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芸能 2020年01月13日 12時20分
SixTONES、昨年9月デビュー予定だった? 滝沢副社長に疑惑の目、反発の声も
今月22日にSnow Manとともにデビューが決定しているジャニーズJr.内グループ・SixTONESについて、ファンからある疑惑の声が集まっている。 事の発端となったのは、SixTONESにデビュー曲を提供したX JAPANのYOSHIKIが3日に配信したニコニコチャンネルの「YOSHIKI Channel」内での発言。その中でYOSHIKIは提供した楽曲『Imitation Rain』について、「本来であれば(昨年)9月くらいにリリースだったんじゃないかな。だけどズレてズレてズレてズレて……っていうか、まあ90%以上僕のせいなんですけど」「1曲作るのに半年くらい掛かっちゃった」と制作に時間が掛かったことを明かしていた。 「YOSHIKIの話が本当だった場合、楽曲が発表されたのは11月末だったことから、YOSHIKIが楽曲制作に取り掛かったのは逆算して5月末ごろ。実はSixTONESとSnow Manの同時デビューはジャニーズ事務所前社長のジャニー喜多川氏が倒れる2日前の6月16日に現副社長・滝沢秀明氏と話し合って決めたと滝沢氏は明かしていたものの、するとデビュー決定前からYOSHIKIにデビュー曲制作を依頼していたことに。この齟齬にファンからは、『普通に矛盾してるよね…』『もともと決まってたデビュー日を滝沢がズラしたの?』『もともとは9月デビューだったのか…』という不信の声が聞かれています」(芸能ライター) ジャニーズ事務所初の2組同時デビューではあるものの、実はファンからはあまり歓迎の声は聞かれていないという。 「デビュー前にもかかわらず歌番組に多数出演したり、年末には『NHK紅白歌合戦』にも出演した2組。下積みも長く、Jr.とは思えないほど多くのファンを抱えているものの、ネット上のファンの声を見ると、SixTONESにより期待する声が集まっているようです。そのため、同時デビューに納得していなかったファンが今回のYOSHIKIの発言を受けて『Snow Manに華がないからSixTONESとくっつけたんじゃない?』『SixTONESは少数精鋭でデビューに相応しいけど、いまのSnow Manは人数が多いだけ』という厳しい声も。現在、決断した滝沢氏に全ての批判が押し付けられているような状態となっています」(同) 果たして同時デビューというこの異例の試みはうまくいくのだろうか――。
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芸能 2020年01月13日 12時10分
霜降り、ミキらお笑い第七世代がドラマに多数レギュラー出演、急増した背景とは?
霜降り明星・せいやがラジオでポロリと発言した「お笑い第七世代」という言葉がいつの間にか浸透し、メディアでも多く取り上げられるようになった。2018年には『キングオブコント』(TBS系)でハナコが、『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)で霜降り明星が優勝したことで、一気にテレビやラジオに出演する芸人が若返り、20~30代前半の若手が登場することも珍しくなくなった。そんな中、ある現象が起きているという。 それは、第七世代の芸人がドラマに多く出演しているということだ。前クールだと、ガンバレルーヤ・よしこ(ミキ・亜生もゲスト出演)が『モトカレマニア』(フジテレビ系)にレギュラー出演。今クールには、霜降り明星・粗品が『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)、せいやが『テセウスの船』(TBS系)にレギュラー出演。ミキ・昴生に至っては、昨年10月に『ほんとにあった怖い話』(フジテレビ系)に出演したほか、今クールには『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)のレギュラー出演が決定している。 「特徴的なのが、ほとんどが話題づくりで1話のみの出演……というわけではなく、レギュラー出演が多いということ。