「ごちそうさん」は初回(同30日)22.0%(数字は以下、すべて関東地区)をマークし、前作の「あまちゃん」(能年玲奈主演)の初回(20.1%)を超える好発進で、第1週(同30日〜10月5日)の平均視聴率は21.07%だった。
その後も週平均視聴率は、第2週(同7日〜12日)=21.22%、第3週(同14日〜19日)=21.65%、第4週(同21日〜26日)=21.85%、第5週(同28日〜11月2日)=21.92%と、週を重ねるごとにジリジリ上昇。
舞台を大阪に移しての最初の週となった第6週(同4日〜9日)では21.00%と、初めて週平均視聴率を落としたが、その後、第7週(同11日〜16日)=21.72%と持ち直し、第8週(同18日〜23日)では22.35%と、過去最高の数字を示した。これまでの全週で、週平均21%を超える好調ぶりだ。
前作の「あまちゃん」はドラマの舞台となった岩手県久慈市小袖地区の方言「じぇじぇじぇ」が流行語となり、ロケ地には観光客が殺到するなど、社会現象をも巻き起こした上、終了時には「あまロス症候群」なる言葉も生まれた。
それだけに、「ごちそうさん」にかかるプレッシャーは大きかったが、見事に、その重圧をはねのけた格好。
03年以降、NHK朝ドラの平均視聴率が20%を超えたのは、03年度前期の「こころ」(中越典子主演)の21.3%、12年度前期の「梅ちゃん先生」(堀北真希主演)の20.7%、13年度前期の「あまちゃん」の20.6%の3ドラマしかない。「ごちそうさん」がこのペースを維持できれば、「あまちゃん」超えどころか、10年半ぶりに、「こころ」の平均視聴率を更新する可能性も十分ありそうだ。
(坂本太郎)