社会
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社会 2019年12月09日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(14)名補佐役・後藤田正晴(中)
あの田中角栄が全幅の信頼を置き、自民党内でも長く多くの議員から畏怖、敬意を持たれた後藤田正晴には、「名補佐役」「名参謀」の名が残っている。トップリーダーに推されながらも、自らの分際を知り、補佐役に徹した数少ない稀有な人物でもあった。 現今の社会、企業などの組織でも、ある時期までは名アドバイザーなどとの声の中でナンバー2を守っていた人物が、突如、おだてに乗ってトップの座を目指すというようなことも多々あるが、後藤田は筆者のインタビューにこう答えてくれたことがある。補佐役としての「心得」が、浮かび上がるのである。「私も警察庁長官として二十数万人の警察を率いた一国一城の主でもあったわけだから、大将になれないと考えていたわけでもない。しかし、よく考えてみると、人間にはおのずと“格”というものがある。トップになって輝く人間と、そうはいかない人間には、明らかに差があるのだ。 その補佐役の重要な役目の一つは、いかに情報を集め、それを処理し、トップに伝えるかということにある。しかし、これにはトップとの絶対的な信頼関係が不可欠になる。 なぜか。ある程度のポジションに就くと、とかく情報は耳ざわりのいいものだけが集まりだす。これをそっくりトップに上げたら、大変なことになるということだ。だから、悪い情報も入るような体制をつくっておく必要がある。 たとえトップにとって好ましくない話でも、情報として伝えておかないと、あとで取り返しのつかない問題に発展してしまう。トップに耳の痛い話を上げられるかどうか、その勇気がないと補佐役は務まらないということだ」 つまり「黒子」「匿名」としての自覚、情熱がなければ、真の補佐役、参謀的役割に徹することは難しいとしていたのだった。 さて、若き日、議員と官僚との関係から予算陳情をきっかけに気脈を通じていた田中と後藤田だったが、田中は政権を取った昭和47(1972)年7月の第1次内閣で、一方的に後藤田を口説き、ノーバッジで事務担当の内閣官房副長官に据えてしまった。 もとより、田中は後藤田の見識、ピカ一の実務能力、原理原則に厳しく物事の判断の座標軸に一切のブレがなく、加えて高潔の士であることを買ったということだが、当時の官邸詰め記者にはこんな証言もあった。「田中の中には、後藤田の人物、能力を買う一方で、後藤田を官邸に引き込むことで、ひとたび事があったときに警察を抑えられるかもしれない、また決して自分の“寝首”をかくことはない人物であるとの思いも、チラとはあったと推測される。 一方で、日本列島改造計画をレールに乗せるためには、各省庁間の利害調整もクリアしなければならず、その任を後藤田ならまっとうしてくれるという読みもあった。 田中からノーバッジでの官房副長官就任を懇請された一方の後藤田は、当初、固辞した。対して、田中はなお『内政、そして役所の人事は君に任せる』と、言わば全権委任を伝えて口説いた。結局、後藤田は、辞めたいときはいつでも辞めさせてもらうと条件を出し、引き受けることになった。 当時、田中内閣の人気はピーク、それをバックに後藤田は各省庁の次官、局長クラスを官邸に呼んでは、次々と田中のうかがう政策推進に与させていった。官邸の内閣官房には、二階堂進官房長官、山下元利・政務担当官房副長官はいたが、官房を事実上、取り仕切っていたのは後藤田だった」★「この内閣は君で持っているのだ」 田中としては、この後藤田官房副長官人事は図星だったが、一方の後藤田は、官邸入りからわずか2カ月あまりでノーバッジの限界を感じ始めていた。ために後藤田は、その年(昭和47年暮れ)の総選挙に郷里の徳島からの出馬を決意、田中に申し出たが、このとき田中はこう言った。