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仰天! 日本ハムが期限ギリギリまで受諾回答を引き延ばした真相

 テキサスレンジャーズがダルビッシュ有(25)と独占交渉へ−−。しかし、米メディア陣は『最悪の状況』も考えていた。最悪の事態とは日本ハム球団が応札金を不服とし、「拒否する」というものだ。

 ポスティングシステムには、在籍球団には、2度断る機会が“保障”されている。1つは選手からその申し出があったとき。もう1つは、入札球団があったとしても、その応札金額に納得いかなければ“ご破算”にできるのである。日本ハム側に『最高入札額』が知らされたのは、12月15日。正式に受諾したのは同20日。球団側の説明によれば、「19日の夜遅くに決まった」とのことだが、ルールに定められていた回答期限は、21日午前7時(米東部時間20日午後5時/4営業日以内に)。つまり、締め切りまで24時間を切っていたわけだ。
米メディア陣の1人がこう言う。
 「メジャー全球団がダルビッシュを追いかけてきました。各担当スカウトは独自ルート、知人等を使ってさまざまな情報を集めてきました。だから、日本ハムという球団がどういう考え方なのかは分かっているつもりです。慎重に物事を進める球団だと解釈されています」

 しかし、最高額入札球団とその金額が報告されてからというもの、日本ハム側の対応は不可解なものも多かった。
 青木を送り出す東京ヤクルト、中島を見送ることにした埼玉西武は最高額入札球団が告げられるのとほぼ同時に、受諾の連絡を入れている。また、回答期限の前日(19日)、日本ハムの大社啓二オーナーが報道陣に囲まれたときのことだ。オーナーは不機嫌そうな顔を浮かべ、こう答えている。
 「日にちが決まっているので(回答期限)、指定された日までに返事を出すというのは、島田(利正・球団代表)が言っている通り。非常に大きな問題。これからのことも考えて…」(共同通信配信より)
 このとき、「拒否の可能性もゼロではない」と察した関係者も少なくなかった。

 日本ハム球団は何故、受諾回答にこんなにも時間を掛けたのか…。予想していた金額よりも「最高落札金額が安かったからだろう」と予想する声も多く聞かれたが、それだけではないらしい。
 「ダルビッシュと日ハムが内々に連絡を取り合っていたようです。ダルビッシュがテキサスレンジャーズとの交渉を前向きに進めるのかどうかを確かめたかったようです」(球界関係者)
 今回の米挑戦において、ダルビッシュ側にも『譲れない一線』があったのは、本編でも再三伝えてきた。『3年20億円が最低ライン』だったそうだが、さらに代理人を通じて、メジャー各球団がどこまでこちらの『要望』を受け入れてくれるか、内々にリサーチしていたという。
 「ダルビッシュ側の要望? 通訳、専属トレーナー、調整方法についてです。松坂(大輔)はレッドソックスと大型契約を交わしましたが、調整方法に関しては球団の言いなりです。ダルビッシュにもここまで築き上げてきた独自の調整方法があって、メジャー移籍を機に、全てを変えるつもりはありません。練習内容や調整方法に関して、どこまで自己主張が許されるのかどうか、確認したかったんです」(同)

 大型契約の先輩・松坂がレッドソックスの強要する調整方法に不満をブチまけたのは1度や2度ではない。右ヒジにメスを入れたのも、レッドソックスの調整方法が遠因になったと言っていいだろう。
 選手の側からすれば、ポスティングシステムでは交渉球団を選ぶことは出来ない。松坂の二の舞を恐れ、日本ハム側はダルビッシュ側にも“内偵調査”をさせる時間を与えたのだろう。受諾回答が遅れたのは、ダルビッシュと日本ハム球団の信頼関係によるものと言っていい。

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