もちろん番手は下の方になってしまいますが、それでも違和感なく作品に溶け込んでいます。比較的、漫才師が多いのですが、今後は演技力の高いコント師も多く呼ばれることになるでしょう。雨上がり決死隊・宮迫博之、ネプチューン・原田泰造などと同じく、演技派芸人として若手が名を連ねることもそう遠くはありません」(芸能ライター) これまでもお笑いブームの波はあったが、ここまで多くの芸人が同クールのドラマに出演することはなかった。なぜ、このような現象が起きているのだろうか? 「SNSの力が大きいでしょうね。最近では、ドラマの宣伝でSNSを絡めた告知をすることが多い。リスキーなポッと出の若手俳優を使うより、ある程度フォロワー数がいて、好感度も高い若手芸人にドラマに出てもらった方が、宣伝力も高まるのです。本人たちも、メリットが大きいのは確かです。テレビの仕事のほかに、劇場や営業があり、多忙な毎日を送っているため、忙しいはず。それでもドラマを受けるのは、箔がつくことはもちろん、今後の仕事の幅を広げるためにあります」(同上) 彼らが出演するドラマがヒットするようなことがあれば、今後ドラマに出続ける芸人が登場するかもしれない。
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芸能 2020年01月13日 12時00分
改めてキムタクのすごさを実感する人が続出? 2020年、更に評価急上昇しそうなワケ
SMAPの独立に反対したと報じられ、SMAPが解散した時はその原因だと言われた木村拓哉。SMAP解散直後は、好感度はダダ下がりだったが、ここへ来て、好感度がアップしつつあるようだ。 「木村さんの評価がアップした大きな理由の一つは、演技力が世間に認められ始めたことでしょう。これまで木村さんは視聴率を稼げる俳優だったものの、演技力については低評価を受けがちでした。木村さん自身もバラエティ番組でドッキリを仕掛けられた際、『何をやってもキムタクって言われる』『何をしても叩かれる』と吐露し、自覚があったようですね。ですが、昨年放送されたドラマ『グランメゾン東京』(TBS系)や新年に放送された特別ドラマ『教場』(フジテレビ系)での演技を見た視聴者からは『背中で演技ができる俳優になった』『佇まいは圧巻』と称賛する声や、『何を演じてもキムタクだけど、キムタクはそれほど存在感のある俳優だということが分かった』など、木村さんだからこそできる演技を好意的に捉える声が多く挙がっていましたよ。木村さんを見直した人が多かったようです」(芸能記者) 『グランメゾン東京』の全話平均視聴率は12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)で、『教場』の視聴率は前編が15.3%、後編が15.0%と上々だった。脚本や脇を固める俳優陣の実力も高視聴率を叩き出した要因だが、木村の存在感も大きかったことだろう。 また、木村のプロ意識に改めて注目する人も多いようだ。 「木村さんはもう47歳。身体にたるみが出てきてもおかしくない年齢ですが、最近は『ドラマで後ろ姿を映されてもウエストが細いから絵になる』『この年齢で身体が絞られているのはすごい』と、改めて感心する人も多いです。体型をキープする努力も、若かった頃のオーラをいまだ出し続けることができる理由の一つでしょう」(前出・同) さらに、木村に対する報道も影響しているようだ。 「一時はネガティブな報道をされたこともあった木村さんですが、最近は、ドラマの打ち上げには一番乗りで現れ最後まで付き合うことや、完璧に台本を覚えてから現場に入るなど、プラスな報道がされています。『教場』の打ち上げでは、SMAPのヒット曲『夜空ノムコウ』を披露したと報じられていましたが、今でもSMAPを想っている態度も、“アンチキムタク”だった人たちの心を変えているようです」(前出・同) 2020年は、陰り気味だった木村の人気に再び火がつきそうだ。
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芸能 2020年01月13日 12時00分
日本テレビ視聴率三冠王に賭けた元SMAP3人衆の便乗戦略