「この内閣は、君で持っているのだ。選挙戦で官邸がカラになったら、内閣は潰れてしまう。次の選挙での出馬は約束する。それまで待ってくれ」 結局、後藤田はそれから2年後の昭和49年7月の参院選に、徳島地方区から出馬することになった。しかし、これは後藤田にとって、さんざんな目に遭う選挙になるのだった。 田中はもとより応援に来てくれたが、慣れない選挙から、後藤田陣営は大量の選挙違反を出し、結果は落選となった。合わせて、この年の暮れ、田中自身が金脈・女性問題で首相退陣を余儀なくされることになり、後藤田にとっては二重の痛手となったのだった。 警察トップを経験した者が選挙違反を出したという失態が、何よりもこたえたことは言うまでもなかった。当時の心境を、後藤田は後にこう明かしている。「(参院選での失態が)田中さんへのダメージになったことで、これは私の田中さんに対する生涯の負い目となった。しかし、田中さんは『ワシのことは気にせんでいい』と言い、むしろ何かと世話をしてくれたものだった。 順風満帆のときは誰でもチヤホヤしてくれるが、逆境で進退窮まっているとき、田中さんほど温かく接してくれる人はいないな。誰に対してでもだ」(『政治とは何か』講談社) それから10年後、田中が脳梗塞で倒れて言葉を失うまで、田中と後藤田の波乱の二人三脚は、しばし続くことになる。(本文中敬称略/この項つづく)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2019年12月08日 22時30分
優しい家政婦の裏の顔…老女から1500万円を奪った中年女性【背筋も凍る!女の事件簿】
「家政婦は見た!」に代表されるように、昭和時代の女性の代表的な職業の一つに家政婦があった。今回の「女の事件簿」は昭和の終わりに発生した「極悪家政婦」の事件を紹介したい。 1985年2月28日、埼玉県某所の住宅街で、70歳後半の一人暮らしの老女から現金をだまし取ったとして、警察はこの家に出入りしていた家政婦の女(49歳)を詐欺の容疑で逮捕した。 警察によると、この家政婦は70代の老女から1年の間に合計1500万円もの大金をだまし取ったのだという。おそらく個人対個人の詐欺ではトップクラスの高額であろう本事件。いったいなぜ、このような多額の詐欺事件が発生してしまったのだろうか。 逮捕された家政婦は、1年前からこの老女の元に来ていたベテラン家政婦だった。仕事ぶりは真面目で遅刻などもなかったが、多額の借金を抱えており、毎日のように借金取りが取り立てに来ていたという。そんな借金取りから逃げるかのように家政婦の仕事を続けていた彼女だったが、ある日、老女がアパート2軒と、預金、国債など多額の資産を抱えていることを知った。 家政婦は老女が夫に先立たれ一人であることをいいことに、「弟の会社の援助をしたい」と借金を申し入れ、最初は「食事代」から最終的には「トラック代」など、その額は大きくなり、最終的には家政婦は老婆から多額の借金をしてしまっていたのだ。 なぜ、そこまで大量の金を家政婦に貸したのかだろうか。前述の通り、この家政婦の仕事ぶりが真面目だったことに加え、前任の家政婦とあまりソリが合わなかったことから、老女はすっかりこの悪徳家政婦を信用してしまい、最終的に1500万円にまで金額がふくれ上がったのだ。 なお、家政婦が借金の返済に充てたのは200万円ほどで、残りの1300万円はボートレースや競艇などの公営ギャンブルに使ってしまったという。 面倒見のいい家政婦の裏の顔は、ギャンブルで人生を棒にした哀れな中年女性の顔だったのだ。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2019年12月08日 09時00分
ドイツで犬にリードがつけられない意外な理由 日本にはない特有の習慣とは
