントンの魅力にとり付かれた人は、すでに見たか、“迷わず行く”のフラグが立っているはず。善と悪の境界線は存在せず、神々と人間、そして魔物たちが共存するギリシャ神話の世界は、意外に“何でもアリ”のすごい世界だったりして…。 ゼウス、ペルセウス、メデューサ、ペガサス、クラーケン、アンドロメダなど、誰もが知っているキャラクター達が、リアルに想像を超えた巨大さで激しく衝突! 己の欲望をかなえるためなら手段を選ばない、何でもありの神々が繰り広げる抗争は、ある意味熾烈な争いを続ける日本の政治に通じているかも。分刻みに度肝を抜く大興奮のバトルは、男性のみならず、うっぷんの溜まった女性たちのストレス解消にもオススメ。人間役のサムに対し、神ゼウスのリーアム・ニーソンもが頑張ってマス。(C)2010 WARNER BROS ENTERTAINMENT INC AND LEGENDARY PICTURES
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芸能 2010年05月02日 06時20分
TV業界漂流する落ち目の江原啓之、日本テレビで番組立ち上げ!?
落ち目のスピリチュアルカウンセラー・江原啓之の漂流が続いている。テレビ朝日「オーラの泉」にて、檀れいの実父と義父とを取り違え、生きている実父を「死亡した」と得意顔で霊視してしまい、今までホットリーディングと呼ばれる事前調査により、霊視内容が的中しているかの如く見せてきたインチキ工作が露呈してしまった。 トリックがばれて、落ち目になる自分の未来さえも霊視できなかったスピリチュアルカウンセラー・江原啓之大先生が迷走している。 「オーラの泉」が終了後、テレビ朝日とも疎遠となり、スピリチュアル番組の段取りの悪さから霊視対象者と揉めてしまったフジテレビとも縁が切れてしまった。現在、江原啓之が積極的に交流しているのが、テレビ東京と日本テレビである。しかし、弱小のテレビ東京ではギャランティが話にならず、無理して出演した同局の「やりすぎコージー」でも、パワーフードを薦める醜態が見苦しいとシンパのファンからも批難を浴び、もはや江原が頼る局は日本テレビのみとなっている。 現在、日本テレビと江原の間では、心のケアや人生相談、カウンセリングを主体とした番組企画が進んでいると噂されており、江原の相方を探すリサーチが推し進められている。かつて江原啓之を番組パートナーに抜擢し、自らの人気を回復させた美輪明宏のように、今度は江原が美輪の立場になり、若手のセラピスト、カウンセラーを抜擢し、人気の延命策を計ろうとしているのだ。確かに、心を扱うカウンセリングとセラピーなら、日本テレビのコンプライアンスに引っかかることはないが、散々でっち上げの死者の言葉を遺族に伝え、他人の感情をかき乱してきた江原本人の怪しさは、もはや修正できない。江原啓之の存在そのものが、コンプライアンスに引っかかると他局では判断しているのだ。 しかし、昨今日本テレビのコンプライアンスレベルの低さは業界でも話題となっている。昨年は、ムー編集部などが煽っている人類破滅を売り物にした「2012」というインチキ予言を特番でとりあげ、否定することなく煽るだけ煽った。また、今年に入っても学研「ムー」をゴールデンタイムで流すなど、やりたい放題。従って、江原の延命番組も難なく通って放送となるのだろう。だが、なぜ日本テレビからスポンサーが離れているのか、よく考えてもらいたい。ノーモア「オーラの泉」。他社の誰でもいいから、日本テレビに放送倫理・コンプライアンスの意味を教えてあげて欲しい。
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レジャー 2010年05月01日 18時00分
天皇賞・春(GI、京都芝3200メートル、2日)藤川京子のクロスカウンター予想!
