きっかけとなったのは、21日に行われた第25回参議院議員通常選挙。期日前投票を行った有権者は過去最多の1706万2771人だったが、投票率は48.80%と低く、戦後2番目の低さだった。
そんな中、投票受付中の21日夕方、糸井重里は自身のツイッターを更新し、「投票用紙に、『好きではないけど』とか『今回限りと思ってほしい』とか、『応援してるけど、無策過ぎ』とか書く欄があったら、なんの足しにもならなくても、もうちょっと行った気になれる」と、投票用紙に自身の意見を書く欄を求める提案をつづっていた。
投票用紙に名前以外が記入されていた場合は、無効票となってしまうが、糸井のこのツイートに対しては、「それは投票用紙じゃなくて、政党や政治家に直接訴える、または市民同士で語り合うべきことです」「投票の意味を全く理解してない…いい加減なこと呟かないでください」「選挙はやりがいのためにあるわけではない」といった苦言が多く殺到する事態に。批判を受け、糸井は「この感想に対して『怒ってる方々』も、こんなにいるのか。あらためて勉強になりました」とあらためてツイートしたが、「怒ってるのではなく批判してるんです」「呆れてるだけですよ」など、さらに批判が広がることとなった。
「一方では、『ユーモアが分からない人多いですね』『意見書く欄があったら確かに投票率上がるかも!』という擁護の声もあったものの、『時代錯誤』『政治に関して斜に構える態度は今どき流行らない』など、糸井の時代感覚の古さを指摘する声も多くありました。現在、ほとんどの政党、多くの政治家がツイッターなどSNSアカウントを開設しており、直接意見を言うことができるようになっています。そういった現状からも、糸井の発言に非難が集まってしまったようです」(芸能ライター)
糸井のツイートは、実際に無効票を呼びかけるようなものではなかったものの、投票受付時間中ということもあり、賛否両論を集めてしまったようだ。
記事内の引用について
糸井重里公式ツイッターより https://twitter.com/itoi_shigesato