犬は多くの国でペットとして飼われているが、国が変わればペットとの付き合い方も変わるようだ。 日本ではあまり見ない光景だが、ドイツでは、犬を散歩に連れていったり、犬と外出する際、リードをつけない。そこには意外な理由が隠されている。 ドイツで犬にリードをつけていない大きな理由の一つは、「公共の場に出る前に、しっかりとしつけられるから」だという。ドイツではリードをつけないというより、“つける必要がない”と言った方が正しいのかもしれない。ドイツにはドッグスクールというものが各地にあり、飼い主は犬を迎えると、犬とともにドッグスクールに行き、しつけを学ぶ。これは義務ではないが、一般的なものだ。コースはそれぞれのドッグスクールによって異なるが、1回当たり45分から1時間程度、8回にわたって学ぶことが多い。費用は200〜350ユーロ(約2万4000〜4万2000円)ほどである。 ドッグスクールでは犬はもちろん、飼い主も犬をどのようにしつけるべきか学ぶ。しつけを学んだ犬は、リードをつけずに外出しても、信号があれば止まるし、飼い主から離れてどこかに行ってしまうこともない。他人に吠えることもなければ、他人に噛みつくこともほとんどあり得ないのだ。 さらに「犬税」の存在も、犬への責任を持たせ、しつけが行き届くようになる要因だろう。ドイツの「犬税」とは、犬を1匹飼うごとにかかる税金のこと。金額は州によって異なるが、1匹目は年間100ユーロ(約1万2000円)程度、2匹目は100〜250ユーロ程度(約1万2000〜3万円)、3匹目以降はさらに値上がりする。犬税は、州が飼われている犬の数を把握するという目的もあるが、飼い主が安易な気持ちで犬を飼わないよう抑制しているともされる。人気の犬種を流行に乗って飼い、しつけができないことを未然に防ぎ、飼い主が責任を持って犬を迎えることができるのだ。 また、ドイツでは犬も人間にできるだけ近い形で扱われるべきだという意識があり、犬にリードをつけることが「かわいそう」と思う人が多い点も大きいだろう。ドイツでは飼い主が犬とともにバスや電車に乗れるし、周りはそれを当たり前のように受け入れる。犬が入店できるレストランもほとんどで、レストランには犬用の水入れも置いてあるのだ。 このようにして犬を受け入れる準備があるため、リードを犬につけると飼い主が変な目で見られることも少なくはない。バスや電車、レストランでも犬は静かに行儀良くしている。なお、猫などその他のペットには税金はかからない。 国によって、犬へ接し方は異なるだろう。ドイツは犬にとって生活しやすい環境が整っている国なのかもしれない。
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社会 2019年12月08日 06時00分
病院でマッサージを受けた赤ちゃんが死亡 医師は咳止めに薬不要と判断、帰宅後ぐったりと
患者は医師を信頼して受診するものだが、海外では医者が赤ちゃんに行った処置が原因でとんでもない事故が起きた。 中国・陝西(せんせい)省で、医師が生後4カ月の赤ちゃんにマッサージを施して、赤ちゃんを死なせたと海外ニュースサイト『AsiaOne』が12月4日に報じた。同記事によると、赤ちゃんが咳をしていることを心配に思った両親が、赤ちゃんを連れて11月30日の午前、病院に連れていったそうだ。赤ちゃんを診察した医師は、「赤ちゃんに深刻な症状はなく、注射や薬を与える必要はない。しかし赤ちゃんの咳を止めるためにはマッサージが有効である」と言い、医師はその場で赤ちゃんにマッサージをしたそうだ。両親はマッサージを生後4カ月の子供にしていいものかどうか疑問に思ったが、医師を信頼し、医師の提案に従ったという。 医師がマッサージを終えると、赤ちゃんはぐったりとしていた。両親が赤ちゃんを連れて家に帰ると、赤ちゃんは口と鼻から泡を吹き、泡には血が混じっていた。両親が救急車を呼び、赤ちゃんは病院に運ばれ、蘇生の処置が行われた。その後、赤ちゃんはICU(集中治療室)に入れられたが、同日午後に死亡した。