そのイメージダウンははなはだしく、その後、テレビから完全に消えていたが、あれから1年半の月日を経て、この度、ようやくテレビ復帰。
10月期のTBSドラマ「結婚式の前日に」(火曜午後10時〜)で主演を務めることになった。香里奈がドラマに出ること自体、13年7月期の「SUMMER NUDE」(フジテレビ)以来、約2年ぶり。主演となると、11年10月期の「私が恋愛できない理由」(フジテレビ)以来、丸4年ぶりのこと。
同ドラマは、不動産会社に勤務する主人公の芹沢ひとみ(香里奈)が、医師の園田悠一(鈴木亮平)と婚約し、100日後に結婚式を控えていたが、脳腫瘍と診断されてしまう。そんな時、28年前に出て行った母・可奈子(原田美枝子)が突然現れる。ひとみは、型破りで身勝手な母の行動を許せないが、母は「ひとみを死なせない!」と意気込み、結婚式にも出る気満々。その母娘による100日間に及ぶヒューマンラブストーリーを描いた作品だ。
共演者には、鈴木、原田の他、父・健介役に遠藤憲一が起用されたのを始め、山本裕典、真野恵里菜、美保純、戸田菜穂、江波杏子らの実力派キャストが名を連ねており、香里奈へのバックアップ体制は万全だった。
復帰ドラマの放送にあたって、香里奈は1か月限定でブログを始め、同局の情報番組に出まくって、番宣に努めた。
しかし、現実はあまりにも厳しかった。10月13日に放送された初回(15分拡大)視聴率は7.7%(数字は以下、すべて関東地区)と悲惨なもの。裏でサッカーの「国際親善試合 日本対イラン」(フジテレビ)が放送されていたが、その視聴率は12.3%と大して高くなかっただけに事態は深刻。
TBSの「火10」はもともと数字を獲れていないが、それでも今年オンエアされた同枠の連ドラの初回は、1月期「まっしろ」(堀北真希主演)=7.9%、4月期「マザー・ゲーム〜彼女たちの階級〜」(木村文乃主演)=9.8%、7月期「ホテルコンシェルジュ」(西内まりや主演)=9.4%で、「結婚式の前日に」は最低だった。
元来、清純派で、ニッセンのイメージキャラクターを務めるなど、同性からの支持も集めていた香里奈だけに、あのベッド写真の衝撃度はあまりにも大きかった。そのイメージダウンは時を経ても、なかなか払拭できなかったようだ。
ただ、ドラマは始まったばかり。TBSとしては、なんとしても巻き返しを図りたいところだろう。
(坂本太郎)