城之内早苗は1968年生まれ。茨城県出身。幼い頃から民謡と三味線を習い、芸能界にはCBSソニー主催の『全日本演歌選手権』に応募したのをきっかけにスカウトされたことで入ることとなった。1985年にフジテレビの『夕やけニャンニャン』でおニャン子クラブの会員番号17番としてデビュー。アイドル歌手として曲を出すメンバーが多い中、1986年に演歌「あじさい橋」(作詞は秋元康)でデビュー。この曲はオリコンチャートで演歌としてはじめての初登場1位を記録する。
おニャン子解散後はラジオのパーソナリティや『ものまね王座決定戦』にレギュラー出演、さらに女優としても活躍。作詞も森高千里を起用したりなど、検討した曲あったが、演歌であったため、そこまで派手な活躍はなかった。ただ、地道に演歌歌手としての活動を続け、2004年にはテレビ局関係者と結婚した。「もともと演歌路線でデビューを狙っていた。アイドルグループに入ったりもしましたが、そこでも演歌を発売。路線はまったく変わっていませんね」(芸能ライター)。
また、芸能ライターは「この活躍が不振が長く続く演歌の起爆剤になるとは考えられない」とも話すが、「デビュー作であった『あじさい橋』はおニャン子というバックがあったから得ることができたヒットでしたが、今回は本人の長年の努力が実を結んだ結果といえるでしょう」。音楽業界自体が不振な今、安易な路線変更を行わず演歌一筋で進んできた彼女から業界は学ぶものがあるのかもしれない。