死因は多臓器不全だったという。多臓器不全とは、外傷や大量出血によって、心不全、低血圧になることで起こる症状だ。 両親はマッサージをした医師を訴える予定だという。なお、中国では風邪などの病気に対しマッサージを治療として取り入れることは少なくはないが、赤ちゃんにマッサージ療法を行うことはあまりないという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「悲惨な事件。両親の気持ちを思うといたたまれない」「どれほど強いマッサージだったのか。医師は責任を取るべき」「マッサージをしている途中で赤ちゃんの様子はおかしくなかったのか」などの声が挙がっていた。 マッサージ療法によって赤ちゃんが死亡した事件は、海外だけではなく日本でもある。 大阪市で生後4カ月の男児がマッサージを受け、その後、死亡したと日本経済新聞が2014年9月に報じた。同記事によると、赤ちゃんは、NPO法人の女性からマッサージを受けたという。NPO法人は病気やケガをしにくい赤ちゃんを育てる育児を実践している団体だった。 赤ちゃんがマッサージを受けている最中に赤ちゃんの呼吸が止まったという。赤ちゃんは首をひねるなどのマッサージを受けていた。NPO団体のスタッフが救急車を呼び、病院に運ばれたが、その後死亡した。死因は多臓器不全だったという。警察は赤ちゃんにマッサージをした女性らから任意で事情聴取した。 適切でない処置によって、我が子を亡くした家族の悲しみは計り知れない。記事内の引用について4-month-old baby in China dies after doctor suggests 'tui na' massage instead of medicine (AsiaOne)よりhttps://www.asiaone.com/china/4-month-old-girl-dies-after-doctor-suggests-tui-na-massage-instead-medicine?ampマッサージ後に4カ月乳児死亡 大阪、NPO代表ら聴取(日本経済新聞)よりhttps://r.nikkei.com/article/DGXLASDG06010_W4A900C1CC0000?s=5
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社会 2019年12月07日 20時00分
中国で続く日本人の拘束…「国家の安全に危害」って何だ?
今年7月、中国の湖南省長沙市で50代の日本人男性が拘束されていたことが、11月27日に分かった。男性を拘束したのは防諜工作などを担当する国家安全当局とみられることから、スパイ容疑を掛けられたようだ。これまでに、中国当局が事実関係を明らかにしないまま拘束した日本人男女は、少なくとも15人に上っている。 その15人のうち9人が懲役3年から15年の実刑判決を言い渡され、2人が上訴している。11月15日に保釈された北海道大の岩谷将教授を含む5人が、これまでに解放され帰国した。「日本外務省は11月26日に、中国広東省広州市で拘束されていた大手商社・伊藤忠商事の40代の男性社員が、現地の裁判所から懲役3年の実刑判決を言い渡されたことを明らかにしました。9人のうちの1人です。男性は拘束当時、東京本社に在籍し、私的な旅行中だったとみられています」(在日中国人ライター) 岩谷教授の場合、今年9月3日、中国社会科学院の招待で北京を訪れ、同月上旬に拘束されている。同氏は慶応大で中国研究を行い博士号を取得、防衛研究所研究員、外務省主任研究官を経て、2016年から北大で教鞭を執っていた。 中国の反スパイ法は14年に制定、即日公布されている。同法は国家の安全を害する活動、国家機密の窃取など6項目をスパイ行為と規定しているが、いつものことながら中国は拘束理由を明らかにしない。 