-
ミステリー 2010年09月30日 14時30分
実話怪談記者の除霊体験記(3)
除霊の儀式はかなり本格的なものだった。 まず、進学塾の廊下の入口に祭壇のようなものが作られた(写真参照)。 私を含めたその場にいるスタッフ全員に、住職より御札が渡され、両手に粉末状になっているお香を塗り込むように言われる。 そして、般若心経などが書かれている小さい経本がそれぞれに渡された。 本来なら儀式の最中はお香を焚き、塩や酒を撒くという。 しかし、生徒に儀式が行なわれたことを知られるのはまずいので、お香を焚かずに、雑居ビルの一室であるため、塩や酒を撒くこともなしで進められた。 儀式はまず、ほら貝を吹くことから始まった。室内ということもあり、もの凄い音が響き渡る。 その音の響きは強烈で、何もわからない私でも除霊効果がありそうな気にさせられる。 30分ほど続いた儀式の最中では、刀で空を切ったり、矢のない弓を撃ったりする場面もあった。 私は儀式の最中に何か異変が起きぬかと、いたるところに視線を送っていたが、残念ながら何も見ることはできなかった。 そのあと、施設内の生徒からは見えないところにお札を数枚張り、除霊の儀式は終了した。 今回の除霊の効果のほどは、正直なところ、私には分からない。 それ以前に、その進学塾で起こっている怪異現象が、本当に霊によるものなのかも証明する術はない。 建物の立地条件などにより、物理的になんらかの悪影響が起こり、それを敏感に察してしまう人間が、幻覚のようなものを見たり感じたりしただけなのかもしれない。 『幽霊の正体見たり枯れ尾花』という言葉もある。 しかし、このような儀式が実際に行なわれたのも事実である。 当日、塾講師の方から訊いた話によると、ほとんど同じ時期に全ての教室で設置した進学塾の看板が、除霊を行なった施設だけ裏が真っ黒になっているというので、私も見させてもらったのだが、確かに異様な汚れ具合であった。 そして私も、確かにその場所では『気持ちの悪さ』を感じた。 もしも本当に彷徨える霊たちがその場にいたのならば、成仏できていればよいのだが。 なお、今回取材に行った進学塾の名前や場所、除霊をした住職の宗派や名前などは一切公開できないため、表現が不足している描写があることに関してはお詫びいたします。(「実話怪談記者」へみ 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou/
-
トレンド 2010年09月30日 14時00分
様々なジャンルのアーティストによるオリジナルキャラクターが大集結! 『my キャラ展』
世界からも注目を浴びる日本のキャラクター作品。イラスト、雑貨、写真など、様々なジャンルのアーティストによるオリジナルキャラクターの作品を一同に展示・販売される『my キャラ展 』が、10月2日(土)〜8日(金)東京の人気アートスポット・デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿にて開催される。 ネコ、イヌ、ウサギ、カエルなどの可愛い動物のキャラクター、女の子、男の子、妖怪まで愛らしくもどこかユニークなキャラクターたちの作品が100点以上も集まりお出迎え。ぜったいあなたのお気に入りキャラクターが見つかるかも。入場無料。『my キャラ展』 10月2日(土)〜8日(金)11:00〜20:00東京都 デザイン・フェスタ・ギャラリー原宿 東京都渋谷区神宮前3-20-2、3-20-18 交通アクセス 地下鉄千代田線「明治神宮前駅」5番口から徒歩5分、またはJR山手線「原宿駅」から徒歩10分HP http://www.designfestagallery.com
-
社会 2010年09月30日 13時30分
高校生による島唄も 国際ペン開会式(1)
