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【ドラマティックレビュー:帝王賞】ホッコータルマエが5連勝で上半期のダート王に

 GIホース7頭が集結したダートの上半期の大一番、帝王賞。レースを制したのは3番人気に支持されていたホッコータルマエ。レースを引っ張ったのは鞍上が変わり、久々に逃げを打ったワンダーアキュート。2番手にはニホンピロアワーズ、以下ホッコータルマエ、ローマンレジェンドらが追走する展開。4コーナでは突き放しに出るアキュート、それに並びかけるアワーズ、タルマエ。最後の直線では前にいたアキュートとアワーズをとらえたタルマエが上半期のチャンピオンに輝いた。

 3歳時にはジャパンカップダートで3着と早い段階でダート戦線に頭角を現していたホッコータルマエ。しかし、その後はオープン戦のフェアウェルSで2着、GIIの東海Sで3着と勝ちきれないレースが続く。勝ち癖をつけるためか格下のメンバーが集う交流重賞に2戦続けて参戦。この地方遠征が功を奏して、佐賀記念から4連勝でかしわ記念を制し、初のGI制覇。そして、勢いそのままに、4歳にして強豪馬たちを一蹴し今回の帝王賞勝利。

 最近のダートGI馬で帝王賞に参戦しなかったのはフェブラリーSを勝利したグレープブランデー。骨折のため参戦は叶わなかったが、ジャパンカップダートでの復帰を目指している。タルマエは東海Sで負けているが、ジャパンカップダートで再戦し、リベンジを果たすことができれば、名実ともにダートのチャンピオンホースとなる。今の充実ぶりならグレープブランデーとの再戦も制し、久々に長期政権を握るダートホースになりそうな予感だ。

〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。昨年度のおこづかい馬券の成績は回収率137%、プラス収支をキープ。Twitterのアカウントは「@minoru1202」。

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