同ドラマの原作は、山本幸久氏の同名小説。主人公で40歳独身の浅倉葉月(紀香)は、大手出版社で女性ファッション誌の編集者をしていたが、職を失い、「アヒルバス」のバスガイドに転職。人生一発逆転を目指して、恋に仕事に、本気で立ち向かう愛と勇気と癒しのストーリー。
ウワサの相手・愛之助は「アヒルバス」社長の鴨田博俊役。その他、先輩バスガイド・澤田希子役にトリンドル玲奈、最古参バスガイド・戸田夏美役にキムラ緑子、運転手・小田切次郎役に袴田吉彦、出版社の同僚編集者・並木浩介役に山下健二郎(三代目JSB)、浩介の同僚・平なぎさ役に青山倫子らが起用されている。
これだけ、豪華なキャストが揃えていれば、地上波ドラマでも、なんらおかしくはないのに、なぜBSなのか?
テレビライターのA氏は「NHKは衛星放送の契約を促進するため、注目番組をあえてBSで放送するケースも少なくありません。そもそも、NHK総合の連ドラはなかなか視聴率が獲れません。地上波でやれば、視聴率が公の目にさらされてしまいます。地上波で放送して、低視聴率に終わってしまって、紀香に傷が付くのを避けるためという側面もあるのでは?」と話す。
確かに、現在、NHK総合で放送中の連ドラは、仲間由紀恵主演の火曜ドラマ「美女と男子」が5%程度(数字は以下、すべて関東地区)、菅田将暉主演の土曜ドラマ「ちゃんぽん食べたか」は2%台を記録する週もあるなど大苦戦している。
紀香が連ドラで主演するのは、13年1〜2月にWOWOWで放送された「女と男の熱帯」以来、2年半ぶり。地上波に限ると、10年8〜10月にNHK総合でオンエアされた「チャンス」以来、約5年もない。
紀香と愛之助の熱愛報道で、大きな注目を浴びることになった「ある日、アヒルバス」。今なら地上波でも、そこそこ視聴率が獲れそうで、BSでの放送ではもったいない気もする。衛星契約をしていない視聴者から苦情が殺到して、地上波で再放送する可能性があるかも!?
(坂本太郎)