第76回国際ペン東京大会は9月26日(日)に開会式を迎えた。日本での開催は1957年と1984年に続き3度目。テーマは、環境と文学「いま、何を書くか」。フォーラムやセミナー、朗読会は23日から始まっている。関連行事は30日まで各所で行われ、入場無料で一般参加できるものも。 今年4月に亡くなった井上ひさし氏(日本ペンクラブ前会長)の群読劇『水の手紙』で幕開け。「人間の80%は水。水から産まれた私たちは水そのもの。隅田川の水はテムズ川に繋がる。地球の水はひとつだ」と環境保護の大切さを訴える。 阿刀田高氏(日本ペンクラブ会長)は「今回のテーマには、現実直視と未来を見通す文学者の力を発揮することで、様々な環境を改善していけたらとの思いが込められている。獄中作家委員会の創立50周年目でもあり、自由に表現できる環境を目指したい」と挨拶。 ジョン・ラウルストン・サウル氏(国際ペン会長)は「文化の中枢たる言葉を操る作家は、権力者にとって脅威。だから文学は弾圧を受ける。ブロガーやジャーナリストが処罰されるケースも増えている。言葉は政局の道具ではない。自分本位でもチャリティーでもなく言葉を取り戻すために書く。そして表現された言葉は人々のものになる。地球の所有者として声をあげてほしい」と。 伴野豊氏(外務副大臣)は「日本人である前に地球人。自然の一部として世界と溶け合うべき」と話し、土田健次郎氏(早稲田大学副総長)は「本校の卒業生や中退者には作家が多数いる。同校出身の阿刀田会長の意向により大隈講堂での開会式が実現した」と語った。 また奄美高校郷土芸能部の高校生らが「島に生きる」と題し、沖縄の島唄を披露。奄美特産の大島紬をまとった女子6名による歌と踊りに三味線、ハッピを着た女子15名の太鼓に男子3名の口笛で、祭りの熱気を再現。海外ゲストらはスタンディング・オベーションで感激を伝えた。(工藤伸一)
-
-
トレンド 2010年09月30日 13時00分
西田隆維の映画今昔物語 第44幕「羅生門」
<今日のテーマ>リアル 芥川龍之介の小説「藪の中」と「羅生門」より作られた黒澤明監督の作品です。第12回ヴェネチア映画祭のグランプリ、第24回アカデミー賞名誉賞を受賞した作品です。 時代は平安時代、豪雨の中、半壊している羅生門の下で三人の男性の一人が、ある事件の話をし出します。ある事件とは、藪の中で起こりました。多襄丸(三船敏郎さん)が藪の中で昼寝をしている所、横を侍夫婦が通りかかりと、多襄丸は侍の妻に好意を持ってしまいます。好意を持った多襄丸は侍を上手く騙して、藪の中から山へ連れて行き、まんまと騙された侍は縄で縛り上げられてしまいます。そして侍の妻は強姦されてしまいました。しばらくすると侍の死体が発見され、この殺人事件を巡り目撃者の男性、、捕らえられた多襄丸、侍の妻、巫女さんを通じて呼び出されている侍の霊の証言により事件の真相を暴こうとしますが、それぞれの話が全く食い違い役所の審問も真実が分からない状態となっていましたが…やはり真実は暴かれる!! この時の証言の一つで侍と多襄丸の刀を使った決闘シーンは私個人的にかなり好きでした。私が映像や舞台で目にする圧倒的に多い綺麗な立ち振る舞いではなく、滑稽な動きをした戦いです。その中にリアルを感じました。命のやり取りの中には、もちろん肝が座っている侍さんもいたと思いますが、恐怖を感じて、練習通りの綺麗な刀裁きできなかったと侍さんもいたと思います。その滑稽な戦いを繊細に演じている役者さんに目を惹かれました。リアルってこんな感じが多かったのかな〜…と想像してしまいます。 ラストシーンは事件とは全く違った登場人物により、絶望から希望に変わる心情の変化が分かり易いお坊さんにも注目です。 監督:黒澤明原作:芥川龍之介キャスト:三船敏郎、森雅之、京マチコ、志村喬、千秋実、上田吉二朗、本間文子<プロフィール> 西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ 陸上超距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。 09年2月、現役を引退、俳優に転向する。10年5月、舞台『夢二』(もじろう役)でデビュー。ランニングチーム『Air Run Tokyo』のコーチも務めている。
-
トレンド 2010年09月30日 12時30分
「モバゲー利用者の9割トラック運転手?」噂は、何故広まった?
