search
とじる
トップ > レジャー > ナイトワークのオンナたち・第12回・キャバ嬢の「通常業務」とは!?

ナイトワークのオンナたち・第12回・キャバ嬢の「通常業務」とは!?

 12年前のキャバ嬢で、現在はキャバ嬢研究家の菊池美佳子です。今回ご紹介するのは、非常に珍しいタイプのキャバ嬢さんです。源氏名は「れい」といって、年齢は20代前半…彼女は、「決して通常業務以外のことは行わない」という営業スタイルでした。

 そもそも、キャバ嬢の「通常業務」とはいったい何なのでしょう? ナイトワークの求人等には、「お客様の隣に座って、お酒を作ったり、おしゃべりをする仕事です」と記されています。まさしくその通りなのですが、当然それだけでは指名を得ることは難しいでしょう。店側にとっての「キャバ嬢の通常業務」とは、1人でも多くのお客様から指名を得て、1時間でも長くくつろいで頂くこと、そしてボトル等を入れて頂くことが大事なわけです。

 そのためにキャバ嬢たちは、アドレスや電話番号を交換して営業メールをする、同伴やアフターをするなどの営業努力を行ないます。ところが「れい」は、そういった営業努力を行なうことはいっさいありませんでした。いえ、決して努力をしていなかったわけではありません。おそらく、かなりの努力をしていたのでしょう。なぜなら、彼女の成績は常にベスト5でしたから。

 そういえば5年ほど前に、「契約業務以外のことはいっさいしないが、スキルは超一流のスーパー派遣社員」が主人公の連ドラがありましたね。「れい」は、まさにそのキャバ嬢版といったところでしょうか。お客様に連絡先を訪ねられても、「内緒」とサラリとかわし、「俺の連絡先教えておくよ」と言われても、「電話とかメールとか苦手なので」と丁重にお断りします。同伴もアフターも、全く応じません。そもそも、営業時間は04時までの店において、彼女の勤務時間は24時まででした。もちろん、閉店時間まで勤務しないのが悪いということではありません。例えば、「実家暮らしなので、終電で帰らないとマズい」という事情をかかえているキャバ嬢は、24時あがりだったりします。ですが、指名ベスト5に入るようなキャバ嬢たちは、閉店時間まで勤務するケースがほとんどです。遅い時間帯のほうが稼ぎやすい、という事実を顕著に表していますね。

 そういった中で、「れい」のように通常業務以外はいっさい行わずに、24時きっちりで帰るというキャバ嬢は非常に珍しいといえるでしょう。そのぶん、通常業務に手を抜くことは絶対にありません。その証拠に、れいの出勤時間は常に指名客でビッシリですし、テーブルには高価なウィスキーやブランデーのボトルが並んでいました。

 さて、気になるのは、彼女が「通常業務以外を行なわない理由」ですが、それには彼女が高校時代を過ごしたアメリカでの生活が影響しているようです。「日本では、チャイムが鳴っても授業を続ける教師もいるが、アメリカではそういった教師はいなかった」とのこと。要するに、時間内に仕事を終わらせるのが当たり前…というスタンスですね。また、生徒たちも「拘束されるのはチャイムまでで、チャイムが鳴った後は席を立つ権利がある」という捉え方だったようです。キャバクラは、学校とは違いますが、帰国後すぐにキャバ嬢になった彼女にとっては、「全力を尽くすのは時間内のみ!」と考えるのが自然な流れだったのでしょう。

 もし、貴方が気に入ったキャバ嬢が、「れい」のようなタイプだったら、どうしますか? メールのやりとりやアフターを楽しみたいという男性には、向いていないかもしれませんね。(キャバクラ研究家:菊池美佳子)

関連記事


レジャー→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

レジャー→

もっと見る→

注目タグ