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キャバ嬢が生まれる瞬間(31)〜データー収集するためにキャバ嬢になった女〜

 河野亜美奈(24歳・仮名)

 私は子供の頃から占いが大好きだった。小学生の時は毎朝、ニュースの最後にやる占いですら見逃したくなくて遅刻するギリギリの時間に家を出ていたほど。でも中学に入ったら部活が忙しくなって占いからは少し遠のいてた。だけど冬休みに友達と吉祥寺へ行ったとき、お年玉を使って本物の占い師さんに見てもらったことがある。その占い師さんは私の性格とかをバンバン当ててきて驚いたのだけど、決定的だったのは“あなたの探し物は本棚の奥にある”と言われた事。家に帰ってすぐにその場所を見たら、ずっと探していた時計が本当に出てきてメチャクチャ驚いたよ。私の家は親が離婚して母親に引き取られたんだけど、その出てきた時計は父親と別れるときにもらった思い出の時計だったんだよね。何かの拍子で奥に落ちてたみたい。その時から私は本格的に占いにハマったといっても過言ではないかな。

 それからはタロットカードを一般的な大アルカナの22枚だけじゃなく、小アルカナの56枚入りの本格的なカードを親に頼んで買ってもらったり、手相や姓名判断の本も図書館で借りて勉強した。色々実践してみてわかったのは、占いというのは統計学が重要ということ。様々な人を占って、そのデーターをメモ。それを次の占いに反映する。だから私は初めてあった人には必ず占いをしてあげている。今まで占ってあげたのは300人くらいかな。でもまだ全然足りない。プロの占い師さんは1万人以上占っているらしい。

 このまま普通の生活していたら、占いをする機会がない。そう思った私はキャバクラ嬢になる道を選んだ。毎日色々な業種の人を占えてとても楽しい。占いは女の子が好きってイメージがあるかもしれないけれど、男の人だって占ってあげるって言うと喜んでくれるんだよね。基本的には名前と生年月日、手相を見て占う。接客でのトークも占いの部分が大半を占めるからそんなに大変じゃないんだよね。私のことを気に入ってくれた人は“こいつも占ってやってよ”って会社の同僚の人を連れてきてくれることもあるよ。

 このままデーター収集を続けて、自分の納得するところまで来たら将来は占い師としてやっていくつもりです。

(取材/構成・篠田エレナ)

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