捕まったのは、無職・柏木麻耶容疑者(29=神奈川県相模原市)で、警視庁戸塚署が8月12日に、傷害の疑いで逮捕した。容疑は、7月30日午後10時20分頃、同駅のトイレ内で女性会社員(18)に催涙スプレーを吹きかけ、顔や腕に皮膚炎を負わせた疑い。ほかに、10〜30代の女性6人が目の痛みなどを訴えた。
柏木容疑者は犯行後、電車を使って逃走したとみられていたが、同署が防犯カメラの映像を解析するなどして特定した。同署によると、柏木容疑者は「トイレ内ですれ違った人に何かを言われ、イラッとしてやった」と供述し、容疑を認めている。
被害女性は「お先にどうぞ」と声をかけたところ、突然スプレーをかけられたと証言しており、親切心がアダとなってしまったのか…。同署は、柏木容疑者がスプレーを所持していた理由などについても調べる。
事件発生時は通り魔的犯行として、同駅は騒然となったが、被害の程度が軽傷だったのは不幸中の幸い。とはいえ、こんなバカげた動機で、催涙スプレーを噴射されたのでは、被害者も迷惑極まりない。
(蔵元英二)