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黒川紀章氏お別れの会でバッティングした3人の共生新党副党首候補

 10月12日に心不全で死去した世界的建築家の黒川紀章さん(享年73)の「お別れの会」が15日、東京都港区の青山葬儀所で執り行われた。森喜朗元首相(70)、田中真紀子衆院議員(63)ら政財界や建築界の関係者約2000人が参列し、故人の交友関係の広さを感じさせた。党首を務める共生新党の副党首候補が“バッティング”するハプニングもあった。
 祭壇には黒川さんが好きだった白いピンポン菊を中心に1万2000本の花が添えられた。「ピンポン菊は1本300円程度ですし、献花も控え目なガーベラです」(生花業者)と、派手な選挙戦とは打って変わって質素なお別れだった。

 喪主を務めた妻で女優の若尾文子さん(74)は「黒川もみなさまとお会いできて喜んでいることでしょう。建築家黒川紀章の名前を1日でも長く記憶にとどめていただけたら、これ以上の喜びはございません」と涙交じりに挨拶した。
 4月の都知事選でしのぎを削った“戦友”も集結した。発明家のドクター・中松氏(79)は「2人で『天才党』を作ろうと話していた矢先に残念」と述べ、タレントの桜金造(50)は「副党首にと誘われて渋ったら、じゃあキミが党首でいいよとおっしゃった」。絶交宣言された石原慎太郎都知事(75)は公務のため欠席したが、お別れの会委員を快諾したという。
 田中真紀子氏は「共生新党立ち上げのとき『ぶらぶらしてないで一緒にやろう。副党首にならないか』とお電話いただき、まさか冗談だろうと思ったら本気だった。本当に温かい人でした」と惜しんだ。奇しくも副党首候補そろい踏みとなった。
 政界からは羽田孜元首相(72)、亀井静香衆院議員(71)も出席。演出家のテリー伊藤(57)、らも参列した。

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