京都10R、天皇賞・春は◎フォゲッタブルが長距離決戦の頂点に立ちます。 エアグルーヴを母に持つ良血馬で、4歳になった今年もその頭角をメキメキと現してきました。前走のダイヤモンドSは後方で折り合いに専念し、直線で抜け出すとそこから一気に突き抜けて快勝。最長レースである昨年のステイヤーズSでも余裕の1着だったし、菊花賞はハナ差の2着。とにかく、一番重要視されるスタミナは豊富。 その上、自在性もあり、どんな流れにも対応できるので長丁場での不安要素は少ないし、一流の血を受け継いだその素質が開花したとなれば、今後は更なる成長、上積みが見込めます。前走後はなかなか回復せずに使いたいレースを使えず、ここがぶっつけになりましたが、最終追い切りでは迫力が増して動きは悪くなかったですからね。仕上がっていることでしょう。 本来の走りを取り戻していれば、ここは力上位ですから大いに勝ち負けが期待できます。 終いは確実だし、勝負根性は抜群。追い比べになれば最大限に力を発揮してくれます。GI奪取は間近です。(3)フォゲッタブル(16)マイネルキッツ(6)トウカイトリック(12)ジャガーメイル(15)エアシェイディ(1)カネトシソレイユ(10)テイエムアンコール(13)ジャミール(11)ミッキーペトラ馬単 (3)(16) (3)(6) (3)(12)3連単 (3)(16)→(3)(16)(6)(12)(15)(1)(10)(13)(11)→(3)(16)(6)(12)(15)(1)(10)(13)(11)
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スポーツ 2010年05月01日 17時30分
テレビ局に“潰される”ボクサーたち
「テレビに出てちやほやされれば、どんな人間でも多少は浮ついた気持ちになる。何より、テレビ番組出演に時間を割きそれまでの自分のペースを崩せば悪影響なのは明らか」(ボクシング協会関係者) 4月30日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで王者・長谷川穂積が、挑戦者でWBO同級王者フェルナンド・モンティエルに4回TKO負けし11度目の防衛に失敗した。 「あまりにも衝撃的な敗戦。長谷川は号泣しショックの大きさを伺わせたが、同じぐらいショックだったのは、長谷川の世界戦を中継し続けていた日本テレビ。しかし、敗因は日テレにもある」(同) 05年4月に世界王者となった長谷川だが、「軽い階級でファイトマネーは激安。たしか、2回目の防衛戦まではバイト生活」(ボクシング記者)というハングリーさだったが、防衛を重ねるにつれ状況は一変。 「日テレが全面的にバックアップし、プライベートで親交がある島田紳助の『行列のできる法律相談所』に“恐妻キャラ”で出演するなど、テレビ出演が増えた。闘病中の母親の高額の治療費も必要で、長谷川は仕方なくテレビ出演をこなした」(同) そして、日テレの“注文”はエスカレートする。 「TBSは亀田三兄弟、内藤大助を抱え、昨年の亀田興毅・内藤戦が43.1%をとったように、この亀田・内藤がらみの世界戦はいずれも高視聴率。それに対して長谷川の世界戦はとれても14%程度。視聴率アップのため、長谷川の番組への露出を世界戦を重ねる度に増やしていった」(同) 結果、長谷川は王座陥落。おそらく、長谷川は階級を上げ、二階級制覇を目指すと思われるから、日テレはまだまだ離れないはずだが…。 “高視聴率男”の内藤だが、すっかり人が変わってしまったという。 「07年に世界王者になってからTBSがあまりにも持ち上げ過ぎたため、タカビーになってしまった。練習よりもテレビ出演を優先するほどになり、結果、王座陥落。再起にかけているので、まだTBSに見捨てられていないが」(別のボクシング記者) もともと、亀田三兄弟はTBSが猛プッシュしていたため、その反動で大バッシングを受けたこともあった。長谷川といい、内藤といい、いいようにテレビ局に使われて“潰される”ことになってしまったのだ。
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社会 2010年05月01日 17時00分
あなたのプライバシーが壊される…? 自宅撮影の危険度
最近、テレビ番組などで、有名人の自宅を訪問し、紹介するといった番組が盛んに放送されている。こうした番組が増えている背景には、不況下でテレビ制作費が大きく削られていることが挙げられる。高額なスタジオを借りるよりも、有名人宅や、事務所などを借りて撮影する方が、制作費をはるかに安く抑えられるからである。 だが、空き巣をする側にとってみれば、こうした番組は、有名人宅がどんな間取りの家で、どこに現金や宝石を置きそうなのかを知ることができる、この上ない下見の情報番組になってしまう。 先月初めにも、バームクーヘンの洋菓子販売で有名な「マダムシンコ」の会長・川村信子さんのマンションに空き巣が入り、約3億円相当の宝石などの貴金属が盗まれた報道がなされた。川村さんはたびたびテレビなどに出演しており、犯行2日前の2月11日にも、番組で自宅が放映されたばかりだったという。もちろん、番組の作り手側も精一杯、有名人のプライバシーに配慮しているのだろうが、さすがに限界がある。有名人の家が近所にあれば、一般人の間で噂にならないはずがなく、住所などは容易に特定されてしまうからである。 しかし最近では、有名人ばかりでなく、一般人の取材対象者の家に訪問し、コメント撮りなどをする情報番組も多く見受けられる。この場合、オンエアまでどの程度、自分がテレビに映るのか、内容がわからず、番組スタッフに任せっきりになる場合がほとんどなので、注意が必要だ。くれぐれもこうした番組を犯罪者たちも見ていることを忘れてはいけないだろう。
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レジャー 2010年05月01日 16時45分
青葉賞、ペルーサ圧勝で4連勝!
