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V4で桜の女王へ ソーマジック

 田村厩舎の勢いがすごい。3回中山4日目終了時点で13勝はリーディング7位。昨年の同時期が3勝で111位なら大躍進だ。さらに、3歳オープン馬がすでに5頭。現在、リーディング1位の松田国厩舎が3頭、角居厩舎が4頭だから3歳馬に限れば、超のつく“当たり年”といっていい。

 テラノファントムがダービー、レッドアゲートがオークス、トロイオンスがユニコーンSと各路線に顔をそろえる充実のラインナップ。そして、桜花賞でまず1冠目を狙うのが、このソーマジックだ。
 この時季に素質開花した父シンボリクリスエス同様、自身も今年に入って未勝利→500万→オープンを一気に3連勝。勝ちあぐねたデビュー2戦がウソのようなトントン拍子。高木助手はいう。
 「ここのところクリスエス産駒が勝ち出しているように、この馬もここにきてグンと良くなっている。ただスピード任せでビューッと行っていた以前とはもう別馬。“緩急”がついて制御が利くようになった」
 実質的な最終追い切りは1週前。ポリトラックで5Fから強めに追われ、5F65秒9、上がり3F37秒2-12秒0なら文句なしだ。
 「前走も強かったけど、前々走の春菜賞は6分半のデキながら、ちょっとモノが違ったという感じ。あのころから後藤さんも『まだまだ。本番はもっといい』と言っていた。一生に一度の桜花賞・・・こればかりは失敗できないね」
 V4でヒロインの座を射止めるシーンは大いにありそうだ。

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