本格化の予兆は4走前のゴールデンホイップTにさかのぼる。後に京王杯SCを制したエイシンドーバーに僅差(0秒1)の2着。「そのあたりから体もしっかりしてきて、使い減りもしなくなった」と松水助手は断言する。
一昨年のクイーンSは7着、昨年の札幌遠征は2戦してともに3着という結果に終わっているが、同助手の言葉を借りれば現在は「当時とは別馬」だけに参考外だろう。
さらに、強調材料が前走で土をつけたサンレイジャスパーの小倉記念制覇だ。「前走でも距離が少し長いかなと思っていたのに、内々でうまく立ち回っての差し切り勝ちだからね。サンレイが重賞を勝っているように、このメンバーでもそこまで差はないのでは」とトーンは高い。
本格化した今なら一線級牝馬にも太刀打ちしていい。
【最終追いVTR(札幌)】単走で強めに追われ、5F64秒6、終い11秒9(芝コース)を計時。自ら行く気を見せ、最後も一糸乱れぬ脚取りでフィニッシュした。