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【新春インタビュー(1)】笑い飯・哲夫が“エロ”を語り尽くす

 2010年、最後のM-1グランプリを優勝。2011年には2009年発行の解説本『笑い飯哲夫訳・般若心経』(ヨシモトブックス)が好評であったことから東京大学で「笑い飯 哲夫のおもしろ仏教講座」も行った笑い飯・哲夫。多方面で活躍する彼が2011年のクリスマスに出版したのがエロ小説『花びらに寄る性記』だ。2012年を迎えた今、哲夫にインタビュー。“エロ”について、じっくり話を聞いた。

 −−明けましておめでとうございます。振り返ると2011年はどんな年でしたか?

 前年の2010年に僕たちはM-1グランプリで優勝したのですが、時々、「あれ、スリムクラブが優勝してたのかな…」と錯覚するような1年でした。

 −−なるほど…2011年のクリスマスにはエロ小説『花びらに寄る性記』を発売されました。なぜ、官能小説ではなく、エロ小説なんですか?

 男子中高生向けなので、わかりやすいのがいいかなと思いました。前に仏教の本を出したので、今回はギリシャ哲学的に、またはキリスト教的にエロ−ス(性愛)小説を目指しました。なのでキリストの日であるクリスマスに出版しました。まあ、僕の誕生日でもあるんですけどね。

 −−仏教の本からエロ小説。振れ幅が大きいですね。

 吉本に出版事業のセクションが出来て、「本、書くか」と言われ、その時に、「エロ小説書きたいです」って言いました。それで、1時間くらいエロ小説の打ち合わせがあって、構想をしゃべったのですが、後でプリント1枚渡されて、そこに「般若心経」と書いてありました。「これで、うまいこといったら、エロ小説も書かせてやる」って言われました。

 −−「般若心経」の本を出したことで2011年には東京大学でも講義をしました。エロ小説でも東大で講義をやってみたいですか?

 エロ講義したいですね。

 −−どんな講義に?

 SM講義みたいなのがいいかも。僕は幼稚園の年長組の時の5歳でシコシコを覚えました。それを幼稚園の先生に怒られまして。すっごいみじめでした。ただ、そのみじめな気持ちにすっごいゾクゾクして、それで家に帰ったらチンチンを触らなければとなりまして…。なので、当時はそのM的な気持ちでシコシコしてました。それが中学3年の時にSに変ったんです。それから今もずっとドSです。ただ、このMからSに変ったっていうのが、ホンマのドSらしんですよね。なのでMの女の子とかとエッチする機会があったら、僕が昔、興奮していたツボを突いてあげることができます。SMの女王様とか、バンバンと鞭でやっていますが、実はすっごいドMだったとかも、あるみたいです。やっぱりドMじゃないとそいうサービスのツボはわからないようです。まあ、こんな感じのSM講義を、ぜひ東大でやりたいですね。

 −−今回、小説を書くにあたって、注意したことは?

 一人称は入れないこと。人物は具体的な人の名前にしないこと。4章あるのですが、1章は簡単な言葉で、2章はやや難しい言葉。3章はめっちゃ難しい言葉を。最後の4章はまた簡単な言葉にしています。中高生向けなので、徐々に難しくなり、漢字の勉強にもなります。ちなみに一番難しい3章が一番エロいんです。一番エロいところを読むためには一番難しい言葉を解読しながら読まなければなりません。教育的にもイイ感じになっています(笑)。エロが目的なのに読んでいる間に賢くもなっていきます。

 −−今回のターゲット層である中学生、高校生の男子に何か伝えたいことは?

 そうですね。シコシコをタダでできると思うなよと言いたいです。受験勉強の時も問題を100問終えるまでは、シコシコしてはいけないとか決めるべきです。僕は10年くらいシコシコする前に限界まで筋トレをするということを実践しています。これを“オナトレ”と言います。僕の細マッチョのカラダはオナトレによってつくられました。オナトレで頭もカラダも鍛えれば女性にもてるってことですね。

 −−小説を書く上で影響を受けた作家は?

 あまり影響を受けたというのはないかもしれません。読んでて面白いなと思うのは純文学です。太宰治や谷崎潤一郎、三島由紀夫に夏目漱石です。結構、今回の本でもパクらせてもらっています。太宰治の人間失格は手記形式の小説で、語尾が「です・ます」になっています。僕も今回は「です・ます」で統一しました。2章の始まりは完全に夏目漱石の「吾輩は猫である」のパクリです。なので今回の小説も、自分では、「純文学作品」であると自負しています。

 −−純文学の最高峰の新人賞といえば、芥川賞ですが…。

 そうですね。頂けるならば、ぜひ頂きたいです。

 −−ところで、プライベートではどうですか?

 おおいにシコシコはしています。さっきも想像オナニーをしていました。もちろん、ほどよくセックスもしていますよ。

 −−次回の作品の構想はありますか?

 SMの論文を書いてみたいです。あとは僕、イジメで自殺する子供がいる問題などを聞くとすっごい胸が痛くなるんです。イジメ問題で悩んでいる学生が読んだら痛快になれる本も書いてみたいです。それと、今回の本を映画化してみたいなとも思いました。小説の誤植チェックしている時に、何回も読みなおしていまして、「これ、映画にしたら面白いかも」と。

 −−もちろん、その時は哲夫さんが監督ですか。

 そうですね。僕にガッポリ入るシステムで(笑)。

 −−出演して欲しい役者さんとかいますか?

 みんなに見てもらうために、ジャニーズのタレントさんやAKB48のメンバー…もちろんエロ小説なので脱いでもらわないと困るんですが、これなら興業収入も見込めるかな。

 −−あらためて読者へ一言、お願いします。

 男の子はシコシコしながら読んでもらいたいです。もちろん、女の子にも読んでもらいたいです。女の子には、男がどんなことを考えて思春期を送っていたのか勉強になると思います。ただ、お母さんとか、身内には読んでほしくないですね。「息子、なんちゅうこと書いてんねん…」ってなりますから(笑)。

 −−最後に2012年はどんな年にしたいですか?

 パンクブーブーじゃなくて、笑い飯が「THE MANZAI」で優勝していたのかなと錯覚させられるような1年にしたいです。

 −−ありがとうございました。

【インタビュー後】
最後に、「色紙に一言を」とお願いすると、少し悩みながら“吉本”と。しかし、よーく見ると…。

『花びらに寄る性記』
笑い飯 哲夫著
発行 ヨシモトブックス
発売 株式会社ワニブックス
定価 1000円(税込)

笑い飯 哲夫 プロフィール
1974年12月25日奈良県桜井市生まれ。2000年7月、西田幸治と漫才コンビ「笑い飯」結成。互いにエロ小説を書いていたことで意気投合する。2002年〜2010年まで9年連続でM-1グランプリ決勝に出場し、2010年M-1ラストイヤーにしてチャンピオンに輝く。初の著書『えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経』はベストセラーに。その知識は仏教からSM、花火など幅広い。

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