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息子は“本当は團十郎になりたかった” 市川海老蔵、豊洲市場への期待も語る

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市川海老蔵

 市川海老蔵が16日、豊洲市場で行われた「豊洲市場Oishii(おいしい)土曜マルシェ特別企画トークセッション『魚河岸と歌舞伎−豊洲市場の未来に寄せて−』に登場。先月発表された、2020年5月に十三代目市川團十郎白猿を襲名することについて、改めて抱負を述べた。

 「日本の伝統文化の中で、歌舞伎世界では市川團十郎の名跡は非常に重たいという認識をした上で、引き継ぐことは大きなこと」と襲名の意義を強調。「来年襲名披露興行ができることも先祖に感謝しないといけない。さまざまなところで責任が大きくなるということは大変だなと思いながらも、懸命に向き合っていけるようにしたい」と力強く語った。

 また、息子の堀越勸玄君が八代目市川新之助を襲名することについても思いを述べた。歌舞伎をやるのは本人の意識もあったとした上で、「本当は團十郎になりたかったらしい。新之助になることは不満であるようで、愚痴をこぼしてます」と意外なエピソードを明かした。「なら、パパが新之助になるから(代わりに)なってくれる?という冗談をよく言っています」と親子で歌舞伎に向き合っているようだ。

 そんな勸玄君について、「パパとしては複雑」と率直な心境を語った。「市川團十郎の家系に生まれたからといって團十郎になれるわけではない。さまざまなことを経験し、多くの方々に認めていただき、そうしたことが積み重なってもらえれば嬉しい」と息子に期待。

 海老蔵自身は「歌舞伎をやっていて苦しい時に父だけで支えられないものもある。私も父に言えないことを母に言っていた。母だからこそ話ができることもたくさんある。それが彼らにはないのでどうやって乗り越えていくかが、私にとっては團十郎襲名と同じくらい大きな課題」と自らに問いかけた。

 最後に、豊洲市場について「設備が整っていると同時に、(各所から問題を)ああだ、こうだとも耳にする。ですが、何事も最初というものはそういうことが起きる」とした上で、「豊洲で腰を据えてやる以上は、豊洲を中心に食を楽しむ文化が100、200年と続いてほしい。ここで舞台を作っていただき、舞台をさせていただけたら」と締めくくり、会場を沸かせた。

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