視聴率が判明したその瞬間、日本テレビ局内の28階にある編成局に大歓声が沸き起こったという。2019年の年間視聴率が、全日帯視聴率7.9%(6時〜24時)、プライム帯視聴率11・3%(19時〜23時)、ゴールデン帯視聴率11・6%(19時〜22時)の各時間帯で首位となり、6年連続の『三冠王』を達成したのだ。 だが、それ以上に局幹部を歓喜させたのが、昨年大みそかに放送された『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル! 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』。第1部が16・2%、第2部が14・6%と、同時間帯の民放の中でトップ視聴率を達成した。 今回の立役者と言われているのが『新しい地図』として活動する稲垣吾郎(46)、草彅剛(45)、香取慎吾(42)ら3人のサプライズ出演だ。「草彅は『全裸監督』の村西とおる監督に扮し、パンツ一丁でカメラを持って登場。続く香取は生徒指導役の教師に扮して、超ミニスカートでのパンチラを披露。そして稲垣は、お笑いコンビ『どぶろっく』とコラボし、イチモツが欲しいと熱唱。数年前の草彅の泥酔全裸事件もイジられるなど、まさにタブーなしの活躍だった」(同) 3人のはっちゃけぶりを見た業界関係者からは、早くも出演オファーが殺到中だという。気になるのは、あそこまで体を張った3人のギャラだ。「ずばり3人で100万円〜。SMAP時代なら1人500万円〜はかかるはず。事務所サイドの売り込みだったことで、制作サイドの言い値でこの金額になったそうです」(芸能プロ関係者) 元SMAPの3人はリハーサルで3日、収録で1日拘束されたという。なぜ、ここまでして格安なギャラで落ち着いたのか?「ジャニーズを退社して以来、事実上のGP帯解禁番組は、絶対に高視聴率を取れるものでなければならない。事務所サイドが熟考し、白羽の矢を立てたのが『ガキ使』だったわけです」(同) 2020年、テレビ界に完全復活を遂げそうだ。
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スポーツ 2020年01月13日 09時00分
ソフトバンク・コラスも復帰絶望か 給料を持ち逃げした選手も、球団との契約を反故にしたお騒がせ助っ人
契約保留選手名簿に記載された状態にもかかわらず、米メジャーへの移籍を目論んでキューバを出国・失踪したと報じられているソフトバンク・コラス。契約保留の状態でメジャー球団と契約することは不可能という現行ルールを無視するかのような“暴走”は、球界に大きな波紋を広げている。 各メディアの報道の中では、「前代未聞」という表現が用いられているこの一件。ただ、過去の歴史を振り返ってみると、コラスに負けず劣らずの形で契約を反故にしたお騒がせ助っ人が存在する。 2010年オフに入団したオリックス・フィガロは、翌2011年シーズンに「24登板・8勝6敗・防御率3.42」とマーク。2012年は「11登板・0勝5敗・防御率3.09」と最終的な数字自体は振るわなかったものの、開幕投手にも起用された助っ人だった。 しかし2012年12月19日、フィガロはまだオリックスの契約保留選手名簿に入っているにもかかわらず、米メジャー・ブルワーズとマイナー契約を締結。この一件を報じた同年12月20日の『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社/電子版)によると、フィガロの“二重契約”を受けたオリックス関係者は不快感をあらわにし、ブルワーズからの身分照会がなかったことも明かしたという。なお、オリックスは翌2013年1月28日にフィガロを保留名簿から外し自由契約とした。 2011年1月7日に巨人が獲得したバニスターは、メジャー時代にシーズン12勝をマークしたこともあった先発投手。そのため、チームのローテーションに入ることも期待されていたが、同年3月11日に発生した東日本大震災の影響による原発事故への不安を理由に同月15日にアメリカへ無断帰国した。 再来日の要請に応じなかったため、巨人はバニスターを他球団への移籍が制限される「制限選手」として申請。