警視庁代々木署は9月29日、路上で女性の胸を触ったなどとして、強制わいせつの疑いで、財務省会計課の運転手の男(41=東京都渋谷区広尾)を逮捕した。
逮捕容疑は6月20日午前8時半頃、同区西原の路上で、10代の少女に「友達にならないか」と声をかけ、近くのアパート敷地内に連れ込んで、無理やり胸を触ったり、キスをするなどしたりした疑い。男は「以前にも少女を見たことがあり、狙った」と供述しており、被害女性を狙い撃ちしたもようだ。
同署によると、少女はすきをみて逃走。相談を受けた学校関係者が通報した。同署が少女の証言を基に似顔絵を作成し、男の関与が浮上した。財務省によると、男は88年に巡視員として、採用された。00年からは、公用車の運転手を務めている。同省は「捜査結果を踏まえて厳正に対処する」とコメントしている。
また、同省から金融庁に出向中のキャリア官僚の男(38)が、女性のスカート内を盗撮したとして、警視庁麹町署に東京都迷惑防止条例違反容疑で、現行犯逮捕されていたことが分かった。男は容疑を認め、送検後に釈放された。
逮捕容疑は9月26日午前10時半頃、千代田区霞が関のビルの上りエスカレーターで、前に立っていた20代の女性会社員のスカート内を、スマートフォン(多機能携帯電話)で撮影したとしている。同署によると、女性が盗撮に気付き、男を取り押さえた。スマートフォンには男が盗撮した動画が残っていた。
金融庁は「極めて遺憾。事実関係を確認の上、厳正に対処したい」とコメントしている。
(蔵元英二)