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クイーンS ディアチャンス切れた5F64秒6

 6歳にして初重賞制覇を成し遂げたディアチャンスがいよいよその晩成の血を開花させた。札幌遠征は4年連続となり、滞在競馬もお手の物だけに、一気に夏の女王へと君臨する勢いだ。
 本格化の予兆は4走前のゴールデンホイップTにさかのぼる。後に京王杯SCを制したエイシンドーバーに僅差(0秒1)の2着。「そのあたりから体もしっかりしてきて、使い減りもしなくなった」と松水助手は断言する。
 一昨年のクイーンSは7着、昨年の札幌遠征は2戦してともに3着という結果に終わっているが、同助手の言葉を借りれば現在は「当時とは別馬」だけに参考外だろう。
 さらに、強調材料が前走で土をつけたサンレイジャスパーの小倉記念制覇だ。「前走でも距離が少し長いかなと思っていたのに、内々でうまく立ち回っての差し切り勝ちだからね。サンレイが重賞を勝っているように、このメンバーでもそこまで差はないのでは」とトーンは高い。
 本格化した今なら一線級牝馬にも太刀打ちしていい。

【最終追いVTR(札幌)】単走で強めに追われ、5F64秒6、終い11秒9(芝コース)を計時。自ら行く気を見せ、最後も一糸乱れぬ脚取りでフィニッシュした。

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