福岡県警粕屋署は9月12日、17歳の少女を脅して体を触ったなどとして、元ソフトバンク・ホークスの捕手・堂上隼人容疑者(30=福岡市東区)を再逮捕した。
再逮捕容疑は7月23日午後9時頃、同県古賀市の駐車場で、同県内に住む少女にわいせつな行為をした疑い。同署によると、堂上容疑者は、通行中の少女を「こっちにこい。殴るぞ」と脅し、駐車場の車の陰に連れ込んだという。少女が同署に相談し発覚した。堂上容疑者は「間違いない」と容疑を認めている。同県粕屋郡内などでは8月に入って、同様のわいせつ事件が数件発生しており、同署ではほかにも被害者がいないか調べている。
堂上容疑者は8月19日午後10時半頃、粕屋郡内のアルバイト女性(20)の自宅ドア前通路で、女性の髪の毛をつかんだり押さえつけたりして、わいせつな行為をした疑いで、同月23日に逮捕された。これを受けて、ソフトバンク球団は同月24日、堂上容姿者との契約を解除した。
堂上容疑者は社会人(日産自動車)時代に性犯罪の前歴があり、他の球団は獲得を見合わせた。MLBのレッドソックスに入るチャンスもあったが、前歴があるため、ビザが下りなかった。ソフトバンクは「更生している」として入団させたが、堂上容疑者の“病気”は治っていなかった。
今季、堂上容疑者は7月5日に一度だけ1軍に昇格した。しかし、1試合の出場機会もなく、同月8日に出場選手登録を抹消された。少女へのわいせつ事件を犯したのは、2軍降格の直後。本来なら、その悔しさを野球にぶつけるべきだったが、そのうっぷんを向けてはいけない方向に向けてしまったようだ。
(落合一郎)