NPBもこれを受理して4月2日に公示したが、その後当人から「もう野球はやらない」という申し入れを受けたことにより、同月26日に通常の引退選手と同じように「任意引退選手」として公示された。 1974年3月26日に日本ハムに入団したスノーは、元々は一般の貿易会社に勤めていた異色の経歴の持ち主。仕事で来日した際に受けた日本ハムのテストに合格したためチームに加わることになったが、二軍初登板の前日で、給料日でもあった同年4月25日に突如として失踪した。 滞在先のホテルなどを捜索しても消息がつかめなかった球団は、同月30日にスノーの契約解除、及び日本球界でプレーする資格を失う「失格選手」の適用をパ・リーグ連盟に申請。その後5月2日になって、スノーは母国アメリカに帰国していたことが判明したが、状況が変わることはなく同月4日に契約解除、同月9日に無期限の「失格選手」として公示されている。 過去のお騒がせ助っ人と同じように契約を反故にしようと動いているコラスだが、果たして所属元のソフトバンクはどのような対応をとるのだろうか。文 / 柴田雅人
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社会 2020年01月13日 07時00分
三菱電機『ブラック企業大賞』2連覇達成! 働き方改革は機能せず…
昨年12月23日、長時間労働やパワハラなど、問題企業の頂点を決める『ブラック企業大賞2019』が発表された。 2012年から始まって今回で8回目となるブラック企業大賞には、闇営業問題で世間を騒がせた「吉本興業」など、昨年にブラックな実態が明らかになった企業9社がノミネート。その中で大賞を受賞したのが「三菱電機」だった。「三菱電機では14年〜17年に長時間労働が理由で社員5人が精神疾患を発症。そのうち2人が過労自殺をしていたことが発覚しました。17年末に子会社でも40代の社員が、長時間労働が原因で自殺。さらに昨年8月に社員が自殺し、教育主任の30代男性が自殺教唆の疑いで書類送検される事態となりました」(労働問題専門の弁護士) 企画委員会は「あまりに異常なことが起きていると言わざるを得ず、悲しみと怒りを込め、大賞として表彰する」とコメントし、三菱電機の労働環境に対する意識の低さを嘆いた。 実は、三菱電機は18年にもブラック企業大賞を受賞している。「今回の特別賞は『電通』でしたし、近年はブラック企業大賞に常連がノミネートされる傾向が強い。この現象は、政府主導で進めている“働き方改革”が機能していない象徴なのかもしれませんね」(企業人事に詳しい経営コンサルタント) 恐ろしいのは、ブラック企業大賞にノミネートされるのが、一般に名の知れている大企業や自治体だということ。水面下では、中小のブラック企業が潜んでいることも懸念される。「いまだに悪評が上がろうとも業績が伸びればOK、という“業績至上主義”といえる企業や組織が多いのでしょう。そのような企業を減らすためにも、少なくともブラック企業大賞を受賞した企業には、サービスを利用しない、商品は買わないなど、消費者がしっかりNOを突きつけることをしなければ、いつまでも働き方改革は進まないでしょう」(同・コンサルタント) ブラック企業を減少させるためには、1人1人の心掛けが重要なのだ。
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スポーツ 2020年01月13日 06時30分
【新日本プロレス】ライガー「僕は人に恵まれた」産みの親・永井豪氏「長い間活躍してくれた」感謝の念に包まれて獣神はリングを去る
2020年1月5日東京ドームの大舞台。第一試合で行われた獣神サンダー・ライガー引退試合で、ライガーは自らの望んだ「現在の新日ジュニアの最前線」にいる高橋ヒロム&リュウ・リーと対戦し、華やかに散った。 試合後の会見では、31年間の長きに及ぶマスクマン人生に関与した、さまざまな人の名前が挙げられた。「僕の前にいてくれた、エディ・ゲレロ、ディーン・マレンコ、ブライアン・ピルマン、ワイルド・ペガサス」と、中には世を去ってしまったライバル、そしてパートナーだった名レスラーに引退を伝えたいと語った。また思い出に残る試合として挙げていた「天国にいる橋本真也」にも当然同じ思いを抱いているとし、会見を後ろから見ていた橋本真也氏の息子でレスラーの橋本大地を呼び寄せ、記念撮影した。 