国内大手SNS「mixi」「GREE」「モバゲータウン」の中でも、最近急速に成長しているのがモバゲーです。 開始時期こそ他二つに比べて遅かったものの、2010年四半期決算の会社売上は前期比の164%、会員数は1800万人超と快進撃を続けています。 しかし一方で、専用機やPC向けのゲームをある程度やりこんでいる層からは、「携帯向けゲームはクオリティが低すぎて、無料でもプレイする気にならないし、課金するなんて信じられない」という声も多く聞かれます。■モバゲーユーザー層に関する噂 「モバゲー会員の九割がトラック運転手と風俗従事者」 という噂がネット上で広まったのは今年の夏。2ちゃんねるに立ったスレッドがきっかけです。 これについては、統計上ありえないという反論もされています。 1800万人の九割は1620万人。「トラック輸送産業の現状と課題」(関連リンク参照)によると、平成21年度のトラック運転手の数は約90万人です。となると風俗従事者が1530万人はいるということになりますが、東京都の人口が約1300万人であることからしても、これは非現実的な数値であるとしか言いようがありません。 にもかかわらず、多くの人がその「非現実的な数値」に信憑性を感じ、噂は広まってしまいました。何故ここまで噂は拡大したのでしょう?■実際のトラック運転手とモバゲーとの関係 実際に、トラック運転手にモバゲー利用について尋ねた人のつぶやきが、ツイッター上でまとめられています。ユーザー総数に占める割合はともかく、トラック運転手に占めるモバゲーユーザーの割合は確かに多いようです。 携帯で遊べるゲームを利用する動機として、・「細切れの空き時間が多い」・「だが、本格的なゲーム機を仕事中に出すのは抵抗がある」 があげられています。そして、課金に対する考え方は、・「友人や仲間に差を付けたいので課金する(無料だと出来る事に限界があり、遅れが出てしまう)」 だそうです。 「ゲームをしたい人のためのゲーム」のではなく、「暇つぶしやコミュニケーションの一手段としてのゲーム」として考えれば、やりこみ型のゲーマー層には受けが悪いのも納得がいきます。 ニンテンドーDSのヒットの際にも、ライトユーザー向けのソフトばかりが増えたと嘆く声は聞かれましたが、現在は更にライトな携帯ゲームが台頭してきています。もしかしたら数年後は、もっと想像も付かない「軽い」ゲームが市場を圧巻しているのかもしれません。(荒井)【参照】非モテタイムズhttp://himo2.jp/
-
-
芸能 2010年09月30日 12時00分
すでに新居購入済み、中村獅童が再婚か
泥沼の離婚騒動を経て女優の竹内結子と08年に離婚した歌舞伎俳優の中村獅童に新恋人が発覚した。 今週発売の「週刊文春」(文芸春秋)によると、獅童は2年前に神奈川・鎌倉の閑静な住宅街にローンを組んで高級億ションを購入。鎌倉には親戚がおり、幼いころからよく訪れていた慣れ親しんだ土地ということもあり、最近は鎌倉を生活の拠点にしているという。 鎌倉では綺麗で落ち着いた感じの一般人女性との2ショットがたびたび目撃されており、獅童はそろそろ再婚を考えているというのだ。 「一時期は鈴木砂羽、辺見えみり、黒木メイサらと浮き名を流したが、芸能人と交際すると追いかけ回されるから疲れたのだろう。竹内との離婚後は、『今度は家庭的な女性がいい』と周囲に漏らしていた」(梨園関係者) ドラマでは清純派の女性キャラを演じることが多い竹内だが、多忙なせいもあってか“理想の妻”とはいかなかったようだ。 「長男の世話は母親に任せっきりなことが多く、料理もほとんどしないので冷蔵庫の中の食材がくさっていたこともあったという。獅童の母親とも折り合いが悪く、離婚するのは時間の問題。挙げ句の果てに、長男の親権をめぐって大揉めだった」(同) どうやら、今度の獅童のお相手は竹内とは180度違う新恋人を見つけたようだが、「竹内との離婚問題で、自らの母親との関係も悪くなってしまった。鎌倉に移住したのは母親のそばを離れて落ち着きたい、という考えもあったようだ」(同)。 新恋人との再婚にはまったく問題がなさそうなだけに、ゴールインも近い?
