成子天神社は、地下鉄丸の内線西新宿駅から徒歩2分ほど、新宿駅からでも徒歩10分ほどの場所にあります。
青梅街道を挟んで南側には高層ビル群が立ち並ぶ中、北側には「新宿」というイメージからは想像もつかないほど静かな、昭和の面影を残す住宅街がそのまま残っており、成子天神社もその中にあります。
本殿は街道から少し奥まったところにありますが、立派な鳥居が表通りに建っており、そこから100メートルほど進めば成子天神社に到着します。
成子天神社の創立は、延喜3年(903年)。
菅原道真の死去に悲しんだ家臣が、道真の像を大宰府から持ち帰り祀ったのが始まりとされています。
その後鎌倉時代、源頼朝により社殿が造営されました。
その後、江戸時代に火災により現在地に移転。
第二次世界大戦の空襲により社殿が焼失し、1966年に鉄筋コンクリート製の現在の社殿が建てられました。
境内には緑が多く、夏場の炎天下の中でも暑さを忘れさせてくれるような厳かな雰囲気があります。私は猛暑日に訪れ汗だくだったのですが、境内にいる時は暑さをすっかり忘れてしまっていました。本殿の脇には絵馬がたくさんかけられており、たくさんの人々に信仰されていることが窺えます。
奥には成子富士と呼ばれる富士塚がありますが、現在は正月7日間のみの開放となっており、残念ながら私が訪れたときには入れませんでした。
富士塚へ続く道には七福神の像が祀られており、山頂には木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の像が祀られているようです。
正月7日間は人で混み合うと思われますが、次はぜひ富士塚にも登ってみたいと思いました。
(「実話怪談記者」へみ 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou