ところが、20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパンでは、2月1日付で2名の代表権をもつ「社長」が誕生、話題をさらっている。川合史郎、土合朋宏の両氏である。
20世紀フォックスHEJは、米20世紀フォックス映画のDVD、ビデオソフトの企画・販売会社。『24』のほか、『BONES〜骨は語る』『テラノバ』『ドールハウス』等、米フォックス映画・テレビのヒット作品を輸入し販売している。
「フォックスHEJはすでに出来上がってパッケージとなったソフトを売るのが仕事になる。そのためには、営業とマーケティング力が重要。そこで営業を川合氏、マーケティングを土合氏が担当するなどジャンルを分けた。ただ、2人の『代表権』を持った『社長』が誕生したのは驚きで、業界でもこれまで例がありません」(専門誌記者)
なぜ、こういう人事が発令されたのか。
「'11年8月、フォックスHEJの現役社長が不慮の事故で亡くなった。突然のことで、社長が具体的にどう動いていたかが周囲の人間にはわからない。そのため、一時的に仕事がストップ。一つの理由として、このような事情があるのではないか」(業界事情通)
二つの派閥ができそうだが、業界関係者はしばらくの間、模様眺めを決めこんでいる。
(編集長・黒川誠一)