番組では川崎市で13歳の少年が殺害された「川崎中1殺害事件」を取り上げ、少年法の是非を討論。多くのメディアが顔が分からないように画像加工し、実名も伏せて報道していたが、「週刊新潮」3月12日号(新潮社)は実名で報道。主犯格18歳少年Aの顔写真も掲載し、波紋を呼んでいた。
少年法の第四章第六十一条には、「家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない」と定められている。
番組に出演した新潮社の石井昂常務は「少年犯罪が全てがどうこうと言ってるワケじゃなくて殺人事件はダメだろうと。青年だろうが少年だろうが、残虐な殺し方をしてる事件は、社会的に報道する意味がある」と説明。
しかし、一方で自民党参議院議員で弁護士の丸山和也氏は「これは明らかな違法行為。実名報道っていうのはね、彼・彼女を社会がよってたかって袋叩きにするということに繋がりやすい。社会正義に沿った行為ではない」と石井常務の主張を完全否定した。
「少年の実名報道は許されるのか?」という討論内容になると、ビートたけしは「被害者に対する報道の…被害者はあくまでも被害者だから、メディアが名前と家族とか色々書いていいか、写真出していいか、被害者に問うてNOだったら出さない。加害者は出さないんだから。俺は実名報道だと思うんだけどね」と考えを明かし、「被害者は事細かく書いてあって加害者は一切仮名であって推測できないような記事になってて、逆だよね」と被害者と加害者の立場が逆だと指摘した。
さらに、少年法や成人の定義を例に挙げ、「年齢で決めるじゃない。年齢を外す方法はないかな!? バカはバカ。30(歳)過ぎたってバカはバカじゃない」と年齢によって罰則を設ける事に反対した。
同番組を見ていたさまぁ〜ずの三村マサカズは自身のツイッターで「まぁたけしさんの意見いろいろあったけど全部賛成!!」とたけしを支持。「川崎中1殺害事件」が発生した当初、三村は「今回の川崎の事件は胸クソ悪い。ダメだ。落ち込む。少年法なんかいらない」と犯人に対して憤りの気持ちを露わにしていた。