さて、今回は〜幸せをつかめないホステス〜という事ですが、近年キャバクラ嬢に憧れる女性が増加傾向にあるようです。確かに客観的に見ていると、収入も多く華やかで楽しい職業のように思いがちですが、実際のところとても厳しい世界です。
私の印象に残っている方で、入店早々“私は貢いでくれるパパを探しにきました”と豪語していたIちゃんは、高校を卒業したばかりの初々しい女性でした。
Iちゃんは入店した頃から、ロッカールームで同僚にそう話してばかりいました。
話を聞くところによると、今の彼氏と結婚したいが彼もフリーターのためにお金がない。資金援助してくれるような“都合のいい”パパを見つけたいからというのです。
「そんな無茶苦茶な…」と同僚達は呆れ返っていましたが、なんと入店3カ月目にはIちゃんに入れ込んでいる“都合のいい”パパを捕まえてしまったのです。
Iちゃんを可愛がって、例のパパは様々なものを買い与えました。Iちゃんは、この調子だと結婚するからすぐに辞めちゃうかも。なんて話す程、順調だったよようです。
しかし、この業界もそこまで甘いものではありません。
ある日、Iちゃんの“都合のいいパパ”Iちゃんのライバルのホステスから彼氏の存在を聞かされ、Iちゃんを問い詰めました。そして、「これまで貢いだ分を返せ」とトラブルになってしまったのです。
また、トラブルは彼の間にも発生しました。どうやら、彼はIちゃんがホステスとして働いている間、他の女性と浮気をしていたそうなのです。彼の浮気は本気に変わってしまい「ホステスをしている彼女はいやだ」と言い残して逃げてしまいました。
Iちゃんの“都合のいいパパ”も、最終的にはIちゃんから半額近いお金を取り上げIちゃんの元を去って行きました。
Iちゃんの描いていた幸せはあっという間に消えてなくなり、同時にIちゃんはお店を辞めてしまいました。ホステスだからといって、何でもありというわけではありません。人とのかかわり方をもう少し勉強した方がよかったのでしょうね。
ライター:竹内レイ
1986年生まれ 愛知県在住
元キャバクラ嬢の経験を生かした恋愛テクニックが得意http:ameblo.jp /rei-takeuchi/