これまで、中国企業の業務依頼を受け地質調査に赴いた日本人や、中国のインフラ建設に携わった商社マンが拘束されるなど、まるで“人柱”にされたようなものだ。「岩谷氏は日中戦争、国共内戦(中国国民党VS中国共産党)における両党の諜報組織、先史に関する40代の気鋭の学者として名高い人物です。関係者に衝撃が走った理由は、彼が純粋な日本人だったからです」(中国在日本人ジャーナリスト) あまり知られていないが、拘束された人の多くは日本国籍を取得した中国系日本人が占めている。卓球の張本智和・美和兄妹が訪中したときが心配だ…。
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社会 2019年12月07日 12時00分
国税がB級グルメを“狙い撃ち”…ミシュラン掲載の人気たこ焼き店が摘発された理由
5000円以下で質の高い料理を出す店『ミシュランガイド京都・大阪2018』に「ビブグルマン」として掲載された大阪駅前の人気たこ焼き店『はなだこ』の運営会社と関連会社が、大阪国税局から2018年までの5年間で約1億4000万円の所得隠しを指摘され、追徴課税に応じていたことが明らかになった。 同店は新梅田食堂街の入り口にあり、たこ焼きの料金は6個で480円とやや高めだが、生タコの使用と豊富なメニューが人気の店だ。店頭には連日行列ができ、外国人観光客も多い。 所得隠しの手口は現金決済をいいことに、レジを操作して売り上げ記録をごまかすという極めて単純、意図的で悪質なもの。これに関して運営会社はノーコメントだ。 今回の摘発は、連日の行列の割には納税額が少ないことに目をつけた国税当局の粘り強い潜入捜査によるものだという。たこ焼きといえば、昨年7月に大阪城公園でたこ焼きを販売する飲食店が、3年間で約1億3000万円の脱税が発覚して摘発された。今回はそれ以来の大型事件になる。 それにしても、驚かされるのは安くてうまい大阪ソウルフードの代表格のたこ焼きが、国税にマークされるほど利益を上げていたということだ。「実は、摘発の経過がマスコミに意図的にリークされていたという情報もある。つまり、屋台のような店でやっていても見逃しませんよ、という警告です。この手の店には納税意識がルーズなところが多いですからね」(国税OB) 国税当局が、インバウンド景気に沸くB級グルメに厳しい目を向けている実態が明らかになった格好だ。「お客さんの中に、ちょっと目つきの変わったのがおったら内偵か、と思ってしまう。やりにくいわ」(某たこ焼き店主) 大阪・道頓堀は1、2を争う粉もんのメッカだ。たこ焼き、お好み焼きの屋台は、街の文化として溶け込んでいる感がある。観光客や市民からは「節税のシワ寄せが味やボリュームにきたらちょっと寂しい」との声も出ているが…。
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社会 2019年12月07日 06時00分
73歳男、ストーカー化し30代女性に男性器型の人参を送りつけ逮捕 【ストーカーの異常行動事件簿】
相手を愛しているにもかかわらず、それを受け入れない、あるいは終わらせにかかるなどすると、その気持ちは憎しみに変わり、相手を追いかけ回すようになる。平成に入り、このような人物を「ストーカー」と呼ぶようになった。 そんなストーカーたちは、様々な「気持ちの悪い行為」をしてくる。なかなか表沙汰にはなりにくいが、とんでもない行動に出た男が、世間を騒がせたことがある。 事件が発生したのは2017年。京都府丹波市に住む男(73)が、常連として通っていた府内の喫茶店経営者の30代女性に一方的な恋心を抱くと、2人になった際、交際や肉体関係を迫るような発言を繰り返し、店を出入り禁止になった。 すると、男の歪んだ愛情はエスカレートし、喫茶店のポストに物を入れる形に移行。肉体関係を迫る手紙や男性向け成人雑誌を入れるなどする。