-
トレンド 2010年09月30日 11時30分
セクシー・ポールダンスに過激なベッドシーン! 元グラドル佐藤寛子は「とにかく汗をかいた」
竹中直人主演の映画『ヌードの夜』から約17年、その続編的映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』でヒロインを体当たりで演じた、元グラビアアイドル佐藤寛子に話を聞いた。 “何でも代行屋” 紅次郎(竹中)が、謎めいた女性れん(佐藤)から父の形見であるロレックスを捜してほしいとの依頼を引き受けたことから、れんの知られざる過去が残忍な殺人事件とともに暴かれていくミステリー。佐藤が体当たりで演じたセクシー衣装を着てのポールダンスや、フルヌードのシャワーシーンなどが映画公開前から話題となっている。 場末のバーでポールダンスに興じる場面があるが、男性陣はその妖艶さ、女性陣はそのスレンダーで美しいボディーに目が釘付けになること必至だ。「プロの方のもとで、1か月くらい練習しました。想像していたより難しくて、あざだらけになってしまいました」と明かす佐藤だが、意外にもポールダンスはダイエット効果があったようで、「フルヌードになるための準備はこれといってしませんでしたが、ポールダンス特訓のおかげでお腹や腕に筋肉が付いて。結果、体を絞ることができていたようですね。とにかく汗をかきました!」と一石二鳥効果に満足気。 セクシーさにより磨きがかかった中で行われたフルヌードのシャワーシーンでは、周りのスタッフの気遣いをよそに「とにかく石井監督の理想通りの演技ができるか、それだけを考えていたので…」と別段気持ちの変化はなかったという。竹中とのベッドシーンも「本番前は色々と面白い話をしていただいて、リラックスさせてもらいました。そのお陰か撮影中も距離感が近くて、気負いすることなく演じることができました」とにっこり。 これまで、グラビアアイドルとして人気を集めてきた佐藤。しかし志望は女優だ。本作で過激な演技も含め、さまざまなことに挑戦したが「今までは女優に憧れがあったけれど、この作品に出演したことによって女優として地に足をつけて歩んでいける自信がつきました」と力強く話す。最後に佐藤は「とにかく100パーセントの力で臨みました。男女の切ないくらいの純粋な気持ちがたくさん詰まった映画です。石井監督ならではの幻想的で美しい世界を楽しんでほしい」とメッセージを込めた。映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』は10月2日より全国公開バングル imac ヘアメイク:大和田京子(SLANGinc.)スタイリスト:石野美穂(オランジェ)
-
芸能 2010年09月30日 11時00分
元おニャン子が有線総合チャートで1位獲得
おニャン子クラブ出身の演歌歌手・城之内早苗が「鳴き砂 海風」で29日の有線総合チャートで1位を獲得したことが報じられた。総合部門でもEXILEを抑えて1位となる快挙だ。 城之内早苗は1968年生まれ。茨城県出身。幼い頃から民謡と三味線を習い、芸能界にはCBSソニー主催の『全日本演歌選手権』に応募したのをきっかけにスカウトされたことで入ることとなった。1985年にフジテレビの『夕やけニャンニャン』でおニャン子クラブの会員番号17番としてデビュー。アイドル歌手として曲を出すメンバーが多い中、1986年に演歌「あじさい橋」(作詞は秋元康)でデビュー。この曲はオリコンチャートで演歌としてはじめての初登場1位を記録する。 おニャン子解散後はラジオのパーソナリティや『ものまね王座決定戦』にレギュラー出演、さらに女優としても活躍。作詞も森高千里を起用したりなど、検討した曲あったが、演歌であったため、そこまで派手な活躍はなかった。ただ、地道に演歌歌手としての活動を続け、2004年にはテレビ局関係者と結婚した。「もともと演歌路線でデビューを狙っていた。アイドルグループに入ったりもしましたが、そこでも演歌を発売。路線はまったく変わっていませんね」(芸能ライター)。 また、芸能ライターは「この活躍が不振が長く続く演歌の起爆剤になるとは考えられない」とも話すが、「デビュー作であった『あじさい橋』はおニャン子というバックがあったから得ることができたヒットでしたが、今回は本人の長年の努力が実を結んだ結果といえるでしょう」。音楽業界自体が不振な今、安易な路線変更を行わず演歌一筋で進んできた彼女から業界は学ぶものがあるのかもしれない。
