search
とじる
トップ > レジャー > ナイトワークのオンナたち第17回・ぽっちゃりキャバ嬢の存在意義とは?

ナイトワークのオンナたち第17回・ぽっちゃりキャバ嬢の存在意義とは?

 12年前のキャバ嬢で、現在はキャバクラ研究家の菊池美佳子です。さて、キャバ嬢というと、「オンナであることを売りにしている職業」というイメージが強いせいか、容姿端麗でスタイルの良いコばかり…と思う人も多いかもしれませんね。これに関しては、半分は正解で、半分は不正解です。ナイトワーク専門の求人誌をめくると、「容姿に自信のないコでもOK」という文字もちらほら見受けられますが、実際にその店に行ってみると、可愛らしくてスマートなキャバ嬢さんばかり、ということがほとんどです。その一方で、一定の体重以上の女性ばかりを集めた「ポチャキャバ」も存在します。「一定の体重」というのは、店にもよりますが、80kg以上を応募条件にしているケースが多いようですね。面白いのは、100kgだと基本時給がアップする場合もあるそうです。そういった店のシステムはさておき、今回はポチャキャバ嬢しか愛せない男・マサル(仮名)をご紹介しましょう。

 キャバクラ通いをしていない男性でも、「痩せているコよりは、ぽっちゃり系のほうが好き」という人は存在しますね。むろん、「ぽっちゃり」の度合いにもよるかと思いますが。マサルが通っていたのは、ポチャキャバではなく、普通のキャバクラでしたが、彼が指名していたのは、店一番のポッチャリキャバ嬢・ユカリ(仮名)でした。

 ユカリは、痩せているキャバ嬢たちに比べると、指名の少ないキャバ嬢でした。やはり、なんだかんだで男性はスリムな女性を好むということなのでしょうか? なにはともあれ、指名の少ないユカリは、一人一人のお客様をとても大事にするキャバ嬢でした。よって、マサルと「客以上」の関係になるにも、そう時間はかかりませんでした。年齢が、同じ27歳同士ということもあってか、急速に二人は距離を縮めていきました。客とキャバ嬢が男女の関係になりますと、男性側が店には通わなくなることも珍しくないのですが、マサルはユカリと肉体関係を持ってからも、熱心に店に通い続けました。

 というのも、ユカリには多額の借金があったからです。借金を返済するまでは、正式に付き合うことは出来ない、とマサルは告げられていました。マサルはその言葉どおり、借金返済が完了するまでは、ユカリを待つつもりでいました。

 ところがある日、ユカリはマサルの前から姿を消してしまいました。いえ、マサルの前…というよりも、店にも何も言わず、いなくなってしまったのです。マサルは、緊急連絡先として聞いていたユカリの実家に電話をしました。実家にもユカリは帰っていないとのこと。そして、その電話でマサルは初めて、ユカリの借金の額面を知ります。なるほど、家族やマサルがどんなにユカリを想っていても、肩代わりすることが不可能なくらいの金額でした。

 ユカリがいなくなってからのマサルは、心にぽっかりと穴が開いてしまったような、かといって家に一人でいるのも寂しくて、相変わらず同じキャバクラに通い続けました。特定の誰かを指名するのではなく、フリー客として。何人ものキャバ嬢が、マサルの隣に座りましたが、その中から特定の誰かを選ぶことはありませんでした。と思いきや、数週間後に入店してきた「ゆめ」(仮名)という新人キャバ嬢が、マサルの指名を受けることとなりました。「ゆめ」は、いなくなったユカリと、全く同じようなぽっちゃり体型をしていました。

 もしかしたら、店側が敢えて、マサルのためにぽっちゃりキャバ嬢を入店させたのでしょうか? もし、貴方が通っているキャバクラが、ポチャキャバでないにもかかわらず、一人だけぽっちゃり女性が在籍していたとしたら、ぽっちゃり好きの男性客のニーズにあわせて置いているのかもしれません。(キャバクラ研究家 菊池美佳子)

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