さらに「カルガリー(修行)時代のミスター・ヒトさん、藤原(喜明)さん、(アントニオ)猪木さん、山本小鉄さん、そして永井先生。そういう方々のおかげで今の僕があると思います」と発し、この場に同席した永井豪氏にも直接お礼。 さらに「マスクマンになりたかった。しかも永井豪先生のずっと見ていた、マジンガーZ、グレートマジンガー、デビルマンの(作者の)先生の(作品である)ライガーができる(チャンスを与えるよう)“やらせてください!”」と直訴したことも明かした。これに永井氏も「31年前に“自分にやらせてくれ”という情熱と熱意がすごくうれしくて、即お願いした。その自分の判断は間違いではなく、三十何年もの長い間、活躍してくれて本当にうれしい。ライガーさん自身の戦いは、伝説を具現化している。いつも試合を興奮して見ていました」と賛辞を送った。引退後も「ライガーのままでいたい」と直訴し、永井氏も「そのままでいてください」と快諾。「これからも獣神サンダー・ライガーとして」活動することを明らかにした。 1994年、まだ小規模プロレス団体へのアレルギーがある中、団体の垣根を越えた「スーパーJカップ」を提唱し開催。それによりFMWのハヤブサ(故人)やスペル・デルフィン、TAKAみちのくなど、ステップアップしていったレスラーは枚挙にいとまがない。ライガーが先輩やライバルたちに送った感謝の念は、後を継ぐレスラーたちから続々と届いている。 これからも獣神サンダー・ライガーのプロレス愛DNAは、新日本だけにとどまらず、全国、いや全世界にしっかりと受け継がれていくことであろう。取材・文 ・ 写真/萩原孝弘
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社会 2020年01月13日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(15)元首相・中曽根康弘(下)
政界入りしたその日から目標は総理のイスで、そのためには人からどう思われようと耳目を集めることなら何でものパフォーマンス、その一方で時の権力に対する嗅覚も抜群、縦横に立ち位置を変える「風見鶏」ぶりを全開にした中曽根康弘は、いざ政権を握るとそのスタイルは一変して重心が低くなった。 当初は「直角内閣」「田中曽根内閣」などと揶揄され、田中角栄の影響下にある政権とみられていたが、田中が“名代”として内閣に送り込んだ後藤田正晴官房長官と歩調を合わせ、官邸主導で次々と大仕事に取り組んだ。現在の安倍晋三政権も「官邸主導」とされているが、同じ政治手法でも中曽根のそれには透明性があった。 高潔、知謀、そのキレ味から「カミソリ」との異名もある後藤田の存在が、内閣はもとより自民党への抑えとなり、政策はオープン、スキャンダルなど不祥事の露呈も、ほとんどなかったのである。 例えば、時のタカ派文部大臣が自らの歴史認識を発言して物議をかもすと、中曽根はこれを更迭、ボヤが政権の大火事となるのを消し止めるといった具合である。この一件も後藤田の「危機管理術」を、中曽根がのんだうえでの更迭だったことは明らかだった。 そうした中で政権運営の核に「戦後政治の総決算」を掲げ、外交面では時のロナルド・レーガン米大統領を相手に、「ロン」「ヤス」とファーストネームで呼び合うなど親密な関係を築き、冷戦時代の対ソ連(現・ロシア)戦略をにらみながら、「日米は運命共同体」として西側陣営での発言力確保に腐心していた。 一方、内政面では前任の鈴木善幸政権が手をつけた「第二臨調」を活用、日本電電公社、日本専売公社、日本国有鉄道の三公社の分割民営化、あるいは規制緩和を進め、国債の依存度を下げることにも成功している。民間活力を重視、行政改革、財政再建を実現するために、それまでの政権による経済政策を改め、「小さな政府」に舵を切ってもみせた。 こうした裏では、常に各省庁の官僚を巧みに活かし、動かす後藤田の才覚が目立っていた。政権が「官邸主導」で次から次へと仕事をしてしまうため、自民党内では人気がなかったが、こうした機敏な政権運営には国民から大きな支持があった中曽根政権だったのである。 そうした中曽根政権に対する国民の最も大きな拍手は、昭和58(1983)年9月1日に起きた「大韓航空機撃墜事件」への対応であった。