もっとも、話題になるのは“恐妻家”タイプの嫁。雨上がり決死隊の宮迫や次長課長の河本の嫁がその部類に入る。今までも恐妻家タレントは野々村真や川崎麻世などが存在していたが、宮迫や河本の嫁は基本的にはテレビで“顔出し”をしていない。ただ、彼らから伺える嫁トークは芸人本人を食ってしまうようなものも少なくはなく迫力に満ちている。宮迫の嫁は日テレの番組『行列の出来る法律相談所』で、「保護責任者遺棄致死罪に該当する」との見解も示され、これによって宮迫は同番組で「芸能界気の毒な夫NO.1」に選出されている。
新しいタイプとしては品川庄司の庄司の嫁である元モーニング娘。のミキティこと藤本美貴。“美しすぎる嫁”を逆手にとって、“ミキティ〜”という新ギャグを開発。最近は、このネタで番組出演をこぎつけているとも言われている。ちなみに、まだ結婚にはいたっていなが、FUJIWARAの藤本も交際中のユッキーナをネタによくいじられる。ただ、2009年の「すぐに離婚しそうな夫婦」ランキングで庄司・ミキティ夫婦は2位に選ばれた。1位は酒井法子夫婦(既に離婚)であったため、実質的な1位である。果たしてどうなるか。
また、夫婦二人三脚で活躍といえば爆笑問題の太田夫婦を忘れてはいけない。最近では、酒乱で酔ったら太田に暴行を働く嫁として定着しているが、爆笑問題が一時、仕事を干されていた時にアルバイトやパチンコ・パチスロで生活費を稼ぎ、自ら事務所の社長として経営手腕を発揮している彼女こそ理想の芸人の嫁といえるだろう。
身内話はウンザリだと思う視聴者も少なくはないと思うが、彼ら芸人の活躍の裏にはネタ提供を含めた“内助の功”があることは間違いないだろう。