土田晃之が中心となって、スグれものを検証する深夜番組。今回もっとも盛りあがったのは、3人の役者が引っかかったフリをしたドッキリ企画はどれかを当てる“役者はドッキリにかかった演技もスゴかった!!”だ。ベテラン俳優の宮川一朗太、芸人の澤部、若手俳優の進藤学がそれぞれ、巨乳のグラビアタレントから電話番号を聞きだされると教えるのかを、隠しカメラで見た。騙したのは、宮川。問題児は、新婚で、新妻が妊娠中の澤部が、ガチであっさり教えた点だ。ネタバラシされた澤部は、愕然としながら、「去年まで童貞だったんだから」ということを理由に、女性への免疫がなく、純朴な自分を騙すのはよくないと主張。とことん、「グイグイ女に弱い」澤部だった。
●第2位「デブのおっぱいは、別にいいんだよ」(おぎやはぎ・小木博明/フジテレビ系『うつけもん』4月24日)
“うつけ者”(愚か者)が短尺で披露する“うつけ芸”を、司会の小木がジャッジする今期の新番組。かつての『あらびき団』(TBS系)と『爆笑!レッドカーペット』(フジテレビ系)の、おいしいとこどりをしたようなコンセプトだ。冒頭に出演したのは、元女優と元キャバ嬢からなる女性コンビのシリフリ。超デブの松丸ホルモンが水着姿で、反復横跳びをしながら、これまで交際した男性全員の名前を言うという、バカげた芸を見せた。大きな胸をブルンと揺らせながら、口にした名前は「佐野くん」、ただひとり。爆笑した司会の女優・松岡茉優が、「おっぱい揺れてましたよ」と言えば、おぎはぎ・矢作兼は「そういうおっぱいは、望んでない」、小木は「デブのおっぱいは、別にいいんだよ」と続け、巨漢に厳しかった。
●第3位「ハライチを今、会社は推してるから」(アンガールズ・田中卓志/フジテレビ系『OV監督』4月22日)
芸人が、“Omoshiroi(おもしろい)Vtr”を企画・構成したものを、フジテレビが映像化。スタジオの芸能人がそれを審査して、1位を競う真剣勝負映像ショー。今回のテーマは、「メダル」だ。トップバターは、アンガ・田中。映像は、事務所の会議室の電話で、広島県内に住む実母に電話をかけて、ネタの相談をするところからスタートする。そのとき、変化のない田中のワンショット以上に目立っていたのは、会議室に置かれていた、男性ふたりの描き割り。それは、同じワタナベエンターテインメント所属の後輩・ハライチだと判明すると、「ハライチを今、会社は推してるから」と、田中は嘆き節。キャリアと仕事量が伴っていないことを嘆いた、悲しき先輩芸人だった。(伊藤由華)