ダービートライアル「第17回青葉賞」(GII・芝2400メートル、18頭。2着まで優先出走権)は最後の200メートルで先頭に立った、大本命のペルーサ(横山典騎手)が後続を4馬身差突き放す次元の違う強さを見せつけ、無敵の4連勝を達成した。2分24秒3。上がり3F33秒8はメンバー最速。 父ゼンノロブロイ03年の優勝馬。コンビはやはり横山典騎手だった。2着トゥザグローリー(内田騎手)・4馬身、3着ハートビートソング(福永騎手)・1/2馬身。 単勝(2)140円 複勝(2)110円(5)160円(17)170円 ワイド(2)(5)190円(2)(17)220円(5)(17)620円 枠連(1)(3)370円 馬連(2)(5)380円 馬単(2)(5)520円 3連複(2)(5)(17)770円 3連単(2)(5)(17)1,880円 *レース結果については、必ずJRA公式発表でご確認ください。
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スポーツ 2010年05月01日 16時30分
「チキショー発言」に隠された斎藤佑樹の去就問題
「チキショー!」−−。斎藤佑樹(4年生)で試合を落とした後、早稲田大学の應武篤良監督(51)はその悔しさを隠せず、思わずそう口走ってしまった。この敗戦は今秋のドラフト会議にも影響を及ぼしそうである。 斎藤で敗れた試合とは、4月24日の対明治大学戦。しかも、早大・應武監督はプロ注目の速球派右腕・大石達也(4年生)をリリーフに送り込んでいる。エース級の投手2人をつぎ込んでの敗戦は早大ナインにも精神的ダメージを残したようだった。 「(味方打線が)2安打じゃあね。投手を見殺しにしてしまった…」(同監督) 記者団の質問が途切れたその直後に出たのが、冒頭の『チキショー発言』である。明治もエース・野村祐輔を先発させたとはいえ、その悔しさは取材する側にも伝わってきた。 この日の敗戦が何故、ドラフト会議の指名に影響を与えたのか? 理由は2つある。1つ目は、斎藤を「エース対決で勝てる投手かどうか」で、プロ野球スカウトは1位指名の最終判断を下そうとしているからだ。 「直球は、甲子園に出場していたころがいちばん速かったかもしれない。かといって、好不調に関係なく、先発投手としての責任イニングを投げきる総合力には捨てがたいものがある。斎藤はチームが勝つことを最優先に考えるタイプで、極端な話、99点取られても、味方が100点取っているのなら、それでいいと思っている。勝つことに強い意識を持っている投手だと思う。しかし、1学年下の野村に競り負けてしまい…」(在京球団スカウト) 味方打鍵の援護がなかったとはいえ、明治・野村との『エース対決』に敗れたことで、斎藤の評価は下降した。 2つ目の理由だが、それは「應武監督にある」という。 「應武サンは社会人・新日鐵君津監督時代、ソフトバンク・松中信彦、千葉ロッテ・渡辺俊介など6人をプロ野球界に送り込んでいます。育成の手腕には一目置かれてきました」(前出・同) 應武監督の契約期間は今季で満了を迎える。早大監督を退く予定だが、「同監督の再就職を斡旋した球団が、斎藤を単独指名する」なんて“ウワサ”もないわけではない。同監督は 「(会社員としての籍がある)新日鐵に帰るだけ」と、そのウワサを完全否定している。しかし、新日鐵グループは各地の野球部を廃部やクラブチーム化させており、「一介の会社員では、野球人・應武として満足できないのではないか?」といった声も囁かれている。 「千葉ロッテは、1月早々に斎藤の1位指名を公言しています。ロッテの球団副代表の石川晃氏は、ダイエー時代、松中を担当したスカウトだったんです。かつて、アマチュア球界の重鎮を球団幹部に迎え入れた在京球団が、石川氏との関係に割って入ってきたとの情報もある」(同) また、今季の早大には斎藤以外にも、大石、福井優也といったドラフト上位候補も控えている。ドラフトの規約に従えば、プロ野球チーム側は現時点で当該選手と直接交渉することはできない。交渉窓口は應武監督であり、スカウトマンにすれば、「同監督の本心も知っておきたい」ところだろう。しかし、手厳しい意見も聞かれた。 「斎藤が伸び悩んでいるのは、應武サンにも理由があるのではないか?」(在阪球団関係者) 明治大学に競り負けた24日の一戦で、評価を落としたのは斎藤だけではないようだ。
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