報道によると、マシソンは交流戦開幕戦となる4日楽天戦へ向け仙台入り。チームの外国人枠に1つ空きがあることから、同日にも一軍登録される見通しであるという。
来日初年度(2012年)からブルペンの屋台骨を担い、2013年、2016年には最優秀中継ぎのタイトルを獲得してもいるマシソン。実績十分な右腕の帰還に、ファンからは「よく帰ってきてくれた!」、「交流戦に向けて勢いがつくことは間違いない」、「これで投手陣も精神的に楽になりそう」といった喜びの声が挙がっている。
一方、中には「見切り発車感が否めない昇格」、「まだ調整期間が足りないと思う」、「無理させて炎上したらどうすんの」といったコメントも。今回の一軍合流に、不安を抱いているファンも多いようだ。
マシソンが今季実戦復帰を果たしたのは、先月15日の二軍戦(対DeNA)。同戦は最速151キロと球速は出ていたが、楠本泰史に3ランを被弾するなど、「1回3失点・4被安打・1被本塁打」。まだまだ本調子とは程遠い結果に終わっていた。
その後、マシソンは18日ヤクルト戦、23日日本ハム戦、27日楽天戦に登板しそれぞれ無失点。徐々に状態を上げている一方、復帰までに投げたのはこの4試合のみと、十分な登板機会は重ねられていない。
仮に一軍のリリーフ陣が万全ならば、もう少し時間が与えられた可能性もある。ただ、現在チームの救援防御率は「3.84」でリーグ5位。「23試合・防御率0.36」をマークしている中川皓太を除いては、どの選手も今一つピリッとしていないのが現状だ。
マシソンが本来の調子を取り戻しているのならば、間違いなくチームにとっては上がり目となる。しかし、そうでなければリリーフ陣の深刻さはますます増すことにもなる。果たして、今回の復帰はどちらに転ぶことになるのだろうか。
文 / 柴田雅人