事件は、日本時間午前3時29分、ニューヨーク発ソウル行き大韓航空のボーイング747ジャンボ機が、サハリン沖上空でソ連のスホーイ15戦闘機のミサイル攻撃を受け、モネロン島付近に墜落、乗員29人と日本人28人を含む15カ国の乗客240人全員が死亡するというものだった。 日本は、どう対応すべきか。事件には、複雑な要素が多々含まれていた。日本人乗客は直接の当事者ではなく、軍事大国であったソ連を刺激することは北の海での緊張が懸念される一方、当時の防衛庁がつかんでいた情報を明らかにすることは、国の防衛機密をオープンにしてしまうことになる。一つ対応を間違えれば、中曽根内閣は吹っ飛びかねないし、場合によってはソ連との戦争に巻き込まれかねないとの懸念もあった。 結果的には、中曽根首相が圧倒的信頼を置いた後藤田官房長官に対応の全権をゆだね、これが功を奏した形で、あらゆる懸念を回避できたのだった。★「真剣勝負」が共通の二人 事件対応での後藤田は、警察庁長官、国の「危機管理」のトップとしての実力を存分に発揮した。外務省、防衛庁、内閣調査室を中心に大韓航空機の交信記録をはじめ、あらゆる情報を官邸に上げさせ、後藤田自身が解析、対応を提示した。 結果、当初は知らぬ存ぜぬの対応だったソ連側も、次々と日本側に攻め立てられ、最終的には「民間機だとは認識できなかった」との“弁解入り”ながらも、撃墜の事実だけは全面的に認めざるを得なかったのである。 こうした過程で、後藤田が事にあたった各省庁に命じたことが、一つあった。「日本は大国にあらずという意識で対応せよ」と。これは同時に、時にタカ派としてナショナリズムに傾きかねない「主君」中曽根に対する、「名参謀」としての後藤田の“警告”でもあったのである。 中曽根政権は、こうした後藤田の支えもあって5年の長期をまっとうした。そのさなか、影響力の温存をうかがって中曽根政権誕生に力を貸した田中が倒れ、これをもって中曽根は“独り歩き”を始めたということでもあった。 筆者は、中曽根が90歳を超えて間もない頃、その講演を聴いたことがある。いわく、次のようなものであった。「私は(首相在任中)国家を背負うにあたって、一番心懸けたのは何事も安易に走らぬことであった。ために、自らを修めることを常に忘れなかったつもりだ」 大勲位・中曽根康弘、101歳の大往生であった。「希代のパフォーマー」「風見鶏」などと揶揄されはしたが、真剣勝負で生きた姿ものぞける。田中角栄もまた、自分の生きる姿勢が同様であったことから、そのあたりに「良質の株だが、上場株ではない」と言いつつも、あえて中曽根政権を誕生させた“根っ子”があったのではと思われる。(本文中敬称略)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2020年01月13日 06時00分
バス運転手、走行動画をYouTubeに投稿し謹慎処分 その数52件【やりすぎユーチューバー事件簿】
昨今、芸能人や著名人も相次いで参入するYouTubeの世界。参入の理由は、視聴回数さえ稼ぐことができれば、莫大な収益を得ることができるためだろう。 また、YouTubeは、有名人でなくとも稼げるということも魅力の1つ。特に、公共交通機関の運転手のように人々から羨望の眼差しを受ける職業に就く人物は、その様子を公開することで高い視聴回数を稼ぐことが可能になる。 もちろん、そのような行為は職務規律違反となるのだが、それを承知で「やってしまった」人物が、2016年に現れた。その人物とは、阪急バスに運転手として勤務していた運転手。2016年8月までに、回送中のバスを運転中、スマートフォンで走る様子を撮影し、その様子をYouTubeに投稿していた。その数は52件にも及ぶ。なお、営業中に動画を撮影したことはないとのこと。 動画の投稿は阪急バスに外部から指摘が入り、事態が発覚。運転手はバイクや車の運転動画を投稿しており、動機について「視聴回数を増やしたかった」と話す。つまり、視聴回数を増やし、収益を上げたかったということだろう。阪急バスでは、スマートフォンをバス内に持ち込むことが全面的に禁止されており、運転手は5日間の謹慎処分となる。 事案発生時、ネットユーザーからは「処分が甘すぎる」「営業していないとはいえ安全意識が低すぎる」「味をしめれば必ず営業中の動画も撮影しアップしようとしたはず。謹慎5日でいいのか」と批判の声が上がることになった。 ユーチューバーで高収益を得ることは容易ではなく、動画投稿者たちは「より目新しいもの」を求める傾向がある。それがエスカレートしてしまうと、今回のような事案になってしまう。この運転手が現在も阪急バスに勤務しているか否かは不明だが、解雇や減給処分を受けなかったことは、彼にとっては幸運だったと言える。
