「クラウドゲーム」とは、専用のサーバーに保存されているゲームをネット接続環境のあるテレビやパソコンでプレイすることのできるサービスで、料金を払えば、1作品単位ではなく、サーバー内の多数のゲームが遊べる。また、他のネットで提供されているゲームのように、ユーザーがダウンロードやゲームのアップデートをする手間がないのも特徴だ。
国内向けにも数社がこのタイプのサービスを提供しており、東京ゲームショウでも大型のブースを設置するメーカーがあった。なかでも世界初のWi-Fi対応クラウドゲーム専用デバイス「G-cluster」発売し、このデバイスを介したクラウドゲームサービスを今年の6月から行っているブロードメディア株式会社のブースでは、実際にテストプレイができるようになっていた。
「G-cluster」のソフトのラインナップは過去にPCエンジンで発売されていたソフトから簡単なゲームまで様々。同社の担当者は、「複数のゲームメーカーと契約中で、現在は50タイトルほあります。スクウェア・エニックス様とも契約しまして、これからソフトがラインナップに加わる予定です」と答えていた。さらに自社制作の新作ゲームの配信を年末頃に予定しているとのことで、今後の展開に注目したいところだ。ちなみに、サーバーを介してのゲームということで、普通のゲームのようなセーブデータの保存ができるのかと聞いたところ、サーバー内でデータ管理するので保存は可能とのこと。
他にもはNTTぷららも、テストゲームができるクラウドゲームを出展しており、こちらでは、映像配信サービス「ひかりTV」用セットトップボックスでプレイできる定額制クラウドゲームを公開していた。このクラウドゲームサビースは6月から開始されており、同社の担当は反響について、「反応はぼちぼちです、まだ馴染みのないジャンルですので、これからという感じでしょうか」とコメント。家庭の通信などに、深く関わるメーカーからのサービスということで、これまでゲームに馴染みのなかった人へのアプローチも図りたいとのことだった。(斎藤雅道)