-
スポーツ 2010年09月30日 10時00分
9・24『SMASH.8』(1)感動を呼んだAKIRAの猛攻に『神』が『神』でなくなった瞬間…
毎回新宿FACEを超満員にするSMASH、9月24日に行われた『SMASH.8』も600人(超満員札止め)の観客動員を記録。11月22日に行われる初のJCBホールでの『SMASH.10』に向けて快進撃を続けている。 SMASHの魅力といえば様々な要素があるが、その一つに『海外タイトル』があるのかも知れない。現にFCF(ファイト・クラブ・フィンランド)チャンピオンシップを巡って数々の名勝負が繰り広げられた。過去に遡れば、アメリカ三大タイトル(NWA・AWA・WWF)を保持した王者が来日し、日本人選手が挑戦していく図式。やはり海外の団体が認定するベルトというものに対して、日本人は特別な思いを持っているのだろうか。 SMASH.8のメインイベントに組まれたFCFチャンピオンシップ。王者スターバックに対し、挑戦者は前回SMASH.7においてスターバックとの対戦をTAJIRIに直訴したAKIRA。戦前のVTRで「俺、メインでタイトルマッチやりたくてプロレスラーになったんだった」と語っていたAKIRA。武藤敬司・蝶野正洋・故橋本真也さんらの闘魂三銃士や船木誠勝といった世代と同期のベテランが初めて臨んだ海外タイトル。対戦が決まった直後から、周囲の「AKIRAよ、勝ってくれ!」の期待は最高潮に達していた。 入場テーマが流れ、AKIRAが入ってくると館内からは大歓声。その歓声を受け、AKIRAの表情にも気合が入る。王者スターバックは相変わらず貫禄の入場、その風貌は以前NWA世界王者として来日したハーリー・レイスやリック・フレアーを思い浮かばせる。日本・フィンランドの両国歌が流れ、タイトルマッチとしての威厳が大いに感じられる。選手権宣言を行ったのはSHASH代表・酒井正和氏。フィンランド大使館一等書記官ユッカ・パラリネン氏から両選手への花束が贈呈されると、緊張の色が更に強くなる。リングアナ・SUNAHOのコール。AKIRAのコール時にはひときわ大きな歓声。今回ばかりはスターバックの『神通力』が観客全てを巻き込む事は難しかったか。 ゴングが鳴る。両手を広げるスターバックに対し、AKIRAは両手を目の前で合掌させ、獲物を狙うかの如く両手を銃に見立ててスターバックに突きつける。思えばこれがAKIRAの作戦の一つでもあったのか。 試合が動き始めたのは、ロープワークをかいくぐったAKIRAがスターバックの後頭部に延髄斬りを放った瞬間から。追い討ちをかけるかのようにAKIRAはドラゴンスクリューでスターバックの足を攻撃にかかる。インディアン・デスロックに捕えたAKIRA、下から反撃するバックは何とチョーク攻撃を見せる。『神』と称されていたスターバックが地に降りた瞬間であった。 再度のドラゴンスクリューから、座り込んだスターバックの膝を狙って低空ドロップキックを連発、足首を掴んでアキレス腱固めを極めたAKIRA。低空ドロップキックが当たる寸前、スターバックの驚くような表情が見られた。もがき苦しんでロープに手を伸ばすスターバック。だが王者として黙ってはいられない。コーナーを背にしたAKIRAにトラースキック、続いてカーフブランディングを発射する。エプロンにAKIRAを固定して放つフィストドロップ、コーナー最上段からダイブしてのエルボードロップ。やはりAKIRAの首を狙っていくスターバック。今度は首四の字固めへ。しかしこれを返したAKIRAはダブルレッグロック。更にキャメルクラッチのようにスターバックの体をひん曲げにかかる。ロープに逃れたスターバックはナックルでAKIRAの動きを止め、ペンデュラム式バックブリーカーからお返しのキャメルクラッチへ。ところがAKIRAは極められた状態のまま立ち上がり、スターバックを後方に叩き付ける。館内からは割れんばかりの歓声が沸き起こる。 チョップの連打からロープワーク、スターバックのエルボーをかいくぐってフライング・ラリアットを美しいフォームで決めたAKIRA。ボディースラムからムササビプレスを放つが、スターバックは両膝を立てて防御。「シャッ!」と四方に対して気合を込めるポーズを見せると、必殺パイルドライバーの体勢に…足をばたつかせて防いだAKIRAはグラウンドに持ち込みオールドスクールへ! セコンドに就いていたTAJIRIをはじめとするSMASH軍がマットを叩き、そして館内からは大きな「AKIRA」コール。