もちろん、それでも女性が反応することはないのだが。 73歳の男は憤りを感じたのか、とんでもない行動に出る。人参を手にすると、男性器のような形に切り刻み、コンドームをかぶせてポストに入れたのだ。ご丁寧に「僕のことを思い出して使ってください」という手紙が書き添えられていた。気持ちの悪いこの行動で、男はストーカー規制法違反で逮捕されることになった。 男は取り調べに対し、「恋愛感情はなく、いたずら目的だった」と語っていた。振られたことを受け入れ、「困らせてやろう」というような感情だったのかもしれないが、「嘘」である可能性も否定できない。 この救いようがない事件に、「気持ちが悪すぎる」「73歳にもなって何してるの」「30代の女性が70代の男に恋をするわけないだろ」「色ボケジジイと言わざるを得ない」「自分の祖父だったら猛烈に嫌」と怒りの声が挙がる。 また、「70にもなって肉体関係を迫る性欲だけは凄い」「70超えても30代女性に恋するものなのか」という驚きの声もあった。 70を超えても恋をすることは結構なことだが、ストーカー化し他人に迷惑をかけることは犯罪。それは何歳であっても同じである。文 櫻井哲夫
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社会 2019年12月07日 06時00分
38年ぶり来日 ローマ教皇が見た“日本と韓国”人間性の違いとは…
38年ぶりに来日したフランシスコ・ローマ教皇に賛美の嵐が巻き起こった。それに異を唱えるつもりはないが、バチカンには負の一面がゼロではない。「今年3月13日、オーストラリアのヴィクトリア州裁判所は、同国で複数の性的暴行罪に問われていたローマ法王庁財務長官ジョージ・ペル枢機卿に対し、6年の禁錮刑を言い渡しました。教皇が就任直後に改革の騎手として任命した人物で、この罪で有罪になるカトリック教会の聖職者としては最高位です」(宗教ライター) ペル枢機卿に対する教皇の動きが遅かったのは誰もが知る話で、政界なら「任命責任」を問われるところだ。「また、教皇はウイグルやチベットに弾圧を行う中国を糾弾しないばかりか、中国弾圧を逃れて地下教会で活動する本物の信者を切り捨てているといわれています。中国政府御用達教会を資金源として公認する商業主義が、現在のバチカンにはびこっていることも見逃せません」(同・ライター) 教皇は2014年8月、韓国を訪問しているが、当時発した教皇のメッセージをあらためて見ると、今回、日本で発した内容と大きな違いが見られる。 教皇は同年4月に起きた旅客船『セウォル号』沈没事故の犠牲者を哀悼して、「韓国民すべてに深い哀悼を表す。韓国民がこの事故をきっかけに倫理的・霊的に生まれ変わることを望む」と強調した。「倫理的、霊的に生まれ変わるようにという発言は、韓国国民は倫理的、霊的によくないと言っているのと同じです。同月18日に開かれた訪韓記念ミサでは、『和解はまず、自らその過ちを認めることから始まる』『猜疑、対立、競争心といったメンタリティーを捨て、福音と韓民族の高貴な伝統から成る文化を生み出すべきだ』『和解、統合、平和は神の恵みだ。それらは心の生まれ変わりを求めている』と、“和解”をキーワードに説教しています。日韓関係がアジアの平和の礎だと諭しているように聞こえます」(同) カトリックの日本宣教は明らかに失敗した。信者数は全人口の0.6%前後にすぎない。それでも教皇は、今回の訪日に際し、日本国民の道徳性は、他の非キリスト教国の中で見られないほど高いとバチカンは認識していると語ったという。韓国では信者を相手にしているので安易な比較はできないものの、教皇は「日韓関係」の深淵にあるものをよくご存じのようだ。
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社会 2019年12月06日 22時00分
世界遺産『首里城』再建の善意につけ込む“復興詐欺”に要注意!