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ミステリー 2020年01月12日 23時00分
全滅寸前だったイギリス軍を天使が救った?!第一次世界大戦中に起きた「モンスの天使事件」
「モンスの天使事件」とは、第一次世界大戦中に起きた超常現象の有名な事例だ。 時は1914年8月23日、折りしも第一次世界大戦中のこと、ベルギー軍やフランス軍を助けるためにイギリス軍はドイツ軍とモンスにて交戦していた。だが、ドイツ(プロシア)軍の大型大砲と機関銃砲を主軸にした圧倒的な火力と合理的な戦法により、イギリス軍はドイツ軍に完全包囲され、わずかに生き残った2連隊で全滅を待つ状態であった。すると、どこからからともなく、金髪で長身、黄金の鎧を身につけた天使たちが出現し、ドイツ軍に向かって矢を放ち始めた。(別の目撃談では、白い衣をまとい、無帽の天使たちが宙に浮きながら両手を大きく広げ、ドイツ軍の進軍を制したとも、または、百年戦争当時のイギリス軍の弓兵たち「ロングボウ隊」の亡霊が英国軍に加勢したとも言われている) この謎の軍隊のリーダーは、フランスのガーディアンエンジェル「ジャンヌ・ダルク」だったとも、イギリスのガーディアンエンジェル「聖ジョージ」だったとも、大天使「ミカエル」だったとも言われている。結局、この天使軍の前にドイツ軍は進軍できず、矢で射られたドイツ兵も倒れたものの傷も全くなかったという。つまり、天使はドイツ兵も殺傷していないのだ。 この不思議な出来事は約20分から40分続き、イギリス軍は見事撤退に成功したとされている。現場に居合わせた両軍の兵士たちの大部分が目撃し、国の上層部に報告された。この噂は当時、ヨーロッパ中に広がり、「モンスのエンゼルス」が連合国の側にいたということは、「神は連合国側が正義だとジャッジしている」ことの証明であるとしてイギリス政府は大喜びし、熱狂した国民の多くが軍隊の新人募集に応募、国全体が沸き上がった。このあたり、都市伝説を政治家がうまく利用した感がある。 だが、この事件はフェイクであるとされている。 アーサー・マッケンが1914年9月29日『イヴニング・ニューズ』に発表した『弓兵(The Bowman)』という短編小説の内容が、多くの人々により、まるで事実かのように流布されたというのが真相らしい。小説を事実として流布した犯人も、新聞社とか、神智学協会とか言われている。 では、軍人や戦争現場には関係がなく、ただ単に小説が事実として流されただけなのかというと、そうでもなくて、1931年に発表されたジョン・チャータリス准将の回顧録によると、当時の戦闘現場に天使出現の噂があったのは事実であるという。 また、現場にいたチャータリス准将は、妻に宛てた1914年9月5日付の手紙に、天使に関する話を書いている。やはり、現場でも天使の目撃談が(フォークロアとして)話されていたのは事実のようだ。つまり、元々軍人の間にも天使の噂はあったのだが、小説の影響によって “より面白く盛られた話”がまるで事実であるかのように、流布されたのではないだろうか。(山口敏太郎)
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2025年07月21日 12時00分
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豊ノ島“ライバル”琴奨菊との思い明かす 業界には「いい物は残し、時代に併せて変わっていけば」と期待
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2025年07月20日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分