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小倉2歳S ツルマルジャパン 陣営は堂々のV宣言

 暑かったサマーシリーズのラスト、南の一番星を決する「小倉2歳S」(JpnIII 芝1200m)は7日、小倉競馬場で行われる。断然の主役は武豊がほれ込むツルマルジャパンだ。新馬→オープン特別をスピードの違いで連勝中。ステイヤーだった父マンハッタンカフェが送り出した意外な逸材が、ここもスピードに任せて一気に押し切る構えだ。

 勝負の前に、勝って当たり前と思われるほど苦しいことはない。北京五輪を見てもしかり。多くのトップアスリートがのしかかる重圧につぶされていた。
 だが、ここにそのプレッシャーを敢えて歓迎するほど自信に満ちた存在がいる。ツルマルジャパンだ。
 「ここは◎がぐりぐり並んで人気しそうだよね。だけど心配ない。その期待に応えて勝っちゃうよ」。それがさも既定の未来であるかのように、清山助手は笑みを浮かべた。
 確かに、ここ2戦の強さはハンパなく、陣営がそこまで自信を深めるのも理解できる。無傷の2連勝。新馬→マリーゴールド賞ともにスピードの絶対値が違うとばかりの逃げ切りだった。特に前走は素質馬がそろい激戦が予想されたが、フタをあけるとバンガロール以下を着差以上の強さで抑え込んだ。さすがに武豊騎手が数ある手駒の中から選んだだけのことはある。
 しかも、この中間の充実ぶりが、さらにハンパない。「使うごとに良くなっている。ケイコではホント、素質馬らしい動きを見せている」と残暑もどこ吹く風、上昇気流は止まりそうにない。
 父は菊花賞、有馬記念、天皇賞・春を制した希代のステイヤー・マンハッタンカフェ。これまでの産駒はその血統をなぞるようなスタミナタイプが多かったが、ツルマルジャパンの存在は異質だ。今回もマイルの新潟2歳Sと選択肢があったにもかかわらず、6Fの電撃舞台を選んだ。
 「スピードが一番の武器だからね。前走で千四を勝ったけど、現状は千二がベスト」。そのあたりは母方のストームキャットの血が出ているのかもしれない。「ゲートセンスが抜群で注文がつかない。しいて不安は馬込みに入った時だけど、掛かる馬じゃないからね。おそらく大丈夫」
 絶大な自信。ジャパンは北島康介になれるか。

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