世界遺産・首里城の一部が焼失する悲劇から約1カ月が経過。復興と再建への動きは全国に広がり、さまざまな支援運動が立ち上がっている。しかし、その中にはボランティアを装った“復興詐欺”も交じっている。 中でも悪質と見られているのが、インターネット上で公的機関を装って、再建支援への協力を呼び掛ける詐欺サイト。そのやり口は、利用している携帯電話会社に成り済まし、突然、首里城再建への協力依頼メールが届くという。《首里城再建支援金の受け付けを2019年11月6日より開始しましたのでお知らせします。またお客さまの10月度ご利用請求額の3桁を支援金として寄付させていただればと存じます》 添付されているURLにうっかりアクセスすると別のサイトに誘導され、寄付金をだまし取られるというもの。 これらの詐欺サイトは次々とアドレスを変えているようで、気が付いたときにはサイトが消失していることが多く、なかなか尻尾がつかめない。その巧妙な手口からすると、特殊詐欺グループが背後で動いている可能性もある。 台風19号時にも復興詐欺の類いはあったが、詐欺師から見れば、「首里城の方が金を集めやすい」ようだ。 以前、知り合いに特殊詐欺に関わった人間がいるという無職の男性がこう話す。「台風の場合は被害があまりにも広範囲で、しかも被害者は個人。こうなると、ネットの呼び掛けには、反応がいまひとつ。その点、首里城は対象がはっきりしているし、世界遺産ということで話を持っていきやすいんですよ」 また、ある沖縄県民は「沖縄は基地問題で日本政府やアメリカ軍に痛めつけられている。その上に今回のような火災が起きると、同情を買いやすく、だましやすいとなるんでしょうね」とため息をつく。 那覇市や沖縄県警は「人の善意につけ込んだ極めて悪質で、沖縄県人の気持ちを傷つけるもの」として、注意を呼び掛けている。 この手の詐欺に引っ掛からないよう寄付は慎重に!
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社会 2019年12月06日 21時00分
煽り運転した上、持っていた鉄パイプで暴行 49歳無職の男を逮捕、幼稚な動機にも呆れ声
5日、富山県高岡市の国道で、トラック運転手を鉄パイプで殴ったとして49歳無職の男が逮捕されたことが判明。その行動に怒りの声が挙がっている。 事件があったのは、高岡市の国道156号線。5日8時20分頃、乗用車に乗っていた林孝則容疑者が大型トラックの運転手に腹を立てると、強引な運転でトラックを停車させた。その後、トラックの窓ガラスを割りドアを開けると、持っていた鉄パイプでトラック運転手の腕や足を殴りつける。被害を受けた運転手の男性は、全治一週間の怪我を負った。 林容疑者はまもなく警察に傷害の疑いで逮捕。取り調べに対し容疑を認め、「幅寄せされて腹が立った」などと話している。そして、鉄パイプについては「護身用に持っていた」なのだという。一般人には理解できないような精神を持つ人間だったようだ。 男の行動に「怒りの沸点が低すぎる。こんな人間に免許を与えないで欲しい」「許せないし、怖い。鉄パイプを持っているなんて異常すぎる」「行動が常軌を逸している。免許を剥奪するべきだ」と怒りの声が上がる。 また、男が鉄パイプを護身用に持っていたことについて、「最初から人を殺そうと用意していたのでは」「気に入らない運転があったら鉄パイプで殴ろうと計画していた。異常すぎる」「生活保護で生きていたとしたら害以外の何物でもない」など、憤りの声が上がる。 そして、「殺人未遂罪にするべきだ」「銃刀法違反にしてほしい」「厳罰に処して欲しい」など、厳しい処罰する希望する声が並んだ。 2019年は煽り運転による暴力行為が社会問題化した年。今年8月、常磐道で車を運転していた宮崎文夫容疑者が、高速道路上で24歳の男性が運転する車を止めたうえ暴行を加える事件は、日本国民の怒りを呼んだ。 さらには、今年9月にも愛知県内で煽り運転したうえ、前方の車にエアガンを発射した佐藤竜彦被告が逮捕されている。しかも、この男は無職なうえ覚せい剤も使用しており、「底辺」と揶揄されることになった。 煽り運転は社会問題化しているが、現在も各所で発生しているのが現状。他者に対し威圧的で、無職など不埒な生活を送る人間ほど、煽り運転という迷惑行為を楽しみ、暴力行為を働いている印象がある。 同じような想いをする人を出さないためにも、煽り運転の厳罰化や、今回のような行動に出た人間については、殺人未遂罪などを適用し厳しく罰していくべきだろう。文 櫻井哲夫
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misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
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2025年09月16日 11時00分