会場全体がAKIRAの勝利を後押しするように一体となる。ロープに逃れたスターバックはエプロンへ。AKIRAの一瞬の隙を突いてトップロープに喉元を叩き付ける。トップロープに登りダイブを狙ったスターバック、AKIRAはドロップキックでどてっ腹に風穴をあける。 低空ドロップキックをこれでもかと連発で放っていくAKIRA、膝をついたスターバックにシャイニング式の延髄斬り。うつ伏せになるスターバックの膝を狙ってのムササビプレス、続けて正調の一発を叩き込んだ! セコンドも、館内もこの瞬間誰もがAKIRAの勝利を確信したが、執念でキックアウトするスターバック。 コーナーにスターバックを振ってジャンピング・エルボーパッド。もう一発を狙うAKIRAだが、スターバックの両足キックから流れを変える強烈なトラースキック。改めて気合を入れ直してパイルドライバーの体勢に入るスターバック…今度はAKIRAがラ・マヒストラルで切り返す。カウント2で跳ね返したスターバック、エルボーから三度目のパイルドライバーの体勢へ。今度はAKIRAも返す事が出来ず、ものの見事に地殻を貫いた。必死の表情でAKIRAの体を片エビ固めに捕らえてカウント3を奪ったスターバック。防衛に成功したものの、前々回や前回の試合で見せた『神々しいばかりの表情』がいつの間にか消えていた。 敗れたAKIRAのもとに駆け寄るTAJIRI。それをよそに大原・ジェシカ・カゲマングロをリング内に呼び寄せたスターバック。FCFの旗のもと、勝利に酔っているスターバック。だがその姿には『神』の形は無かった。スターバックににじり寄るTAJIRI、割って入ってきたカゲマングロにグリーンミストを噴射! 余裕の表情を見せていたスターバックは悠々と戻って行った。しかしその体にはしっかりとグリーンミストの爪あとが残っていた…。 「生まれてきて、生きてきて、これ程充実した時は無かったです。生まれた事に感謝しています」とリング上で語ったAKIRA。そしてTAJIRIにベルト奪取の願いを引き継いだ。そのTAJIRIは遂に打倒スターバックをリング上で宣言。 「一回だけ自己主張してもいいですか? JCBでスターバックのベルトに挑戦してもいいですか? 僕は! 足もほとんど治りました僕。五体満足な状態で、完璧な状態でスターバックと戦ったら、神だって何だって怖かねぇよんなもん!!」 観客は願っている。3000人の大観衆の前で、SMASHを牽引してきたTAJIRIがベルトを再びその腰に巻く事を。そしてSMASHはJCBホールに向けて力強く前進してゆく。 試合後スターバックは「TAJIRIが何度挑戦して来ても、パイルドライバーで叩き潰してやる!」と珍しく言葉を荒げた。今まで戦ってきた中で、ここまで興奮しているスターバックを見たことが無い。対するTAJIRIはリング上で宣言した時とはうって変わって落ち着いた表情で再度「打倒スターバック」を宣言。試合後の総括ではここ最近見せる事の無かった笑顔まで見せている。 AKIRAが「ハートにビンビン伝わるような、そんな一戦でした。今までのキャリアの中で体験したことの無い戦いです」と語っていた。更に「敗れはしましたけど、何か力を貰った気がします。(ベルトへの再挑戦は)他の選手を全て倒してでも勝ち取りたいですね」とも。その目には明日が見えた。キャリア25年のベテランが見せた新たなる闘志。その思いを引き継ぎ、TAJIRIは再びFCFのチャンピオンとなる事はできるのだろうか…?(Office S.A.D. 征木大智(まさき・だいち))◆『SMASH.8』2010年9月24日(金) 会場:東京『新宿FACE』(観客600人=超満員札止め)<メインイベント FCFチャンピオンシップ 60分1本勝負>○(王者)スターバック(17分13秒 片エビ固め)●(挑戦者)AKIRA※パイルドライバー。王者スターバックが二度目の防衛に成功する。◆『SMASH.9』2010年10月30日(土)開場:18:00/開始:19:00会場:東京『新宿FACE』【決定カード】Mentallo vs. エル・サムライその他の詳細・お問い合わせはSMASHオフィシャルサイト http://www.smashxsmash.jp/ まで。
-
-
スポーツ 2010年09月30日 08時30分
ソフトバンク・孫オーナーの球団身売り否定発言の逆効果?
