突然ですが、私はピアスやタトゥーといった、身体に「きざむ」ものが大好きです。ピアスに関しては、耳はもちろんのこと、以前は唇とおへそ、舌、そして陰部にまで!(笑)、穴を開けちゃっていました。
もう今は耳にしかピアスホールはありませんが、背中のタトゥーはもちろん(?)残っています。私がこういった趣向に走ったのは、上半身に派手な和彫りを施していた嬢、静香さんの影響です。
静香さんは、見た目は米倉涼子風でクールな印象の女性。背も高くまるでモデルのような美しい方でした。真っ白な肌に薄い茶色の瞳をして、どこか日本人離れしていた静香さん。華やかなドレスを着た彼女の背中を私はいつも見つめていました。綺麗な桜の花びらの「絵」がチラっと見えていたんです。
私が仕事後に静香さんのマンションに遊びに行ったときに、初めて彼女は背中の彫り物を見せてくれました。
それは大変素晴らしいもので、思わず言葉を失ったのを覚えています。真っ白な背中はキャンバスそのもので、鮮やかな色彩の蝶々や、薔薇、桜の花びらなどが描かれていました。その絵は背中一面からおへそまで繋がっていて、薔薇のツタがおへそに吸い込まれていくようになっている細かいデザインには感動しました。
更に驚いたのが、この入れ墨が完成するまで約1年かかったということ。このデザインの由来はなんですか? と静香さんに尋ねると彼女はこう答えました。
「私のおばあちゃんが大好きだったものだよ。私、未だに両親は大っ嫌い。でもおばあちゃんだけはいつでも私の味方だった。おばあちゃんが亡くなったときに、これ、彫ったの。私が死ぬときに、おばあちゃんと一緒に死ねる気がするから」
実は現在私の背中にあるタトゥーも、家族を思って考えたデザインです。一生消えない思いを身体に刻むことに、私はどうしても魅力を感じてしまうのです。
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