ダイエー時代の03年以来7年ぶり、ソフトバンクが球団買収してからは6年目で初のリーグ優勝を飾った孫正義オーナー(53)が、28日、都内で「手放しません」と、球団身売りを否定した。孫オーナーの後継者育成を目指す『ソフトバンクアカデミア』の公開講義での発言だという。 年間20億円から30億円の赤字と言われる球団経営だが、6年目で悲願の初優勝を達成したことで上機嫌。球団身売りを否定したのだという。さらには、親会社のソフトバンクの携帯部門『ソフトバンクモバイル(SBM)』が、球団への宣伝広告費を来年度から10億円程度増額、約30億円とする方針を固めたといわれる。 「優勝によって媒体としての価値が大きく向上した」とはSBM関係者の弁。身内でも初優勝効果でいろいろ球団の存在価値がアップしている。が、SBMの件はともかくとして、孫オーナーの発言は、ヤブヘビになりかねない。球団身売りを否定したということは、そういう動きや情報があったのが前提になるからだ。なにもなければ、そもそも球団身売りうんぬんの話は出てこないだろう。 実際に、球界関係者の間では、ソフトバンクの動向を危惧する声があがっていた。「ダイエーの二の舞にならないか。強気一点張りで拡大路線を突っ走って、最後はパンクしてしまったダイエーの経営とオーバーラップしてくる。一代で一時代を築いたが、それで終わってしまった中内オーナーと、孫オーナーの姿も重なって見える」と。 そんな不安視する見方が出ているのも、根拠のないことではない。球界OBの1人がこう証言している。「王さんが監督を勇退して、球団会長になり、自ら後継者に指名した秋山監督のために、『何億かかってもいいから、実力のあるメジャーの新外国人選手を獲得しよう』とぶち上げ、実行に移そうとしたら、そんな資金はないことが発覚。王さんが親しい球界関係者に『億どころか、1人5000万円くらいが上限だね』とため息をつきながら語ったという話がある。だから、今年も結果オーライだったが、中古で格安のペタジーニを獲得したし、メジャー帰りの城島をなす術なく阪神にさらわれている」。 大々的なCM攻勢をかけ、見た目は派手なソフトバンクの本社の経営戦略だが、その実態は危機感にあふれているというのだ。球団買収の際の記者会見では、「将来は、日本シリーズの勝者とワールドシリーズのチャンピオンチームによる、リアル・ワールドシリーズを実現したい」と遠大な夢を語っていた孫オーナーだが、その後は12球団オーナー会議にも出席せず、野球に対する情熱が感じられない。現在、日米コミッショナーの間で「日米によるグローバル・ワールドシリーズ」構想があり、事務方の検討会議が新設され、動き出しているというのに。 球団買収、苦節6年目にして初優勝、孫オーナーが野球に対して再び情熱を燃やし、日米決戦を口にするようになれば、球界関係者も安堵するだろうが、どうなるのか。しばらくは、孫オーナーの動向を注視する必要がある。
-
レジャー
GI秋華賞追い切り速報 春の実績馬を脅かす不気味な存在 究極の上がり馬 サンドリオン絶好
2006年10月11日 15時00分
-
スポーツ
大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分
-
レジャー
GII毎日王冠 テレグノシス花道V
2006年10月07日 15時00分
-
レジャー
アイルランドT キンシャサノキセキ断然
2006年10月06日 15時00分
-
芸能
よしお兄さん、だいすけお兄さんの結婚を祝福「直接聞きました」 パパとしての喜びを語る
1999年11月13日 11時50分
-
芸能
マギー司郎「童貞は舞台に立たせない」
1990年12月15日 12時55分
-
芸能
中居正広がクレカ被害、詐欺師に対し「可哀想」
1990年11月15日 11時21分
-
芸能
a
1980年09月26日 22時06分
-
芸能
a
1970年09月27日 12時20分
-
芸能
a
1970年09月26日 22時43分
-
芸能
a
1970年09月26日 22時28分
-
芸能
a
1970年09月26日 22時10分
特集
-
岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
-
野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
-
-
豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
-
宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
芸能
2025年07月14日 17時00分
-
元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分